クリスマスに何も買わなかったし、何ももらわなかったし、何か自分にプレゼントしようと買い物に出かけた。 何が欲しいか。 高価な宝石やアクセサリーにはもうとっくに興味はない。そんなもの遺してどうする?息子が3人。だれに残す?その妻といったって離婚しないとは保証ないし、孫娘が生まれるまで待てない。 と言うわけで、何しろ安物の服、装身具、それくらいしか思い浮かばない。 


おいしいものと言ってもこの田舎の町では限られている。 食べるとその分だけカロリーが正直に身についてしまうし。 何が欲しいんだろう。 美術館でのひと時、コンサート? 旅行? だれとどこへ?


結局何も買わず、街で一番おいしいケーキを買って帰った。 小池真理子の小説を読みながら、ま、こんな感じで今年も始まった。




怖い映画は苦手である。 ただ血を見せるだけのスプラッタとか、やたらと首が飛んだりするのは敬遠。 でもサイコホラーはわりと好き。 アメリカバージョンの”リング”は、怖くてよかった。 私は原作も読んでたし、日本のオリジナルの映画は見てないし、どうかなと思ったけど、いやー文句なしに怖かった。 夜中にトイレに行く自分の鏡に映った姿があの少女に似ているようで、ぎょっとして、前髪を切ってしまった。


何を怖いと思うかは人によって違うもの。 ”リング”を一緒に見た連れ合いは、ちっとも怖くないという。 えーっ? 怖いじゃないのあの少女のギクシャクした動き、顔を隠した長い髪、井戸の中。 全部たっぷり怖い。 連れ合い曰く、あんな女の子いつだってやっつけられるよ、一発で。 ばかばかしいよと言う。そういうもんじゃないでしょ?


友達と一緒に大学の寮でこの映画を見たクマゴロー。 怖いというのがエンターテインメントになるんだということをはじめて認識。 私はこの映画をリトマス紙に使っている。 これが怖いと言う人と、まったく怖くないと言う人と。 サイノスケとリュウザエモンは怖いのなんか真っ平と全く見る気なし。 で、この2人どちらの陣営に属するかまだ未定。




  

両親に連れられてはじめてみたのは“キクとイサム”という終戦直後の孤児を描いた映画らしい。 幼児だったなのにお話の悲しさに泣き出して、なだめるのが大変だったとか。でも記憶にない。


記憶にある一番最初の映画は”サウンドオブミュ-ジック”である。 たぶん小学校の4年の時。すごく感激して、当時大学生だった若いおじに歌詞を全部カタカナで書いてもらって、覚えた。 母方の祖母が映画好きで、よくディズニーの漫画に連れて行ってもらった。 ウェスタンとか祖母は好きだったらしい、馬がいっぱい出てくる映画を見た覚えもあるし、子供づれということにあまりこだわらない人らしく、結構怖い映画にも付き合わされて、狼男、吸血鬼など、見た後で夢にうなされたりした。


昭和30年代に育ち、家族で映画館に行ったという思い出はない。 小学校の夏休みに町内会で校庭にスクリーンを張り、”ゴジラ対モスラ”を見たような。 終わったら、夕立で雷が鳴って雨が降ったような記憶がある。 中学、高校になってからはいつも一人で見に行った。時には2本立てのを2回見て、結局1日映画館にいたりして。 


やがて、映画でデートということもしたけど、やっぱり、映画は1人で見るもののような気がした。並んでスクリーンを見てるのって、お互いを知るすべにはならないし、感動は分けられるものでもない。 


日本ではクリスマスというとチキンらしい。こちらはターキーは感謝祭でしたから、ハム、子羊のロースト、ビーフローストなんかになる。 うちはとんかつ。 それとポークの塊を紅茶でゆでたのをお醤油に漬けて薄切りにしたのと。 代わり映えのしないこと。 こちらでは仕事納めとかないし、今年は30日まで仕事。1月2日が代休なので、3日からまた仕事、学校は5日から。 せわしないこと。


おせち料理やお雑煮を食べなくなってもう27年。近頃ではアメリカにいても通販でおせちの詰め合わせを注文したりできるそうな。 もちろん200ドルも払う気はさらさらないから、問題外だけど。 ニューイヤーズイブにはカウントダウンまで起きていて、テレビでタイムズスクエアにボールがおちるのを見てシャンパンで乾杯というのが通例。 年をとると、待ちきれず早々と寝てしまう。


