両親に連れられてはじめてみたのは“キクとイサム”という終戦直後の孤児を描いた映画らしい。 幼児だったなのにお話の悲しさに泣き出して、なだめるのが大変だったとか。でも記憶にない。


記憶にある一番最初の映画は”サウンドオブミュ-ジック”である。 たぶん小学校の4年の時。すごく感激して、当時大学生だった若いおじに歌詞を全部カタカナで書いてもらって、覚えた。 母方の祖母が映画好きで、よくディズニーの漫画に連れて行ってもらった。 ウェスタンとか祖母は好きだったらしい、馬がいっぱい出てくる映画を見た覚えもあるし、子供づれということにあまりこだわらない人らしく、結構怖い映画にも付き合わされて、狼男、吸血鬼など、見た後で夢にうなされたりした。


昭和30年代に育ち、家族で映画館に行ったという思い出はない。 小学校の夏休みに町内会で校庭にスクリーンを張り、”ゴジラ対モスラ”を見たような。 終わったら、夕立で雷が鳴って雨が降ったような記憶がある。 中学、高校になってからはいつも一人で見に行った。時には2本立てのを2回見て、結局1日映画館にいたりして。 


やがて、映画でデートということもしたけど、やっぱり、映画は1人で見るもののような気がした。並んでスクリーンを見てるのって、お互いを知るすべにはならないし、感動は分けられるものでもない。