雲ノ平へ 8日目
雲ノ平へ 8日目
朝4:30に起きて、朝ご飯の準備、という名目でお邪魔虫。
厨房長のアサミさん、朝からテキパキ働いていてさすがです。
朝ご飯。
近くの山小屋と連絡を取り合って、登山者の流れなど共有するやつ。
トランシーバーの似合う男、タカオ。
同室したレジデンス アーティスト、写真家の小林茂太さん。
茂太さん、とても真面目で、でもふざけてばかりいて、面白い方。大判カメラを手にどっしりと自然に向き合う姿が印象的でした。
朝のミーティング。
夏の間だけとはいえ、ここ「雲ノ平山荘」での過酷な仕事をやり抜くメンバーたち。一筋縄ではいかない苦楽を共にして、とにかくやりがいのある日々を過ごしているように見えます。
みんな真面目な顔をしていてすてきです。
ミーティングを横目に制作開始。
雲ノ平山荘の食堂は本当に居心地が良くて、そこだけみても滞在させてもらえて最高すぎる。
なんとなく可愛い感じの絵。どこからこの可愛さが来たのか。
数日後に来るであろう台風に備えて、昼前から木道の補修工事のお手伝い。
大変な仕事。
みんなで力を合わせてひとつひとつクリアしていくこの感じ、予想外に大変だった。
なるほどこうして道が出来ていくのか!と、良い経験をさせてもらいました。
祖母岳の山頂で休憩する人たち。
これまた最高の時間。
お昼ご飯はカレー。
いつもカレーだけどいつも違う味で楽しいし、美味しいし。
雲ノ平山荘オリジナルの特製スピーカー。
午前中など人が少ない時に爆音で音楽聴くのが楽しすぎる。
おやつにお茶とお菓子。
電波を取りに通称「ドコモ岳」へ。
いつも明るいスタッフのさおりさん。
雲ノ平山荘に着いて1週間が経ち、早くもほぼ半分。
さて。
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 9日目
雲ノ平へ 9日目
朝ご飯。
記録係カメラマンのモリタくん
朝からどこまでも気持ちの良い男、モリタ。
そして屋内では爆音でT-REXがかかってて最高でした。
昨夜みんなで観た映画「リトルダンサー」の影響ですね。モリタくんが踊ってたのもきっと。
台風の影響もあって終日小屋で制作。
「ムラック」も見守っていてくれます。
茂太さん。
冗談を言ってるか、緊張感MAXか、どちらか。
ただただ自然と向き合っている姿がきれいでした。
夜は昨夜の熱も収まらぬまま映画鑑賞。
古川先生イチオシの「バックトゥーザ・フューチャー」と
ぼくのイチオシのキアロスタミ監督作品「風が吹くまま」( 本当はクローズアップがあれば良かったのだけど。)
投票の末、僅差でバックトゥーザフューチャーの勝利。
実際に台風が近付いてるのと、バックトゥーザフューチャーのラストの雷のシーンが重なって、いい感じでした。
それにしても冒頭の爆音で吹っ飛ぶシーン、最高ですね。
予想外に吹っ飛んでた。
そして物足りずに残った数人で、キェシェロフスキー監督の「デカローグ」第一話観賞。
強烈だった。。
それにしても山小屋に強風、なかなかの夜でした。
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 10日目
雲ノ平へ 10日目
朝番トモエさん。
中番サオリさん。
朝ご飯オイシイ。
昨夜の台風で朝はすごいガス。
きれいな光。
手巻きの時計。
お昼ご飯はこの日もカレーです。
カレーと言ってしまうと同じだけど、いつも違うカレー。カレー屋で週五で働いてた時も、残りの休みの二日もカレー食べるくらいカレー好きなので、全然飽きませんよ。
この日は「ドコモ岳」で雲ノ平初雷鳥。
意外と5mくらい離れると警戒感が無くなったのか、いい感じで一緒にいてくれました。
ドコモ岳からの風景。
この日は台風の影響もあってか、夕暮れが最高だった。
17:30からご飯のはずが、17:30に全員外に出ていた。
みんなでしばらく夕陽を見ました。
みんな思い思いにシャッターを切る
雲がピンクで、空が水色で、雲海は薄紫。
稜線はクッキリと出ていて、音はなくて。
この時ばかりはみんな静かに、夕陽を見ていた。
小屋主の伊藤二朗すら「ここ数年で一番きれいな夕暮れだよ」と言っていた。
