【カラーツールづくりの難しさを知る】 染川千惠ストーリー⑭ | 「ビジネスにカラーの力を」全国対応 ビジネスカラースクールのブログ

「ビジネスにカラーの力を」全国対応 ビジネスカラースクールのブログ

ビジネスに色彩マーケティングを取り入れたい方へ
大阪・心斎橋にあるカラースクールです。
あらゆる分野で活かすことのできるカラーの知識・技術が、
ビジネスシーンで使えるレベルで身に付きます。
カラービジネスの現場に一番近いカラースクールです。

おはようございます!染川です。
 
前回は、カラー講師の仕事の内容をお教えするために、

自分の講師業の全貌を体系化したお話でした。

 

【ぶーぶー言ってた20代半ば頃】 染川千惠ストーリー①

 

【給料泥棒と言われて】 染川千惠ストーリー②

 

【実は最初のカラーの学習は職業訓練でした】 染川千惠ストーリー③

 

【人生が、また少し大きく動いた】 染川千惠ストーリー④

 

【起業はとっても簡単だった】 染川千惠ストーリー⑤

 

【山ほど勉強・オタク・自分を知る】 染川千惠ストーリー⑥

 

【気持ち悪い 吐き気がする!】 染川千惠ストーリー⑦

 

【門前払いは当たり前】 染川千惠ストーリー⑧

 

【それまで感じたことのない喜び、責任】 染川千惠ストーリー⑨

 

【妹が運んでくれた奇跡】 染川千惠ストーリー⑩

 

【私に一番厳しい人】 染川千惠ストーリー⑪

 

【講座が生まれる時】 染川千惠ストーリー⑫

 

【カラーの仕事をチームでやっていきたい!】 染川千惠ストーリー⑬

 



 
深刻な課題。
 
同業者の方たちからの後を絶たない相談。
 
「カラー診断に自信がありません。」
 

診断をやっている人の自信のなさがスルーできないレベル。

診断をしてはいるけれど、
 
お金を頂くことに罪悪感がある
分からないことをうやむやにしてしまった
質問に答えられない
テストカラー診断しかできない
三属性についてよくわかっていない
 
など、理由は千差万別ですが、診断に自信がない。
スキルに自信を持つために、スタイルクリエーションができることの一つは養成講座。
 
だけど、それ以外にできることはないか?と考えた時、
 
ツールが優秀だったら、
特にドレープが使いやすかったら、
自信を持って診断できるカラーリストが増える!
 
そう思ったらすぐに動きたくなるんです(笑)
 
また、和田先生です!
 
染川 「ドレープ作りませんか!」
 
和田 「私たちがドレープですか!?」
 
事情を伝えて、もう1人、精査とシステム化が得意だった受講生さんにも声をかけて、
水面下でドレープ開発を進めました。
 
お力になってくださったのは、株式会社AIS様。
私たち(いや、私やな、、)の若干ハードル高めな希望に、快くお力を貸してくださいました。
 
この時実は、ドレープだけを作るのではなく、
パーソナルカラーの協会を作ろうとしていました。
なので、ドレープ以外のツールや仕組み、規定も合わせて準備をしていました。
 
今思うと、あの時だからできたのかもしれないと思います。
今の仕事量を抱えていたら、その人数ではできない。
それでもやりたかったら、なんとしてでもやるんですけどね^^
今は、それはいいかなと思っています。
当時は考えあって、一般社団法人にしようと思っていたのですが、
色々検討した結果、やめました。
 
それで、ドレープ開発です。
 
やってみてわかりました。
とっっっても大変です💦
 
何が大変って、こういうことです。
 
「色を選ぶ」よりも「色をつくる」方が、数倍難しい。
そして、「この色」と決めた色にたどりつくことは、
簡単ではなかったです。
 
それでも、1%の色調整にこだわって、
何度も何度も色出しを重ねました。
 
さすがに、どこかで線引きをしないと、費用も嵩みます。
 
これぐらいだと良いかなというところで区切りをつけて、製品として固めました。
 
ただ、課題は残りました。
一番の課題は、販売額が高くなること。
 
いくら見やすいドレープだからと言って、その価格で購入する人はどれくらいいるか?
など検討しているうちに、
染料の事情で、まもなく同じ製品を作ることができなくなることが決まりました。
商品化したかったら、別の染料でこれまでの作業を繰り返さなくてはなりません。
その労力は、その時にはもう取れませんでした。
 
という事情があって、せっかくだから、なんらか形には残したい。
 
ということで、製品1点を残して、
後は製品もう1点分をスウォッチとして残すことにしました。
それが、当校の受講生だけに販売している、
【幻のスウォッチ】です。
 
当時このスウォッチのことを、個人ブログに書いたところ、
他校出身のカラーリストさんや、他のカラースクールから、
購入希望の問い合わせをいただきました。
 
それは、お断りをしました。
 
売上のためなら、ビジネスとしては、もちろん売るのが正解です。
でも、私と和田先生は、「本物のカラーリストにだけ、この【幻のスウォッチ】を使って欲しい!」
そう強く思っていました。
本物の知識を持った人にしか使いこなせないからです。
 
なぜブルーベースにオレンジが入っているのか?
なぜ清濁の割合をシーズンによって大きくしなかったのか?
なぜグレーをたくさん作ったのか?
 
製品を買っただけの人に、しっかり説明できないと思ったんです。
 
summerのオレンジ、winterのオレンジを作って、キャッチーに見せているんじゃないんです。
 
そこにはきちんとした理由がある。
 
私たちのものづくりには、この部分は外せません。
 
そんな思い入れのある【幻のスウォッチ】は、
今現在スタイルクリエーションの受講生の皆さんだけが持っています。

このツールを持っていることが、ハイレベルなパーソナルカラーコンサルタントの
一つの証です。
 
 
第15話へつづく(1/29頃の予定)