渡邉知樹のぺぺぺ -11ページ目

雲ノ平へ 13日目

雲ノ平へ 13日目


この日は朝からハトによるワークショップ。


各々アイテムを持ち寄り、コマ撮りで実写アニメーションを作るというもの。

何となくの動きのイメージはあるものの、即興の要素が強くて面白かった。

そのうちどこかで見れるようになるかと!


昨年のアーティストインレジデンスに参加されていた大東さんはこの日で下山。

こうして徐々に減ってしまって寂しい感じ、山小屋は不思議な場所です。


記録係カメラマンチームのアカサビさんとモリタくん。


毎日アーティストの予定を聞いて、同行したり、アクシデント的にはじまる制作や会話もしっかり記録していただいたり、とてもありがたい。

「渡邉さん似顔絵描く時は教えて下さいね。」って言われてるのに毎回呼ばずに描き始めてごめんなさい…。



この日はフィナーレに向けて部屋にこもって制作。


こちらは墨で描いた「かつて雲ノ平にいた動物たち」シリーズの一枚。


食堂ではお客さんが少ない時間帯に撮影開始。

全ての作品をきれいに撮ってくれて、これまたとてもありがたいです。


こんな動物が、いた。


久しぶりに詩も書きました。

読みにくいのでいつか打ち文字に起こそう。


ちょっとカラフルな絵も描いたり。


少し散歩も。


空も山も、青も緑も、池塘も風も、草木も岩も、みんなきれいです。


2週間持ち歩いていたメモ帳も立派な作品です。

これは祖父岳から見た360度の山々。


プロフィール写真も撮っていただきました。


カメラマンのモリタくん、ありがとう!


夜ご飯。


カールを少し焼いて香ばしくさせて食べました。

食後の後のワチャワチャ。


さて。明日はどうしようか。

٩( ᐛ )و


雲ノ平へ 14日目

雲ノ平へ 14日目


モリタくん下山!


初日からずっと撮影してくれていたモリタくんもついに下山。

ぼくも少し予定を伸ばしましたが、いよいよ明日下山予定です。

また下界で!


この日は初霜。


ギリギリ見れて良かった!


朝ごはんの時間になったけど、みんな霜を見に外に出てきた。


木道も凍っていて滑るので要注意。


いつもはやさしい木道も、凍ってしまうと簡単にツルンと転べます。


池塘の水面も凍る。


みんな野生本能剥き出しで、なぜか太陽の方に無言で近づいて行く。面白い。


しゃりしゃりがすごい。


しゃりしゃりお裾分け。


あさみさんも一人でずっとしゃりしゃりと遊んでましたね。


下山前日。見れて良かった。


小屋の裏では燃えるゴミを燃やしてます。


昼間は明日の出発の準備をしたり、ラストスパートで絵を仕上げたり。


夕方に珍しく茂太さんに誘われてテント場にある水汲み場へ。茂太さん頭を洗ってます。

この水は飲めるし、ずっと出てるので頭を洗ったり絵具用の水で使ったり、ありがたい。


雲ノ平、今回最後の夕日。

フィナーレらしくしっとりとした夕日。


夕方には初めてケーキも。


夜ご飯何食べたい?って聞かれて、意外に食べてなかった麺類をリクエスト。

スパゲッティ3種、どれもとても美味しかった。

スタッフのみなみなさま本当に毎日美味しいご飯をありがとうございました。


お世辞じゃなくて、家の近くにあったら通いたくなるくらい美味しかった。なんて贅沢な山小屋生活。


そして!最後にデザート、ピンク色の人型のシャーベットみたいなやつ作ってくれた!

厨房長のアサミさん、独特なキャラクターも相まって、最高です。




最終日の夜も、みんな付き合ってくれて嬉しかった。

最終的にナツイくんと二人で、しっぽり夜中まで飲み続けました。


そうそう、下界では全くお酒を飲まないのだけど、山に入って最後の1週間は毎晩ビール1本と、日本酒などなどいただいた。タバコも吸って、コーヒーだって1日5杯くらい飲んで、普段なら3杯も飲んだら胃がやられるところだけど、不思議。



ということで最後の夜もいい感じに終了。

とっくに消灯を迎えた寝室へ、そろりそろり戻ります。

おやすみなさい。



٩( ᐛ )و



雲ノ平へ 15日目/最終日

雲ノ平へ 15日目/最終日


最終日の朝。


予定をずらして天気の良い日に下山。

夕方まで晴れるといいなぁ。


ヘリコプターで荷物を送ってもらいます。


結局使わなかった画材も多かったけど、おかげさまで充実した滞在制作になりました。


朝ご飯。

最後まで全てが美味しかった。


右下の2枚以外はぼくがみんなを描いた似顔絵です。


下一列は小屋主から似てないとクレームを受けて描き直したヨウコさん。ぼくは似てると思うんだけどボロクソ言われたり(主に小屋主から )そういうのが楽しい。


お別れの時。

一人残らず最高でした。

お世話になりました。

名残惜しく、予定よりも1時間遅れて8時に出発。


さらば!


