タイトルは作品の顔
ロケは半日で終わりました。
それを編集していくわけですが、同時進行でタイトル画像を作ることにしました。
タイトル画像…これ、けっこう重要だと思いますよ。
通常だと、作品のアタマにタイトルが入ります。見る人に「お!何か面白いものが始まりそうだぞ」という期待を持ってもらわなくてはなりません。
特に今回の私たちの作品はプライベート・イベント…チビセブンさんのご子息の誕生日と卒園を祝うパーティーで流すものでしたので、“観客”はお子さんも多くて騒がしい状態が想定されました。ですので、画面に注目してもらう映像にしないと渾身のネタを観て貰えないのではないかと…。
いずれにしても、タイトルに凝ることはハッタリをかます意味でも無駄ではないと思います。
さて、何度も書いているように、今回は『ウルトラファイト』のパロディなので、タイトルも似たようなテイストにしたいところです。会場のお友だちもウルトラ好きですから、ウルトラっぽいタイトルが出れば注目してくれるに違いありませんし。
よろしければ再度YouTubeの円谷チャンネル(http://www.youtube.com/tsuburaya)をご覧ください。
まず真っ赤な画面が表れ、中心から割れて行って炎が燃え盛る映像になり、タイトルの文字が奥から迫ってきます。
さあ、どうしよう?
こんなにガンガンに火を燃やすなんて素人には無理です。
「爆発・炎」といった動画の素材集も出ていますが、それなりに高価です。
室内を見渡し、最も迫力ある炎を作ることが出来るものを探しました。
…Zippoのライター。
黒いバック(私は電源が入っていないパソコンのモニタを背景にしました)の前にライターを5つ並べて一斉に火を点け、軽く息を吹きかけたりして火に動きをつけました。やー、ショボイとは想像していましたが、予想以上に力が抜ける炎の映像が出来上がり。
私たちはこのショボさもネタということにして、これを素材に使うことにしました。
ここから先、まずお手持ちのビデオ編集ソフトの機能をご確認下さい。
取り込んだ画像をいくつか重ねる機能(レイヤー機能とか合成モードとか…)とか、合成用のマスクを作る機能とか、色合いやスピードを変える機能とか…付いてませんよね…。
…すみません。
ここまで「いかにお手軽に、遊び感覚で、ゆるゆると映像を作ったか」を記事にしてきたんですが、私は映像関係のソフトだけは15年くらいかけて立派なモノを揃えちゃったんです。
ですので、実際の作業はそうしたソフトの機能を使いまくりました。
が、お手軽テイストをここで緩めるわけにはいきません。
お手持ちのソフトに「ワイプ(トランジション)」とか、文字を入れる機能が付いていれば(だいたい付いていると思います)それで色々作れるはずです。お手本映像はあくまでお手本ですから、その通りに作る必要なんてありません。そのあたりは実際にソフトで遊んでみて下さい。
もし、お手持ちのカメラが「一コマずつの撮影が出来る」という機能があったり、編集ソフトが静止画を読み込むことが出来るなら、アニメーションでタイトルを作る手もあります。
今回の作品でもタイトルでもないんですが、以前作った実験作をご紹介します。
「溶けるウルトラマン」
…ウルトラマンのチョコレートをストーブの前に置いて溶かしたんですが、思ったほど簡単に溶けてくれませんでした。
そこで、デジカメ(ビデオではなく普通のデジカメです)を三脚で固定して5分置きくらいでシャッターを押しました。
この静止画をビデオ編集ソフトに取り込んで2フレームずつ並べたものです。
緑の模造紙を背景に撮影(グリーンバックだ!)し、早朝の都心方面をデジカメで撮った背景に合成しました。
“溶かす煙”(?)は、タバコの煙をストローで吹いたものを合成しました。普通に口から吐く煙だとなかなかまっすぐに放射される雰囲気にはなりません。
それなりに面倒な作業ではあります。
が、私たちアマチュアはネタ(またはセンス)と知恵と手間以外に武器はありません。
他にも色々な方法が考えられます。
古典的ですが、紙に描いた絵・文字、写真などをビデオカメラで撮影するというやり方があります。
カメラのズームなどで動きをつけることも出来ます。
ノートやスケッチブックをめくっていくと、タイトルやスタッフの名前が次々に表れるというパターンも常套手段ですが、内容によっては効果的だと思います。
パソコンのモニタに背景となる映像をフルスクリーンで表示して、その前にフィギュアなどを置いて撮影するお手軽合成もお薦めです。これは簡単!
実験してみました。「火あぶりくまさん」。本邦初公開画像です(笑)
これに文字などを入れ込めば完璧ですね(何がだ!)
昔から使われている「スクリーン・プロセス」の応用、とも言えます。
我が家はまだブラウン管のテレビしか無いのですが、液晶の大画面のテレビでも出来る…のかな?
また、ロケの時に一緒にタイトルを作れば内容との整合性も出ます。
予めタイトルを書いたボードなどを持ち込んで、ロケ地の風景と一緒に撮影すると「場所の説明」も兼ねることが出来ます。カチンコをお持ちなら(普通、持ってないかな…)、まんまカチンコにタイトルを書いて写し込むと映画を撮っている気分にも浸れるでしょう。
砂浜に指で書いた文字を波が消す、とか(笑)←何で笑うんだ?
もし編集ソフトに逆回転の機能が付いていれば、波が引くと文字が表れる映像にもなります。
タイトルを作るという作業そのものが楽しい遊びだと思います。
今回の私たちの作品はタイトルも含めて『ウルトラファイト』のパロディでしたが、「面白い方法が見つかったからそれをタイトルで使う」というのもアリでしょう。
私たちド素人は、まず「作っている人間が楽しむ」というのが一番大切だと感じています。
タイトルが出来たところで、今度こそ映像素材が揃いました。
本当ならいよいよ編集…なのですが、今回の私たちの作品は普通の作業とは順番が違いました。
【今回のレシピ】
カメラ=Canon FV M1
三脚=SLIK MINI
炎=Zippoライター5個(全てウルトラ仕様)
パソコン=Apple iMac
静止画ソフト=Adobe Illustrator CS3、Adobe Photoshop CS3
ビデオ編集ソフト=Apple Final Cut Pro 6
ビデオ加工ソフト=Adobe After Effects CS3
それを編集していくわけですが、同時進行でタイトル画像を作ることにしました。
タイトル画像…これ、けっこう重要だと思いますよ。
通常だと、作品のアタマにタイトルが入ります。見る人に「お!何か面白いものが始まりそうだぞ」という期待を持ってもらわなくてはなりません。
特に今回の私たちの作品はプライベート・イベント…チビセブンさんのご子息の誕生日と卒園を祝うパーティーで流すものでしたので、“観客”はお子さんも多くて騒がしい状態が想定されました。ですので、画面に注目してもらう映像にしないと渾身のネタを観て貰えないのではないかと…。
いずれにしても、タイトルに凝ることはハッタリをかます意味でも無駄ではないと思います。
さて、何度も書いているように、今回は『ウルトラファイト』のパロディなので、タイトルも似たようなテイストにしたいところです。会場のお友だちもウルトラ好きですから、ウルトラっぽいタイトルが出れば注目してくれるに違いありませんし。
よろしければ再度YouTubeの円谷チャンネル(http://www.youtube.com/tsuburaya)をご覧ください。
まず真っ赤な画面が表れ、中心から割れて行って炎が燃え盛る映像になり、タイトルの文字が奥から迫ってきます。
さあ、どうしよう?