今年もそういう年の最後になりそう。

サイノスケは、アレルギーがあって〔犬、猫、芝、ダニ、その他)よく風邪をひく。 そのせいで今年はインフルエンザの予防注射を逃してしまった。 期末試験の直前に高熱、頭痛、体全身の痛み、典型的インフルエンザである。 熱さましを飲ませても平熱までは下がらないし、のどがいたみ、鼻はかみすぎて、真っ赤。 


チキンヌードルスープが定番。 病気になるといつもこれ。それとジンジャーエール。 りんごを摩り下ろして、レモンジュースとシナモンシュガーを加える。スプーンで口まで持っていくと、おとなしく口をあける17歳。 そばに人がいると絶対しないけど、私1人になら甘えていられるらしい。


クマゴローは、インフルエンザってこうなるんだ、純粋に学問的興味で我が弟を観察、年寄りが命を落とすのもわかるよね、とかいう。 鼻をかんでいるのを見て、ゲー、キタネーなんていってる。 自分はボランティアで行っている病院でタダで予防注射をしてもらっているので安心。 リュウザエモンも毎年している。 私は予防注射はしたことがないけど子供からはうつったことがない。


私が病気になったら,白粥に梅干、卵酒なんていうのはとても無理な注文。 

クマゴローは友達とこのあたりのカンサスのワイナリーめぐりをしたそうな。それで10種類以上のワインを試飲したけどどれもまずかったと言う。おいしくなかったではなく、まずかった。 それでも何とか呑めたのは甘いジュースみたいなやつ、でもそれだったら、ジュースでいいという。当然でしょ。


私は赤ならカベルネ、マーロ、シラ-ツ〔フランスではシラー、オーストラリアではシラーツというらしい)。 白なら、シャブリ、シャードネ、少し甘いのが欲しければリースリング(ワシントン州産のがおいしい)。 でも本当言うと、なんでもいいの、焼酎でも、ウオッカでも、ビールでも。何か料理に合うお酒が食事時にあると、それで食事が完全になった気がする。たくさんはいらない。


もう次の日に残るような飲み方はしないし、そんなに酔うこともない。分別がある酒になってしまった。 先日の新聞記事で、21歳の誕生日に父親が息子を呑みに連れ出し、ショットのお酒を21飲ませて、息子は急性アルコール中毒で死亡、父親は逮捕、というのを読んだ。 (こちらではお酒は21歳から) サイノスケとリュウザエモンにこんな馬鹿なことするんじゃないのよと言う。21ショットも呑んだらアルコールは害に決まってるんだからと。2人曰く、アルコールは1ショットでも害だよって。 救いようないね。 まだまだ教育が足りない、がんばります!


シングルモルトのスコッチ、私にとって未開の地。 勉強してみるか。

昔々の若いころはゴロワーズ、イブだとかかっこつけてた。 面白半分だった。”煙草のけむり”という歌がはやったりして、同じ文学部の学生や教授の行くバー、居酒屋はいつもけむりでくもっていた。 


連れ合いは会ったときから、煙草をすう女の人はいやだと言っていたので、それっきり煙草とは縁がなくなりもう26年。 子供たちは小さいときから学校教育の一環で喫煙者の肺の中とか写真でもろに見ていて、あんなもの馬鹿な人が吸うんだという。 こっちの親戚にも、喫煙者はいないし、私の友達にもまずいない。 昔日本に帰ったとき、煙草を吸ってる人がレストランでいて、リュウザエモンが(5さいくらいの時)その人を指差して大声で”あーっあの人タバコ吸ってるー死んでしまうよー”といった。 英語でよかった、あれを日本語でやってたら、怒鳴られてるよ。


高校で吸ってる子が結構いるみたいだけど、うちの子は興味ないみたい。1箱3ドルもするじゃないか、それでお昼ご飯のバーガーとフライが買えるという。 けちなのね結局。 映画やテレビで煙草を吸うしぐさがかっこいいと思うことがまれにある。 たとえば、”BROKEN ARROW" のジョントラボルタ、悪役がさまになってる。 ヨン様のはどのドラマを見てもいつも同じ格好で、指の付け根ではさんでいる。 私がヨン様の吸い方かっこいいというと、ミーハ-な幼稚な女の子の感性と馬鹿にされる。 いいもんね めげないもんね。