すごい雲。

下山の木道にはみんなの笑顔が映ります。


帰り道はスタッフの和田さんと一緒に新穂高温泉駅方面へ。


何度も雲ノ平山荘に来ている和田さんとなので安心。

と思ったけど最終的には足手まといにならないかとても不安になったりもして。


天気も良く最高の下山日和。


いや、少しだけ曇ってくれてた方が良かったか。おかげで日焼け止めを貫通して、すごく日焼けした。


途中で寄った三俣山荘。


二朗くんのお兄さんの奥さまのあつこさんはじめ、6名の方の似顔絵を描かせてもらった。

なぜかまったり1時間半も滞在してしまったけど、スタッフの方もみんな良い人でとても楽しかった。


三俣山荘のスタッフの方、明るい人が多くて元気もらえる。


雲ノ平山荘で作ってもらったお弁当。


「スパム2倍にしておいたよ。」と、和田さん。スパム2倍、っていい響き。ありがとうございます。


和田さんは歩くのがぼくの2倍くらい早いので、休憩の度に和田さんがタバコ的なのを吸ってる内にぼくが先に出発するのだけど、5分もすると凄い勢いで追いつく。

早足で歩きながら、でも色々お話しして楽しいのと、急がないと和田さんのバスに遅れちゃうのとで、カオス。


とはいえぼくもYAMAP(ヤマップ、という地図アプリ )の予定時刻よりかは1.5倍くらい速いスピードで歩いてるので、そこそこ速いとはおもうのだけど、やっぱり普段運動してないから思うように足が進まない。


雲ノ平山荘から真穂高温泉駅までYAMAPでは11時間くらいかかる計算だけど、実際は8時に出て16:30に真穂高に着いて、うち2時間は休憩だったから、実質6時間半くらいで歩いた計算。和田さんのスパルタ下山のおかげです。


最後の1、2時間はアスファルトの道が続く。

これはこれで意外とつまずいたり、なかなかキツイ。ほぼ走ったし。ストックがあるとかなり楽。


和田さんはバスの時間があるので(ぼくは間に合わなくてもヒッチハイクで帰るからどうにかなる設定 )先に進んでいく。一瞬で消えていった。。


新穂高温泉駅着。


1日で20km、800メートル登って、2200メートルも下ったなんて、すごい。かなり自信になりました。

おかげで足が棒。


バス停の前で待っていた和田さん。

「渡邉さんはバスに間に合わないだろうから、先に乗っちゃったよって連絡しようと思ってたら声が聞こえて、感動した。」と言ってくれて、いや、本当に最高のフィナーレになりました。間に合った!!



真穂高温泉駅からバスで平湯温泉へ。


そこから和田さんは松本行き、ぼくはバスタ新宿行きのバスに乗る。


和田さんは口数が少ないし、山荘では食事時以外ほとんど話さなかったけど、最後に誰よりも話して下山できて、ギリギリバスにも間に合って、とにかく感動的だった。

和田さんありがとうございました!


と、いうことで朝の8時に雲ノ平山荘を出て、22:30には東京の家に着いているという恐ろしくタイトな下山となりました。

不思議!こんなことが出来るのか。。

ヒッチハイクで帰るはずが、帰れるんなら帰ります!みたいな気持ちになって、でも帰ってからためにためた仕事が山盛りだったのでそれで良かったような。


しかも、年に1度くらいやってくる断水がちょうど23時から始まるとのことで、帰って即お風呂に入る。

そしてバタンキュー。



ということでぼくの15日間の雲ノ平山荘アーティストインレジデンス、ひとまずおしまい。


ありがとう雲ノ平!