こんなにガンガンに火を燃やすなんて素人には無理です。
「爆発・炎」といった動画の素材集も出ていますが、それなりに高価です。
室内を見渡し、最も迫力ある炎を作ることが出来るものを探しました。
…Zippoのライター。
黒いバック(私は電源が入っていないパソコンのモニタを背景にしました)の前にライターを5つ並べて一斉に火を点け、軽く息を吹きかけたりして火に動きをつけました。やー、ショボイとは想像していましたが、予想以上に力が抜ける炎の映像が出来上がり。
私たちはこのショボさもネタということにして、これを素材に使うことにしました。
ここから先、まずお手持ちのビデオ編集ソフトの機能をご確認下さい。
取り込んだ画像をいくつか重ねる機能(レイヤー機能とか合成モードとか…)とか、合成用のマスクを作る機能とか、色合いやスピードを変える機能とか…付いてませんよね…。
…すみません。
ここまで「いかにお手軽に、遊び感覚で、ゆるゆると映像を作ったか」を記事にしてきたんですが、私は映像関係のソフトだけは15年くらいかけて立派なモノを揃えちゃったんです。
ですので、実際の作業はそうしたソフトの機能を使いまくりました。
が、お手軽テイストをここで緩めるわけにはいきません。
お手持ちのソフトに「ワイプ(トランジション)」とか、文字を入れる機能が付いていれば(だいたい付いていると思います)それで色々作れるはずです。お手本映像はあくまでお手本ですから、その通りに作る必要なんてありません。そのあたりは実際にソフトで遊んでみて下さい。
もし、お手持ちのカメラが「一コマずつの撮影が出来る」という機能があったり、編集ソフトが静止画を読み込むことが出来るなら、アニメーションでタイトルを作る手もあります。
今回の作品でもタイトルでもないんですが、以前作った実験作をご紹介します。
「溶けるウルトラマン」
…ウルトラマンのチョコレートをストーブの前に置いて溶かしたんですが、思ったほど簡単に溶けてくれませんでした。
そこで、デジカメ(ビデオではなく普通のデジカメです)を三脚で固定して5分置きくらいでシャッターを押しました。
この静止画をビデオ編集ソフトに取り込んで2フレームずつ並べたものです。
緑の模造紙を背景に撮影(グリーンバックだ!)し、早朝の都心方面をデジカメで撮った背景に合成しました。
“溶かす煙”(?)は、タバコの煙をストローで吹いたものを合成しました。普通に口から吐く煙だとなかなかまっすぐに放射される雰囲気にはなりません。
それなりに面倒な作業ではあります。
が、私たちアマチュアはネタ(またはセンス)と知恵と手間以外に武器はありません。
他にも色々な方法が考えられます。
古典的ですが、紙に描いた絵・文字、写真などをビデオカメラで撮影するというやり方があります。
カメラのズームなどで動きをつけることも出来ます。
ノートやスケッチブックをめくっていくと、タイトルやスタッフの名前が次々に表れるというパターンも常套手段ですが、内容によっては効果的だと思います。
パソコンのモニタに背景となる映像をフルスクリーンで表示して、その前にフィギュアなどを置いて撮影するお手軽合成もお薦めです。これは簡単!
実験してみました。「火あぶりくまさん」。本邦初公開画像です(笑)
これに文字などを入れ込めば完璧ですね(何がだ!)
昔から使われている「スクリーン・プロセス」の応用、とも言えます。
我が家はまだブラウン管のテレビしか無いのですが、液晶の大画面のテレビでも出来る…のかな?
また、ロケの時に一緒にタイトルを作れば内容との整合性も出ます。
予めタイトルを書いたボードなどを持ち込んで、ロケ地の風景と一緒に撮影すると「場所の説明」も兼ねることが出来ます。カチンコをお持ちなら(普通、持ってないかな…)、まんまカチンコにタイトルを書いて写し込むと映画を撮っている気分にも浸れるでしょう。
砂浜に指で書いた文字を波が消す、とか(笑)←何で笑うんだ?
もし編集ソフトに逆回転の機能が付いていれば、波が引くと文字が表れる映像にもなります。
タイトルを作るという作業そのものが楽しい遊びだと思います。
今回の私たちの作品はタイトルも含めて『ウルトラファイト』のパロディでしたが、「面白い方法が見つかったからそれをタイトルで使う」というのもアリでしょう。
私たちド素人は、まず「作っている人間が楽しむ」というのが一番大切だと感じています。
タイトルが出来たところで、今度こそ映像素材が揃いました。
本当ならいよいよ編集…なのですが、今回の私たちの作品は普通の作業とは順番が違いました。
【今回のレシピ】
カメラ=Canon FV M1
三脚=SLIK MINI
炎=Zippoライター5個(全てウルトラ仕様)
パソコン=Apple iMac
静止画ソフト=Adobe Illustrator CS3、Adobe Photoshop CS3
ビデオ編集ソフト=Apple Final Cut Pro 6
ビデオ加工ソフト=Adobe After Effects CS3
クランクイン! クランクアップ!
ロケ場所に持参した機材は、ますビデオカメラ。本編撮影は私のカメラを使いました。6年前に買ったキヤノンのFV M1という、スタンダードの民生機…ご家庭用のカメラです。
それにSONYの三脚VCT-870RMというもっと前に買ったヤツ。
他に、何となく揃ったのが脚立、マット、毛布、折りたたみ椅子。全て役に立ちました。スタッフ全員が(何をどう撮るのかわからないのに)色々考えて用意してきた結果です。
これに加えて、ケイパパさんが常時手持ちでビデオ撮影をしていました。「メイキング用です」と。えっ?メイキング?