先月行った熊本県の天草市でもさんざん夕陽運を使ったのに、またもやこんな夕陽に出会えるなんて。
ちょっと外は寒かったのか、ストーブの周りにグルリ集まる方々。
ぼくが「ドコモ岳」にいるところを激写されてました。
ということであっという間に10日目も終わり。
この時の制作についてのことなどは、また改めてブログでまとめようと思います。
とりあえず日々の日記として。
とにかく夕陽、最高でした。
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 11日目
雲ノ平へ 11日目
朝のタカオ
タカオは朝からタカオです。
日の出前から旅立つサオリさん。
山小屋スタッフは休みになると、わりとみんな登山へ出かける。そもそも山にいるのに、休みなのに、山に登るなんて!しかもそこそこハードなところへ。
山小屋で働くことの大変さを勝手に感じてしまう。
とはいえこの日はみんなで山登り
昨年のアーティストインレジデンスに参加した大東さん。
今年も4日間滞在。「雲ノ平山荘に展示された自分の作品を見に来た。」って、すてき。
わりとちゃんと登山。
鷲羽岳山頂。
鷲羽岳からの風景。
手前に鷲羽池、奥に槍ヶ岳、その間に赤や白の山も見えて、色とりどりの素晴らしい風景。
もちろん記念撮影。
鷲羽岳から一気に鷲羽池に下る。
この穏やかな時間。最高。
水にすぐに入りたがる人に悪い人はいません。
帰り道に寄った「三俣山荘」
言わずと知れた、二朗くんのお兄さんが経営している小屋ですね。
二朗くんも久しぶりに訪れたようで、三俣山荘の方々も嬉しそうだった。
ごちそうさま!
帰り道にパシャ。
一度下山していた記録係のカメラマン、赤錆さんも合流。一人だけ海感ある。
そしてこの日も夕陽がきれいだった。。
結局8時に出て18時に帰ってきて、歩いて休んで10時間。
山にいると不思議と苦じゃなく歩けちゃう謎。いや、きっとみんなと歩いたからかだ!
٩( ᐛ )و
雲ノ平へ 12日目
雲ノ平へ 12日目
この日は朝食後に「似顔絵ワークショップ」をやらせてもらいました。( 緊張からかついに朝ごはんの写真を撮り忘れる。)
早く描けば似顔絵は似る、という本当か嘘かわからない謎設定で、みなさんに似顔絵を描いてもらいました。
はじめに2人一組になって、お互いの顔をよく見合って、2分間で仕上げるというもの。早く描くとなると変に頭を使わなかったり、余計な線が減ったり、より線の面白さなんかが際立ったりします。
で、それが終わったら今度は二朗くんをみんなで描いてみて、最後に3枚目でぼくの似顔絵を描く、という流れ。
ぼくがモデルになってみなさんに描いてもらってるところ。みなさん恐ろしく真剣な表情。
もはや似てるとかうまいとかどうでも良くって、どれも最高です。
楽しそう。
苦手意識が強くても、はじまっちゃうと真剣な顔になるのが面白い。
みなさんに描いてもらった似顔絵。
当初20分で終わるはずが、結局1時間ほど、みんなで笑いながら、似てる似てないとか、いい絵だとか、なんでこれパンみたいな顔なのとか、好き勝手に言い合って楽しかった。。
コミュニケーションツールとして似顔絵は有能だということを再認識させてもらった。
いや、ぼく自身とても楽しかったです。
んで、お昼はカレー。
こうやって見ると毎日お昼はカレーなんだ、と気付くくらいに飽きてない。
共同通信のリクさん
アーティストインレジデンスに参加した経緯や、滞在中の制作などについてインタビューしていただきました。
この日の夜は文化人類学者の古川先生のスライドショー。
ネパールの小さな村で現地の方々と同じ暮らしをしながら生活した話など伺いました。何度も、しかも長期で滞在している古川さんの言葉はもはや現地の人が話をしているようなリアリティがあって、あと単純に話が面白くて、最高でした。
古川先生と著作。
フィールドワークをされているせいか、雲ノ平山荘でも懐への入り方がうまいというか、気付けばみんな古川先生の虜になってました。単純にいいキャラクターなだけかもしれないけど。
ナツイ作。渡邉知樹の似顔絵。
最高ですね。