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ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

久々のアケコンの新作、プロゲーマーのネモ氏監修のM-GAMING A01を購入した。


すでに完成品をレビューしている方らがいるので、詳しい解説は省いて使用感を中心に述べていこうと思う。まずは最も気になるレバーとボタンの感触であるが、これがかなり良い。現在所有しているいずれのフラッグシップとも異なる感触であるが、それらにも負けず劣らずの操作感であり、音もかなり吸収してくれている感じだ。

 

ロードバイクのフレームと同様、アケコンもレバーやボタンのフィーリングは、その殆どがガワと天板の剛性と素材で決まる。つまり、全く同じ三和電子のレバーを使用していても、ガワによって操作感覚が全く異なってくる訳だ。なので、いくら三和電子を使用していても、ガワがポンコツであれば意味がないのである。

 

そこで、こちらのA01のガワであるが、まずネモ氏自身が自身の動画で触れているように、完全に大阪の工場で作られた日本製である。天板と底面以外は完全に金属製の一体成形であり、重量と剛性感、そしてもちろん作りの精巧さは申し分ない。重量は3.3Kgほどであり、Obsidian2とほぼ同様である。これ以上軽くても重くてもダメなので、この辺りが理想なのだろう。

 

天板は金属ではなくアクリル製である。この部分が操作系統の要とも言えるので、非常に重要なパーツであると言えるのだが、前述したようになかなか音を吸収してくれている感じで、個人的にはかなりお気に入りのフィーリングだ。Obsidianや旧Pantheraのように2重構造になってはいない感じなので、若干の空洞感が気にならない事はないのであるが、そこまで気にする人も居ないだろう。

 

レイアウトに関しては、見ての通りスト6用のボタン配置となっている。ただ、通常の8ボタンとしての使用でも、他のボタンが邪魔になる事もないので、問題になる事はないだろう。ただ、左下のボタンがキックボタンに自然な形で配置されているので、最初は押し間違えがあったのも確かである。


構造上、PSやオプションボタン類が右上側面奥になってしまっているのは若干やりづらい。また、天板上部にかなりのスペースがあるため、机置きにする場合はケーブルの関係もあり、そこそこスペースがないとコードが干渉してしまうだろう。なので、個人的には膝置き前提な作りとなっていると思う。

 

基板はもちろん最新のBrook基板であるGen-5X使用である。当然多機種対応であり、さらにはUFBとは異なり一度認識したら、あとは自動で対応してくれるため、UFBのSwitchのようにいちいち特定のボタンを押しながらセット必要がないのはとても便利だ。Switchは未だにこれぞという決定的なアケコンがないため、このアケコンの存在は非常に有難いと言える。Switch2発売直前なのも尚更だ。

 

価格は49500円とまあまあするが、Victrixなどは5万超えだし、NaconのDAIJAも4万円台だ。Obsidaian2も発売当初は5万弱したし、ほぼ同価格でこの性能かつマルチ機種対応であれば、コスパはかなり高いと言えるだろう。個人的にはこれまでの中でも最上位に位置するほどの造りだと思う。


少し前の話になるけども、私もPS5 Proを発売日に購入した。12万円と言う価格、そしてまだまだ対応ソフトが少ない所を見ると急いで買う必要もなかったのだけれども、予約開始当初はどこのECサイトも売り切れており、たまたま翌日に楽天ブックスで予約可能となっていたため、思い切って予約購入してしまった。

 

その後、何度も予約が復活し、実際に発売日を迎えた頃には予約なしでも買えるようになっていたかと思う。なので、余計に急いで買う必要もなかったな、と思ってしまったが、後の祭りだ。確かにSSDの容量が増えたのは良い事だけれども、それ以外は対応ソフトでないとPS5と変わる所はとくになし。PS4 Proの際は、UI画面でも処理速度が若干早いかも、と言う感じもあったような気がするが、PS5 Proに関してはそこも変わらず。

 

一応、スパイダーマンなどのエンハンスド対応もあるものの、PCのように可能な限りフレームレートが出せる訳でもないし、やはり高性能PCに比べると劣ってしまう。まあ、低フレームレートが気になったFF16などは多少滑らかに動いてはくれるものの、正式対応ではないため対応ソフトと比べると不完全である。

 

また、ディスクレスではあるが私はゲームはDLのみなのでそれは全く気にならない。SSDもすぐに2TB増設したので十分だ。まあ、最近になってまた映像関係でブルーレイディスクを使用したりしているので、外付け買おうかなとは思っているものの、少なくともゲームに関してはディスク無しで十分である。

