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踊る『BRUTUS』最新号

studio7の映像実験室-『BRUTUS』668号

 『BRUTUS』668号(マガジンハウス)。
 ブルータス、と言ってもあの筋肉お笑い芸人ではない。あれは“ぶるうたす”だ。今でも面白かったのか面白く無かったのかよくわからん。

 そうではなくて。

 『BRUTUS』最新号の「日本再発見の旅と本。」という特集の中で、阿波踊りが取り上げられている。
 実は、その特集記事について、私が編集部員を務める阿波踊り情報誌『AwaDama(あわだま/阿波踊り魂)』が取材や写真提供の協力をしているのだ。
 いるのだ、などと偉そうに書いてしまったが、同誌への協力をしたのはウチの編集長であって、私は何もしていない。

 それはともかく、「娯座留(ござる)」の連長・四宮生重郎さんのインタビュー記事が非常に良い(阿波踊り関係者で「誰だよ、それ?」という人がいたらモグリである)。
 全編が阿波弁で語られているというのも徳島ファンにはたまらん。
 
 studio7の映像実験室-四宮さんの記事

 なお、『あわだま』創刊の元となったサイト『阿波おどり魂 』のロゴは、四宮さん筆によるもの。


 ついでに『BRUTUS』には、我が『あわだま』編集部発行の本も紹介されているので、そちらも是非チェックを!
 『阿波おどり魂』の「子サイト」というか「姉妹サイト」というか、どっちにしても全部ウチの編集長がやっているのだが、とにかく『あわだま ドットコム 』というサイトで購入できます。

 …って、よく考えたら編集部発行の本についても私は何もしていない。

 実は、『あわだま』編集部というのは、編集長が一番忙しく飛び歩いて取材をしたり事務や雑用をこなしているという画期的なチームなのだ。

 そんな『あわだま』8月号も本日発行。是非、全国の阿波踊り大会の開催エリアにて!(タダですので…)

ミーハー宣言 その1…江口寿史先生Part1

 以前、このブログ記事で「自分が裏方ファン」だと書いた。

 が、その一方で「単なるミーハーのファン」でもある。

 有名な方をお会いする機会があると、記念写真を撮ったりサインを頂いたりしている。

 穴埋め用の記事として、そんなミーハーぶりを不定期的にカミングアウトしていきたい。

 
 さて、私は漫画少年であったが、漫画家の皆さんとの接点はほとんど無い。
 ってか、「漫画をあまり読まない漫画描き」だった。
 ちゃんと数えてないが、たぶん、今持っている漫画の本は確実に100冊以下。高校時代、漫画研究部の友人が「石森章太郎だけで200冊以上」とか言ってたことを考えると、私の漫画蔵書は(漫画を描くことを趣味とする人間としては)少ない方なのではないか。


 そんな中で、江口寿史先生の本が占める割合は高い。画集も持ってるし。
 当然、江口作品が好きだからである。
 
 が。

 幸か不幸かここんとこずっと「マトモな連載」をほとんどなさってないので、「何巻も買い続けなくては行けない」という縛りが無いのが本棚に優しいという…。ファンとしては複雑な思いだなあ。


 でも、とにかく江口ファンではあるのだ。
 先生が登場するトークショーにも3回ほど足を運んだ。

 そこで頂いたサイン。

studio7の映像実験室-江口寿史先生サイン

 噂では、江口先生がサインに「女の子」を描いて下さることは少ないらしい。
 この時、トークショーが始まった時点で江口先生はちょいとばかりお酒が入っていた。そのおかげでご機嫌だった先生は女の子を描いて下さったようだ。

 昼間のトークショーだったので、私は帰り道に画材屋さんに寄ってフォトフレームを買った。
 このサインは、とっちらかった部屋の中で、常に目に止まるところにしっかり飾ってある。

