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ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

第8試合は今年で新日本を去るウィル・オスプレイの3WAYマッチであったが、正直新日本所属としては最後のドームになるであろうオスプレイの試合は、シングルにしてほしかったというのが本音である。3WAYマッチは元々アメリカで生まれたものであり、有名な所ではクリス・ベノワが世界王座に輝いたWM20などが記憶に残る所であるのだが、王者以外がフォールされてもタイトル移動と言うのが個人的には引っかかるものがあるし、また3人ともなるとイコール打ち合わせもしっかりやっているんだろうな、と言う思いが拭いきれず、そういう観点からしてもあまり好きではないのが正直な所だ。

 

そして、いよいよ第9試合のオカダVSダニエルソンである。YESコールを全米に巻き起こし、何度もWWE王座に輝いた正真正銘のスーパースターであるダニエルソンと、日本が誇る我らがオカダ・カズチカのシングルマッチ、まさに世界が注目の一戦である。まあ、知ってのようにすでに昨年アメリカで行われており、ダニエルソンの勝利となっているので、さすがに今回はオカダだろうというのは予測がつくのであるが、プロレスは結果が全てではないのは当然のこと。まさに最初から最後まで目を離せない試合となったのであるが、ブライアンの試合を見るのは久々なので、ここまで日本的な試合運びだとは驚いたものである。

 

それもそのはず、ブライアンはWWEのスーパースターになる以前に何度も日本のリングに上がっており、しかもLA道場で新日本のストロングスタイルを習得した事実があったという。そんなバックボーンがあった事は全く知らなかったので、オカダが勝つだろうなとは思いつつも、もしや?と思わせる場面が何度もあったりして、かなり緊張感のある戦いと思ったと同時に、危険技に頼らずともここまで観客の目を引き付けるブライアンの技量には感服したものである。

 

結局、やはりオカダの勝利ではあったものの、正直ブライアンの圧倒的な技量を見せつけられたあとの、オカダのお決まりとも言えるフィニッシャーへの流れは少々残念に思えたものだ。まあ昨今のプロレスの流れを考えればそれが王道なのかも知れないが、やはりたまには猪木のジャーマンや卍固め、馬場のジャンピングネックブリーカーのように、本当のここ一番でしか出さないような流れが欲しいものである。まあ、もちろんオカダの変形エメラルドなどは地方では出さず、ここ一番でしか出していないのかも知れないが、「ここで終わっちゃうかな」と言う予測がつく流れは少し物足りないのも確かである。

 

そしてメイン。最初は当然挑戦者の内藤哲也の入場であるが、ノーマスク解禁以来初、実に4年ぶりとなる東京ドームでの大・内藤コールは実に心地よかったものである。一時は一生手拍子のままなのか、と思ったほどなのだから、それまでの鬱憤を晴らすかのようなまさに大・内藤コールであった。

 

対する王者のSANADAは、まさかのオレンジを基調としたコスチューム。もうこれは見てくれからしてオレンジパンツ時代の武藤敬司を意識している事があからさまであり、正直青がイメージカラーとして完全に定着していた事もあって個人的にはかなり残念に思えてしまった。しかも、見てくれだけでなくファイトスタイルも武藤を意識しまくり、しかし、天才・武藤敬司を完コピ出来るはずもなく、悪く言ってしまえば劣化武藤と言った感じであり、個人的にはどうしてもいただけなかった。

 

ファンの新陳代謝に成功した新日本において、かつての武藤敬司を知る人はもはや少ないのかも知れないが、それでもオリジナルのSANADAを大事にしてほしかった。武藤敬司に憧れる気持ちは嫌と言うほど理解出来るとは言え、あの天才を超えられる訳がないし、オリジナルを超えられるはずもないのだから、やはりここはいつも青とSANADAだけのスタイルを貫き通してほしかったものである。

 

まあそれはさておき、個人的にどっちに勝ってほしいというのはなかったので、場内があまりにも内藤一色だった事には正直驚いたものである。当然、勝利の瞬間も大爆発だったので、正直SANADAが気の毒に思えたぐらいだ。試合後、EVILらが襲撃し、まさかのバッドエンドかと思いきや、さすがに今回はそうはさせず、4年越しのハポン締めで大会は幕を閉じた。なので、内藤ファンにとっては大満足の大会であったとは思うのだが、今の自分はそうでもないし、また試合自体もフィニッシャーがやはり大試合用の流れであったので、個人的にはそこまで、とはならなかったのが正直な所だ。

