今日は、「ステージに恋をする」という話をしてみたい。

 

 先日、川崎ロックで、かんなさんのステージを他の出演者全員がお勉強していた。その週は、かんなさんが一番のベテランだった。いつも新人のように若々しいと思っていたかんなさんだが、H17年7月デビュー、いつの間にか三年近いベテランさんになった。

 

 かんなさんは本当にいいステージをする。見ている観客をぐっとステージに惹き込んでいく。当日の「天使」の出し物を見ていて、かんなさんが天使を演じているのではなく、かんなさん自身が天使だと思えた。

 なぜに彼女はそういう演技ができるのだろうか? 私には、技術的にどうこうという話はできないが、彼女は間違いなく心を込めてステージを演じている。だからこそ、我々観客の心に訴えてきていることは断言できる。いつもは茶目っ気たっぷりのかんなさんだが、ステージの上のかんなさんの目は役になりきっている。だから真剣な顔付きをしているかというと・・・そうでもなく、満面に笑みをたたえている。

そうか、かんなさんはステージに恋をしているんだ、直感的にそう思えた。

 

 以前、私はステージの上に神が降りるという話をした。ステージに神が降りると、踊り子と観客、照明等含めたステージ上の全てが一体感をもち、皆が恍惚とした状態になる。だが、この領域はなかなか味わえない。

 踊り子さんはステージにいつも神が降りてくることを願っていると思う。そのためには、ステージの神に嫌われないようにしなければならない。

そのためにどうするか? ひとえに、心を込めて丁寧に演じることだ。

そして、お客の喜びを自分の喜びに感じること。「お客は神様」というがステージの神のひとつが観客であることは間違いない。

こうしたことを「ステージに恋をする」というのだと思う。

かんなさんは天使を演じたが、天使が神様に恋をするのは当然のこと。恋をした女性は、女らしさがむんむんと表れてくる。そして、恋のもつ恍惚感をステージで味わえる。

 

他の踊り子さんは、かんなさんのステージをどんどんお勉強したらいい。

今度、この天使の出し物を香月藍さん(カッキィ、H20引退)が譲り受けるようだ。先輩の素晴らしい出し物を継承するのは大変だと思うが、頑張ってほしいし、カッキィなりの味を出せればいいと思う。またひとつ楽しみが増えた。

 

 

平成20年2月                          川崎ロックにて 

 

 

今回は、H29年10月中の大阪東洋ショー劇場における、雨宮衣織さん(ロック所属)の初東洋について、「東洋ファンを魅了する、いおりんごの色香」という題名で語りたい。

 

 

H29年10月中の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①遠野こころ(東洋)、②須王愛(ロック)、③川越ゆい(東洋)、④雨宮衣織(ロック)、⑤水元ゆうな(東洋) 〔敬称略〕。今週は、川越ゆいさんの三周年週。

 

今週の東洋公演の目玉はなんと、ロックの雨宮衣織さん。これだけの大ベテランが東洋初乗りなのに正直ビックリ。

最近ストリップにはまって通い出した東洋の若手スト仲間が、関東に遠征して雨宮衣織さんにお熱になった。彼は「是非東洋にも乗って下さい」と頼む。ところが衣織さんは「大人の都合があって、私は東洋には乗れないの。」と答えたらしい。年齢のことを指していたようだ。たしかに最近の東洋はロックでは若い新人さんをたくさん乗せている。これまで乗れなかった衣織さんが今更乗れるとは思っていなかったことだろう。ところが奇跡が起きた。デビュー14年目にして初東洋となったのだ。

衣織さんは2004年8月16日に、今はなき博多ロックハリウッドでデビュー。私のストリップ日記によると、私は三週目の川崎ロックで2004年10月14日に初顔合わせしている。衣織さんは当時と外見は殆ど変わらない。けっこう長いお付き合いで、衣織さんこそ、私が初めて踊り子さんを題材にして童話を書いた人なんですよ。覚えていないと思いますが。思い返すとH18(2006)年1月21日、浜劇(現在の横浜ロック)でステージから落ちたんです。そのとき私が下で受け止めました。真っ暗な中で突然落ちてきたので、触るとか抱きしめるとか何もあったもんでなく、私は只々驚きました。「転倒娘。まじでゴメンネ~心配おかけしました。。。」とのポラコメ。怪我がなくて良かった。実は私はこれをネタに童話『衣織ちゃんが舞い降りてきた』を書きました。翌週の仙台ロックで本人に渡しましたが、ネタがまずかったせいか、衣織さんがあまり喜んでくれなかった思い出があります。(笑)

話を東洋に戻しましょう。

先ほどのスト仲間とは別の客が突然私に話しかけてきました。私が熱心にステージを観ていたせいか、「衣織さん、すてきですよねぇ~」と話しかけてきたのだ。彼も最近、衣織さんにはまった東洋客のようです。衣織さんが大ベテランであることはよく知っていて、だからこそ、彼女の魅力にはまったようです。

私はデビュー当時から衣織さんのかわいい魅力を知っているので、懐かしさとともにステージを眺めていたわけですが、東洋のファンは皆、今の衣織さんの魅力にはまっています。

まず茶髪のショートヘアがしっとりと落ち着いた感じで、とてもよく似合っているよ。

衣織さんのヌードは以前からそうだったが、色白のうえ適度にふくよかな肉体美で、女性らしい丸みと柔らかさを感じさせた。これがたまらない色香として男性ファンを惹き付けるようです。

つまり、衣織さんには以前と変わらない可愛らしい魅力とともに、年齢とともに備わってきた魅力があるんですね。それこそが大人の女性が醸し出すたまらない色香です。まだ美熟女とか美魔女とかいう年齢には早いけどね。

だから、衣織さんを見ていると、一人で二粒の魅力を味わえるんです。

 

