AIがいじめを見抜く時代へ | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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今日お届けするのは、いじめに関する記事です。
 

 

いじめの発見にAIを活用するのは、とても良い方向性だと思います。

Aiが画像認識の方面で極めて優秀なのは、医学の世界などでも証明されてきていますよね。

いじめの発見においても、生徒の微妙な表情や行動の変化からくる違和感が、発見の短所となるものですから、そこを鈍感な先生に任せるよりも、AIに任せたほうがはるかに精度は高まると思います。

 

ただ、発見した後にどうするのかというあたりは、少し・・・ではなく、かなり心配なところですね。

現状でも、発見はしたものの、まともに対応が取られなかったケースがたくさんあるわけで、「AIの言うことだから、信用できない」と言う先生だったり、せっかく発見しても「しばらく様子見しましょう」と放置されたりといった様子がありありと想像できます。

それに、いざ対処するとなっても、実際に対処するのは現場の先生たちですから、そこに良い先生がいてくれれば大丈夫ですが、そうでない場合はやはり何の助けにもなりません。

一定の治療法が確立されている医療現場の場合はまだ良いのですが、学校教育においては、そもそも治療法も指導法もまともに存在しない事柄がたくさんあるだけに、心配は尽きないです。

 

後は、技術的な話として、AIに読み込ませる学習データはどうするのかなという疑問はあります。

実際に「この例はいじめだった」または「いじめではなかった」という実例を、かなりたくさん学習させないといけないわけですが、学校の今までの指導実例から持ってくるとすると、そもそもその判定が正しかったのかどうかの検証が必要ですよね(苦笑)

また、AIの学習にはそれなりにたくさんの母数が必要なはずですから、それをうまく用意できるのかも純粋に気になるところです。

 


・・・と、ここまで書いてから、改めて記事を読み直したら、なんと月1回のアンケートを実施することでいじめかどうかを見抜くという仕組みなのですね。
てっきり、生徒の学校生活や授業中の様子などを撮影して、その中で異変を感知するのだと思っていましたから、自己申告のみの、しかも文字情報のみということで、かなりがっかりしてしまいました。
ついでに、外部のカウンセラーとチャットできるようにするというのも書いてありますが、毎週木曜の4時間ほどだけでは、ほとんど意味ないですよね・・・。
こういう仕組みは国や他の自治体などでも最近増えていますし、どうせオンラインで場所は関係ないのですから、どこかで集約して24時間体制でやれないものでしょうか。
自治体ごとでバラバラにやっていたら、コストも無駄にかかりますし、質も低いしでまともなことにならないと思います。

最後はかなりがっかりな流れでしたが、AIの活用はこれからもどんどん進んでいってほしいですね。

 

 

 

 

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