大事なことがほとんど決まらないままに撮影に入ったにもかかわらず、知らないうちに(笑)メイキング映像まで作ることは決まっていたという…。
しかも、後で編集段階で明らかになったのは、ケイパパさんのビデオカメラはハイビジョン! …ってことは、本編よりメイキング映像の方が高画質で撮影されたわけです。
私たちがいかに無計画に撮影を進めていったかという象徴的な出来事の一つと言えるでしょう。
さて、そのケイパパさんの仕切りによってロケ日の行動が決まります。
そればかりか、移動について“ロケバス”まで出してくれることになりました。こうした気配りはさすがにイベントに精通したケイパパさんならではでしょう。
全員が合流したところで簡単な打ち合わせを行います。
この時点で、「何をどう撮るか」がわかっているのは私だけです。何しろ、絵コンテが出来上がったのが前日の夜ですから。
本当なら絵コンテをコピーして全員に配れば良かったのですが、何故か私はそれをやりませんでした。本当に何故やらなかったのかと今もよくわかりません。
そこからロケ地へ移動。
マック&シュンカナさんはいくつかある候補のうち、当日の打ち合わせから適切な場所を選んでくれました。
…完璧なロケーションでした。「本当にここで『ウルトラファイト』が撮影されたのではないか?」と思えるくらいの条件が揃っていて、現場に立った時点で私たちは作品の成功を確信しました。
このロケ地選びというのは本当に重要です。
特に今回の映像では「ロケ場所は1カ所」と決めていたので、キャストやカメラの位置、背景などをその場で自由に設定出来る環境が必要でした。現場の雰囲気ばかりでなく、そうした条件も揃った絶好の場所でした。
これも「ノリが共有でき、なおかつ“わかってる”仲間」が集まった成果だと思います。
ここで、撮影に入る前に私が(上記のようにコピーを取っていないので1つしかない)絵コンテを浜辺に落とすというポカをやりました。発見してくれたケイパパさんに感謝です。
もう一つ、ポカというか、事前に打ち合わせをしておけば良かったなあと痛感したのは撮影計画です。
一応、絵コンテには「似たような絵」をまとめて撮ることが出来るように印を付けてありました。
微妙なところで余談ですが、効率的に撮影を進めるために、一般的には似たようなカットはまとめて撮ることが多いようです。特にセットや照明が複雑な場合、一度セッティングを変えてまた元に戻して…とやっていたら大変ですからね。
演出の効果を狙って敢えて物語の展開と同じ順番で撮影されることもあります。これを「順撮り」と呼びます。
私たちの撮影現場では順撮りをやってもまとめ撮りをしても同じようなものではありましたが、私としては一応効良く撮影をしたいと思って気を利かせたつもりだった…のに…。
えー…結果としてキャストが準備万端なのに私は一生懸命“岩に打ち寄せる波”を撮っていたりとか、真の主役であるプチセブンくんが延々3時間も“出待ち”をするハメになりました。
もっとも、事前にロケの場所に言って現場確認をすること(ロケハン=ロケーション・ハンティング)もしていませんでしたから、その場で色々あるのも仕方ないっちゃ仕方ないんですが。
それはともかく、撮影は順調に進みました。
これはひとえに“監督役”である私がほとんど一発で「ハイ、OK」を連発したおかげなのですが、他のメンバーは感謝するどころか「ええっ? 今のでいいの?」と不信感を抱く始末です。半分冗談ですが半分本当です。
“わかってるメンバー”であるがゆえに、「格闘シーンはもっと迫力を出さないとダメだろ」とか「今の動きは今ひとつだった」と自らの演技にダメ出しをしたんでしょう。しかし、絵コンテを作った私には「今ひとつ迫力に欠ける」というテイストこそが全体の雰囲気にピッタリだと思えたんです。
また、プチセブンくんを除くと平均年齢は40歳。迫力満点の格闘シーンのせいで怪我があったらシャレになりません。
さて、人数を数えてみてください。
現場にいるのはチビセブンさん父子とマック&シュンカナさんとケイパパさんと私。
そのうち、チビセブンさん父子とマック&シュンカナさんは映像に出ずっぱりです。
そうなると、純粋な撮影スタッフは、ケイパパさんと私しかいません。
結局、絵コンテを作った私が監督兼カメラマンとなり、ケイパパさんが助監督(兼メイキング監督…)となりました。
照明担当も録音担当もいません。今回はセリフは無いので録音担当は不要ですが、照明はいてもよかったかも知れません。
照明の仕事は、照明機材をコントロールするだけではありません。現場での「光」全てをコントロールするのが照明担当です。太陽光が強すぎる場合は適度に遮ったり、影が濃くなりすぎたらレフ板などで補助光を当てたりします。
ま、今回は「肌を奇麗に撮る」とか「光で表情を作る」といった必要も無かったのですが、逆光で撮影した部分のキャラが真っ黒になってしまいました。せめてそこはレフ板を当てるべきでした。
…ホントは一度ケイパパさんがレフ板を持ってくれたことがあったんです。
が、ファインダーを覗いていた私が「あ!ケイパパさん見切れてます!どいて下さい」と排除してしまいました。
また余談。
「見切れる」…これ、画面の中に余計なモノが写り込んでいる、という意味と、写さなきゃいけないモノが画面から外れている、という意味…つまり、全く逆の意味で使われる用語らしいです。
トータルで5時間くらいだったでしょうか。半日でクランクアップしました。…編集の時にどうしてもつながらない箇所があって撮り足した部分もありますが、一応素材は揃ったことになります。
え?
撮影について参考になるような技術的なことが書かれてないじゃないか、とツッコミますか?
だって、そんな参考になるような撮影はしてませんから書きようがありませんよ(開き直り)。
とにかくほとんど「絵コンテどおりに撮った」だけです。
でも、せっかくなので、少しばかり気にして撮ったことを思い出してみます。
よく言われることですが、カメラを動かしすぎないこととズーム機能を使いすぎないこと。
理由は簡単で、撮影したものを見ると目が疲れるからです…多分。
「ここぞ!」と意図したところでカメラが被写体を追って動いたり、ズームを使うのが効果的です。
また、カメラのズーム機能を使うのと実際にカメラが被写体に近づくのとでは全く映像のイメージが異なります。凝った映像だと「カメラが被写体に近づきつつ、ズームアウトする(またはその逆)」なんてケースもあります。
それから、キャラクターの立ち位置をわかりやすくすること。
単純に言えば、“チビセブン”は必ず左側で“マック怪獣”は必ず右側…と決めておけば良いわけです。
今回は一度に画面に入るキャラクターは最大二人でしたのでそれほど気を遣わなくても大丈夫だとは思いましたが、練習ということでそのあたりを守りました。
どうしても立ち位置が変わる時は「立ち位置が変わった」という映像を間に挟んだりするのが一般的です。
こだわりたい方は「イマジナリーライン」をキーワードに検索をかけてみてください。
画面を水平に保つことも基本の一つです。
ただ、今回のような戦闘シーンの場合、迫力や動きを出すために敢えて斜めの構図にすることがありますが、それはあくまで意図があってのことです。
同じような構図の絵がダラダラと続くと見ていて飽きます。
カメラと被写体の距離、カメラの高さや角度などを(お手本を参考に…)色々試してみると面白そうです。
いずれ、このブログでも実験してみたいと思います。
実はこうした構図の作り方については、私は漫画を描くことで知りました(決して“身に付けている”わけではありません)。
我々の世代で漫画を描いてきた人間は、プロ・アマを問わずにほぼ間違いなく手塚治虫作品の洗礼を受けています。が、手塚作品自体がそれまでは芝居の舞台を同じ場所から見ているような構図だった漫画に映画的な手法を持ち込んだものなので、結果としては「手塚漫画経由で映画の構図を学んだ」という感じでしょう。
え~、少しは参考になりましたでしょうか(笑)
そんなわけで、次回は編集…いやいや、その前に作品の“顔”を作らないと…。
【今回のレシピ】
カメラ=Canon FV M1/ケイパパさんのHDカメラ/Sony DCR-TRV20(地面に落ちるスタント用)
三脚=Sony VCT-870RM
ロケバス=ケイパパさんの車
ヒーロー=成り切りマスク
怪獣=顔:紙 ボディ:雨合羽 腕:事務用袖当て 手:ワカメ採り用手袋 足:白いゴム長
その他=三脚、ヨガ用マット、毛布、折りたたみ椅子
それにSONYの三脚VCT-870RMというもっと前に買ったヤツ。
他に、何となく揃ったのが脚立、マット、毛布、折りたたみ椅子。全て役に立ちました。スタッフ全員が(何をどう撮るのかわからないのに)色々考えて用意してきた結果です。
これに加えて、ケイパパさんが常時手持ちでビデオ撮影をしていました。「メイキング用です」と。えっ?メイキング?
