これまで、ステージのテーマについて何度か語りましたが、今回、ステージのテーマはいかに踊り子さんの生き方やポリシー、趣味嗜好を反映するか、つまり踊り子さん自身を知らないとステージは理解できないことを痛感したので話してみたい。

 

 H21年6月中に神山杏奈さんがデビューした。ロック系にしては珍しく、DX歌舞伎からのデビューとなった。「ロック前の先行デビューでDX歌舞伎でのデビューみたいな感じ」と事務所から言われたようだ。

 スト仲間から、バストの大きな子という情報も入り、さっそく足を運んだ。「今回DXKでのデビューが実は急に決まって2日しか練習日がなかったので、本当に不安で胸がいっぱいです。」と言いながらも、元気いっぱいのステージ。なによりも私の手紙に対する反応が良くて、すぐに気に入った。叩けば響くという感じで、仲良くなれる予感がした。

 私が仙台ロックのリクエスト・カードに名前を書いた途端、なんと一ヵ月後の7月中に仙台ロック出演が決まった(もちろん既に決まっていたのだろうが)。

 連日仙台ロックに通いながら、杏奈さんは毎回お手紙を書いてくれたので話(手紙)が弾んだ。

 話の中で、杏奈さんがDIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)というバンドの大ファンであることが分かった。残念ながら私はそのバンドを知らなかった。オープンとポラ時のバック・ミュージックになっていると聞いて、注意して聴いてみたが全く知らなかった。彼女が熱く語ってくれたので、私は帰宅してインターネットでそのバンドを調べ、そのことを手紙に書いてみた。興味をもってくれたことに彼女は歓喜。お陰で、その週は楽しい文通ができた。

 

 杏奈さんの次の公演がまたその一ヵ月後の8月中、浜劇。お盆休みに応援に行った。

 ステージが始まった瞬間、私は驚いた。なんと新作! まだデビュー3週目にして新作を披露している。しかも、後で杏奈さんに聞いたのだが、今回の作品は「振りも選曲も衣装も自分で考えてやりました」とのこと。

 杏奈さんの作品にかける熱い想いを感じ、さっそく感想を書いてあげようと思った。また、杏奈さんからも「感想を聞かせてほしい」と熱望され、「太郎さんなら感じてくれるはず」と期待される。

 彼女の期待に叶えるべく、作品を真剣に観ていたのだが、最も大切なストーリー、テーマ(コンセプト)がよく分からない。正直、かなり悩んでしまった。

 

 観たままを述べてみる。

 最初の曲では、ピンクのドレスに身を包んだお姫様が登場。オルゴール人形に扮し、機械的な動きを披露。このパントマイム調の動きが鮮明な印象として残り、作品全体を通して客の心象を捉えている。これだけでも成功。曲が変わると、オルゴール人形はまるで魔法が解けたように人間のお姫様に戻る。

 次の場面は、黒い革ジャン風の上着をまとい、まさに今風ギャルの装い。軽快に踊る。バンド追っかけがイメージされ青春を謳歌している感じ。

 最後のベッドでは、白い縦じまのワイシャツに黒いネクタイで登場。しっとりとベッド・ショーを演じる。

 この三つの構成から、どういうストーリー、テーマを捉えればいいのだろうか?

 私は「杏奈さんの憧れ、夢の世界」というテーマを思いついた。お姫様は女の子の憧れ、また今風に遊びたい欲求、最後に好きな異性に抱かれたい願望、という感じかな。ちょっと無理やりの理屈かなとも感じたが、これ以上は思い浮かばなかった。

 この感想文を渡す直前のステージを観ていて、ハッと気づくものがあった。曲である。杏奈さんの好きなDIR EN GREYの曲がたくさん使われている。先にこのバンドのことを話したが、私はインターネットで知識として調べたものの、肝心の彼らの曲を聴いていないため、今回の作品がDIR EN GREYの曲がベースになって作られていることを見落としていた。

ポラ・タイムで、この感想文を渡すときに「衣裳にばかり気をとられていたけど、ポイントは曲なんだね」と杏奈さんに話したら、嬉しそうに頷いてくれた。

 次の回に杏奈さんから丁寧なお返事がきた。

「感想ありがとうございました。さすが太郎さん。素敵な解説です。だいたい合ってますよ。オルゴール人形はある国のお姫様の心の中で、2曲目は何不自由なく生きてきたお姫様の現在の気持ち~・・・3曲目はもう1人の自分・・・4曲目のベッドはそのお姫様が会えない彼を想って苦しみもがく様・・・みたいな感じです・・・。結局彼に会えないまま・・・彼の訃報だけを聞いてしまった、悲しい結末でした。きっと誰もが憧れるお姫様だって、人から見たら幸せに見えてもいろんな感情になったり、苦しんだりするって事を表現したかったんです・・・HAPPY ENDだけが結末じゃない・・・きっとそんな事のが多いような気がして・・・たまにそんなステージがあってもどうだろうと思って、振りも選曲も衣装も自分で考えてやりました。いかがでしょうか?? 」

 これを読んだ瞬間、これはDIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)のボーカル京の思想を強く反映していると直感。今回の選曲の歌詞までは分析していないが、おそらく歌詞を反映した内容になっているはず。

 杏奈さんは以前、DIR EN GREYについて、こう語ってくれた。

「彼らのやりたい音楽っていうのは、ハッピーエンドだったり、楽しく愉快な音楽とはかけ離れていて、人の痛み、苦しみ、汚なさを全力で表現するもの」「そういうアンダーグラウンドな人の隠したがる部分をあえて表現する人間がいてもイイんじゃないかっていう事で作られたバンドなんです。」

 まさに、DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)の世界をステージ作品に昇華させたかった杏奈さんの気持ちがストレートに伝わってきた。