最後になってしまいましたが、出し物について語ります。

今回、二個出し。「スターダスト」も「バタフライ」、どちらもとてもいいステージですね。

 演目「スターダスト」は次の通りの内容。

最初に、金色の衣装の上に白いシーツを合わせているドレスで登場。華やかさの中に清楚さがある高貴な衣装である。白い髪飾り。裸足で天女のように舞い踊る。

 次も、キラキラした白い衣装で現れる。

 衣織さんらしい清潔な清楚感を白で強調している。

 最後はブルーの衣装を羽織り、ゴールドの布を腰に巻く。そのままベッドショーへ。

 

 演目「バタフライ」は次の通り。

バタフライをイメージしているのか、透けるような黒い衣装。首回りや胸元には銀の線がきらめく。黒いショーツが透けて見える。

次は白黒の衣装。白い首輪。胸元は黒く、白いネクタイが垂れる。両袖は白黒斑の線で盛り上がる。白い手袋に黒い瘤。下半身はグレイのスカートで裾は黒いフリルが垂れる。黒いブーツを履いて踊る。

最後は、白いドレス姿でベッドショーへ。盆に来て、ドレスの前がはだける。きれいなピンク色した乳首とふくよかなバストが現れる。色白な美肌。黒い茂み。まさしくビーナスのヌード。色白なために手足の深紅のマニキュアが映える。

 

いおりんごは、天女である。東洋ファンを魅了して已まない。

 

 

平成29年10月中                       大阪東洋ショーにて

 

 

 

 H21に引退した雨宮衣織さんの話です。

 

 H18年2月、仙台ロックに雨宮衣織さんが出演されていました。実は、その一月前、浜劇で衣織さんがステージから落ちるというハプニングがありました。しかも私の所に!

 一ヶ月経ったというのに、そのときの擦り傷が痕になって足に残っていました。彼女曰く、落ちた瞬間は恥ずかしさで痛くなかったけど、その後でけっこう痛かった、とのこと。

 私は、お気に入りの衣織さんが来仙するのが楽しみで、そのときのハプニングを話題に以下のお手紙を書いて渡しました。気に入ってもらえると楽しみにしていましたが、実はあまり触れてほしくない話題だったのか、あまり喜んでもらえなかった・・・

 今となっては、いい思い出です。

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 1月21日の浜劇、新年早々のハプニングでしたね。ステージから落ちたのは初めてですか? 

少し足を擦りむいたようでしたね。ああいう時は恥ずかしさで痛みを忘れるものですが、お体の方は大丈夫でしたか? 

 でもさすがにプロと思いました。すぐに気を取り戻して、ベットショーに入りましたものね。それに、ポラのとき私に「せっかく仙台から見に来てくれたのにぶざまなところを見せちゃってゴメンなさいね」と声をかけられ、こんなときまで気遣って頂きまして・・

 私の方こそ、しっかり受け止められず御免なさいね。

 それにしても驚きました。私もステージ際の一番前の席でぼーっとしていたので、まさか暗い中を衣織さんがベットに移動しているとは気づかず、一瞬何が起きたのか分からず動顚してしまいました。

 

 ちなみに、あのハプニングが私の創作意欲に火をつけました。

 即興でこんな話を創ってみました。

 

題名は、『衣織ちゃんが舞い降りてきた』

 

 この地方には昔から羽衣伝説が語り継がれていた。

 そこで育ったボクも小さい頃から羽衣伝説を信じていた。だから、こんなボクにもいずれ大きくなったら素敵な天女さまが舞い降りてくるものと信じ込んでいた。

 ボクは暇さえあれば、お空を眺めていた。

 なぜなら、白い雲を眺めていると、それが天女さまに見えるからだ。ボクはそれを、羽衣をもじって「衣織ちゃん」と名付けた。

 

 衣織ちゃんはマシュマロのようにかわいい女の子だ。

 風が吹くと、ボクに手を振ってくれる。(おやっ、一瞬足を開いたような?!)

  ときには真っ赤になって恥ずかしそうにしている。そんなかわいい女の子。

 ボクは衣織ちゃんを見ているだけでいつも幸せになれた。

 

 ある夜のこと、真っ暗い中、衣織ちゃんがお空から舞い降りてきた。

 もちろんボクは狂喜し、衣織ちゃんのことを強く抱きしめようとした。

 ところが、その瞬間、衣織ちゃんはボクの前からフッと消えてしまった。

 それは夢か幻だったのか。

 ただ、ボクはそのとき、衣織ちゃんというのは触れてはいけない存在なんだと強く感じるものがあった。

 

 今でも相変わらず、ボクはお空の雲を眺めている。

「またボクのそばに舞い降りてきてくれないかなぁ」と考えながら・・・

 

                                    オシマイ

 

 私はステージの上は、天界であり、そこで舞う踊り子さんは天女であると思っている。天界であるからこそ神聖な場所であり、本来お客の居る地上に舞い降りてはいけないものなのだ。

 落ちたらもちろん大変なこと。また時に踊り子さんがキャバ・タイムと称して、お客の席にきてお酒をついだり、ピンクチックなおさわりをする余興があるが、そういうのは本来のストリップ精神に反すると思う。

 踊り子さんにはいつまでもファンにとっての天女であってほしいと願っている。

 

平成18年2月                           仙台ロックにて 

 

 

PS.これが初めて踊り子さんのために創った童話だった。肝心の衣織さんが喜んでくれなかったので、私の童話はつまらないかと思い、それ以後、童話は止めてしまった。今思えば、ずっと書き続けておけばよかったなぁと後悔する。ちなみに、もう一度童話を書き始めたのはH20年の終わり頃からになる・・・

 

 

 今回は、ロックの踊り子、藤咲茉莉花さんについて「衣装のもつ吸引力」という題名で観劇レポートしてみます。

 

 

 H26年12月13日(土)、仙台ロックに遠征した。今回は雪が降るのを想定してコートを着てきた。天気予報通り、午後から雪が降り始めた。私にとって今年の初雪。ちらちら降った雪は積もることもなく、すぐに止んだ。それでも雪が降るだけ関東に比べると仙台は寒かった。

