雲ノ平へ 3日目
雲ノ平へ 3日目
朝のタカオ氏
劇団に入っていて、ぼくの好きな映画「怒り」や「孤狼の血 LV2」にも出てるらしい。
もっと映画の話がしたかった!
いや、けっこうしたけども。
朝ご飯
ご飯と味噌汁もちゃんと美味しくて嬉しい
ヘリコプターに乗せるためのゴミをまとめるスタッフの和田氏と夏井氏
で、これがヘリコプター
この日は4往復、食料などの物資を運んで、帰りはこうしてゴミなどを運んでいきます。
飛ぶ時の風圧がすごかった。
良いものを見せてもらいました。
で、2日目は「高天原温泉」へ
ちょっと温泉でも行ってきたら?とのことで向かったものの、「ちょっと」どころではなく普通に7時間くらい歩いた。
この長いハシゴもなかなかに怖い。
これがアプリ「YAMAP」の画面
電波が無いところでも場所が分かるっていう謎のシステム。向いてる方向も分かるし、道をそれたら教えてくれる機能もあったり、とても便利。
で、到着!の、高天原温泉。
とはいえ掘建小屋がポツンとあるだけの、とても渋い温泉。これぞ秘境感。
秘境の湯。
こちらは混浴。
ここの他に後で紹介する露天風呂と、女性専用のお風呂があります。
これは川なのでメチャクチャ冷たいですが、温泉と交互に入るとなかなかにととのいます。
文化人類学者の大石さん、何のためらいもなくガシガシ川に入って行く姿はさすが。
とても分かりづらいですが、途中に岩に黄色い丸が描いてあるところがあって、さらに少し右側に、むくっと動く黒いものがありますが、頭です。そこにも温泉があります。
その黄色の丸の左下に動いてる人が大石さん。
雲ノ平山荘で作ってもらったお昼ご飯。
おにぎり最高。
帰り道。
タルコフスキーの「鏡」を思い出す。
高天原小屋から少し行ったところ。
3日分の汗を温泉で流しても、帰り道ですぐに汗だく。
遠方は見えませんが、それでも十分に楽しい森。
緑きれい。
3日目終了。
この日も夕暮れがきれいでした。
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 4日目
雲ノ平へ 4日目
朝ご飯
左上はとろろじゃなくてバナナジュース。
朝ご飯と夜ご飯は、雲ノ平山荘のスタッフ、アーティストインレジデンスのメンバー、記録係のカメラマン、サイエンスラボのメンバー、などなどみんなで食べます。
登山客の方々がご飯を済ませた後に食べますが、それでも6:30くらいから。早いのはすぐに慣れるの不思議。
この日は朝ご飯の後にアーティストインレジデンス参加者のダンサーの敷地さんによるワークショップ。
二人一組になって、片方の人が目をつむって、もう片方が手と肩を持ってアテンドする、というもの。5分くらい、なるべく話さないで、目をつむっている人を誘導する。
個人的な感想ですが、目を閉じてる時は守られているし選択肢が少ないので自由に動ける。アテンドする時はどこに連れて行くか、なにをするか( 草木や誰かに触れたり、階段を登ったり回転したり…)など考えたりして意外と頭を使う。
委ねるとは、委ねられるとは。。
面白いワークショップでした。
で、祖父岳(じいだけ )へ。
片道1時間ちょい。これくらいの距離なら全然余裕で歩けるのが山マジック。普段なら1時間歩くなんて終電逃した時くらいしかない気がする。
祖父岳山頂。
天気が良いと360度山に囲まれて気持ちの良い景色。
アーティストインレジデンスに参加しているハトさんの友人、師匠とチホさん。
二人と共に妻も下山。
ちなみに帰りは折立ではなく、雲ノ平山荘から新穂高方面に降りていくルート。こちらの方が少し距離はあるのだけど、東京には近いしバスなども多く走っている。なにより行きと帰りで風景が違うのが楽しい。
ずっと手を振る。
お昼ご飯はカレー。
具沢山でスパイシーで美味しいカレー。
今回持ってきた画材などなど。
もちろんぼくが手で持ってこれる量ではないので、ヘリコプターで運んでもらってます。
これでもまだまだ持ってきたい物たくさんあった。。
敷地さんのダンス撮影を見学。
山々に囲まれて優雅に踊る敷地さんの姿、素晴らしかった。(雲ノ平山荘のホームページでいつか見れるようになるはず! )
夜ご飯は鍋。
石狩鍋withレモン、だったかな、とても美味しかった!
どでかいコロッケも。
月。
4日目も終了。のんびりとした1日。
まだほとんど制作はしてないのですが、もう少し雲ノ平の自然と向き合いたいと思います。
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 5日目
雲ノ平へ 5日目
水晶岳と朝日
朝ご飯。
サバ美味しい。全部美味しい。
アーティストインレジデンスで参加中のハト
コマドリで人形を動かして実写アニメーションを作ってます。撮影方法などについてみんなに話してるところ。
台風近付いて来てる!