 

 今さらながら、ステージというのは、その踊り子さんの生き方やポリシー、趣味嗜好を理解しないことには本当の真意は掴めないことを痛感した。

 以前、お気に入りで応援している相馬ルイさんの新作を観て、感想を書いてあげようと思ったが全く理解できなかったことを思い出した。三つの構成がバラバラで、ストーリーやテーマが理解できなかった。正直言って、こういう作品構成にしたルイさんの思考回路を疑ったほど、私は悩んだ。あきらめた私は、ルイさんに確認した。その作品はパチスロのキャラクターを三つ演じているとのこと。ようやく、絡み合っていた紐が一つの線でつながった。もやもやしていた霧が晴れる思いだった。

 ルイさんはパチスロの名手。踊り子をやる以前はパチスロで食べてたというほどの腕。パチスロをやるストリッパーとして有名な彼女ならではの発想である。パチスロ好きにはルイさんの作品はたまらないだろうな。私はパチスロをやらないので、その喜びを共有できないのが残念なところ。

 

 ストリップというのは、踊り子さんが作ったステージを客がただ観て楽しめばいいという考え方もあろう。しかし、本当にステージを楽しむためには、そのステージを創り演じている踊り子さんの真意を知ることが必要だと思う。それにより、ステージを何倍も楽しめる。

 だからこそ、踊り子さんとのコミュニケーションを大事にしたい、と私は思っている。

 

平成21年8月                                浜劇にて

 

 

 

【参考】DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)についての交換文章

<杏奈さんからの手紙>

 突然ですが、私の好きなバンド「DIR EN GLEY(ディアングレイ)」について少し語らせて下さい。はじめて彼らの音楽に出会ったのは小学校の頃でした。YOSHIKIのプロデュースでシングル3曲リリースデビューでメジャーに進出してきました。インディーズの頃でも関西では大人気で念願のメジャーデビューで、しかもXJAPANのYOSHIKIプロデュースだったので一時期テレビでもかなり取り上げられました。でも、彼らのやりたい音楽っていうのは、ハッピーエンドだったり、楽しく愉快な音楽とはかけ離れていて、人の痛み、苦しみ、汚なさを全力で表現するものなので、一般には受けなくなりました。もちろん彼らも、売れたいとも思っていたわけではなく、そういうアンダーグラウンドな人の隠したがる部分をあえて表現する人間がいてもイイんじゃないかっていう事で作られたバンドなんです。自分達のやりたい事をやり続けて10数年。今では海外のツアーに行く程向こうでは大人気になりました。日本よりも表現の自由がきくし、認められやすい環境だったんですね。昔から知ってる私としては嬉しい限りです。

 

<杏奈さんへの私の手紙>

DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)についてたくさん書いてくれてありがとう。杏奈さんの熱い気持ちが伝わりましたよ。

 実は、ポラ時とオープン時に注意して曲を聴いていましたが、残念ながら聴いたことがありませんでした。名前も知りませんでした。私は学生時代にはよく音楽を聴いていましたが、最近はカラオケばかり。ただオリコントップ30位くらいまではいつもチェックしているつもりでしたが、私のカラオケ対象からは漏れてますね(申し訳ありません)。グレイとかラルクは好きでよく歌っていましたが・・。

 興味をもったのでインターネットで調べてみました。

 バンド名も変わっているよね。「Dir en greyの意は、「Dir」がドイツ語で「銀貨」、「en」はフランス語で「〜の」、「grey」は英語で「灰色」を合わせ、“灰色の銀貨”という意味であるとされている。言葉そのものの意味よりも、発音したときの響きが良かったからつけたというのが理由だと語っている。」

 杏奈さんが好きと言っていたボーカルは京という方なんですね。「京(きょう 1976年2月16日 - )Vocal京都府出身、血液型B型。身長・公称160cm」まだ33歳だ。

「人間の弱さ、あさはかさ、エゴが原因で引き起こす現象により、人々が受ける様々な心の痛みを世に広める」という意志でこのバンドを結成。すごいポリシーだ。人間のもつ心の奥深い部分をえぐらないと表現できない。それには辛い作業が伴うはず。このポリシーを貫くことは本当にできるんだろうかと思ってしまった。歌詞は全て京さんが行っているということは、このバンドはまさに彼のポリシーそのものなんですね。

 彼の活動記事を読みながら、私の想像を絶するものがありました。

「京はバンドの活動を通して幾度も怪我や病気にかかっており『MACABRE』発売時のツアー中に突発性難聴を患いツアーを中断、左耳の聴力を失う。この事故からライヴ活動に復帰した後、ステージ上では以前にも増して過激なパフォーマンスを行うようになった(「リストカット」(鬼葬)「体中を引掻き血を流す」(鬼葬〜)「自ら頬を殴り吐血」(VULGAR)「歌いながら自慰的行為」(VULGAR)「口の中を引っ掻き吐血」(Withering to death.〜)など)。

また『MACABRE』以降はヘヴィロックハードコア・パンク、またオリエンタル民俗音楽など多くのテイストを取り入れていった。メジャーデビュー以降、メイクを落とし、曲調もポップな路線へと変化していくヴィジュアル系バンドが大勢を占める中で、彼らは更に自身のスタイルを追求し貫き続けた。近年は海外進出し海外でも注目されている。」

 この京という人に底知れぬ魅力を感じますね。存在そのものにセクシャル・アピールを覚えます。杏奈さんが憧れてずっと恋をしているのが理解できそうです。

合わせて、音楽性は全く違いますが、尾崎豊さんがもつ夭折の儚さを彷彿させられました。京さんにも生き急いでいる輝きを感じます。(気に障ったらゴメンね)。私が童話作家として憧れる宮沢賢治や詩人の金子みすず、中原中也もそうなんです。