「雲ノ平へ 作品編」につづく…。



٩( ᐛ )و


雲ノ平へ 作品編

雲ノ平へ 作品編


今回持っていった画材たち。


ほとんどはヘリコプターで運んでもらいました。

これでも少し遠慮してしまったけど、実際は全部持って行けば良かった!と後悔。

無いならないで新しいなにかが始まれば良かったけど、そんなこともなく。




雲ノ平山荘に持ってきた画材リスト


・紙

アルシュ紙36×51cm 40

アルシュ紙46×61cm 40

クロッキー帳

A4コピー用紙×50

トレーシングペーパーA4×50

ポストカード/アラベール 100

無地ノート文庫本サイズ×2

無地絵本×2


・絵具

アクリル120ml×6

アクリル100ml×3

アクリル70ml×4

アクリル40ml×18

アクリル20ml×27

ジェッソ450ml×1

墨汁180ml

水性インク30ml×7


・筆

10


・他画材

ポスカ×5

木炭×2

他ペン×10


・他

フィクサチーフ100ml

キッチンペーパー

スティックのり

強力両面テープ

養生テープ

マスキングテープ×2

ミニバケツ

カッター

はさみ


風景をなぞるようなことも久しぶりにした。


もしくは、自然の中でただ絵を描く、ということも試した。とにかく試行錯誤の連続。

時間制限があるので、逆算してやることを考えたりすることもしばしば。


屋内で描くことも。


これは滞在後半で生まれた「かつて雲ノ平にいた動物たちシリーズ」のひとつ。

二朗くんの「カッパ」の話や、古川さんの「イェティ」の話からインスパイアされて出来たもの。

自分の過去作品と、雲ノ平の自然と、架空の生き物としての存在がうまく融合して生まれた作品。




とても久しぶりに詩も書きました。


ある種の言い訳のように「雲ノ平で作ったから」という理由で、人に見せるハードルが低くなっているのも、アーティストインレジデンスの恩恵なのかもしれない。詩は長らく人に見せるようなものは出来ていなかったし、これもまだ「見せて良いものかどうか」という問いがないわけではないのですが、アーティストインレジデンスの力を借りて載せている次第です。


こんな絵も出来ました。なんか、明るいですね。


こんなのも。



日頃から持ち歩いているノート。今回は雲ノ平滞在用に一冊新しいのを出しました。とはいえ雑記程度。本当はもっと書きたいことがたくさんあったけど、2週間という期間の中で、ノートにあまり時間を使えなかった。


この人たちはなんなんだろう。と思いながら、描いてます。「設定」はあるのですが、それにしても、なんなんだろうかと。


屋内で描いてる時は、昼間でも少し暗かったりするので、こうしてヘッドライトを使って描いてました。



あと、絵本「雲ノ平にいる。」も描いたのですが、写真が無くて、しかも、今、すでにぼくは下山してますが、まだ画材や絵本は雲ノ平山荘にあって、これからヘリコプターで運ばれるので、絵本が撮れない状態ですね。

これは是非展覧会にお越しいただいて読んでもらいたいです。


あと、当初は予定してなかったのですが、下山してからもしばらく制作しようと思ってるので、まだ作品は増える予定です。


とにかくそのうち、個人的にも、雲ノ平山荘企画でも、展覧会をやる予定ですので、みなみなさまお楽しみに!



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雲ノ平へ 似顔絵編

雲ノ平へ 似顔絵編

滞在中、スタッフや関係者以外の登山客の方も似顔絵を描かせていただきました。
みなさん短い時間ですが色々とお話し出来て楽しかった。


師匠。


登りはハトと、降りは妻と一緒に歩いてくれた山の師匠。

ぼくも雲ノ平山荘から祖父岳の1時間くらい、一緒に歩かせていただきましたが、クマに遭遇した時の対処、花の名前、山々の特徴などひたすら面白い話をしてもらってとても楽しかった。



おくださん


京都で雨林舎という喫茶店を営んでるおくださん。師匠とハトと共に雲ノ平山荘へやってきました。また京都で!


こーくん

どこかで見たな、と思ったら薬師沢小屋のスタッフの方でした。爽やかMAX。


テラス席でいい感じに佇んでいた方。

たくさん歩いて来たはずなのに、着いてしまえばみなさん元気。


TMB。仲良し3人組の方たち、色々な山を登られてる話など、とても楽しそうで元気もらいました。


若干出来上がってた方。

昼間から山々を見ながら、いい感じに出来上がってて、見てるだけでこちらも幸せになる。


とてもいい雰囲気でエントランスでお話しされてた方々。ぼくも30年くらい経っても仲間たちと山登りしたいです。


水晶小屋で働いている北林さん。


雲ノ平山荘と同じ系列で、休みの日などに来たり、スタッフ同士で行き来することも多いみたい。とてもいい味を出していた北林さん。


ぼりさん。

北林さんとは別のタイミングで、これまた水晶小屋から来られた方。山男!って感じのキャラクターで、すてきでした。


ゆうきさん。


さらにボリさんが帰った後に、水晶小屋から来られた方。雲ノ平山荘とは違って、水晶小屋はこの時期4人くらいで回しているようで、その内の3人の似顔絵を描かせてもらったけど、どんだけみんなキャラ濃いんだ!って思いました。水晶小屋、楽しそう。



タカオ・フレンズのミホさん。

キアロスタミ好きに悪い人はいません。


共同通信社のリクさん

似顔絵描きながらこんなに質問されることもないってくらい根掘り葉掘りやられました。(そもそもインタビューしたいっていう話だったのでむしろ似顔絵描きながらですいません。。 )



あつこさん。

二朗くんの義理のお姉さんですね。三俣山荘の女将、とても元気で明るくてステキな方。お兄さんの圭さんは「伊藤新道」の開通準備に向けて今は小屋にいないとのこと。


三俣山荘のスタッフの方。ムラムラ。



三俣山荘スタッフのニキさん。


イノミンさん。

細く描いてほしいって言われたのにむしろポッチャリ描いてしまってすいません。


お仕事中だったのでサラサラサラっと描かせてもらったお二人。ナオさんと、べ。




他にもたくさん描いたはずなんですが、写真を撮り損ねていた。。

私が載ってない!という方、お手数ですが写真送って下さい〜!


以上雲ノ平、似顔絵編でした!


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