 

また、私のPS5は初期型なので、多少コンパクトになってくれたのはスペースの関係で便利である。しかし、本体正面にはUSBCしかなく、USBハブのケーブルが短いとアケコンなどを接続する際には若干不便な感じだ。

 

個人的には、余程欲しいゲームがない限りあえてPS5 Proを選択する事はないかと思う。しかし、同性能のPCを買うとなると当然12万では済まないので、それを考えたら思い切ってProを買うのはありかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

先月、実に1年9ヵ月ぶりに香港へ帰った。前回、予約した重慶大厦のホステルでは、いきなり宿どころか建物まで移動させられるという散々な目に遭ったので、今回は10年ほど前に泊まった事のあるMirador Mansionの宿を予約した。階数は変わっていたものの、相変わらず冷蔵庫はあるし、また建物的には数階しか止まらない高速エレベーターもあるので、重慶大厦に比べると極めて快適である。

 

私がまず最初に行く所は、当然Sha Tinにある文化博物館のブルース・リーのエキシビションである。本来は2013年から5年限定の予定だったのに、その後リニューアルを繰り返して結局2026年までの公開となっている。そこを後にした後は、現在4月まで開催されている九龍城寨之圍城、Twilight of The Warriors Walled INのエキシビションへと向かった。

 

前回、Kai Tak駅に来る事はなかったので、開業以来初めてここに来る事になった。当然、開催されているAIRSIDEに来るのも初めてである。エキシビションは小さいスペースであったのだが、その精工なるディティールには感動したものである。しばらく眺めていると、突然「日本人ですか?」と話しかけてきた女性が居た。その女性は香港通ならお馴染みの英字新聞、South China Morining Postの記者であり、自己紹介するまでもなく記者IDのロゴですぐに分かった。

 

「何故この映画が日本でヒットしているのか教えてほしい」と聞かれたので、もちろん二つ返事でOKした。一度、コロナ前の2019年に、尖沙咀でテレ朝にインタビューされた事はあったものの、英語でこれだけ受け答えしたのはもちろん初めてだった。当然、即興だったのでその場で思いつく限りであったが、大体の理由は述べる事が出来たと思う。最後に、写真と私の英語名を教えて終わった。

 

3日後、遂にウェブサイトに私の記事と写真が掲載された。2013年、ブルース・リーの40周年追悼番組に呼ばれて出演した事はあったものの、今回はそれに次ぐ名誉と言っていいかも知れない。非常に光栄かつラッキーな出来事だったが、私的には香港愛を貫き通した必然の結果だったと思っている。そして、私はもちろんだが記者の人もラッキーだったと思う。日本人でこれだけ香港と香港映画に詳しく、さらに通訳不要なレベルで英語堪能な日本人に会う確率など非常に低いはずである。実際、日本の3連休に被ったので、かなり多くの日本人を見かけたのだけれども、大半が簡単な会話も出来ていなかった。

 

一応、他の日本人の意見もあったのだが、私に比べたら雀の涙程度だった。まあ、正直日本の専門家にでもコンタクト取った方が早いかもとは思うのだけれども、私にとっては一生思い出に残る記念の出来事だった。

 

 

 

 

 

 

 

EX381Uが思いのほか良かったので、完全にこちらを38インチのメインにしたのだけれども、それまで使用していたPG38UQもまだ売却せずに所有している。いつもならメルカリで売るのだけれども、まずサイズが大きすぎて梱包が大変、そしてAmazonで未だに15万円超えしかもその価格ですら着実に在庫が減っているつまり希少価値がある、という訳で、前述のように今なお所有していると言う訳だ。

 

という訳で、現在38インチ前後かつフラットなゲーミングモニターと言うと、実質2大メーカーのこちらからの2択となる。ただ、結論を言ってしまうと、今買うのであれば普通に後発のEX381Uをお勧めしたい。こちらが優れている点と言えば、まずは外見からとなるがやはりスタンドの使い勝手の良さと、そしてヘッドホン以外の端子類が横にまとめられている事だ。さすがに大型なのでスタンドもそれなりに場所はとってしまうのであるが、弱点はそのぐらいで取り付けのしやすさも可動範囲も文句なしである。

 