今後、私なりにDIR EN GREYと京さんを注目していきたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 以前、ファンは踊り子さんの出し物にもっと関心を抱かなければならない、ということを自戒を込めて話しました。

 私もファンとして成長したのか、最近はステージの出し物をものすごく楽しみにするようになりました。

 ファン仲間の話題としても、いろんな踊り子さんのことを話すのは「○○所属の○○さんは・・」で済みますが、特定の踊り子さんについてずっと話すときには「○○の出し物のときの○○さんは・・・」という感じに変わります。マニアックな人はそのときの選曲から出し物の話をします。曲名が分からないので困ったこともあります。

 新人の踊り子さんも最初のうちはただ可愛いだけである程度もちますが、長くそれだけだと飽られ通用しなくなります。やはり常に新しい出し物に挑戦し続けている踊り子さんは輝いています。先日、矢崎茜さんがステージで元気なさそうだったので疲れているのかと尋ねたら、「そんなふうに見えちゃってごめんなさい。新しい出し物が今回間に合わなかったので少しがっかりしているの」という返答があり、踊り子さんの出し物に対する熱い思いの一片を垣間見たような気がしました。

 

 最近、とくに出し物とテーマについて興味を持っています。

 テーマをもって演じている方とそうでない方がいます。

 どちらがいい悪いというのではなく、テーマがあったほうが観客にインパクトを与えやすい。ステージがショーであるならば、そこにテーマがあったほうが当然ベターです。

 テーマの選定にこそ、その踊り子さんの個性が光ってきます。

 と同時に難しさもある。中には、和洋混合のステージがよくある。和服も似合うが、洋服だって似合うわよ、とどちらも魅せたい気持ちはよく分かるが、テーマとしては落ち着かない。できればステージを分けて別々に演じたらいいのにと思うことがあります。

 

 

 思いつくまま、テーマを列記してみると、

①.      ダンススタイルによるもの

    ジャズ、サンバ、フラメンコ、タップダンス

②.      民族衣装別

着物(日舞)、チャイナドレス、アラビアン

西部劇のガンマン(匠悠那さん、白鳥あきなさん)

③.      その他衣装別

    ウェディングドレス(ほしのひかるさん、長谷川凛さん、相沢夢さん、綾瀬夏樹さん)

    お人形衣装(灘ジュンさんは美しさが際立っていた)

セーラー服、かわいこぶりっこ

④.      童話性

    人魚姫(佐藤美砂さん、林泉水さん、早瀬みなさん、小池菜奈さん)

    白雪姫(夕貴美保さん、早瀬みなさん、春乃はなみさん、雨木夕紀さんは懐かしい)

    あかずきんちゃん(早瀬みなさん)

    ロミオとジュリエット(長谷川凛さん)

    牧瀬茜さんの「駕籠の中の鳥」はよかった

⑤.      アニメ

    桜澤まみさんの「ドラゴンボール(梧空)」

    佐倉愛音さんも多い

⑥.      物語性

    桜澤まみさんの野球

⑦.      話題性

    桜澤まみさんのスターウォーズ、ロッキー等のように映画の話題

⑧.      武道・スポーツ   

    剣の舞(森田久恵さん、雨宮琴さん、白鳥あきらさん)

    新体操(都月紫音さんのリボンはさすが経験者だけあって素晴しかった)

    バレエ(大空あすかさん、天使美樹さんのステージはさすが魅せてくれる)

⑨.      季節性

    お正月、雪遊び(灘ジュンさんの雪女はよかった)

    雨(灘ジュンさんの雨は梅雨時期に合っていてよかったよ)

サーフィン(水無月マリさんがローラー付のサーフボードでステージを滑るのが印象的)

桜澤まみさんの「もみじ」は最高だった

 

  正直云って、どういう分類がいいのかよく分かりません。踊り子さんは、次はこういう分野に挑戦しようと考えるときの分類ってどんな感じですか。いいアイディアがあったら教えてください。

 

 

 

平成18年9月                           仙台ロックにて 

 

 

 

 

 

さて、今回は、「ステージのテーマ」についてお話をさせてください。

 

 

 ふつう、ステージは、立ち踊り→ベットショー→(ポラ)→オープン という構成ですよね。それぞれが踊り子さんによって個性や味が出るものです。ですからどれをカットしてもステージ構成として物足りなさを感じてしまいます。

さて、その中で、男性のお客にとって一番注目するところは、やはりストリップはヌード鑑賞という先入観があるので、ベットショーとオープンショーになるかと思います。

ところが、踊り子さんにとっての関心事は圧倒的に立ち踊りの出し物です。

以前、ポラを買いながら、長谷川凛さん(H21引退)と話したとき、こんなやりとりをしました。

「今回の出し物の最初の衣装すてきだったね」

「ありがとう。今日のロミ・ジュリ どうだった?」 一瞬なんのことか分からずキョトンとしました。すると、

「今日のは、ロミオとジュリエットなのよ」 なるほど、最初の衣装はジュリエットを演じたもので、次がロミオの衣装だったのか。言われてみて始めて納得!