大事なことがほとんど決まらないままに撮影に入ったにもかかわらず、知らないうちに(笑)メイキング映像まで作ることは決まっていたという…。
しかも、後で編集段階で明らかになったのは、ケイパパさんのビデオカメラはハイビジョン! …ってことは、本編よりメイキング映像の方が高画質で撮影されたわけです。
私たちがいかに無計画に撮影を進めていったかという象徴的な出来事の一つと言えるでしょう。
さて、そのケイパパさんの仕切りによってロケ日の行動が決まります。
そればかりか、移動について“ロケバス”まで出してくれることになりました。こうした気配りはさすがにイベントに精通したケイパパさんならではでしょう。
全員が合流したところで簡単な打ち合わせを行います。
この時点で、「何をどう撮るか」がわかっているのは私だけです。何しろ、絵コンテが出来上がったのが前日の夜ですから。
本当なら絵コンテをコピーして全員に配れば良かったのですが、何故か私はそれをやりませんでした。本当に何故やらなかったのかと今もよくわかりません。
そこからロケ地へ移動。
マック&シュンカナさんはいくつかある候補のうち、当日の打ち合わせから適切な場所を選んでくれました。
…完璧なロケーションでした。「本当にここで『ウルトラファイト』が撮影されたのではないか?」と思えるくらいの条件が揃っていて、現場に立った時点で私たちは作品の成功を確信しました。
このロケ地選びというのは本当に重要です。
特に今回の映像では「ロケ場所は1カ所」と決めていたので、キャストやカメラの位置、背景などをその場で自由に設定出来る環境が必要でした。現場の雰囲気ばかりでなく、そうした条件も揃った絶好の場所でした。
これも「ノリが共有でき、なおかつ“わかってる”仲間」が集まった成果だと思います。
ここで、撮影に入る前に私が(上記のようにコピーを取っていないので1つしかない)絵コンテを浜辺に落とすというポカをやりました。発見してくれたケイパパさんに感謝です。
もう一つ、ポカというか、事前に打ち合わせをしておけば良かったなあと痛感したのは撮影計画です。
一応、絵コンテには「似たような絵」をまとめて撮ることが出来るように印を付けてありました。
微妙なところで余談ですが、効率的に撮影を進めるために、一般的には似たようなカットはまとめて撮ることが多いようです。特にセットや照明が複雑な場合、一度セッティングを変えてまた元に戻して…とやっていたら大変ですからね。
演出の効果を狙って敢えて物語の展開と同じ順番で撮影されることもあります。これを「順撮り」と呼びます。
私たちの撮影現場では順撮りをやってもまとめ撮りをしても同じようなものではありましたが、私としては一応効良く撮影をしたいと思って気を利かせたつもりだった…のに…。
えー…結果としてキャストが準備万端なのに私は一生懸命“岩に打ち寄せる波”を撮っていたりとか、真の主役であるプチセブンくんが延々3時間も“出待ち”をするハメになりました。
もっとも、事前にロケの場所に言って現場確認をすること(ロケハン=ロケーション・ハンティング)もしていませんでしたから、その場で色々あるのも仕方ないっちゃ仕方ないんですが。
それはともかく、撮影は順調に進みました。
これはひとえに“監督役”である私がほとんど一発で「ハイ、OK」を連発したおかげなのですが、他のメンバーは感謝するどころか「ええっ? 今のでいいの?」と不信感を抱く始末です。半分冗談ですが半分本当です。
“わかってるメンバー”であるがゆえに、「格闘シーンはもっと迫力を出さないとダメだろ」とか「今の動きは今ひとつだった」と自らの演技にダメ出しをしたんでしょう。しかし、絵コンテを作った私には「今ひとつ迫力に欠ける」というテイストこそが全体の雰囲気にピッタリだと思えたんです。
また、プチセブンくんを除くと平均年齢は40歳。迫力満点の格闘シーンのせいで怪我があったらシャレになりません。
さて、人数を数えてみてください。
現場にいるのはチビセブンさん父子とマック&シュンカナさんとケイパパさんと私。
そのうち、チビセブンさん父子とマック&シュンカナさんは映像に出ずっぱりです。
そうなると、純粋な撮影スタッフは、ケイパパさんと私しかいません。
結局、絵コンテを作った私が監督兼カメラマンとなり、ケイパパさんが助監督(兼メイキング監督…)となりました。
照明担当も録音担当もいません。今回はセリフは無いので録音担当は不要ですが、照明はいてもよかったかも知れません。
照明の仕事は、照明機材をコントロールするだけではありません。現場での「光」全てをコントロールするのが照明担当です。太陽光が強すぎる場合は適度に遮ったり、影が濃くなりすぎたらレフ板などで補助光を当てたりします。
ま、今回は「肌を奇麗に撮る」とか「光で表情を作る」といった必要も無かったのですが、逆光で撮影した部分のキャラが真っ黒になってしまいました。せめてそこはレフ板を当てるべきでした。
…ホントは一度ケイパパさんがレフ板を持ってくれたことがあったんです。
が、ファインダーを覗いていた私が「あ!ケイパパさん見切れてます!どいて下さい」と排除してしまいました。
また余談。
「見切れる」…これ、画面の中に余計なモノが写り込んでいる、という意味と、写さなきゃいけないモノが画面から外れている、という意味…つまり、全く逆の意味で使われる用語らしいです。
トータルで5時間くらいだったでしょうか。半日でクランクアップしました。…編集の時にどうしてもつながらない箇所があって撮り足した部分もありますが、一応素材は揃ったことになります。
え?
撮影について参考になるような技術的なことが書かれてないじゃないか、とツッコミますか?