端子類が真横である事に不満を覚えるコメントも見受けられたが、実際に使ってみるといかに的外れかがわかる。大型であるほど下からの端子は差し込みにくいので、真横に端子類がまとめられているというのは実に使いやすいのだ。実はPG38UQもHDMIのみそうなっているのであるが、ASUSによくある端子カバーがあるので、太いケーブルなどには相変わらず相性が悪い。ディスプレイポートは下からなので、場所によってはかなり苦労するだろう。よって、正直この点だけでもEX381Uをお勧めしたいぐらいだ。

 

HDMIが3つあるのも大きいが、ひとつはARC対応なので、それを使用する場合は当然実質2つとなる。ARC対応という事は、当然それに対応するサウンドバーなどを使用すれば、それなりの音質が保証される訳だ。ヘッドホン端子すらも特別な回路が使用されているとかで、音に拘る人もEX381Uしかないだろう。

 

そして画質であるが、初期状態だとかなり受ける印象は違うだろう。正直、第一印象であればASUSの方が色鮮やかに見えるかも知れない。それに加えて、ASUSは画質調整の項目が非常に多く設定されており、おそらくほとんどの人にとっては自分好みの色に設定出来るかと思うので、その点はASUSが有利だろう。私自身もずっとASUSの色合いが好みなので、このPG38UQに不満を覚えた事はほとんどなかった。量子ドットでこそないものの、かなりそれに近い鮮やかな色を出せる感じなので、ひけを取らないレベルと言って良い。

 

なので、EX381Uの初期状態はかなり地味に見えてしまい、正直失敗したかと思ったものだ。その後もカスタムで色々調整したものの、決してASUSのようにはならず、不満を覚えていたのであるが、元々のプリセットであるゲーマー1を若干微調整したら非常に良い感じになり、しかもASUSの感じと同じようにもなったので、結局はこちらも非常に満足する事となった。

 

前回の記事でHDRはEX381Uが圧勝と書いてしまったが、久しぶりにPG38UQも起動してみた所、ほとんど差がない感じでこちらも非常に綺麗であった。しかし、EX381Uには絶対的なアドバンテージがあり、なんとHDR中でも画質調整が出来るのだ。まあ、動画を見る程度であればさほど必然性はないのであるが、HDRは画質固定が常識だっただけにこれにはちょっとした衝撃だった。

 

入力遅延は、60Hzですらほぼ入力遅延は感じられないので、気にするレベルではないだろう。また、どちらもリモコン付属なので、手を伸ばさずともに操作が可能である。これは非常に便利だ。

 

以上な感じであるが、上記のアドバンテージがありながら価格も2万円ほど安いので、今から買うならEX381U一択と言って良い感じだ。ASUSも真正面のみで使用するなら問題はないのであるが、それでもEX381Uの方が圧倒的にアドバンテージを誇っているので、正直ASUSを選ぶ理由はないと言って良いかも知れない。

 

 

 

 

去る11月20日に発売されたばかりのex381uを購入した。すでにASUSのPG38UQを所有しているので、別に買う必要もないだろうと思っていたのが、さすがにBenQの新作38インチ(一応37.5インチが正式だが、ほとんど同じなのでここでは38インチ扱いとする)なだけあって、発売直後から各所でレビューされており、さすがに私の気になる所となっていった。

 

さらに、ちょうどAmazonのブラックフライデーセールと重なった事もあり、さすがにセール対象ではないもののポイントアップが重なったため、20台あまりあった在庫も瞬く間に完売、その他のネットショップでも軒並み完売と、さすがに人間のサガで買える時に買っておきたい、と言う衝動が生まれてしまい、多少割高ではあったものの、こちらもちょうどポイントアップキャンペーンと重なった事もあって、楽天の公式サイトにて購入してしまった。

 

前述のように、詳しいレビューは大手サイトやYouTuberの方々がすでにされているので、ここではおおよそASUSのPG38UQとの違いなどを語っていこうかと思う。

 

まず、ASUSはゲーミングモニターでこそあるものの、スタンドがテレビの如く完全固定を前提としてるため、おおよそゲーミングモニターらしからぬ不自由なスタンドが付属と言うのがまずネックだった。スイベルはもちろん、上下すら動かせず、可能なのは前後の角度だけ。つまり、完全に正面のみで使用する事が前提となっている。私はモニターアームを使わない派なので、その際の使い勝手は不明であるが、38インチという異例のサイズと言う事もあり、普通に取り付けるだけでもかなり大変なように思えるので、やはり付属スタンドの使い勝手の悪さはネックかと思う。

 