「今日は、一曲がカットされたために、分かりにくかったかしら」・・・とても残念そう・・

 彼女のポラサインにもそのことが記されていました。

 また、別の踊り子さんから、「今日の出し物のテーマは、Love & Peace なのよ。分かったかしら?」 これは言われないと絶対にわからない。

 以前、東洋の篠崎ひめさんに、ステージで赤い糸でぐるぐる巻きになっていたのでテーマを尋ねたら、「運命の赤い糸」とのこと。素敵な人に出会えたらいいねとコメントしてくれました。

 桜澤まみさん(H20引退)のステージの出し物には、野球、ボクシング(ロッキー)やスターウォーズなどがありますが、こういうのは分かりやすい。長谷川凛さんの黒猫ジジなんかもそう。

 ただ、ストーリーが分かりやすいテーマというのは最初の受け入れが容易な分だけ飽きられやすいという欠点もあります。初めての観客にはいいが、常連向きとはいえないかな。

 やはり踊りの上手さで押すステージは飽きがこない。ここに踊り子さんが追い求める永遠のテーマがあると云えるのかもしれない。

 

 さて話を戻すと、解説してもらわないと分からないテーマがずいぶん多いことに気付く。もっと言えば、ほとんどのお客はこういうことは何も気にしないで観ているのだろう。

 しかし、長谷川凛さんに言わせると、「同じ踊りばかりじゃ、お客さんも飽きるだろうし、私自身としても張りがなくなるから、必ず違う出し物を交互に踊っているの」とのこと。たしかにそういう踊り子さんも多い。中には一日4ステージを全て違う出し物をする踊り子さんもいる。こういう人はとても向上心の強い人なんだなぁと感心する。

 新人のうちは教えられた踊りをそのまま演じるのでしょうが、だんだん自己表現したいという欲求がでてきて自分なりの味を出していくのでしょうね。まさにそれが成長といえますね。

 そう考えると、我々観客のサイドとしては、もっともっと出し物に関心をもち、理解するよう心掛け、そして踊り子さんの成長を感じてあげなきゃと思わずにいられません。いいファンというのはこういうものなのでしょうね。

 

 今日も偉そうなことを言ってしまいました。気に障ったらゴメンなさいです。

 

 

                         

 

 

 

 

今回も踊り子さんのために役立つことを話してみたいと思います。

 

踊り子さんの中には、たくさんの固定ファンを持っている方がいます。例えば、大阪東洋ショーの篠崎ひめさんのステージにはいつも「ひめ隊」と称するファンが朝早くから劇場前に並んでいます。ポラ・タイムになると、いったいいつまで続くのかと思うほどの行列ができる人気です。

 どうすれば、こういう固定ファンができるのか、ファンの立場で考えてみました。

 

 まず、ファンは踊り子さんのどこに惹きつけられるか?

 最初は、踊り子さんの「雰囲気」といえるかな。第一印象は、容姿が大きなウェートを占め、ルックス、スタイルなどが自分の好みに合うかどうか。合わせて、セクシーさ、華やかさ、明るさ、親しみやすさなど踊り子さん各自が醸し出す雰囲気がポイントかと思います。

 踊り子さんの中には、神々しいまでに美しい方がいます。ひれ伏したくなりますね。

 また、踊りの上手さも重要ポイント。華やかで、エネルギッシュな踊りに魅了され、心を癒しにくるファンは多い。

 しかし、固定ファンになるためにはそれだけではないようです。むしろ、しだいに、外見よりも内面、その人の個性に惹かれていくような気がします。

ひめさんのようなユニークな雰囲気、またロックの美神ルナさんのような自然なおもしろいキャラに触れたくて追っかけてるファンも多い。

 私流に云えば、「その人に会えると嬉しくて会いに行く」という感じ。アイドル崇拝ともいえるけど、もっと友達感覚かな・・・私の顔を見て喜んでくれるから応援に行く。だから、挨拶代わりにポラを買う(エロポラは撮らない)。ちょっとコミュニケーションをとりたくてお手紙を添える。そんな感じかな。

 

 ときに、踊り子さんというのは受身的な職業だなと思うことがあります。ファンが観に行くことによって成り立つ仕事だからです。

ファンが喜ぶように、常に美しい存在でなければいけない。それって結構プレッシャーでもあるでしょうが、やりがいとも云えるのでしょう。

ファンは元気を与えてほしくて劇場に足を運びます。それは、目の保養だけでなく、お気に入りの踊り子さんに会える嬉しさです。

だから、踊り子さんとしては、お客に元気を与えられるよう努めなくてはなりません。外見を磨くとともに、やはり踊りを上手くなるように努力する。お客を楽しませるステージを心掛けるところに、自分自身もお客も満足していくのだと思います。

 

 もう一つ大切なことがあります。

 ひめさんは愛すべきキャラクターであると同時に、ファンに対する心遣い・思いやりに素晴らしいものがあります。ポラのときに、ファン一人一人のことをしっかり知っていて気持ちよく応対してくれます。私は手紙を添えますが、あれだけ沢山のサインを頼まれるというのに、毎回長いお返事をくれますし、しかも、しっかり私の手紙の内容に反応してくれます。私としても凄く嬉しい。このへんに人気の秘訣がありそうです。

 

 さらに、固定ファンの多い踊り子さんを観察していると、こんなことを感じました。

 踊った後に、リボンさんに感謝の言葉をさりげなく云える踊り子さんは素敵だなぁと思います。人柄の良さを感じます。リボンさんは「無償の愛」で好きな踊り子さんに奉仕していますが、その一言にどれほど勇気付けられるか。ますます好きになっていくことでしょう。

 また、踊り子さんにプレゼントをするファンがいますね。見ていると、次の回でさりげなくお礼のお手紙をファンに渡している踊り子さんがいます。ファンはその心遣いだけで天に昇るほど嬉しいはずです。まぁ、世間一般的に考えれば、贈り物をいただいたときはお礼の葉書を書くのは常識ともいえますが・・・

 常連客になると、お気に入りの踊り子さんには挨拶代わりにポラを買います。ポラにサインを頼んだときに、単に「ポラを買ってくれてありがとう」とか「応援ありがとう」だけしか書いてないと味気ないなぁと思うときがあります。もう一歩、ファンはどういう気持ちでポラを買ったかに思いを馳せて、コメントできたらファンの心をつかめると思えるのです。

 