 

しかし、そう思ったのは私ぐらいのようであり、ネットの反応もほとんどの人がこの大会は大満足だったようである。それは非常に素晴らしい事であるが、個人的には4年前の1.5もそれで終わらせるべきだった。特に、1.5はその年の年間最高試合賞に輝いたほどだし、試合直後の満足感も半端ではなかったので、尚更そうすべきだった。

 

 

 

 

 

 

 

話は前後するが、会場前ではグッズを買う人たちの大行列が出来ていた。いつも思うのだが、通販でも買えるグッズをそこまで並んでまでドームで買いたいか、と思ってしまう。この日は来場前に闘道館に寄ってから来たので、闘魂ショップのあるいつものJR水道橋駅側には行かなかったのであるが、4年前の事を思うとそこでも大行列が出来ていたに違いない。その当時はあの狭い店舗前に巣百人レベルの行列が出来ており、当然の事ながら入場制限が起きていたものである。

 

そして試合開始、平成初期などは中堅どころの10人タッグなどがよく組まれていたのであるが、今では本選からあぶれた選手たちはダークマッチ扱いのニュージャパンランボーなる、いわゆるロイヤルランボー形式のバトルロイヤルが行われるのが基本である。しかし、私は焦点が定まらないバトルロイヤルがあまり好きではないので、後々の事を考えて休息にあてる事にした。そうでもしないと、メインまでに集中力が切れてしまうからである。

 

それを防ぐため、ロックVSホーガンのように、WWEはメイン級の試合を真ん中に持ってくる事がままあり、その後の試合は比較的重要視されない試合を組んだりして、観客を疲れさせないような試合順を組む事がほぼ通例である。しかし、日本は試合順が格に明確に関わってくるので、観るほうとしては前半の試合を捨ててでも後半に備えておかなければならないのだ。なので、全試合を全て楽しむ派には申し訳ないのだが、やはりいくつかの試合は休息に企てなければ私としては体力も集中力もついていかないのが事実なのである。

 

なので、当然ダークマッチは散漫な感じで観ていたのであるが、途中客席が一気に湧いたシーンがあった。当然、4年ほど前に引退したはずの飯塚高史が突然現れた瞬間である。しかも、身体が非常に出来ており、このために身体を作ってきた事も良く分かったほどであった。

 

そして試合が終わると、私はパンフレットを買うために会場内の売り場へと並んだ。しかし、いざ自分の番になった際、現金だけと言われてしまい並んだ時間が完璧に無駄になってしまった。現在、東京ドーム内の売店は全てキャッシュレスとなっているのに、ここだけ現金と言うのはあまりにもナンセンス。使えないなら最初からそうアナウンスしてくれよとしか言いようがなかった。

 

そして本選開始となったが、私は正直セミとメイン以外にお目当てはなかったので、あまり語る事はないのであるが、海野のバイクによる入場はきまっていた。昔、ヘルレイザーズの2人が他人の運転するバイクに乗ってきた際、それを見たマサ斎藤が「自分で乗ってこなきゃだめだよ」とダメだししていた事を覚えているので、ようやくその通りになったかと思ったものである。

 

ただ、試合は割とあっさり終わり、それ以外も含めてほぼ10分ほどで決着していった。そして、昨年同様に某タッグマッチがやはりトイレタイムとなり、あからさまな民族大移動となっていたものである。昔であればどうでも良い外人同士のシングルがそれにあてられていたのであるが、さすがにタイトルマッチでそれをやられると気の毒に思えて仕方がない。

 

 

 

 

 

去年の4月の両国以来の観戦となったWK18へと参戦してきた。2018年に22年ぶりに1.4へ足を運んで以来、2連戦の年も含めて全て会場に足を運んでいるので、実にこれで7年連続の観戦なのである。ただ、ここ最近は私のお気に入りだった飯伏幸太が退団となったり、少し茶番的な乱入劇にもうんざりしていた事もあって、G1の観戦すらスルーするなど、しばらく新日本とは縁が遠くなってしまっていた。なので、前述のように久々のプロレス観戦となった訳である。

 

で、今回は試合数が多いとかで開場時間が前倒しになり、ダークマッチの試合開始が1530からとなった。しかし、会場時間が1445、つまりは大半の客がこの45分以内に殺到する訳であり、当然正面ゲートなどは大混雑となってしまった。なので、分散するために私は正面から見て左側にある11ゲートから入る事にしたのであるが、言われなければ一生入る事はなかったであろう小さい入口であり、こんなところにゲートがあったのかと言う感覚だった。