そして、一応コネクタの位置などは工夫されてはいるものの、それでも上下にすら動かせないだけあって、ケーブル類は極めて差し込みにくい。大抵の場合は背後に壁などがあると思うので、取り付けにはかなり苦労したものだ。なので、その辺りを考慮して真横にコネクタ類が統一されているex381uは、極めて大きなアドバンテージだった。実際、接続はすこぶる快適だ。

 

もちろん、スタンドも万能であり、スイベル上下傾き全てOKである。まさかこのサイズでピボットを使用する人も居ないと思うのでそれは要らないだろう。そもそも、縦画面シューティングをプレイするのも、このサイズがあれば十分だ。なので、このコネクタの位置とスタンドの使い勝手の良さは、極めて大きなセールスポイントかと思う。

 

しかし、肝心の画質がダメでは本末転倒だ。正直な話、ゲーミングモニターを選ぶ上で重要なのは、ハッキリ言ってそのメーカー独自の色合いとの相性がほとんどだ。それなりに各社のを試してきた私からすれば、結局最終的にはそこなのだ。なので、現時点ではASUSの色合いが一番好みであり、実際今これを作成しているモニターもPG32UQと言う、量子ドットで極めて鮮やかな色合いのゲーミングモニターだ。PG38UQは量子ドットではないので明らかに劣るが、それでも色合いはASUSの王道を外してはいないし、PS5のメニュー画面を見ただけでも明らかにこれはASUSだよな、と言うのが分かる。

 

なので、私のようにASUSが好みのユーザーからしたら、このex381uはかなり地味目に映ってしまうかも知れない。なので、正直私も最初に見た時は結構失望し、マニュアルでなんとかASUSの色合いに近づけようとしたものである。しかし、色々なプリセットを試していくうちに、ゲーマー1などは「これでいいんじゃない?」と思えるぐらいに鮮やかに見えたものだ。

 

もちろん、量子ドット・MiniLEDではないので、それ搭載のとは比べるまでもない。しかし、好みではあるものの、若干どぎつめだったPG38UQとは異なり、こちらの方が万人受けする色合いであるかとは思う。もちろん、最終的には好みでしかないのであるが、少なくとも間違いないのはどちらも高画質である事だ。

 

そして、私的にはYouTubeぐらいしか機会はないのであるが、HDR600にも関わらずHDRがなかなかの高画質だった事だ。正直、これに関してだけはASUSは良いとは思えなかったので、この点に関してはBenQの圧勝だと思う。言い過ぎかも知れないが、個人的にはinnocnの32m2vに匹敵するかのように見えたものだ。なので、HDRコンテンツ重視なのであればダントツでこちらである。

 

さらに、こちらはeARCに対応しているのもポイント高い。早速、YAMAHAのサウンドバーを購入し、HDMIで接続してみたのであるが、非常に良い感じだ。ヘッドホン端子も質が良いのを使用しているらしいので、サウンドに拘る人にはこちらしか選択肢がないだろう。デフォルトでスピーカーは非搭載であるが、そもそもこのような製品を求めている人は最初から求めてないだろう。そこに金かけるなら画質に、と言うのが本音だ。

 

しかも、これだけの高性能でありながらPG38UQより2万円以上も安い。これで量子ドットとMiniLEDなら、との声もあるが、32インチ版のものが20万円以上もするので、もし搭載となったら30万弱はくだらないのかも知れない。なので、大画面を選ぶなら多少の妥協こそ必要ではあるものの、それでもゲームやHDRを見る際には十分なほど高画質なので、個人的には十分お勧め出来る製品であるかと言える。

 

 

 

 

発売から2年近く経つにも関わらず、未だに比類なきコスパと性能で一部界隈に大評判のこのモニター、購入してから3か月経ったのでまた改めて書いてみようかと思う。

 

まず、私はメインのPCモニターとして、同一デスクにメインとしてASUSのPG32UQと、PG38UQを使用しており、その横にL字型に設置してある別のデスクにこちらの32M2Vを置いている。最初の頃は3モニターで使用していたのであるが、私の環境的には3台同時と言う必然性は薄く、なにかと手間な事もあって現在はDPケーブルは外してコンソール専用として使用している。なのでPCモニターとしての評価は今回はなし。

 

言わずもがな大評判の画質であるが、正直私が最初に見た時はそれほど奇麗とは思えなかった。その理由としては、やはりメインのASUSのPG32UQの画質が素晴らしすぎる事。発売自体は2021年末なのだが、こちらは今年4月購入と言う事もあって2023年のロットなので、その分画質や安定性も優れていると思われるので、全ての機体がそうなのかは分からない。しかし、幸運にも私が現在使用しているロットは非常に奇麗であり、文句なしにこれまでのモニターで最高と呼べる画質だ。