 夫婦も長くなると空気みたいな存在になります。居てあたりまえになりますが、本当は空気と同じで無くては生きていけません。夫婦といえども常に感謝の気持ちをもっていないと続きません。

 同じように、ファンがいるのがあたりまえと思い出したら、ファンの心は離れていきます。いい夫婦というのが、常に相手への心遣いが細やかなものであることを忘れてはいけません。

 私が結婚するときに、尊敬する会社の先輩から『愛とは努力だ』という言葉をいただきました。固定ファンをつかむ秘訣があるとすれば、それは『愛とは努力し続けること』ではないでしょうか。

 

 以前、「誰の世話にもならずに生きるのが私のモットー」という踊り子さんがいました。意志の強さに感心するものがありましたが、一方、それではあまり長続きしないんじゃないかと思えました。

 人は生かされている存在です。だからこそ、周りの人への感謝、心遣い、思いやりがないと成り立っていかないものです。

 

 

 なんか説教じみた、生意気なことを長々と述べてしまいました。読み疲れたらごめんなさい。なにか感じるものがあれば幸いです。

 

これからも陰ながら応援させていただきます。素敵なステージを今後も期待します。

 

                                         

 

 

 

 

さて今回も踊り子さんのために役に立つような話をしてみたいと思います。

どうしたらポラが売れるか、について話してみます。

 

踊り子さんにとって、ポラが売れるかどうかは大きな関心事だと思います。

新人のうちは、最初は初物としてある程度売れますが、次第に売れなくなります。

ポラを確実に売れ続けるためには、固定ファンができることがとても大きいと思います。

固定ファンをつかむことは大きなテーマなので別の機会にまた話してみたいですが、ここでは、それ以前に、どうやったらポラがもっと売れるかを考えてみたいと思います。

 

 最初に、「ポラの目的」というか、お客はどういう気持ちを込めてポラを買うかを述べてみます。

①.   夜の「おかず」・・・さびしい男性にとってエロポラの使用方法は云うまでもありませんね。

②.   コレクション・・・マニアックな人はいろんな人のいろんなポーズを集めたがるもの

③.   記念品・・・よく観光客などが観にきた記念に買っていく

④.   チップ・・・気に入った女性にチップ代わりに渡す。外国感覚。おそらく買ったポラは保持していないだろう。

⑤.   顔をおぼえてもらうための媒体(手段)・・・ファンになるためのきっかけとして

⑥.   あいさつ・・・まさに「こんにちは」「おひさしぶり」といった感覚。これは完全なファンの域に達している。この段階ではまずエロポラは撮らない。

 

次に、どうしたらポラがたくさん売れるかを考えてみましょう。

1.     まずは、ポラへの工夫を自分なりにすること。

・   サインを頼まれても、ただ日付とサインだけでは味気ない。そこに自分のカラーを付けたいもの。例えば、シール。最近、踊り子さんへのプレゼントでこのシールが人気ですね。贈る方も手頃な料金だし、踊り子さんも嬉しい。

・   絵やマンガなどをうまく織り込む。これはセンスが必要。

・   コメントを書く。時節柄など挨拶でかまわない。ちょっとした一言をお客は喜ぶ。

なかにはポラの裏側までびっしりコメントを書いてくれるまめな方もいる。これも筆まめでないと大変ではあるが、これでポラの人気は必ずあがる。

・   なかには飴を同封してポラを返してくれる方もいる。グリコのおまけ感覚。ちょっとした心遣いは嬉しいもの。

 

2.     次にポラへの応対。

・   売り込みですから、当然お客への笑顔を忘れてはいけません。商売の基本。これが心から、そして自然にできて本物。

・   ポラの売り込みをやり過ぎては逆効果。お客に強要するとかえって引いてしまう。

なかには、「買って! 買って!」とお客にせがんだりする方もいますがあまりみっともよくない。

たしかに踊り子さんも劇場から沢山売りなさいと云われて大変でしょうが、この点は気をつけたいところ。

  ・ ポラの売り込みはステージの最初から始まっていると思うことがある。立ち踊りでもベッドショーでも、お客にさりげなく目線を合わせる踊り子さんがいる。こういうとき、お客は自分を意識されたと思い込む。そうなったらポラぐらい買ってあげなければ・・となるのが単純な男性心理。よくタッチショーなどでタッチのお礼にポラを買うお客も多い。  ただ、これは絶対ではないので、やりすぎには注意。

 

3.     ひとつの提案

・   これは劇場側の問題でしょうが、ひとつの提案として、500円/枚にすることをお勧めします。1000円/枚というのは高いという抵抗感「1000円の壁」みたいのがあって、500円にした途端売れ出すケースがままあります。またファンとしては経済的に非常に助かる。

また、A劇場では1000円だがB劇場では500円だとすると、飛ぶように売れるケースもあります。逆になると急に売れ行きが落ちたりもする。

・   ペアやチームにすると売れる。これは企画の問題。友情参加もグッド!