だからフィクションは面白い

 7月30日付の朝日新聞「be Extra BOOKS」に、俳優の寺田農さんと作家の桜庭一樹さんの対談が出ていた(17、18面)。

 寺田さんは、文学・芝居・美術・音楽など“ものを作る世界”はすべからく「花も実もある嘘ばかり」であるべしと語る。いいですね、この「花も実もある嘘ばかり」ってフレーズ。
 桜庭さんも「自分は面白い嘘をつこうと思っています」と、応じる。

 私のツボだったのは、桜庭さんが自作『赤朽葉家の伝説』への読者からの指摘に対する反応。

 「読んだ人に「こんな暴走族はいない」と言われて、「そうだろう、ビックリしたかっ!」ってちょっと思いました(笑い)」

 いや、最高。

 
 「現実を切り取る」というのももちろん創作のスタイルとは思うが、私は小説にしても映画にしても「もっともらしい嘘」の方が好きである。
 どこかにリアリティが無いと説得力を欠くが、その「リアリティ」ですら「もっともらしい嘘」だったりすることもあるから楽しい。

 
 サンダーバード2号のコンテナから出てくる特殊車両の「バウン!」とサスペンションが効いた動きに、当時の日本の特撮マンたちは衝撃を受けたらしい。
 が、本来はいくらなんでもあんなにサスが効いたらエラいことである。動きをデフォルメする(=嘘をつく)ことで逆にリアリティが出るという好例であろう。

 「ミノフスキー粒子」とか「電影クロスゲージ、明度20!」とか「ユシマ・ダイオード」とか、「よくわからんが、何だかリアルっぽい」と思わせてくれるイメージの言葉もあったりする。
 …1984年の『ゴジラ』に出てきた自衛隊の最新鋭メカの名前が「スーパーX」だったときは、拍子抜けしたが。


 私の創作の基本は「ゆるゆるネタ」「ギャグ」なので、初めっから「ンな訳、無ェだろ!」というツッコミどころだけで構築されることも多いのだが、今回の対談記事には何だか勇気づけられた思いがする。

ウルトラ裏方ファン

 2007年10月に、ウルトラなお友だちの皆さんと出会った。
 
 以来、皆さんのお誘いで、ワンフェスやトイフェスといったイベントや、博品館や中日劇場などでのウルトラステージショー、ロフト・プラスワンなどの怪しい(?)場所でのトークショーなど、これまで無縁だった世界にも足を踏み入れた。

 長くファンをやってはいるのだが、俳優さんや関係者の皆さんを生で見る機会はなかった…ってか、そういう方々は雲の上の人であり、実物を見られるなんて想像もしていなかった。「特別なファン」だけの特権だと思っていた。


 そりゃもう、黒部進さんとか、森次晃嗣さんとか、ひし美ゆり子さんとか、平田弥里さんとか、平田弥里さんとか、平田弥里さんとかを間近で拝見したり、サインを頂いたりしたのは感激である。
 また、最初にサインを頂いたのは満田かずほ(「禾(のぎへん)」に「斉」)監督で、緊張しまくった。

 が。

 一番の感激は、ウルトラマンの造型をなさった佐々木明さんと、ウルトラマンそのものを演じた古谷敏さんを見たとき。満田監督の時より緊張して、ほとんど言葉が出なかった。

 微妙に別格なのが、帰ってきたウルトラマンそのものを演じたきくち英一さん。
 「帰ってきたウルトラマンであった」という以上に、ファンと飲み友だちのような(?)ノリで接して下さるお人柄の印象が強い。

 
 大昔、渋谷の小さなギャラリーでウルトラマンをデザインした成田亨先生の展覧会があった。そこで入場チケットを切って下さったのが成田先生ご本人だと知ったのは何年も後のこと…。会場でご本人だとわかっていたら、私はフリーズしていたであろう。
 それでも「接点があった」というだけであとからジワジワと感激が湧いてくる。

 今は無き円谷プロの砧社屋が純粋に「怪獣倉庫」だった頃、建物の中に入る機会が一度だけあった。そこで親切にして下さったあの人は、もしかするとキャラクター・メンテナンスの打出親五さんだったのではないか。