だって、そんな参考になるような撮影はしてませんから書きようがありませんよ(開き直り)。
とにかくほとんど「絵コンテどおりに撮った」だけです。
でも、せっかくなので、少しばかり気にして撮ったことを思い出してみます。
よく言われることですが、カメラを動かしすぎないこととズーム機能を使いすぎないこと。
理由は簡単で、撮影したものを見ると目が疲れるからです…多分。
「ここぞ!」と意図したところでカメラが被写体を追って動いたり、ズームを使うのが効果的です。
また、カメラのズーム機能を使うのと実際にカメラが被写体に近づくのとでは全く映像のイメージが異なります。凝った映像だと「カメラが被写体に近づきつつ、ズームアウトする(またはその逆)」なんてケースもあります。
それから、キャラクターの立ち位置をわかりやすくすること。
単純に言えば、“チビセブン”は必ず左側で“マック怪獣”は必ず右側…と決めておけば良いわけです。
今回は一度に画面に入るキャラクターは最大二人でしたのでそれほど気を遣わなくても大丈夫だとは思いましたが、練習ということでそのあたりを守りました。
どうしても立ち位置が変わる時は「立ち位置が変わった」という映像を間に挟んだりするのが一般的です。
こだわりたい方は「イマジナリーライン」をキーワードに検索をかけてみてください。
画面を水平に保つことも基本の一つです。
ただ、今回のような戦闘シーンの場合、迫力や動きを出すために敢えて斜めの構図にすることがありますが、それはあくまで意図があってのことです。
同じような構図の絵がダラダラと続くと見ていて飽きます。
カメラと被写体の距離、カメラの高さや角度などを(お手本を参考に…)色々試してみると面白そうです。
いずれ、このブログでも実験してみたいと思います。
実はこうした構図の作り方については、私は漫画を描くことで知りました(決して“身に付けている”わけではありません)。
我々の世代で漫画を描いてきた人間は、プロ・アマを問わずにほぼ間違いなく手塚治虫作品の洗礼を受けています。が、手塚作品自体がそれまでは芝居の舞台を同じ場所から見ているような構図だった漫画に映画的な手法を持ち込んだものなので、結果としては「手塚漫画経由で映画の構図を学んだ」という感じでしょう。
え~、少しは参考になりましたでしょうか(笑)
そんなわけで、次回は編集…いやいや、その前に作品の“顔”を作らないと…。
【今回のレシピ】
カメラ=Canon FV M1/ケイパパさんのHDカメラ/Sony DCR-TRV20(地面に落ちるスタント用)
三脚=Sony VCT-870RM
ロケバス=ケイパパさんの車
ヒーロー=成り切りマスク
怪獣=顔:紙 ボディ:雨合羽 腕:事務用袖当て 手:ワカメ採り用手袋 足:白いゴム長
その他=三脚、ヨガ用マット、毛布、折りたたみ椅子
まずは物真似
ほとんど何も決まっていない状態のまま、撮影の日が迫っています。
決まっていたのは登場するキャラ。
プロデューサーであるチビセブンさんが成り切るヒーロー“チビセブン”
怪獣造型師のマック&シュンカナさん自ら演じる“マック怪獣”
それにチビセブンさんのご子息“プチセブン”
さて、このキャラをどう動かしてどう撮れば良いのか?
実は、今回に関してはそのへんの作業は難しいことではありませんでした。
理由のひとつは3分足らずの短い作品だったこと…本当は「短くまとめる」というのは逆に大変なことなんですが、何よりお手本となる映像があったことが大きな理由でした。
早い話、そのお手本映像を真似するのです。
私たちはド素人ですから、「このシーンの流れをスムースに見せるには」とか「このカットを効果的にするには」といった基本的なことはほとんどわかりません。なので、お手本映像と同じような流れや絵を撮ることにしました。
…これも偶然というか何というか、そもそもの企画が“そのお手本映像”のパロディだったんです。
さあ、核心に迫りましょう(笑)
私たちがお手本にした作品とは!
ここで「いや~、タルコフスキーの…」とか「ゴダールの…」などと言い出してはいけません。本当の映画ファンでない限り観ていないからです。少なくとも私は観てません。
また「黒澤」「小津」も禁句…とまではいきませんが、キャストに志村喬とか三船敏郎とか笠智衆がいない場合はお手本にしない方がいいような気がします。
改めて…私たちがお手本にした作品とは!
『ウルトラファイト』
…。
思わず文字を小さくしてしまいました。
気をとりなおしてもう一度!
『ウルトラファイト』
ご覧になったことが無い方は、YouTubeの円谷チャンネル(http://www.youtube.com/tsuburaya)で観てみてください。
同作品の詳細な説明は省きますが、ド素人が初めて映像作品を作るに当たり、これほど参考になる作品も無いような気がしませんか?
海岸や野原でヒーローと怪獣が闘うだけ。これにナレーションによって強引にストーリーや設定が説明され、不条理とも言える独特の世界観を作り出しています。
超低予算にしてイージーな作り方。ミニチュアも合成もありません。
にも関わらず、強烈なインパクトを与えてくれる作品群です。
私は『ウルトラファイト』を否定的にとらえるファンと合ったことはありません。
私たちは、そのテイストと画面展開を徹底的に研究…しませんでした。
スタッフ全員の頭に“イメージとしての『ウルトラファイト』”がしっかりと刻まれていたのでその必要がなかったのです。
ただ、一応YouYubeにアップされている作品はチェックしましたが。
さて、まずは己の脳内を『ウルトラファイト』で満杯にします。
その状態で絵コンテを作りました。
絵コンテというのは、ストーリーを漫画のように絵で説明するもので、これによってキャラの立ち位置とかカメラの角度とか「どんな絵を撮るのか」という方針が決まります。また、キャラやカメラの動き、特殊効果なども絵コンテに記されます。
絵コンテの形式は、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』メモリアルボックス特典の「絵コンテ集」を参考にしました。
う~ん、やはりプロの仕事は違うなあ(笑)
もっとも、プロでも人によって絵の書き込み具合は様々なんですが…。
さて。今「ストーリーを…」と書きましたが、絵コンテを作る段階でストーリーらしきものも決まっていませんでしたので、絵コンテを描きながら流れを考えていきました(脚本はすっ飛ばしました)。
いや~、作業が進む進む(笑)
『ウルトラファイト』の世界に合わせて、冒頭に書いたキャラクターが勝手に動いてくれる感じでした。
また、カメラの動きや構図も絵コンテの中のバーチャル・カメラマンがどんどん撮影を進めてくれているみたいでしたし、バーチャル・エディターがテンポ良く編集してくれているようなノリです。
『ウルトラファイト』恐るべし!
イメージの世界なので文章にするのが難しいんですが、私は『ウルトラファイト』のお約束に従っただけ…。
・相応な場所で“怪獣ごっこ”をして、それに適当な流れを付けてやる。
・セリフは無く、全てナレーションで設定や状況を説明する。
・無意味に「岩に打ち付ける波」などの映像が挿入される。
・至近距離で撮ったカットと遠距離から撮ったカットを上手くつなげる。
・下からあおったカットを適量。
・逆光によるカットをおおさじ一杯。
etc.
かと言って、単に『ウルトラファイト』をなぞっただけではなく、私たちのオリジナルのネタも入っています。
“作品を撮影しているカメラマンが襲われる”とか、最終ヒーローがお子さんであるという展開から発生したネタとか…。
それでもなお『ウルトラファイト』テイストの作品になったのは、やはりオリジナルの映像が特徴的で真似しやすかったからだと思います。
「学ぶ」という言葉は、「まねぶ(=真似をする)」という古語から出ています。
映像を作るときも、最初はお手本を真似ることから入っても良いのではないでしょうか?