 

 今週の仙台ロックのメンバーは次の通り。①水沢美波、②藤咲茉莉花、③吉沢伊織、④柏木由紀奈、⑤西村江梨〔敬称略〕。全員ロック。

 今週の香盤は私的にお気に入りのメンバーが多い。その中でも、トリの西村江梨さんに関しては、先週のDX歌舞伎で初顔合わせして九日間通った。そのときの観劇レポートを持参して、今回引き続き応援にやって来た。

 

 今週の藤咲茉莉花さんのステージに惹きつけられる。

 最近11周年作「風の盆恋歌」に感激してレポートを書いたばかりだが、この作品が彼女の完成形であるとすれば、この前後の作品も当然ながら完成度の高いものとなっている。今回、二個出ししたが二つとも一目で魅了される素晴らしい出来映えだった。昨年の年末に出した「クリオネ」も今回の新作「紅の月」も、彼女的には特にテーマもなくシンプルに仕上げた作品のようだ。さらりと創っても今の彼女には完成度の高いものになることを証明している。それだけ今の茉莉花さんはベテランとしての風格をもってきた。

この二つの作品では、まずは衣装の素晴らしさに感心させられた。

 

1,3回目は演目「クリオネ」。

「クリオネ」とは、北の海に生息する2~3㎝の軟体動物。流氷の天使と呼ばれるように神秘的な形・動きをする。巻貝の仲間だが、貝殻は無く、Sea Angelという英語名が示すようにナメクジのような海の女神である。テレビのCMでよく放映されているので知っている人も多いだろう。

 私はこの演目名を知らないままステージを眺めていた。

 最初の衣装は、水色をベースにしたもので凛とした清冽なイメージを抱かせる。

 次の衣装がとてもかわいい。黒地に白の模様が入った衣装だが、帽子とべストと足元に白い毛皮を付け、雪のようにもこもこしている。

 最後のドレスは背中に羽根をつけた天使の白い衣装。背中の方から見るとすごく斬新なのが分かる。羽根の向きが外向きではなく内向きになっているのが特徴。大きなリボンもついている。

 私は、この作品を観た瞬間、雪のもつ色んな表情を表しているのかなと感じた。最初が「雪の精霊」、次が「雪の楽しさ」、そして最後が「雪の美しさと厳かさ」みたいなもの・・・‘雪の横顔’って面白いなと。だから、表題のクリオネを聞いたときに、えっ!と思ったが、茉莉花さん自身、この表題は見直すかもしれないと話していた。「クリオネを出した去年は、クリオネのようなベッド着を着ていたからつけたの!」

 

2,4回目は新作「紅の月」。

衣装は茉莉花さん自身で決めて、選曲・振付を仙葉由季先生が行った作品らしい。「新作はとてもシンプルな作品になりました~! こういうのもたまにはいいかなって思います。」

この作品でも、和物の衣装から一気に作品の中に引き込まれた。強い色彩を放つ袴姿。右側が紺色で、左側が白の着物に、黒い袴をはく。白い渦がプリントされた赤い傘を持って舞い踊る。

途中、黒い袴を脱ぐが上着はずっと羽織っていく。赤い花が刺繍された黒い下着も印象的。

最後に、黒い上着を羽織る。黒の中に赤みが入った幻想的な衣装だ。ラルクの曲にのせてベッド・ショーを演ずる。

作品全体を通して「幻想的な色彩美」が強く印象に残った。

 

今回の二つの作品から、いい衣装を選ぶ目とその着こなしが素晴らしいの一言。作品における衣装のもつ吸引力を改めて感じさせられた。

ほんと最近の茉莉花さんのステージから目が離せないな。

 

 

平成26年12月                           仙台ロックにて  

 

 

今回は、ロックの踊り子、藤咲茉莉花さんの11周年作「風の盆恋歌(こいうた)」を観劇レポートします。

 

H26年9月18日(木)、大和ミュージックに足を伸ばす。

今週の香盤は次の通り。①潤奈(天板)、②渚あおい(東洋)、③相田樹音(フリー)、④一宮紗頼(渋谷道劇)、⑤夏木りりか(ロック) 、⑥藤咲茉莉花(ロック)〔敬称略〕。

 会社帰りなので、三回目の一宮紗頼さんのポラタイムからの観劇となる。もちろんラストまで観ていくつもりだったが、深夜23時前に始まったトリの藤咲茉莉花さんの四回目ステージを拝見し、身体が震えるほどの感動を覚えた。「ステージ美、ここに極まる」という感想が自然に私の口からこぼれた。

 

 さっそくステージ内容を紹介する。

 川のせせらぎ、風鈴の音。半月形の大きな編み笠を深くかぶった着物姿で登場。美しく優雅な姿と振りがかなり強いインパクトとなり、私をぐっとステージに惹きこむ。

♪「越中おわら節」から、越中八尾の町、おわら祭りであることが分かる。おわら祭りは、9月1~3日の三日間、編み笠を深くかぶった女衆と黒装束の男衆が踊りながら八尾の町を流していく。これを町流しといい、古来から伝わる踊り。八尾は坂の多い街で、胡弓と三味の音が街の坂道に響く。弔いの人々が死者を送っていくようだと言われ、幽玄の世界が漂う。

 次に、着物姿で登場。白と黒のまだら縞で、下に向かうと綺麗な灰色になるという気品ある表面生地。足元がはだけて、オレンジの裏地が見える。白い帯を締め、その下には紫の帯が巻かれている。黒髪に大きめの白い櫛と簪(かんざし)。

 なんてキレイなんだろう~♡ 私は唸った。立ち姿だけでなく振付も素晴らしい。昨年10周年のレポートで‘ストリップ界の着物№1は間違いなく茉莉花さんだ’と評したところだが、今回まさしくそれを証明した作品になっている。