 

なので、当然この32M2Vもそれと同等の画質を期待したのであるが、正直地味に映った。画質調整自体は非常に細かく出来るので、なんとかそれに近い画質を再現するために奮闘したのであるが、なかなかそうはいかず。しかし、最近になってようやくそれに近づける事が出来た。私は色温度クールが好みなのであるが、独特なOSDと言う事もあってその存在に気付かなかったのである。で、今回ようやくクールに設定し、彩度を若干高めにし、そしてシャドウバランスを暗めに設定すると、遂にPG32UQと同等の画質を再現する事が出来た。

 

これで、SDRのみのゲームもようやく最高峰レベルの画質でプレイ出来るようになった。量子ドットの威力は凄まじく、赤の再現性を始めとして本当に鮮やかとしか言いようがない美しさだ。もちろん、HDR1000は言わずもがな。これに関しては、HDR600のPG32UQと比べると歴然とした差がある。

 

また、「ちもろぐ」氏の測定によると、60Hzでの入力遅延が1フレームを超えてしまうという結果がなされていた。これが長期間購入をためらっていた最大の要因でもあったのだが、以前触れたように実際はいずれのコンソールもほぼ皆無レベル、極めて遅延に敏感な自分であってもほぼ体感出来ないレベルであると言っていい。これは初期ロットと現行で改良されたのか否かは不明であるが、少なくとも2024年現在Amazonで購入出来る商品であるならば心配無用と言っていいだろう。

 

innocnの別ブランドであるタイタンアーミーから、2304分割の後継機種的な商品が昨今発売されたのだが、不具合ばかりが目立って報告されており、また画質自体も32M2Vと大きく差があるようではないみたいなので、個人的には無理してそちらを選ぶよりも、ゲーマー間ではある程度の信頼を得ているinnocnのこちら、もしくは中国ですでに発表済みとされているPROを待つのが良いかも知れない。いずれにしろ、10万円台で買える4Kゲーミングモニターとしては未だに他の追随を許さないと言っていいだろう。OSDの使いにくさなどは、画質のクオリティを見れば些細な問題だ。

 

 

 

 

 

37年の時を超えてリメイクされたNintendo Switch版オホーツクに消ゆをプレイした。傑作と呼ばれるファミコン版以来の家庭用移植であったので、かなり楽しみにしていた作品だったのだが、正直言うと期待しすぎた面もあったかも知れない。

 

そもそも、これはオホーツクのみに言える事ではないのであるが、これまでリメイクされてきた作品の中で、本家以上に楽しめた作品があったかどうかである。ファミコン作品のリメイクが始まったのは、私の記憶にある限りではSFC版のマリオコレクション辺りからであり、その年末にはドラゴンクエストI・IIのリリースもあった。

 

なので、リメイクの歴史そのものはそれなりに長いのであるが、前者は未購入だったのでともかく、後者に関しては結局子供の頃に覚えた刺激以上のものは得る事はなかった。リメイク自体が若干やっつけ仕事だった事はあるのと、当然先の展開が分かってしまう事などもあるとは思うのだが、グラフィックやサウンドがちょっと進化した程度ではオリジナルの興奮は超えられないのだな、と気づかされたものだった。

 

まあ、前述のようにリメイクとしては微妙な作りでもあったので、旧エニックスはその反省からかドラクエIIIで素晴らしいリメイクを作り上げたのだけれども、やはり今でもドラクエIIIで思い出すのはファミコン版の方だ。ただ、その後に発売されたPS版のドラクエIVは、ファミコン版の不満点も改善されたのと、内蔵音源ながらオーケストラを非常に再現していた事もあって、かなり優良なリメイクのひとつであったかと思う。PS2が出ていながらPSソフトだったので、若干古めかしい感じこそあったものの、このリメイクは非常に良かった。

 

そして、このオホーツクであるが、現時点で1987年の話が終わった所なので、全部は終わっていない。しかし、プレイしていくうちに、やはりオホーツクはあのファミコンでここまで出来るのか、と言う美しい一枚絵に口パク、そしてファミコンの内蔵音源を最大限に活かしまくったあの素晴らしいBGMがあってこそなのだな、と改めて思ったものだった。と言うのも、リメイクが発表された頃、わざわざファミコン版を引っ張り出していちからプレイしたのである。