で、今回私たちが「学んだ」こと…。
「撮影前に、せめて絵コンテくらいは用意しとかないといかんなよなあ…」
…いや、これではレベルが低すぎますね…。真面目に言うと、絵コンテの段階で“絵づくり”の大半は決まるんだということを体感しました。
実際に、ほとんど絵コンテどおりに撮影を進めて編集をしましたから。
とは言え、絵コンテにギチギチに縛られる必要も無いという柔軟性も必要でしょう。
これまた実際に、撮影現場で出た意見やアイデアも取り込んでいきながら撮影をしました。
てなわけで、次はいよいよ撮影編です。
えー、鋭い方はお気づきと思いますが、本当は撮影前に決めておかなければならない大切なことが他にも沢山あります。でも、私たちは本当に何も決めずに撮影に入りました。
くどいようですが(そして今後も何度も書くと思いますが)私たちは「本格作品」を目指していたわけではなく、撮影ごっこで遊ぼうとしていただけなので…。
【今回のレシピ】
絵コンテ=自作
参考資料=YouYube『ウルトラファイト』/『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』メモリアルボックス特典絵コンテ集
決まっていたのは登場するキャラ。
プロデューサーであるチビセブンさんが成り切るヒーロー“チビセブン”
怪獣造型師のマック&シュンカナさん自ら演じる“マック怪獣”
それにチビセブンさんのご子息“プチセブン”
さて、このキャラをどう動かしてどう撮れば良いのか?
実は、今回に関してはそのへんの作業は難しいことではありませんでした。
理由のひとつは3分足らずの短い作品だったこと…本当は「短くまとめる」というのは逆に大変なことなんですが、何よりお手本となる映像があったことが大きな理由でした。
早い話、そのお手本映像を真似するのです。
私たちはド素人ですから、「このシーンの流れをスムースに見せるには」とか「このカットを効果的にするには」といった基本的なことはほとんどわかりません。なので、お手本映像と同じような流れや絵を撮ることにしました。
…これも偶然というか何というか、そもそもの企画が“そのお手本映像”のパロディだったんです。
さあ、核心に迫りましょう(笑)
私たちがお手本にした作品とは!
ここで「いや~、タルコフスキーの…」とか「ゴダールの…」などと言い出してはいけません。本当の映画ファンでない限り観ていないからです。少なくとも私は観てません。
また「黒澤」「小津」も禁句…とまではいきませんが、キャストに志村喬とか三船敏郎とか笠智衆がいない場合はお手本にしない方がいいような気がします。
改めて…私たちがお手本にした作品とは!
『ウルトラファイト』
…。
思わず文字を小さくしてしまいました。
気をとりなおしてもう一度!
『ウルトラファイト』
ご覧になったことが無い方は、YouTubeの円谷チャンネル(http://www.youtube.com/tsuburaya)で観てみてください。
同作品の詳細な説明は省きますが、ド素人が初めて映像作品を作るに当たり、これほど参考になる作品も無いような気がしませんか?
海岸や野原でヒーローと怪獣が闘うだけ。これにナレーションによって強引にストーリーや設定が説明され、不条理とも言える独特の世界観を作り出しています。
超低予算にしてイージーな作り方。ミニチュアも合成もありません。
にも関わらず、強烈なインパクトを与えてくれる作品群です。
私は『ウルトラファイト』を否定的にとらえるファンと合ったことはありません。
私たちは、そのテイストと画面展開を徹底的に研究…しませんでした。
スタッフ全員の頭に“イメージとしての『ウルトラファイト』”がしっかりと刻まれていたのでその必要がなかったのです。
ただ、一応YouYubeにアップされている作品はチェックしましたが。
さて、まずは己の脳内を『ウルトラファイト』で満杯にします。
その状態で絵コンテを作りました。
絵コンテというのは、ストーリーを漫画のように絵で説明するもので、これによってキャラの立ち位置とかカメラの角度とか「どんな絵を撮るのか」という方針が決まります。また、キャラやカメラの動き、特殊効果なども絵コンテに記されます。
絵コンテの形式は、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』メモリアルボックス特典の「絵コンテ集」を参考にしました。
う~ん、やはりプロの仕事は違うなあ(笑)
もっとも、プロでも人によって絵の書き込み具合は様々なんですが…。
さて。今「ストーリーを…」と書きましたが、絵コンテを作る段階でストーリーらしきものも決まっていませんでしたので、絵コンテを描きながら流れを考えていきました(脚本はすっ飛ばしました)。
いや~、作業が進む進む(笑)
『ウルトラファイト』の世界に合わせて、冒頭に書いたキャラクターが勝手に動いてくれる感じでした。
また、カメラの動きや構図も絵コンテの中のバーチャル・カメラマンがどんどん撮影を進めてくれているみたいでしたし、バーチャル・エディターがテンポ良く編集してくれているようなノリです。
『ウルトラファイト』恐るべし!
イメージの世界なので文章にするのが難しいんですが、私は『ウルトラファイト』のお約束に従っただけ…。
・相応な場所で“怪獣ごっこ”をして、それに適当な流れを付けてやる。
・セリフは無く、全てナレーションで設定や状況を説明する。
・無意味に「岩に打ち付ける波」などの映像が挿入される。
・至近距離で撮ったカットと遠距離から撮ったカットを上手くつなげる。
・下からあおったカットを適量。
・逆光によるカットをおおさじ一杯。
etc.
かと言って、単に『ウルトラファイト』をなぞっただけではなく、私たちのオリジナルのネタも入っています。
“作品を撮影しているカメラマンが襲われる”とか、最終ヒーローがお子さんであるという展開から発生したネタとか…。
それでもなお『ウルトラファイト』テイストの作品になったのは、やはりオリジナルの映像が特徴的で真似しやすかったからだと思います。
「学ぶ」という言葉は、「まねぶ(=真似をする)」という古語から出ています。
映像を作るときも、最初はお手本を真似ることから入っても良いのではないでしょうか?