 石川さゆりさんの♪「風の盆恋歌」が流れる。

この周年作は、直木賞作家、高橋治さんの名作「風の盆恋歌」をモチーフにしているのが分かる。このあらすじは「互いに心を通わせながらも離ればなれに生きてきた男と女が、二十年ぶりに再会し、越中おわらの祭りに逢瀬するようになる。一年のうちのたった三日間の不倫という名の真実の愛。残りの362日の日常は偽りの自分か。ぼんぼりに灯りがともり、胡弓の音が流れるとき、風の盆の夜はふける。死の予感にふるえつつ忍び合う。・・・」

石川さゆりさんの♪「風の盆恋歌」の歌詞が、そのストーリーを見事に綴っている。次の曲が中島みゆきさんの♪「寄り添う風」。この曲がまた、この演目にピッタリの歌詞になっている。茉莉花さんが手ぬぐいや傘を使いつつ、しっとりと舞い踊る。

ステージは一旦、場面を変える幕のように、大きな簾が下りる。

上半身が裸で、赤い腰巻を付け、その上に赤い花柄の襦袢を羽織る。長い花道に白い花が散在。そのまま盆でベッドショーへ。スローバラード「今を生きる」が切々と流れる。「『今を生きる』といって死ぬことも実は物語にピッタリなのです」との茉莉花さんのコメント。

ステージの最後、簾が上がり、舞台の上は一面の花畑。花の中で簪(かんざし)を喉にさして息絶え、終わる。虫の音が聞こえる。

 

花芯がピンク色の白い花は小説の中に登場する「酔芙蓉(すいふよう)」。酔芙蓉が知ら間に玄関先に植えられていたくだりがある。朝、白い花を咲かせるが、夕方には酔ったように赤くなり花は落ちる。艶やかであるが儚い花である。まさに、この酔芙蓉が二人を暗示するかのごとく物語は進行する。

「おわら風の盆」の限られた日に、家庭の日常を離れ、毎年、八尾で密会を重ねることとなる。そして二人は遂に破滅への道を辿る。

小説では、東京に住む大新聞の部長の都築とえり子が主人公。年に一度の密会のために八尾に家を購入した都築だが、四年目、なかなか姿の見せないえり子に代わって現れたのはえり子の娘だった。「母は死にました」と告げて身を翻して去る。都築はたたきに降りようとして倒れた。再生不良性貧血が原因だ。そこに、えり子から電話が鳴る。都築の異常を知ったえり子は京都から駆け付ける。えり子は既に冷たくなっていた都築の身体に寄り添って睡眠薬を呑む。・・まるで「ロミオとジュリエット」ばりのラストシーン。ちなみに茉莉花さんのステージではラストを少し変えているね。

 

観終わって、感動がじわじわと身体に沁みてくる。これまで観てきた中でトップクラスの作品だ。「ステージ美、ここに極まる」という評は今の私が考え付く最大級の褒め言葉。

インターネットでいろいろ調べるとますます作品にはまっていく。しかも、八月のお盆週に発表されるや、茉莉花ファンを始めとして目の肥えたストファンが口伝えで、この作品の魅力を語り始め、評判が徐々に上がってきている。

改めて、この作品がもつ魅力を考察してみた。

まずは、高橋治の小説「風の盆恋歌」というモチーフが明確なこと。美しい物語になっていて、そのストーリーがはっきりと浮かぶ。物語になっていると印象が鮮明に残るもの。

しかも、たまたま石川さゆりさんの名曲「風の盆恋歌」があり、歌詞がそのままストーリーをなぞってくれる。説明しなくても勝手に客の頭の中にイメージが膨らむ。しかもドラマはどんどん美化されていく。この効果が計り知れない。

更に、作品の構成がよく出来ている。特に、最初のおわら風の盆踊り。日本の伝統美が作品に活かされ、この強いインパクトが作品の中に一気に引きこむ。その他、選曲を含め、非常によく考えられた構成になっている。

そして、茉莉花さんの演技力の素晴らしさ。着物姿が似合うという資質に加え、相当練習した跡が見受けられる。茉莉花さん自身、人妻の色香を出せる年齢になってきたかな。

また、衣装の美しさに加え、小道具の効果が抜群。なんと言っても酔芙蓉という花が印象的。他にも、傘や手ぬぐいが演技にうまく利用されている。

総括すれば、名作・名曲・名演技と三拍子そろっているのだ。成功しないはずがない。ステージに見惚れ、曲に聞き惚れ、知らず知らずに作品の魅力にはまっていく。

ストリップ・ファンとして、これだけの名作に出会えた幸せを噛みしめている。

 

 最後に余談ながら書き加えておく。

以上は、私がインターネットで調べた範囲で、読みかじりの知識でのステージ感想にすぎない。以前、渡辺純一氏の「愛の流刑地」(2006年5月刊)という新聞小説が掲載され、私は毎朝読んでいたが、その中に風の盆の話があり、それにイメージを重ねていた。ともかく、実際に小説「風の盆恋歌」を読んでみないといけないね。

また、越中おわらの風の盆を観に行きたくなる。高橋治の小説「風の盆恋歌」が1985年に刊行されると「おわらブーム」に火が付きテレビドラマや演劇にされる。更に石川さゆりが同名タイトル曲を1989年に発売(なかにし礼作詞、三木たかし作曲)することで「風の盆」は全国的に有名になった。以来、ふだんは人口二万人ほどの静かな山間の町だが風の盆祭りの時には三十万人の観光客が訪れるようになった。以前は三万人ほどの観光客だったというから十倍の経済効果をこの小説は紡ぎ出したことになる。

 

今回、大和でのたった一回のステージ観劇で、これだけの感動を与えて頂き、こうして文章化させてもらった。更に、ストーリーテーラーとしての私にストリップ小説を書いてみたいという刺激とインスピレーションを与えてくれた。私の体験をもとにストリップ小説「青葉城恋唄」を書き始めるつもり。翌週、茉莉花さんを追って仙台に遠征しながら書き上げたいと思う。できあがったら茉莉花さんにすぐに渡すね。