・   オープンをすると売れる。ただこれは絶対ではない。サービスのひとつといったところ。私のようにエロポラを撮らない人には関係ない・・・

・   次に、これはお勧めはしませんが、パイパンにするとよく売れる。これは、男性がパイパンを好きというよりも、一過性の現象と思い、お客としては今を逃すと二度と見れないかもしれないという心理が働く。そういえば夏の間にパイパンにする踊り子さんがけっこういるなぁ。

 

4.     ポラへの心掛け

 先ほどの、ポラへの応対と重複するところがありますが、けっこう重要なこととして、さりげない一言やコメントでお客がリピートすることです。

お客は、好きな踊り子さんに顔をおぼえてほしいのです。ポラを買ってもらったときに「お久しぶりです。元気してましたか」「いつもポラを買ってもらって、ありがとうございます」の一言は嬉しいものです。名前を呼んでもらえたら効果的面です。必ずリピートすることを保障します。

また、ポラにコメントしてくれると嬉しいものです。なかには、裏面までびっしり書き込んでくれる方がいますが、お客はこれに感激します。要は、人は誰しも淋しがり屋でちょっとしたコミュニケーションを喜ぶ動物なのです。

もっといえば、ポラひとつにも心をこめて対応することが大切ということだと思います。その気持ちが一言に繋がっていくのかなと思えます。ポラにサインをたくさんたのまれると一言書くのも面倒くさくなるでしょうが、そういうときこそ、初心に帰る気持ちになってみましょう。

「たかがポラ一枚、されど一枚のポラ」です。

私は「ポラは縁」だと思います。踊り子と観客(ファン)を結ぶ縁の一葉。心を込めて対処していけば必ず気持ちはお客に伝わります。

 

 

また生意気なことを書いてしまいましたが、なにか参考になれば幸甚です。

 

                                  

 

 

 

 

今回は、ストリップの魅力を私なりに語ってみたいと思います。

 

ストリッパーの方にはアダルトビデオ経験者が多いですが、やはりストリップの良さというのは生舞台の臨場感だと思います。

 

私事ですが、そんなことを感じるに至った身近な話題から話させてもらいます。

 少し前の話。あまり勉強好きではない高校2年生の息子が、予備校に行きたいというので、どの予備校にしようか一緒に廻ってみることにしました。 

 私が受験勉強したころはもう20年以上前のことで、地方には予備校もなかったし、予備校というのは受験に落ちてから行くものと思っていたので、息子がその気になるまで、「勉強のため予備校に行け」なんて、うるさいことは一切言わないことにしていました。

しかし、いまの予備校というのは、高校生のうちから塾代わりに行くものであり、また学校は予備校まかせで何も受験指導をしてくれない、というので、大学にいくならそろそろ予備校に通わせるというのが常識のようです。

そこで、近くの予備校に入校手続きに行ってみました。

まず驚いたのが、「授業がない」ということ。え~ぇ、授業をしないの!!

なんと、有名講師のビデオで勉強するとのこと。よくよく看板を見ると、「××衛星予備校」という名称になっています。

ちゃんとした授業はないんですか、と尋ねると、「ここはない。隣の千葉市では生授業があるが、8~9割はこのビデオ授業が中心。どうしても生授業にこだわる生徒は四谷まで通う必要がある」とのこと。

私は、この「生」授業という言葉が気になった。たしかにいい先生の講義はビデオでもいいから聴講したほうがいい。しかし、世の中あまりにバーチャルになりすぎていないか。

授業の良さというのは、先生の熱気が知識を吸収しようとする生徒にいかに伝わるかがポイントだと思う。自分の実体験からしても、いい先生の講義はワクワクしたものだ。(授業に生とかそうでないということ自体おかしい言い方だが、) 生授業というのは、先生という人間の「気」が直接伝わることに本当の意義・すばらしさがあると私は思っています。

 

ストリップも同じ。仮にストリップをビデオで見れるとして、じゃあ、お金を払ってビデオを見に行くか、といわれると、きっと行かないと思う。また、仮にビデオレンタルできるとして、気に入った踊り子さんだけを、しかも例えば時間がないからとオープンショーだけを何度も見る、なんてことを考えたら、踊り子さんも興醒めしてしまいますよね。

また、踊り子さんだって、お客がいないところでビデオ撮影してもなかなか気が乗りにくいですよね。

 

以前、「のぞき部屋」という風俗に入ったことがあります。女の子の部屋をマジックミラー越しに覗くもので、一人の女の子がオナニーをしている部屋を取り囲むように8つほどの仕切られたボックスがあって、そこの小窓からお客がただ一方的に見るというもの。女の子の方からは見えない仕掛けになっている。近くでオナニーショーを見たいお客は、小窓の下からチップを払うと、女の子が小窓に近寄ってオープンをしてくれる。ボックスの中でお客は勝手にオナニーしてもいいし、別の女の子をボックスの中に入れて処理してもらうこともできる。

値段は、ただ見るだけなら3000円前後だったと思います。

女の子のオナニーショーは一人20分くらいで、たった一人だけなので、ストリップに比べれば割高。でも、手頃ということで一時期は人気があったようです。

私は一度だけ入ってみましたが、ストリップの方がはるかにいいと思いました。ストリップはダンスもあるし、明るく健康的。のぞき部屋は、女の子との触れ合いが全くなく、無味乾燥的な感じです。

 

いろいろ述べましたが、要するに、ストリップの良さは、生であることが大前提。つまり、踊り子さんから直接発せられる「気」を感じられるというのが最高の喜びなのです。また、その「気」は踊り子さん一人一人持ち味が違う。個性があることがまたいい。

踊り子さんも同じように感じていると思います。ストリップの醍醐味は、踊り子さんの熱気をいかに観客が受け取るか。観客の反応は、すばやく、そして正直(これはけっこう厳しい表現だが)。だから、踊り子さんもステージでは気が抜けないという緊張感があるはず。そのバランスがけっこうお互い快感にもなる。そして双方でステージを盛り上げられるというのが最高です。

お互い「気」を感じあって、「元気」になっていくのですよね。それが「生」舞台なんです。「生」の良さは、演劇でもコンサートでも全てに共通します。….そういえばエッチもそうですね(笑)

 

さてさて、長くなりました。生授業に関連して、ついついストリップの良さを考察してしまったヒトコマでした。

 

 

                           

 

 

 

 

 