 他にご存命の方で、お会い出来るならお会いしたいのは機電の倉方茂雄さん。ウルトラマンの目やカラータイマーを光らせたり、バルタン星人の目をぐるぐる回す仕掛けを作った人である。


 あ~。

 オレは結局「顔が出ない人たち」のファンなんだな。

 しかも、「監督」よりは「画面に映されている“もの”を作った人たち」への関心が高い。
 古谷さんも私にとっては俳優さんであると同時に「ウルトラマンという画面に映されている存在」を作り上げたクリエーター的な位置づけである。何たって前例が無いキャラだったわけで。アマギ隊員役よりはウルトラマンとしての存在感の方が圧倒的に強い。


 あ~~。

 そういう人たちへの憧れもあって、「メディアへの顔出し」をしないのかも。
 ご存知の方はご存知のように、某テレビ番組とか某雑誌(雑誌の方はオマケだったが)に「出る」機会はあったのだが、いずれも拒絶に近い遠慮をしている。
 さらに、ほとんどの方はご存知ないように、『山田五郎アワー 新マニア解体新書』に「阿波踊りマニア」としての出演依頼をいただいたことがあったのだが、それもお断りした。まあそっちは「阿波」踊りなのに東京の人間が出ちゃマズいだろうという思いが強かったこともある。


 こんなブログを書いているくらいだから、自己顕示欲は人並み以上であると思う。
 だが、人知れず「あれをやったのはオレだ」と自己満足に浸るのが好きらしい。

 今後のウルトラファン活動も、正体を知られることなく(笑)ひっそりと続けていきたい。

パチスロ阿波踊……り?

studio7の映像実験室-パチスロ

 え~、上の写真は、東京メトロ丸ノ内線・新中野駅(東京都中野区)の看板広告である。
 同駅近くにあるパチスロ屋さんのもの。
 ピエロとその手前の動物(サイか?)は「一般的な祭り」のスタイルだが、後ろの女性は阿波踊りを踊っている。

 このイラストを阿波踊りとする根拠は…

 1. 編み笠の後ろが長くなるように頭の位置がド真ん中ではなく前方にシフトしていること。
 2. 手っ甲を装着していること。
 3. 比較的手を高く上げていること。

 この3点は昨今の阿波踊りの女踊りの特徴である。

 もっとも、掌が前を向いていること(本当は掌が向き合う状態が基本)と、髪型(本当は「ひっつめ」が基本)が昨今の阿波踊りのお約束とは異なるのだが、まあ、間違いなく阿波踊りを描いたイラストでしょうな。

 「昨今の」という言葉を二回も使ったのは、これらの特徴やお約束というのは昭和40年代頃から徐々に出来上がっていったものだから…という話をすると長くなるのでやめておく。


 問題は、何故、新中野という駅のパチスロ屋さんの広告に阿波踊りが描かれているのか、ということである。
 この新中野から二駅西にある新高円寺駅(東京都杉並区)だったら「東京阿波踊り(いわゆる高円寺阿波踊り)」の会場となるエリアなのでわかるのだが。

 イラストレーターが「祭り」をイメージする資料なんかを探していて、偶然に阿波踊りの画像を発見しただけ…なんていう理由では面白くない。

 実は、この新中野駅近くの鍋屋横町というエリアの商店街(なべよこ商店街)の夏祭りに、阿波踊りが登場するのだ。

studio7の映像実験室-なべよこ夏祭りポスター

ね? 祭りのポスターも阿波踊りでしょ?

 この「なべよこ夏まつり」を知っている広告主(=パチスロ屋さん)なりデザイナーさんなりが、広告にも阿波踊りを使ったと考えられる。「地域に根ざしたパチスロ店」を目指しているのであろう…か?

 
 いや…

 ひょっとして実際に「パチスロ阿波踊り」なんて機種を導入したからかも…ンな訳ないか。


 とにかく、夏というのは「阿波踊り的なるもの」に目が行く季節ではある。