歳を重ねる度に作品の完成度を上げていく茉莉花さんと、こんな最高の気分にさせてくれた茉莉花さんのステージに敬意を表したい。

 

平成26年9月                        大和ミュージックにて

 

 

 

 

 

今回は、ロックの踊り子/藤咲茉莉花さんについて、「美は人の心を洗う」と題してレポートします。

 

 

GWに入り、各劇場ともいい香盤を揃えてきて、どこに行こうか迷ってしまうとこ。

その中で、私はGW二日目4/27(日)にライブシアター栗橋に向かった。

今週の香盤を紹介しておこう。①多岐川美帆(渋谷道劇)、②黒井ひとみ(若松) 、③藤咲茉莉花(ロック)、④みずき(林企画) 、⑤小宮山せりな(ロック) 〔敬称略〕。私のお気に入りメンバーが揃った。

 

三番手の藤咲茉莉花さんのステージを観ていて心に響いてくるものがあった。

茉莉花さんは昨年10周年を迎え、今年は11年目に入っている。もう十年来のお付き合いをしているし、今日で118日目と既に私のストリップ殿堂入りしており、太郎チルドレンの代表的存在。今までレポートを書いていなかったのが不思議なほど。

茉莉花さんは、H15(2003)年8月11日 浜劇デビュー。私とは半年後のH16年1月24日に浜劇で初顔合わせ。当時はまだ垢抜けしていなかったのか、普通のお嬢さんぽい第一印象。ところが、ある劇場の受付で普段着の格好を見たとき、なんて綺麗な娘だと再認識したことがある(失礼!)。踊り子さんの中には普段着姿の方が美しさが引き立つ人がいる。ともあれ、どんどんストリッパーの顔になっていった。

彼女のデビュー当時から私は踊り子さんに手紙を書き始めるようになった。そのため、あまりストックの無い状態で茉莉花さんに手紙を渡し続け、ネタに困ったこともあったほど。茉莉花さんは、私の手紙をよく読んでくれた、まさに太郎チルドレンの初期生である。

ひとつ付け加えておくね。なんと私と同じ8月16日が誕生日。東洋の篠崎ひめさんも同じだったよー。

 

今回の栗橋では二個出し。「今日の演目は『10』と『ブラッディーマリー』です!タイトル通り10周年作です。感謝の気持ちなどなど・・を込めて作ったよ~!」

二個とも衣装の素晴らしさに感嘆!レポートを書くつもりで手帳に衣装のデッサンを描いていて衣装の凄さに気付いた。かなり凝っているし、相当お金がかかっているはず。

演目『10(テン)』を私なりに解釈してみた。

水色のロングドレスで登場。白と青の花の刺繍が立体的にたくさん縫い付けられており、とても清楚でかつ華やかなドレス。首に青いハンカチーフを巻き、ドレスを素敵に着こなす。

次は、黄色と黄緑の色合いのセパレートな衣装。新体操で使う白いリングを操る。

10(テン)は天に通じる。天女の舞であり、リングは天使の輪とも解釈できそう。

ちなみに「『10』の0はゼロじゃなくて記号の丸にしてます!私とフープの○です(笑)」と後で茉莉花さんから説明があった。

 

茉莉花さんのステージのひとつの特徴に、ステージを観終わった後の充足感がある。いい本を読んだ後の読後感に通じる、ステージ観後感とでもいいましょうか。心が洗われたなぁ~と感じさせられる、とてもいい後味なんです。これは何だろう。

茉莉花さんの魅力を私なりに掘り下げてみたい。

まずは、「外見の美」から。

私は今のロック、いやストリップ界で着物姿№1は茉莉花さんだと確信している。着物が似合う美人顔。茉莉花さんは間違いなく今のロックの美人度をUPさせている一人。

そして、その美は、バランスのいい美しさ・・・端正な顔立ち、161㎝という長身、色合いのいい衣装そして着こなしのセンス。それらがバランス良く茉莉花さんの美しさを引き立たせている。まるで貴婦人のような、とても気品にあふれ、しかも清楚なイメージなのである。

次に、「内面の美」を感じる。そのひとつが‘控えめな美学’。踊り子の世界には、私が私が!と自己顕示しないと生き残れないところがあるが、茉莉花さんにはそれを感じない。だからこそ、凛とした美しさが醸し出される。そういえば、この10年間「私のレポートも書いて!」なんて一言も言われなかったな~。遅くなって誠に申し訳ない次第。今回、書いてみるねと話したら「レポート楽しみにしてますね~!!」と喜んでくれた。

こうした両面の美しさが今の茉莉花像をしっかり支えている。そしてステージを観るたびに我々ストリップファンの心を洗ってくれる。この美はまさに本人の努力の賜物。

この10年間、常にストリップの第一線を保ってきたのだから大したものである。

 

 

平成26年4月                        ライブシアター栗橋にて

 

 

今回は、H28年11月中のライブシアター栗橋のロック大会の模様を話します。

 

 

 11月20日(日)に栗橋に行く。田んぼの中を吹き抜けてくる風はもう冬の冷たさ。朝早く場所取りで並んでいると辛い。11月頭にも栗橋に来たが、あの時の秋晴れとは一変した。

今週の香盤は次の通り。①木村彩、②安田志穂、③白砂ゆの、④柏木由紀奈、⑤高崎美佳〔敬称略〕。全員ロック。

 

 今週は久しぶりにロックのお姐さんとの再会を楽しみにしてやってきた。

 楽日の日曜日なので朝早くからロック客が並んでいた。最近はロックの劇場に行っていないので殆ど顔見知りはいない。朝早くから仲間内で楽しく屯していたのは安田隊とのこと。デビューからずっと仲良くさせてもらっている安田志穂さんもいつの間にかこんなに沢山のファンに囲まれる人気者になったことを目の当たりにして私も嬉しくなった。