 

もう何十回もプレイした作品なのに、結局最後まで飽きずにプレイしてしまった。今プレイすると、メッセージが一文字ずつの表示かつビープ音が五月蠅く、手を止めないとBGMが堪能出来ない、とかいう不満点もあったりはするのであるが、やはりこの名作オホーツクすらも、ファミコン当時に受けた衝撃には勝てなかったのだな、と思ってしまった。

 

まあ、もちろんこれは個人的な感想なので、今作で初めてオホーツクをプレイする人がどう思うかは分からない。思い出補正抜きでプレイ出来る人であればきっと楽しめるとは思うのだが、それでも正直BGMだけは不満だった。もちろん、ファミコン版はPSG音源と言う、非常にゲーム的な音色かつ耳に残る音源なので、一概に比較は出来ないのであるが、それでも名曲とされる知床五湖編や、後半のメインBGMである追跡、そして夕張炭鉱でのBGMのアレンジは正直かなり微妙だったと思う。

 

 

 

 

2024年も残りわずかと言う事で、現行品・生産中止品を含む個人的アケコンベスト6を紹介していこうかと思う。

 

6 Victrix Pro-FS

 

元々日本では2020年5月に発売され、そして新たにPS5対応版として昨年夏に日本発売されたのだが、基本的にPS5切替スイッチがある以外機能的に変わる所はなし。もちろん現行で入手出来るのは後者なのであるが、こちらは紫と白の2種類のカラーリングが発売されている。私は前者を所有しているのであるが、目の当たりにすると非常に美しく、これだけでも所有欲が非常に満たされる。

 

金属なので手元は少々冷たいものの、手あかがほぼ目立たない部分も非常にポイント高い。そして、継ぎ目のない傾斜も手首に非常に心地よく、ゲーミングデスクに置いた際の相性も抜群だ。

 

欠点としてはまず価格が高すぎる事。前作は40000円ちょいであったのだが、ここ数年の円安のおかげでこちらはなんと57000円ほどとなってしまっている。当時のPS5本体が買えるぐらいの価格なので、相当アケコンに思い入れがない限り易々と払える価格ではない事は確かである。そして、フラッグシップアケコンの割には静穏性に乏しく、特にボタンはかなり響く。ガワはもちろん頑丈な作りとなっているので、金属素材の特性なのだろうか。なので、それを求める人に対してはお勧めしない。

 

よって、所有欲を満たしたいかつ金銭的に余裕があるのであれば、お勧めは出来るのだが、機能性を求めるのならいまいちだろう。

 

5 Qanba Dragon

 

2016年モデルながら、一応今でも新品で購入可能と言う超ロングモデル。無駄とも思える豪華な作りであり、しかもかなり場所も取り重量もあるので、机置きでも膝置きでも微妙。しいて言えば、机置きだと周りのアケコンよりも高く、また天板が水平なので、それならばまだ膝置きの方がマシと言う感じだ。

 

しかし、アケコンの王とも言うべき圧倒的な存在感はこのアケコンにしかないものだ。内部の龍の鱗をモチーフにした装飾も素晴らしく、またDragonと言えば中国を代表する架空の生き物、かつブルース・リーの代名詞でもあるので、そこにあるだけでもVictrix以上の所有欲を満たせてくれる。

 

弱点と言えば、LEDがいまいち派手ではない事、そして天板に手あかが思いっきりつく事だ。しかし、上記のような圧倒的な存在感を目の当たりにしたら、そんなのは些細な問題だ。アケコンマニアであるのであれば、Dragonは避けては通れない道だ。

 

 

4 ファイティングスティックα

 

我らが日本の誇るHORIのフラッグシップ。さすがに日本企業だけあって、入手性もコスパも抜群だ。これまでのアケコンを研究してきた成果なのか、弱点らしい弱点のない素晴らしい作りとなっている。そこをあえて弱点を言うならば、レバー左部分が狭く、人によっては左手が天板からはみ出してしまうかも知れない、と言う事と、作りが安っぽい事だ。

 

もちろん、各種パーツもお馴染みHayabusaである。こちらは2017年以降変わりはないのであるが、三和電子と比べるとどうしてもレバーを最高まで倒した時のガコガコ感が気になってしまう。その辺りの柔らかさをもう少し取り入れて来れば、三和プラスセイミツと行った感じで良くなると思うのだが。

 