で、今回私たちが「学んだ」こと…。
「撮影前に、せめて絵コンテくらいは用意しとかないといかんなよなあ…」
…いや、これではレベルが低すぎますね…。真面目に言うと、絵コンテの段階で“絵づくり”の大半は決まるんだということを体感しました。
実際に、ほとんど絵コンテどおりに撮影を進めて編集をしましたから。
とは言え、絵コンテにギチギチに縛られる必要も無いという柔軟性も必要でしょう。
これまた実際に、撮影現場で出た意見やアイデアも取り込んでいきながら撮影をしました。
てなわけで、次はいよいよ撮影編です。
えー、鋭い方はお気づきと思いますが、本当は撮影前に決めておかなければならない大切なことが他にも沢山あります。でも、私たちは本当に何も決めずに撮影に入りました。
くどいようですが(そして今後も何度も書くと思いますが)私たちは「本格作品」を目指していたわけではなく、撮影ごっこで遊ぼうとしていただけなので…。
【今回のレシピ】
絵コンテ=自作
参考資料=YouYube『ウルトラファイト』/『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』メモリアルボックス特典絵コンテ集
スタッフは欲しいけど…
プロであれアマチュアの自主制作であれ、多くの場合は各ポジションに精通したスタッフ(しばしば「クルー」とも呼ばれます)が集まって作られます。
最近、おそらく必要最小限のスタッフだろうなあと思われるロケの様子を目撃しました。
女優さんが一人。
監督らしき人が一人。
照明さんが一人。
音声さんが一人。
助手っぽい人が二人。
ケータイで遠くから撮ったので見づらいと思いますが、その時の写真です。
イキナリ余談ですが、撮影現場でどの人が監督かを見極める一つのポイントが「帽子」です。
上の現場でも、5人のスタッフの中で唯一人帽子を被っている人が監督さんでした。
映画に詳しい方、ご存知の監督の姿を思い出してみてください。ほ~ら、帽子を被っている人が多いでしょ?
映画全体の「監督」もそうですし、「撮影監督」「特技監督」など、監督という役職名が付く人の帽子率は高いと思います。
もし、運動会などの記録ではなく、オリジナルの作品を作るなら、監督役の人は「オレが監督だ」ということを周囲に示すために、是非帽子を被りましょう(笑)
お金に余裕があるなら、無地のキャップを買って刺繍屋さんに持ち込んで作品名を刺繍してもらうのも楽しいかもしれません。
閑話休題。
やろうと思えばすべて一人で作ることも可能です(これについては今後実験課題にしようと思っています)。
が、やはりスタッフはいるにこしたことはありません。
mixiなどでも自主制作関連のコミュニティを見ると、「スタッフ募集」などのトピックスが立てられています。が、通常自主制作レベルでもかなり専門的な知識や技術を持った人材を求めているケースがほとんど。
私や、この記事を読んでくださっている方には遠い世界です。
「カメラマン募集」にご家庭用カメラを携えて応募したら、鼻で笑われるか怒られるかのどちらかでしょう。
ド素人レベルで理想なのは、既に見知った仲間でチームを組むことです。特に最初は全員が知り合いであればより進めやすいと思います。
プロデューサー的な立場であれば、「この人とこの人を…」とピックアップすることになります。
また、プロデューサーをやってくれそうな人に企画を見せてその気にさせちゃうとか。
さて、私たちの場合がどうだったかと言うと、何となく四人が集まったというだけでした。
偶然にもそれぞれ得意分野が異なっていて、自然に役割分担が決まりました。これは本当にラッキーだったと言わざるを得ません。
前にも書きましたが、昨年から今年にかけて私たちが作ったのはプライベート・イベントで流すための映像です。
当然、そのイベントの主催者である「チビセブンさん」がプロデューサーとなります。
また、「ケイパパさん」は以前に同じようなプライベート・イベントを開催したり、本職でも展示会にブース出展をしている経験をお持ちなので、スケジュールなどの仕切りや現場での進行を見てくれることになりました。
そして、「マック&シュンカナさん」というリサイクル工作で怪獣のお面などを作る達人がいたので、そっち系はお任せ。
私はというと、一応漫画サークル出身ということで…いや、関係あるのかどうかわかりませんが、スタッフから出たネタを映像の流れの中に組み込んだ構成を考えて、その流れで現場でも監督の役をやることになりました。
お気づきのように、誰一人として映像を作る専門家はいません。
専門どころか、これまでマトモに「人に見てもらう」ために映像を撮ったり編集したりした経験を持った人間はいないんです。
このメンバーの強みは、そうした専門的技術や知識云々ではなく、ノリが共有できたことです。
「面白いことがやりたい」「見る人に楽しんでもらいたい」…そして、「自分たちが撮った映像がどういう形で完成品になるのか楽しみだなあ」というある意味無責任なド素人ならではのノリです。
だからこそ、「あの人はアレが出来るから、自分はコレをやろう」という感じで役割分担が出来たのではないかと思います。
▲今回のメインスタッフ四人。
我々素人が、何となく映像を作りたいと思ったとき。
プロ仕様の機材や専門家がいなくても、一緒にノリノリで関わってくれる人が集まれば(クオリティはともかく)一応の作品は出来るということを私たちは証明しました(大袈裟だなあ)。
さて、このノリの共有は、お手本となる映像を何にするかというところにも大きく影響してきます。
今回、「あんな感じで」で全員が映像をイメージ出来てしまいました。つまり全員同じ映像を見ているわけです。
そんなわけで、次回は「お手本となる映像」について…。
【今回のレシピ】
スタッフ=ノリの良いメンバー四人
最近、おそらく必要最小限のスタッフだろうなあと思われるロケの様子を目撃しました。
女優さんが一人。
監督らしき人が一人。
照明さんが一人。
音声さんが一人。
助手っぽい人が二人。
ケータイで遠くから撮ったので見づらいと思いますが、その時の写真です。
イキナリ余談ですが、撮影現場でどの人が監督かを見極める一つのポイントが「帽子」です。
上の現場でも、5人のスタッフの中で唯一人帽子を被っている人が監督さんでした。
映画に詳しい方、ご存知の監督の姿を思い出してみてください。ほ~ら、帽子を被っている人が多いでしょ?