おっ、たった一人、顔見知りがいた。白砂ゆのファンのTさんがいたので嬉しかった。彼とは大阪東洋に遠征しているときに二人で呑んだ仲。一緒に近くのスーパー・ベイシアに買い物に行き、一緒に昼食を食べた。ストリップというのも、当然に踊り子さん目当てなのだが、同じ踊り子さんを追いかけてくるうちに仲間に会うのが楽しみのひとつになる。一緒に応援し、帰りに一緒に呑むのがいい。

 

 トップの木村彩さんとは約2年ぶり。「お久しぶりです。お元気そうで何よりです。仙台ロックはなくなって本当に悲しいです。劇場が年々なくなっていきまます。」2年前の仙台ロックで初出しの「Winter White」を季節柄として今回も出していた。懐かしい人が懐かしい作品を演じてますます懐旧の念にかられる。ロックでは顔なじみの踊り子さんがどんどん辞めていっている。年齢の問題もあるだろうが、今や仙台ロックを始め劇場数が減って働く場が少なくなり、更に四年後の2020年東京オリンピックを考えるとこの先が不安だということだろう。そうした中で頑張っている彩さんは貴重な一人。「後数年頑張ります。」数年と云わず、もっともっと頑張ってほしいな。

 2番手の安田志穂さんとはなんと2年半ぶり。「お会いできて嬉しいです。お元気そうでなによりです。今年も後一ヶ月少し、早いですね。」今回も三個だし。最初に、浮浪者がカメラマンだったという作品には驚いた。相変わらずバリエーションの多いユニークな作品に感激。

 トリの高崎美佳さんとは9月中に大阪東洋で初めてお会いして二ヶ月ぶり。しっかり私のことを覚えてくれていて嬉しかった。今回は二個出しで、東洋で拝見したデビュー作『夢のあと』の他に、すてきな新作を披露してくれた。「新作はお世話になっていた劇作家さんに作って頂きました。『なぐさめのオフェーリア』がタイトルです。」

 

 今週は、なんと言っても、柏木由紀奈さんに会いたかった。「12月30日引退まで1ヶ月と10日です。」そう、彼女は今年いっぱいで引退。新宿ニューアートで最後を迎える。

 11月頭の大阪東洋で、関西ラスト公演があったが、私は行けなかった。東洋常連には‘ゆきなん人気’が凄い。私のスト仲間にも熱狂的な方が多い。私としても、是非ともここ栗橋で一目お会いしたかった。

 今週も圧巻の三個だし。ゆきなんワールドに酔いしれた。

 最初の着物の出し物に度肝を抜かれる。演目名は「ゆきなん、おいらんになれるのか?!6」。この「ゆきなん、おいらんになれるのか?!」シリーズは彼女の代表作であり、今回で六作目であり、そしてこれが引退作になる。

 華やかな花魁の着物姿で登場。赤い着物で、煌びやかな帯の結びを前面にしている。踊りの最後に「ゆきおい6 ‘旅立ち’」と書いた布を掲げる。拍手喝采。

 赤い上着を脱ぐと、紫の着物になる。ひらひらした布が付いた大きな扇子を両手にもって舞い踊る。最初に、赤・紫・青のひらひらした布、そして次に赤と黒が入り交じった炎のような模様の布で激しく燃え上がるように踊る。

 一転、イルカの「なごり雪」のインストルメントが流れ、しんみりした中で赤い襦袢姿になり、ベッドショーへ。

 ゆきなんのステージの魅力は、ユニークなステージ構成、スタイルのいい身体でのシャープな動きであるが、ヌードの美しさも天下一品である。改めて感じるのが、ヌードの美しさは色白に叶わない。ゆきなんは透き通るように肌が白く、そのためか乳首や性器がピンク色でたまらなく美しい。まさしくストリップファン涎垂もの。引退されると聞いて、私としてはこの美しいヌードが観れなくなると思うと悲しくて泣けてくる。

 

 余談になるが、この日、仙台ロック常連の若い方にお会いした。仙台ではよく顔を見ていたが話したことがなかったのだが、ここ栗橋で私を見つけて話しかけてくれた。

 仙台常連の方々は仙台ロックがなくなって、遠征を余儀なくされている。彼もこの3日間で川崎ロック→DX歌舞伎→ライブシアター栗橋と廻ったらしい。DX歌舞伎はパンツ興行で驚いた様子。

 彼から仙台ロックの話をいろいろ聞く。仙台ロックは以前から赤字経営というのは知っていた。過去に何度か閉館の憂き目に遭いそうになるも、ファンの嘆願書などでどうにか継続していた。しかし、今では光熱費だけでも賄えないほどの大赤字になっていて、ロック全体の経営を揺るがしかねない存在になっていた模様。ロックの経営幹部がもう我慢できないと、閉館一週間前に突然仙台に来て、閉館宣言をしていったらしい。田島社長も事前に話を聞いておらず驚いたらしい。

 彼から話を聞いた中で驚いたのが、突然解雇された田島社長と従業員の川田さん、ブッチャーの三人には社会保険制度が適用されないこと。天下のロックでも社会保険制度がないのか。だから失業保険もなければ年金ももらえない。田島社長には三人の子供がいて、長男と長女は就職していて、よく劇場に顔を出していた末の娘さんはまだ高校生。これからは長男と長女に養ってもらうことになろう。川田さんは山形の方に出稼ぎに行っているらしい。晩婚で子供がいる川田さんは生活に大変だろう。ブッチャーは丁度60歳になり実家に戻る。足が悪くかったので現在治療中らしいが、しかし、その後の生活保障はない。

残された人たちの悲惨な状況は私としても他人事ではなく身につまされる。先のお三人や仙台常連さんのことを考えれば私はまだ恵まれていると思わざるをえない。

 ストリップファンとして、劇場関係者や踊り子さん、そしてストリップを愛するファン達が泣かされる今の状況がたまらなく嘆かわしい。

 

 

平成28年11月                        ライブシアター栗橋にて

 

 

 

今回は、ロックの踊り子・木村彩さんについて、「winter white」と題して語ります。

 

 