しかし、メンテナンス性の高さもあって、ほとんどの人は三和パーツに換装してしまうのかも知れない。しかし、三和との相性も良く、これまでのHORIで感じた内部の空洞感から来る騒音はかなり少なくなっているので、他社のモデルにもひけをとらなくなっている。

 

 

 

3 Daija Nacon

 

現在新品入手可能なモデルとしては最新のアケコン。前作は日本未発売だったので、遂に国内正式発売となったモデルだ。作りとしてはPanthera寄りであるが、そこまで高級感はなく、また内部も特別な処理はされてはいないので、約43000円の割には作りが安っぽい。なので、ボタンを叩くと若干空洞感などは感じてしまうのであるが、レバー周りの感触はまあまあPantheraに近い感じなので、これはかなり良い感じであると思う。

 

このアケコンの特徴としては、主要なボタンがほぼ右側面にある事。オプションやタッチパッドすら側面に位置しているので、この辺りがかなり懸念されたのであるが、実際に使うと小指が自然に触れる位置にあるので、思ったより遥かに使いやすかった。また、天板下部はパームレスト処理されているので、手あかがつかない。反面、天板は水平なので机置きにはいまいち、つまりほぼ膝置きを前提とされた設計となっており、実際非常にやりやすいので、それが好みの人にはかなりお勧めだ。

 

 

2 Razer Panthera

 

現在では新品では入手不可能。これまでも触れているように、今なおレバー周りの剛性感、静穏性を超えるモデルは他になし。

 

1 Qanba Obsidian2

 

そしてPantheraを抑えた1位は、歴代でも最強クラスと言っても過言ではないObsidian2である。机置き、膝置きどちらでもいける設計、黒一色ながら圧倒的な高級感、そして何よりレバーとボタン周りのありえないレベルの剛性に静穏性と、どれをとっても歴代最強クラス、これを買っておけば間違いないレベルである。しかも、最初は47800円だったのだが、最近になって39000円に一気に値下がりとなり、さらにコスパも高まった。前作Obsidianもかなり良く、今でもメルカリなどで多くは出回っているのであるが、今更そちらを買うなら多少プラスしても絶対にこちらが良い。開閉式でないのも、剛性と使いやすさを優先した結果だろう。絶対にお勧めだ。

 

 

 

遂にアーケードスティックの最終地点とも言えるQanba Dragonを購入した。すでに8年近く前のモデルであり、各種フラッグシップアケコンが圧倒的な性能を持つ今となっては全く買う必然性のない代物なのであるが、やはり無駄とも言える豪華な作りと圧倒的な存在感を見逃す事がどうしても出来ず、新品で購入の機会があった事で思い切って買ってしまった。



発表が2016年と言う事はもちろんPS4時代であり、つまりはObsidianよりも前のモデルなのである。しかし、その作りは非常に先進的であり、当時まだマッドキャッツしかなかった開閉式をすでに採用、そしてコードが収納式ではなく、当時はまだ他に例がなかったVictrixのように巻き付け式と言うのが先見性を感じさせる。

 

レバー周りとボタン周りの剛性感と静穏性もかなり良い。2016年モデルでありながら、現行のObsidian2に匹敵する作りとなっている。Obsidian2自体現行最強クラスのアケコンであり、正直迷ったらこれを買っておけば間違いないレベルなので、最近値下がりした事もあって今更Dragonを買う必要はないのであるが、それでも8年前のモデルでこの作りは驚異的だ。



机置きだとかなり邪魔なので、膝置きがメインとなると思うのだが、6キロ近い重量はさすがに重い。まあそれだけ安定感はあるのは間違いないが、机置きメインであればNaconの方が使いやすいだろう。ただ、Naconは若干空洞感を感じるのと、また価格にしては安っぽいので、Dragonでも悪くはない。

 

LEDに関しては正直期待外れ。光りを期待したいのであれば、少々高いがVictrixが良いだろう。紫のVictrixは高級感がマシマシで非常に格好良く、机置きした時の安定性と角度も最高なのであるが、反面静穏性が犠牲になっているのでそこは好みだ。

 

しかし、Dragonの売りと言えば何といっても高級感と、それからくる所有欲の満たされだろう。今更Dragon?と迷った部分もあったのだが、これほど所有欲を満たしてくれるのであれば、今となっては買って大正解だ。しかも、8年前のモデルでありながら未だ新品で入手可能だと。つまり、当時よりも改良されているかも知れないし、当時の遅延判定はかなり悪かったが、現在では体感出来るような遅延は感じられない。