さて、今日は「感動」という話をします。

 ある新人の踊り子さんが、デビュー週の楽日ラスト・ステージのとき、感激して目に涙が溢れていました。新人さんのこういう光景をたまに目にします。

 新人さんにとって、ストリップ・デビューというのはこれまでの人生にとってとてもショッキングな出来事だと思います。初めて人前で裸になるという恥ずかしさもあるでしょう。が、なによりも、この10日間のドラマを演じきったという達成感が涙の主因だと思います。ステージに上がる前に一生懸命にレッスンしたことでしょう。その努力が観客の拍手で報われたわけです。考えてみれば、これまでの人生でこれだけ沢山の拍手を浴びたことはなかったはず。まさに裸一貫の達成感が、胸にぐっと迫ってきて当然です。

 

 私は人生の中で一番素晴らしいものは「感動」だと考えています。たくさん感動できた人こそが一番幸せな人です。「人生とは感動だ(感動人生)」と言い切りたいほどです。

 感動という字は「或る心が動かされた」と書きますが、「或る心(気持ち)」とはなんでしょうか?

  ひとつは、自分の心です。さきほど話した達成感であり、また自分の努力がお客の拍手で報われたという気持ちです。自分だけの自己満足では喜びに限界がありますが、他人の評価を受けたものは喜びも倍増します。

 そうです、もうひとつは他人の心です。周年や誕生日などに感激して涙する場面も多い。これも自分を思ってくれるファンの気持ちに触れるからです。デビュー時に先輩のお姐さんから優しく接してもらい感激することもあるでしょう。このように、仲間や家族など自分のことを思ってくれる人と心の触れ合いによって人は感動するのです。

 その心の高ぶりが、新人のデビュー・ラストステージに発現するのです。

 

 以前、私は子供から「お父さん、どうして勉強しなければならないの?」と問われたとき、こう答えました。

「それは、たくさん感動するためだよ。人生で一番素晴らしいことは感動することなんだ。では、どうしたら感動できるかなんだけど、そのために勉強が必要なんだ。例えば、星を見てふつうの人はただキレイだと思う。ところが、星の勉強をたくさんしている人は同じ星を見ても何倍も感動できる。他にも例えば、旅をして遺跡を見つける。興味のない人には目に入らないかもしれないけど、歴史の勉強をしている人には楽しくてたまらない。そのぐらい違ってくる。たくさん勉強すると、たくさん感動できて楽しい人生が送れるんだよ」

 感動するためには、ある程度の「知識」がいる。そのために学校の勉強も大切です。ただそれだけでは足りない。もうひとつ、「感じる心」が大切だと常々考えます。心は知識からはなかなか得られない。やはり心は心で知る。そのために体験が必要なのだと思う。失恋を経験した人は、相手の辛さも分かり優しい人間になれるとはよく言いますよね。私は「感動学習」というのが教育のひとつの理想像だと思うんです。

   

 話を戻します。

 きっと新人のデビュー・ラストステージにはこういう「感動」がたくさん詰まっているのでしょう。

 その場面に触れた我々ファンも、もらい泣きするほど、感動させられます。

 ストリップを通してたくさん感動できたらなと思います。

 目指せ、「感動ストリップ」!

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて最初から変な質問で恐縮ですが、 ステージの上ではどこに目線を置くようにしていますか?

 先日、ある新人の踊り子Hさんのデビュー・ステージを観ていて、ベッド時の視線に違和感を覚えました。ずっと天井の方に視線をもっていってるのです。

 新人だから、どこを見ながらベッドをすればいいのか分からないだろうし、お客の視線が怖かったり恥ずかしかったりするのは当然だと思います。ただ、それにしても、これまでの新人さんにはない不自然さを感じてしまいました。早速お手紙にその旨をコメントしたのですが、よく考えてみたら、指摘するにしても次にどうアドバイスしていいか私自身わからない。単に「不自然に感じるけど、今は仕方ないし、そのうち慣れてくるさ。先輩のお姐さんに訊いてみたらいいよ」と述べるにとどまりました。

 

 だいたい踊り子さんによって、目の置きどころは決まっているようです。おそらくこれについて正解というのはなく、ある意味それが踊り子さんの個性にもなっています。

 立ちダンスの時は、ステージ正面、特にライトアップしているときはそのライト周辺を見ています。足元が気になっても、下を向いてはダンスが死んでしまいます。気が散らないように正面だけ見ている人もいますが、お客さんの顔をときどき見ながら笑顔をふりまいてくれる人の方が感じがいいですね。後者にはそれなりの精神的余裕がないとできないのかな。先の新人Hさんも、お客の顔を見る余裕なんかなく、ひたすら正面を見て踊っていました。

 問題はベッド・ショーのとき。

 ある踊り子さんは、出し物に専念することでお客に一切視線を合わせない。うつろな眼差しで、ときに目を瞑って、まさに自分の世界に没頭している感じ。

 ある踊り子さんは、うつぶせになって顔を上げ、盆の動きに合わせて、お客の顔を一人一人眺める。新人さんでもやる方がいるがけっこう度胸がいるのだろうな。踊り子さんと目が合って下を向いてしまう恥ずかしがり屋のお客もいるが、たいがいのお客は踊り子さんの美しさに見とれ、かつ微笑んだりする。一気に踊り子さんの魅力にはまる効果があり、ルックスに自信のある方にはお勧め。

私は新人の踊り子さんに、お客のハートを射止めるひとつのアドバイスとして「目で殺す」という話をよくする。目は口ほどにものを言うので、一瞬で相手の心をつかむことができる。最もポピュラーなのは笑顔であり、ときに目でセクシーに挑発することもできる。もう引退してしまったが、デビューしたての椎名実果さん(H18引退)にその話をしたら、次のステージのとき盆の上で私の視線からじっと目を離さなかった。私も言った手前、目をそらすわけにはいかない。その時間がやけに長く感じた。私のアドバイスを素直に実行してくれたのだが、これではまるで睨めっこ状態。でも私個人としては凄く嬉しかった記憶がある。これだけ可愛い女の子と見つめ合えるなんて、なかなか経験できませんもんね(笑)