年末年始9連休の初日12月27日(土)、私は仙台ロックに遠征。夜行バスで早朝六時頃に仙台に到着したら、路面に雪があって驚いた。この時期に仙台で雪があるのは驚くことではないのだが、天気予報では仙台は雪が降っていないとチェックしていたので、東京から来ると寒さの違いを感ぜずにおれない。ともあれ昨夜降った雪のようで、たいした量ではない。日中は天気が良かったので雪は全て消えてしまった。

 

今週の香盤は次の通り。①小宮山せりな、②小嶺春、③鈴木茶織、④木村彩、⑤白砂ゆの〔敬称略〕。お気に入りのメンバーが勢ぞろい。

 

今回、彩さんが新作「winter white」を披露。

ふたつのWが並ぶ、このネーミングがいいねぇ~。名前だけではなく、観た瞬間にこの作品に魅了された。

最初の曲がL'ArcenCielの「winter fall」。この曲は私のカラオケ十八番。一時ラルクに凝って随分カラオケで歌った。ラルクは歌い慣れていないと急に歌うのは難しい。今回、懐かしい曲を聴いて思わずノリノリになる。一気に作品の中にのめり込む。ラルクの曲が続く。ラルクの曲がこの作品にとてもマッチしているね。

ステージが始まる前に、彩さんが、白いマラボーを長々とステージの縁に置く。雪をイメージ。白い雪の毛玉もある。この演出効果が最高にGood!

彩さんが雪のようなかわいい衣装で登場。全て白を基調にした衣装だが、首周り、胸元、スカートの裾は白い毛でふわふわ。頭にも毛皮のお帽子。手首に毛のブレスレット。白いロングブーツを履いて軽快に踊る。

次はエレガンスな衣装。袖無しの上着は銀色のラメできらきら☆ 下半身は白い布が足元まで長く流れる。長い髪を背中まで垂らしている。裸足で華麗に舞う。そして、ベッドへ。

 

まさに冬にぴったりの作品である。「雪の降る日ってシンとした静けさの中にも暖かさがある気がして、そんな雰囲気を目指しています。」という彩さんのコメントも素敵です。

寒い仙台に来ましたが、彩さんの作品に心はぽかぽかになりましたよ。ありがとうね。

 

 

平成26年12月                          仙台ロックにて

 

 

今回は、ロックの踊り子・木村彩さんについて、「博多人形のかわいらしさ」という題名で観劇レポートします。

 

 

年の暮れに近づきつつある。まずは、その前にクリスマスがあるね。例年、この季節になるとクリスマスの出し物が登場する。私にとって、今年最初は木村彩さんになった。

DX歌舞伎11月結公演、私は初日11月21日(金)に顔を出す。東京出張が入り、運よく三回目のトップから観劇できた。

今週の香盤は次の通り。①きよ葉(TS)、②遠野こころ(東洋) 、③水沢美波(ロック)、④豊田せりか(ロック)、⑤木村彩 (ロック)、⑥吉野サリー (ロック)〔敬称略〕。

 今週の私のお目当ては、太郎チルドレンである豊田せりかさんと木村彩さん。最近、ロックの太郎チルドレンたちが10年前後になり、改めてレポートを書きたい気分になっている。ちなみに、太郎チルドレンというのは私の手紙を読んでくれている踊り子さんのこと。

 

 さっそく演目「X’mas」を紹介しよう。

 ステージに現れた瞬間から、クリスマス気分になれる。

 最初に、盆の上から、鈴をもってスタート。

 定番の赤と白の、かわいいサンタ姿。赤をベースにし、襟元、半袖の袖口、ミニスカートの裾にそれぞれ白いふわふわの毛。胸元に二つの白い毛のボタン。帽子も赤をベースにして先っぽに白玉がひとつ。足元は黒いブーツを履く。

 彩さんの相変わらずの可愛らしさが凝縮されている。笑顔で軽快に動き回る。

 赤い長靴下を持ってきて、中からお菓子を取り出し、お客さんにプレゼント。私ももらったよん♪

 キャンドル・カップに火をともす。

 そして、大きなツリーの前で着替えを始める。ツリーにはたくさんの電球がピカピカ光り、頂上に白い星が飾られている。

 着替えの衣装が掛けてあり、三パターン選べるようになっていた。

 白いネグリジェに着替えて、ベッドへ。

 色白なヌードにそそられる。彩さんのトレードマークである、大きくてふくよかなバストが健在♡ プリプリのおしりも好き♡

 

 かわいらしく纏め、とても和める、いい作品である。

 昨年のクリスマスに仙台ロックでも披露したようだが、今年も12月後半に仙台ロックのロング出演が決まっている。今年のクリスマスは、仙台ロックでこの演目に浸りたいと心に決めた。

 

 彩さんはH18(2006)年6月1日SNAデビューなので、既に9年目に入っている。

 私はデビュー初日にお会いしているし、仙台ロック専属タレントとして、仙台単身赴任時代に沢山お会いできたので今日でもう126日目。完全に私のストリップ殿堂入り(100日超)している。

以前、彩さんのことを着物が似合うことから「博多人形」みたいだねとレポートを書いたことがある。彩さんのかわいらしさの特徴は、着物が似合う、その上品さにある。おそらく育ちがいいのだと思う。彩さんには日本男性が好む日本女性らしい雰囲気があり、今もそのかわいらしさは変わらない。そのため、従前からのファンもたくさん付いているが、新しくファンになる方も続いている。中には、私に彩さんのことを熱心に聞いてくる方もいるほどだ。(いっぱい宣伝しておいたよ(笑))

彩さんの持ち駒は幅広い。仙台ロックでは、今回のクリスマスのような楽しい演目が受ける。私は、着物姿でしっとり舞うのが好き。他にも、SMちっくなのもある。それぞれ、みな彩さんらしい味がある。