 

ひとつ注意点があり、レバーとボタン部分はプラスチックケースで保護されているのであるが、こちらはねじ止めされているので、それを外す必要がある。私はこれに最初気付かなかったので、強引に外して壊しそうになってしまった。これだけは気をつけておきたい。

 


そして、もうひとつ、こちらは未だに日本では代理店から正規販売されていないのだ。つまり、日本で買えるものは全て輸入品と言う事になる。つまりはそれだけ割高になってしまう訳であり、Amazonと楽天のいずれも6万円超えとなってしまっている。もちろん現行では最高額のアケコンなので、今更その価格で買う価値があるかどうかは疑問だ。それでも、もし4万円台ほどで入手出来るのであれば、今でも価値があるかも知れない。

 

 

 

 

 

発売当初から、一部界隈にて圧倒的コスパと画質で評判になっていた、INNOCNの32M2Vをとうとう購入した。これまで数多くのゲーミングモニターを買っては売って試してきた私が、これほど有名な機種をスルーしてきた理由としては、やはり60Hz時の入力遅延が気になっていたからである。しかし、2フレーム以上遅延している訳ではないし、またアクション以外のゲームであれば問題ない、そしてやはり今なお圧倒的画質として有名なその性能を直に体感してみたい、と言う訳で、Amazonのポイントアップセールに合わせて購入した。

 

一応Amazonの定価では135000円となっているのだが、セール時で約10万ちょい、そうでなくてもほとんど3万円引きクーポンが適用されているので、出来ればその辺りを狙ってポイントアップセール時に買うのをお勧めする。細かいレビューは、私が常に参考させていただいている「ちもろぐ」さんを参照にしていただくとして、ここではあくまで個人的な感想を述べていく。

 

まず気になる点と言えば、現在ではスティック操作が当たり前なゲーミングモニターにおいて、アイ・オー・データさながらのボタンを操作していくOSDである。当然使い勝手が良いとは言えないのであるが、一応画面にどのキーがどの方向を指しているかの表示はされているし、レスポンスも言われているほどには悪くはないとは思うので、ギガクリスタを使用した事のある人であればすぐに慣れるかと思う。逆にそうでない人にとっては、使いづらいのは否めない。これは慣れるしかない。

 

そして肝心の画質であるが、現在メインとして使用しているのがASUSのPG32UQでありこちらも非常に奇麗なため、それに比べても圧倒的な画質とは思えなかった。ただ、当然の事ながらHDRには大きな差があり、これがHDR1000の威力か、と初めて本気のHDRが体験出来たものである。しかし、YouTubeの画質などは圧倒的なものの、コンソールゲーム機に関してはゲーム次第、としか思えなかった。

 

ただ、やはりローカルディミングの威力は素晴らしく、黒が完全な黒となる。グラディウスなどの黒背景がメインのレトロゲームなどは、オフ時に比べると若干地味な色合いになってしまうので、この辺りは好みが分かれるかと思う。しかし、それ以外のゲームに関しては圧倒的な威力を発揮してくれる。

 

そして、冒頭でも触れたように、私が最も懸念していたのが入力遅延である。PS5では最も遅延がシビアなシューティングゲームで試していったが、正直言うとほとんどのゲームで体感出来るほどの遅延は感じられず、ほぼ普通にプレイが出来ていった。わずかに1フレームの16.67mscを超えてしまっているので、1フレーム以上の遅延は存在するはずなのであるが、余程シビアな人でもない限りは普通にプレイ出来るはずである。

 

もちろん、120Hz以上であれば遅延は大きく軽減されるので、スト6などは全く問題ない。そして、PS5は対応ゲーム起動時のみ120Hz対応なのに対し、XboxSXSなどは120Hzに設定すれば常にそれがデフォなので、理屈の上では内部的には60Hzのゲームでも、モニター側は120Hzで認識されるはずなので、どのゲームでも遅延は感じられないはずである。実際、極めて快適にプレイする事が出来た。

 

ただ、元から遅延の多いSwitchなどには、最初から入力遅延が少ないモニターを用意しておいた方が良いかも知れない。そもそも、Switchには完全にオーバースペックなので、量子ドットに拘りがない限りは他のを選ぶべきかと思う。

 

PG32UQに非常に満足していたので、あえて買う必要もないかも、と長らく躊躇していたのであるが、結論としては思い切って買って良かったと思う。画質重視の人には絶対にお勧めだ。