映画全体の「監督」もそうですし、「撮影監督」「特技監督」など、監督という役職名が付く人の帽子率は高いと思います。
もし、運動会などの記録ではなく、オリジナルの作品を作るなら、監督役の人は「オレが監督だ」ということを周囲に示すために、是非帽子を被りましょう(笑)
お金に余裕があるなら、無地のキャップを買って刺繍屋さんに持ち込んで作品名を刺繍してもらうのも楽しいかもしれません。
閑話休題。
やろうと思えばすべて一人で作ることも可能です(これについては今後実験課題にしようと思っています)。
が、やはりスタッフはいるにこしたことはありません。
mixiなどでも自主制作関連のコミュニティを見ると、「スタッフ募集」などのトピックスが立てられています。が、通常自主制作レベルでもかなり専門的な知識や技術を持った人材を求めているケースがほとんど。
私や、この記事を読んでくださっている方には遠い世界です。
「カメラマン募集」にご家庭用カメラを携えて応募したら、鼻で笑われるか怒られるかのどちらかでしょう。
ド素人レベルで理想なのは、既に見知った仲間でチームを組むことです。特に最初は全員が知り合いであればより進めやすいと思います。
プロデューサー的な立場であれば、「この人とこの人を…」とピックアップすることになります。
また、プロデューサーをやってくれそうな人に企画を見せてその気にさせちゃうとか。
さて、私たちの場合がどうだったかと言うと、何となく四人が集まったというだけでした。
偶然にもそれぞれ得意分野が異なっていて、自然に役割分担が決まりました。これは本当にラッキーだったと言わざるを得ません。
前にも書きましたが、昨年から今年にかけて私たちが作ったのはプライベート・イベントで流すための映像です。
当然、そのイベントの主催者である「チビセブンさん」がプロデューサーとなります。
また、「ケイパパさん」は以前に同じようなプライベート・イベントを開催したり、本職でも展示会にブース出展をしている経験をお持ちなので、スケジュールなどの仕切りや現場での進行を見てくれることになりました。
そして、「マック&シュンカナさん」というリサイクル工作で怪獣のお面などを作る達人がいたので、そっち系はお任せ。
私はというと、一応漫画サークル出身ということで…いや、関係あるのかどうかわかりませんが、スタッフから出たネタを映像の流れの中に組み込んだ構成を考えて、その流れで現場でも監督の役をやることになりました。
お気づきのように、誰一人として映像を作る専門家はいません。
専門どころか、これまでマトモに「人に見てもらう」ために映像を撮ったり編集したりした経験を持った人間はいないんです。
このメンバーの強みは、そうした専門的技術や知識云々ではなく、ノリが共有できたことです。
「面白いことがやりたい」「見る人に楽しんでもらいたい」…そして、「自分たちが撮った映像がどういう形で完成品になるのか楽しみだなあ」というある意味無責任なド素人ならではのノリです。
だからこそ、「あの人はアレが出来るから、自分はコレをやろう」という感じで役割分担が出来たのではないかと思います。
▲今回のメインスタッフ四人。
我々素人が、何となく映像を作りたいと思ったとき。
プロ仕様の機材や専門家がいなくても、一緒にノリノリで関わってくれる人が集まれば(クオリティはともかく)一応の作品は出来るということを私たちは証明しました(大袈裟だなあ)。
さて、このノリの共有は、お手本となる映像を何にするかというところにも大きく影響してきます。
今回、「あんな感じで」で全員が映像をイメージ出来てしまいました。つまり全員同じ映像を見ているわけです。
そんなわけで、次回は「お手本となる映像」について…。
【今回のレシピ】
スタッフ=ノリの良いメンバー四人
何は無くともカメラ!
とにかく、ビデオカメラは絶対に必要です…当たり前ですが。
極端な話、それだけでも「映像作品」を完成させることは出来ます。
と言うのも、今のご家庭用ビデオカメラには簡単な編集機能や特殊効果を施す機能が付いてるんですね。
そうやって作ったものを、テレビにつなげばOKということです。
これについては今後実験してみます。
私が持っているビデオカメラはminiDVテープを使うものですが、最近のハードディスクに録画するタイプならもっと色々なことが出来るのではないでしょうか? ハードディスクのタイプは持っていないので実験もできませんが。
さて、ビデオカメラの機能による編集だけでは何となく物足りない…作った気がしないかもしれません。
そうなるとパソコンとビデオ編集ソフトが必要になります。
Windowsなら、たいていのカメラに動画編集ソフトが付属しているのではないかと思います…が、私はMacユーザーなのでよくわからんのですが…。
Macだと「iMovie」というソフトが初めっから入っています。
編集についてはいずれまた。
とにかく、通常はビデオカメラとパソコンがあれば、必要最低限の環境が整ったことになります。
実際、私たちが映像を作ったのも似たような環境でした。
撮影機材に限って言えば、これに三脚が加わったくらいです。
三脚…これはあった方がいいと思います。
ビデオカメラの取説に「脇をしめて、カメラは両手で支えて安定させて…」といった撮影時の注意が書かれていますが、安定した画像を撮る場合に三脚は非常に有効な武器(?)になります。
また、「三脚を使った安定した画面」と「手持ちで撮った動きのある画面」をうまく組み合わせることで出来上がった作品にメリハリが出ます。
もっとも、今回作った作品ではそのメリハリを活かすことは出来ませんでした。
え~っと…。
このメリハリについては今思いついただけなんで…。
いずれにしても、個人的にはビデオカメラの次に買う機材は三脚をお薦めします。
本来なら、照明関係や録音関係の機材も必要になりますが、私たちは全く本格的な映像作りを目指していなかったので、撮影現場に持ち込んだのはカメラと三脚だけでした。
あ…1000円くらいの折りたたみ式のレフ板も持ち込んだんですが、使いませんでした(^^;
そんな状態でも、内輪受けレベルの映像作品は作ることが出来ました。
ホントを言うと、プロの映像関係者にも受けました…ちょっと自慢。
最低限の機材に加えて必要だったのは、ネタ出しや撮影ごっこにノリノリの仲間と「お手本になる映像」でした。
その辺についてはまた次回以降…。
【今回のレシピ】
カメラ=Canon FV M1
三脚=Sony VCT-870RM
極端な話、それだけでも「映像作品」を完成させることは出来ます。
と言うのも、今のご家庭用ビデオカメラには簡単な編集機能や特殊効果を施す機能が付いてるんですね。
そうやって作ったものを、テレビにつなげばOKということです。
これについては今後実験してみます。
私が持っているビデオカメラはminiDVテープを使うものですが、最近のハードディスクに録画するタイプならもっと色々なことが出来るのではないでしょうか? ハードディスクのタイプは持っていないので実験もできませんが。
さて、ビデオカメラの機能による編集だけでは何となく物足りない…作った気がしないかもしれません。
そうなるとパソコンとビデオ編集ソフトが必要になります。
Windowsなら、たいていのカメラに動画編集ソフトが付属しているのではないかと思います…が、私はMacユーザーなのでよくわからんのですが…。
Macだと「iMovie」というソフトが初めっから入っています。
編集についてはいずれまた。
とにかく、通常はビデオカメラとパソコンがあれば、必要最低限の環境が整ったことになります。
実際、私たちが映像を作ったのも似たような環境でした。
撮影機材に限って言えば、これに三脚が加わったくらいです。
三脚…これはあった方がいいと思います。
ビデオカメラの取説に「脇をしめて、カメラは両手で支えて安定させて…」といった撮影時の注意が書かれていますが、安定した画像を撮る場合に三脚は非常に有効な武器(?)になります。
また、「三脚を使った安定した画面」と「手持ちで撮った動きのある画面」をうまく組み合わせることで出来上がった作品にメリハリが出ます。
もっとも、今回作った作品ではそのメリハリを活かすことは出来ませんでした。
え~っと…。
このメリハリについては今思いついただけなんで…。
いずれにしても、個人的にはビデオカメラの次に買う機材は三脚をお薦めします。
本来なら、照明関係や録音関係の機材も必要になりますが、私たちは全く本格的な映像作りを目指していなかったので、撮影現場に持ち込んだのはカメラと三脚だけでした。
あ…1000円くらいの折りたたみ式のレフ板も持ち込んだんですが、使いませんでした(^^;
そんな状態でも、内輪受けレベルの映像作品は作ることが出来ました。
ホントを言うと、プロの映像関係者にも受けました…ちょっと自慢。
最低限の機材に加えて必要だったのは、ネタ出しや撮影ごっこにノリノリの仲間と「お手本になる映像」でした。
その辺についてはまた次回以降…。
【今回のレシピ】
カメラ=Canon FV M1
三脚=Sony VCT-870RM