彩ワールドの根本には、彩さんの類まれな可愛らしさと客にステージを楽しんでもらいたいという真摯な意欲がある。それがストレートに伝わるため熱狂的なファンが多い。彼らに彩さんのことを太郎チルドレンの一人だなんて言ったらお叱りをうけそうだな(笑)。それでも私は彩さんを太郎チルドレンの優等生だと密かに想っておりますよ(^0^)。

 

 

平成26年11月                           DX歌舞伎にて

 

 

 

今回は、ロックの踊り子、清水愛さんについて、H30年2月結の栗橋空中大会の模様を、新作「リローデッド」を題材に、「ステージの開眼」という題名で語ります。

 

 

H30年2月21日(水)、初日に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①水鳥藍(道劇)、②MOKA(TS)、③松本なな(東洋)、④MIKA(ロック)、⑤清水愛(ロック)〔敬称略〕。松本ななさんが栗橋初乗り。

 

今週は、第二回栗橋空中大会。H29年8月中の第一回栗橋空中大会にも出演し、引き続き今回も出演されているのは水鳥藍さんと清水愛さんのお二人。第一回目から大評判になっていたが、残念ながら私は第一回目は拝見していない。

 清水愛さんと前回ここ栗橋であったのはH29年11月中のロック大会だった。そのとき清水愛さんの新作「ハリーポッター」を観た衝撃は忘れられない。リング演技を含め、観た瞬間に清水愛さんの最高傑作と感じた。ロック嬢はロック館で新作披露するのが普通かなと思っていたが、愛さんはここ栗橋で新作発表。というのも、愛さんがエアリアルに挑戦し始めたのがここ栗橋での空中大会が契機だったため。「栗橋がきっかけになったけど・・・エアの仲間入りが出来てホント幸せです。」そして、今回もここ栗橋の空中大会で新作が発表されることになった。私はその機会に巡りあえて最高に幸せな気分♪

 と同時に、今回の新作を拝見し、作品の素晴らしさに触れ、「清水愛はステージに開眼した」と強く感じた。エアリアルという武器を習得するとともに、ステージの内容・構成がとても充実しているのだ。

 

 早速、新作「リローデッド」の内容をご紹介する。

演目名の「リローデッド」は、二曲目にあるEGOISTの曲名からとっている。「リローデッド(reloaded)」とは、銃に弾丸を追加すること。 意訳して、戦いの継続や泥沼化を意味します。映画「マトリックス リローデッド」とかありましたね。あれもこんがらがってたよね。あんな感じ。愛さんのポラコメには「(今回の演目は)なんというか、タイムマシーンみたいになったね。」とある。

最初は、愛さんが白いふわふわのワンピースドレス姿で登場。首の後ろで結んでドレスを吊るしており、肩出し。上腕部に白い布を結び垂らす。ドレスには胸下と腰部に二本の銀線が入る。裸足で踊る。

最初の音楽は、アニメ映画「君の名は」の主題歌になっているRADWIMPSの曲「なんでもないや」の女性カバー。RADWIMPS(ラッドウィンプス)は、日本の4人組ロックバンドである。略称は「ラッド」。バンド名は、「すごい」「強い」「いかした」という意味の軽いアメリカ英語の俗語「rad」と、「弱虫」「意気地なし」という意味の「wimp」を組み合わせた造語であり、「かっこいい弱虫」「見事な意気地なし」「マジスゲーびびり野郎」といった意味らしい。

 舞台の上に、白いリングを横水平にして、上から赤い三本の布で結び、吊るしている。リングの下にも赤い布が一本、半円状に結ばれ、垂れている。こういうリングとティシューが組み合わさる形は初めて見る。愛さんに尋ねるも、正式の固有名詞は知らないと言う。

 二曲目にEGOISTの「リローデッド」(6枚目のシングル、2015年11月11日リリース)が始まり、このエアリアル器具に絡む。

 下の布に腰掛けたり、下の布の上に立つと、まるで鳥籠か揺り籠の中にいる感じ。下の布が身体を支えたり、リングの下で演じたりもできるので、とても独創的なエアリアルになっている。

また、白いリングと赤い布(シルク)の色彩の組み合わせが映える。更に、そこに愛さんが白いドレスや赤いドレスを着て絡んでいくので、色彩のコントラストが楽しめる。

 一旦、暗転して、三曲目Demi Lovato(デミ・ロヴァート)の「Unbroken」(アンブロークン)が始まるとともに着替える。

 上下セパレートの黄緑の衣装。ブラには銀色の細かい紐がフレンジ。スカート部にも銀の模様が入り、黄緑と銀色の組み合わせになっている。黄緑の長い脚絆を履いて裸足で踊る。

 また一旦、暗転して、四曲目が厳かなインスト曲Enigma (エニグマ)の「Push the Limits」(限界を押し広げるの意) に変わる。白い衣装に着替えて、独創的なエアリアル演技が始まる。赤い布と白い衣装のコラボがいい。

 音楽が変わり、日本のシンガーソングライター二人の歌が続く。選曲のセンスが光る。

ひとつは、天野月子の曲「枳(からたちと読む。ミカン科の落葉低木のこと)」。天野月(あまの つき、1975年11月7日生 現在42歳)は、日本の女性シンガーソングライター、イラストレーター。血液型はA型。旧名は天野月子(あまの つきこ)。

 もうひとつは、柴田淳の曲「夜の海に立ち」。柴田 淳(しばた じゅん、1976年11月19日 - 現在41歳)は、日本の女性シンガーソングライター。積極的なインターネット活動から「ブログの歌姫」と呼ばれた。ラジオパーソナリティとしても定評がある。

 最後に、赤いドレスに着替える。衣装には小さな白いリボンが点在していてかわいい。

 ベッドショーへ。

 手のマニキュアは銀とピンクがきらきらし、足のマニキュアは青く玉虫色になっている。

 最後の曲は、平野綾の曲「Harmonia vita」。ゲームソフト「シグマ ハーモニクス」の関連曲である。

 

 空中大会のトリを飾るに相応しい演技に拍手。

 

 

平成30年2月                        ライブシアター栗橋にて