 やはりベッド・ショーの中でお客さんの方にさりげなく微笑めるようになれば本物かなと私としては思います。自然にお客と目があっても動揺しない、そのためにはある程度の精神的余裕が必要になりますね。

 

 もう少し話を進めます。

 人と話すときには相手の目を見て話しなさい、とよく云いますよね。これは自分の話したことを相手がどう感じたかが相手の表情で分かるからです。相手の顔を見ないで一方的に話してもそれは会話とは云いませんよね。

 ステージにも通じるものがあるように私には感じられます。ステージとは客を無視して一方的に踊り子が踊っていればいいというのではなく、お客が自分の踊りにどう反応しているか、それをお客の顔から感じ取らなくてはならない。

ステージというのはお客との会話といえないかな。

 ステージはやはり客あってのステージです。お客と一体になってステージが盛り上がったときが最高です。そのためには客の反応を見ながら乗っていかなければなりません。客の反応というのは、ダンスでは手拍子であり、ベッドではお客の固唾を呑むような静寂感とクライマックスの盛り上がりです。踊り子はそこに拍手と熱い視線のシャワーを感じるはずです。

 

 他人の顔というのは自分の顔を写す鏡でもあります。お客の顔には自分が見えます。つまり自分のステージをどう感じているかお客の顔を見れば分かります。

 きっと最終的には、お客の顔がすべて鏡になって、ステージ全体が自分の顔に写る、つまり場内が自分色一色に染まったときに最高潮に達するのだと思います。これがお客と完全に一体になった陶酔感です。

 これは究極の姿ですが、そうなるためにもお客の反応を感じられるよう、お客の顔をさりげなく見れるように心掛けたらいいと思います。

 Hさんのような新人のうちは、知っている顔がいないかなぁと客席の方を見ることから始めたらどうでしょうか。

 

 

                              

 

 

 

 

杏野るりさんはステージ上ではあまり観客と目線は合わせませんよね。でも、私が見に来ているのを気づいてないかなと思いきや、しっかり見つけていますよね。ステージの上からは意外に観客の顔がよく見えるものなんですか。

さて、るりさんとは対照的に観客の視線にしっかり目線を合わせてくる方もいます。今回一緒の香盤になっている小池まりえさんはその典型です。今日は、少し、彼女の魅力、目の魅力の魅力について語りたいと思います。

 

私はかなり真剣な眼差しでステージを見ていると思いますが、そういう私の視線に目で応えてくれる踊り子さんがいます。ロック系の小池まりえさんもその一人ですが、彼女がベットショーで見つめ返してくれるとたまらない気分になります。目でセックスしているような陶酔感に襲われます。目だけでこんなに感じるものか、これが触感のない風俗であるストリップの醍醐味か、と思わずにいられません。

たしかに、恋人同士でも、見つめられる喜び、見つめあう幸せ、というのは至高のものです。

しかし、ほとんどの踊り子さんは、あえて視線を合わせないようにして踊っています。新人さんは特にそうです。また気が散らないようにするにはその方がいいのかもしれませんが。

そういう中で、私の顔を見つけただけで、ステージ上で微笑んでくれたりすると凄く嬉しいものです。目が「また見に来てくれてありがとう。また会えて嬉しい」と語ってくれてます。

言葉は要りません。目が口ほどにものを言いいますから。

ともかく、目で挨拶を交わせるようになると、もう彼女の虜(とりこ)ですね。応援せずにいられないし、ポラを買わずにいられない、となります。

 

また、目は心の窓だな、と感じることがあります。

ストリップは外見を見るものですが、踊り子さんを好きになると、さらに相手の人柄、気ごころ、知性など内面の部分にまで知りたくなります。

オープンしてもらっても心までは見えません(笑)が、目を見ると心がのぞける可能性があります。目は顔の表情の象徴ですものね。ステージ上で気分がのってないときも目に力がないのですぐ分かりますよ。

 

こうやってお手紙を書いているのも、るりさんともっとコミュニケーションをとりたいという願望からですが、改めて、手紙というのは心を知るための媒体だなぁと思います。

ともあれ、ストリップの楽しみ方が、ただ観るだけから、一歩進んできたと実感してます。しばらくストリップの世界から抜けられそうにありませんね(^0^)

 

 これからも応援させていただきます。

 

 

 

 

 

 

新人さんはステージを拝見するたびにステキになってますね。

女性は、異性に見られるのを意識すると綺麗になるとよく言われます。お客さんのたくさんの眼差しを浴び、まさに花が光合成で開花するように、美しく花咲くのだと思います。

 

私の視線も一助になっていますよね。(^0^)

私には子供が三人います。エッセイで紹介済みの子供たちです。

いまは大きくなっていますが、赤ん坊のときにすくすく大きくなっていく姿を見ていて、私たち両親をはじめ多くの人たちの愛情ある「眼差し」を肥やしにして成長しているんだと実感したことがあります。

 

私の眼差しを感じてください。

ニヤニヤして見えるかもしれませんが、これはけっしてスケベだけではありません(^0^)

 

ある踊り子さんが云ってました。

「いつもステージでテンションを維持することって難しいのよ。今日は気持ちが乗らないなぁと思うこともたびたび。そういうとき、知っているファンの顔を見つけると、頑張るぞ!、って思うものよ」

私も、踊り子さんのテンションを高められるファンの一人になりたいと思います。

 

新人さんがますます素敵になることを祈念して万歳三唱、バンザ-イ!!!

 これからも応援させていただきます。素敵なステージを期待します。