今日が15日、5日目なので、5日後の20日には台風直撃の予報。
天気予報ひとつでキャンセルの電話が鳴り響く。。山小屋の運営は大変ですね。
撮影中のハト
ハトお手製の人形「ムラック」
「雲」という意味。チェコ語だったかな。
一コマ一コマ撮っていきます。なかなか気の遠くなるような作業。
これはきっと何かのフンですね。
これから台風が来ることも踏まえて、5日目にしていよいよスケッチを。
似顔絵以外で何かを見て描くなんてあまりないので、とても新鮮。
秘密の場所で撮影、制作。
夕暮れ
というべきか、
とにかくいい感じ。
雲ノ平へ 6日目
雲ノ平へ 6日目
早番の夏井氏。
4:30から朝ご飯の準備。この日はぼくもお手伝い。
朝日に照らされた雲ノ平の風景を見ながらのコーヒーは格別です。
朝の風景。
ストーブに火をつけて、急須にお茶を淹れて、電気を明るくして、カーテンを開けて。
朝ご飯がはじまりますよ。
この日は15人分くらいの朝ご飯。
お客さんの朝ご飯を終えて、こちらはまかない朝ご飯。
朝ご飯の後は田中信行さん(理化学研究所生命機能科学研究センター、バイオエンジニアリング)によるワークショップ。
「皿洗いの科学」と題して日常のお皿洗いなどにも活かせる講義。話も上手だしとても楽しかった。
バイオトイレ。点検中。
無臭とはいかなくても山小屋のトイレでここまで匂いがしないのはとてもありがたい。
お昼ご飯。カレー好きには最高です。
この日は近くの祖母岳の裏側辺りから、三俣蓮華岳方面を見ながら絵を描く。
特に山をなぞることなく、ただ雲ノ平の自然に囲まれながらの制作。
風もあって、とても気持ちがいい。
制作を終えて、雲ノ平山荘から15分ほど歩いて、夕方に電波を取りに行く。メールを返したり、返さなかったり。そこまで行ってもいつでも安定して電波が繋がるわけでも無いし、それでも山の上だから全てお預け!状態には出来ず、返信したり、しなかったり。
特に山に登る前日にぺぺぺ日めくりカレンダー2023の原稿を送って、山の上でたくさんの校正を見て、確認したり進めないといけないのが大変だった。大自然の中での校正作業。
10月には「もみじ市」と「ハタオリマチフェスティバル」と「紙小物はいつだってかわいい」の連絡、更に金沢のカレンダーの印刷所訪問も予定して、後は月に数回行ってる福祉園の確認などがどっと押し寄せて、とはいえまぁそういうことも含めての雲ノ平滞在です。
電波を拾った帰り道、月に照らされた木道がきれい。携帯のライトは使わずに、足下に気を付けてゆっくり帰ります。
カレンダーといえば!
この日が餃子の日だったので、急遽夜ご飯を餃子にしてくれた!!
嬉しすぎる。最高の厨房チーム。
しかもイベリコ豚を使った餃子、最高に美味しかった!
夜ご飯の後は、大石侑香さん(神戸大学、文化人類学、シベリア先住民研究)によるスライドショー。
後で大石さんの紹介で書きますが、シベリアの北部の少数民族の村に何度も滞在している大石さんの話はとんでもないものばかりで、実際に色んな話を聞かせてもらったけどエピソードだけでなく魅力的な方です。
文化人類学者の方々の僻地でのフィールドワークをされてる話をたくさん聞きたくなった夜でした。
リアル激レアさんを連れてきた感。
夕暮れも見るたびに撮っちゃう。
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 7日目
雲ノ平へ 7日目
朝ご飯。
こうしてカメラロールを見返してみると、朝ごはんだけはここまでちゃんと毎日撮ってたんだなと気付いて面白い。よっぽど嬉しいのかな。
大石さんと田中さん下山。
山の上だと別ればかりで、都会だと出会いしかなくて、そういうことの不思議さについて考える。
山というか村だと思うとしっくりくる。
自由帳。
ぼくが以前ハスノハナでやった個展のタイトルと同じ!( ぼくのは漢字で、雲の足跡、でしたが)
雲ノ平山荘に来たらエントランスに置いてあるので是非なにか書くと良いでしょう。
お昼ご飯。
汁かけご飯的な。
とても美味しい。
昼間は絵を描きにスイス庭園へ
カメラマンの赤錆さんと、アーティストのハト、そしてぼくの色がなんだかそれらしいということでパシャッ。
ちなみに写真を撮ってくれているカメラマンの森田くんは全身黒っぽい服で、ショッカーみたいでした。
外で絵を描いているとあまりに気持ち良くて、絵を描きたくなくなる。
わりとそういう気持ちも大事にして、早々に絵を描くのをやめたり、自分の好きなように過ごしていました。
後ほどまとめて紹介しますが、似顔絵もたくさん描かせてもらった。スタッフの方たちはもちろん、登山客の方にも声をかけて描かせていただいたり。
みなさん色々な思いを持って山登りされてるんだな、と思うことが多いですが、なにより「雲ノ平山荘に来たかった!」という方があまりに多くて驚きでした。山小屋ってただ寝るところ、みたいなイメージだったのに。
今年NHKで雲ノ平山荘と三俣山荘を追ったドキュメンタリー番組があった影響もあったんだろうけど、それにしてもこのブランディング力はすごい。伊藤二朗恐るべし。
夜ご飯を食べた後の時間にも似顔絵を。
ぼくが絵を描いたり、それらしいことを話したり、とにかくなにか始めると、すぐにカメラマンの人が寄ってきて撮影が始まる。
こんなにカメラマンの方が常にいる状態っていうのも、なかなか無い経験で楽しいです。
٩( ᐛ )و