タバコは百害あって一利なしだからいい。 でもせめてワインかビールくらいは将来子供たちと一緒に飲めるといいな。 まだまだ教育の余地あり。


子供たちは私もクリスマスプレゼントのリストを作れという。平井堅のCD ヨンさまのDVD などなど、とってもあいつらの手に負えないものばかり。 妹が持っていた目覚まし時計、どっか押すと”今4時30分です”とか言うのが欲しい。 最初の晩その声にびっくりした、何しろ妹と2人しかいないはずのマンションで、知らない女の人の声!! でもめがねをかけないと何にも見えないひどい近眼の私としては、すごく便利なような。 英語で時間言ってくれてもいいんだけどあるかな。 今のところの課題です。


リュウザエモンはクーポン券はどうかという。自分が小さいころ、私の誕生日とかクリスマスによくくれた手作りのクーポン。 ”無料のハグ” ”文句言わずにごみだし1回” ”15分間沈黙” などなど。使わずにとっておくと、ちっとも使ってくれないと怒る。 それで、私の出すクーポンはどんなのがいいの、というと、たとえば、”無料のお説教” ”お仕置き1回” だって。 そんなのクーポン券なしでしっかりやってます。


結局、私の肖像画を書いてくれるそうです。似てなくていいから、美人にねというと、そんなこといわなくても美人だよといってくれる、この調子のよさ、やっぱり、この子が一番出世しそう。   

後1週間でクリスマス。うちの男どもはみんなで買い物に出かけた。私1人でお留守番。ゆっくりコーヒーとか飲んできていいからねーと送り出す。 台所の掃除をして、洗濯機を回し、夕食のラザーニァをオーブンに入れる。 カンサス大学の図書館で借りた”漂流教室”読み始める。 妹の本棚にもあったのをおもいだした。 ところが読み出すととまらない5冊あっというまに読んでしまった。 こわーいお話。公害の恐ろしさの糾弾がテーマらしいけど、私はタイムトラベルの話には目がないのだ。


クマゴローは昨日帰ってきている。今週オクラホマ大学の医学部から、合格通知が届き、まずは一安心。 第一志望ではないけど、来年これで、行く所ができたというわけ。カンサス大学の面接が来月11日、2月にはいるとニューヨークの大学。 面接がかなりの決め手。 半分冗談で願書を提出したハーバードとジョージタウンは さすがというか、音沙汰なし。医学部にはアジア人は珍しくないせいか 選考に優先なし、奨学金もヒスパニックかインディアンなら、もらえるらしいけど、残念。

  

スミの背中に雪が積もって、白くなっている。俳句をひねろうと思ったけど、挫折。

昔のテレビのコマーシャルに,私作る人僕食べる人というのがあった。 私の仕事場には15人の弁護士がいる。そのうち5人が男性、残りはボスも含めて女性である。 オフィスパーティーというと持ち寄りになることが多いけど、料理をしない人が多いのに驚く。 そういう人は紙皿紙コップ、ソーダ類飲み物をもってきたり、店の出来合いの物だったりする。 そういうのは独身の男の人に限ると思うと大間違い。”私料理はしないの”といってはばからない彼女は看護婦から弁護士になった変り種。 高校に行ってる子供が二人。 その子達が小さいころ、台所のオーブンを見て、これなーにといったそうな。 母親が使っているのを見たことがなかったらしい。 料理は夫(事務所を開いてバリバリの弁護士)がするの、それでなければ外食と言う。


数少ない男性のうちでも変り種は海軍のナビゲーターを退職して弁護士になった人。 日本にも住んだことがあるし、自称グルメシェフ。 持ち寄りでもってくるものは串の照り焼きチキン、スモークサーモンのディップ、などなど。 基地の店でわさびマヨネーズ買ったからともらったこともある。 すしを自宅で作ったりするそうな。 今日のランチはなに?と言って見せてもらう。 たいてい昨日の残り物だけど、おいしそう。


私はグルメには程遠い、でもオーブンの使い方は知ってます。