 

しかし、そのおかげでドーム内にはスムーズに入れたのであるが、私は一塁側のスタンドAだったので、位置としては真逆である。当然、再度人混みの中を進んでいく羽目になったのであるが、かろうじてかなり余裕を持って席へと座る事が出来た。いつからか分からないが、ドームはコンコース内やトイレが非常に奇麗に改装されており、おまけにジャイアンツの歴史なども彩られてはいるのであるが、当然客席はクッションがついた程度でそのままであり、あまりにも狭すぎる席は相変わらずそのままだ。

 

さすがに客席までの改装となると容易とはいかないので、事情はよく分かるのだけれども、それでも大の大人が座ると全員立ち上がらないと移動出来ないのはやはり狭すぎる。都心に球場を建てる以上、スペースが限られているのは仕方がないのかも知れないが、それでもさすがにヤンキースタジアムでこのような体験をしたことはなかっただけに、これから球場を建設するのであれば客数を減らしてでも快適性を重視してもらいたいものだ。

 

当然、私的にはこれがドーム観戦の最大のネックであり、なので昨年の1.4や、武藤敬司の引退試合などはチケットサイトで通路側の席を取ったほどである。今回は普通にローチケで取ったのであるが、ご存知のように今では予約時に席の位置が分かるようになっているので、通路側から2番目ならまあいいか、と言う感じで妥協した。なので、一応まだファンクラブ会員なのであるが、先行予約は届くまで席が不明なだけに、ドームだけは一般で買わなければならないのだ。

 

まあ、どうしてもと言うのであればファンクラブでも外れる可能性があるバルコニー席と言う手もあり、実際ここで数回観戦した事もあるのであるが、席自体は快適なものの、客席の位置自体がかなり奥側なので、臨場感にかなり乏しいので、それならドームの屋根の下で、となるのである。

 

球場以外のアリーナであれば、十分歩くスペースが設けられており、特に横浜アリーナなどは快適そのもの、上の方は分からないがセンター席付近であればかなりゆったりとした感じで観戦出来るので、お気に入りである。ただ、集客は鬼門とされているので、そのせいか今年は現地でのWKは行われなかった。

 

 

 

 

 

 

公開日はまだ旅行中だったので、帰国してすぐの休日に早速近場のTOHOシネマズで鑑賞した。正直、題材的にもかなり客層が絞られる事は否めないので、あまり人は多くはないだろうなと思っていたら案の定、客は自分を含めて5人ほどであった。

 

内容的には、多くの人が思ったように前半のブラジルでの撮影はおお、と思わせたものの、その後は微妙なドラマパートなどもあり、インタビューの人選もあまり猪木とは深く関わってはいないだろう、と言う人たちも多かったので、正直満足度は高いとは言えなかった。

 

なので、ブルース・リードキュメンタリーの最高傑作と言われる「ブルース・リーの神話」のように、生後からの生い立ちを綴っていく王道的な作りでも良かったのではないか、と思うぐらいであるが、猪木の生い立ちなどはこれまで数えきれないほどの文献で語られてきたし、当然ゴーストとは言えアントニオ猪木自伝なる本も出版されている。なので、そういう意味からしても単純にドキュメンタリーや名勝負集では済まされなかった事情も良くわかるというものだ。

 

個人的に猪木のドキュメンタリーと言えば、引退試合での特番が良く出来ていた印象が深い。レスラーのインタビューこそなかったものの、猪木信者として名高い石橋貴明やロンブーの田村亮らの人選は納得のいくものだったし、そしてダイジェストながら猪木の名勝負集が流れたのも良かった。

 

まあそんな感じで、私的にもこの映画は大満足とまではいかなかったのであるが、それでも少年時代のドラマパートなどは、プロレスに夢中になりたての少年時代を思い起こさせてくれたりして、それなりに感動したものである。ただ、題材が例の蔵前暴動が起きた第2回のIWGPだったので、それなら第1回目をモチーフとした方が良かったのではないかとも思う。あとの2つは正直微妙だったが、例のベイダー戦における、大技をこれでもかと喰らいながらカウント2で返していく猪木の姿に心打たれた人は多かった事は間違いない。

 

 

 

 

これまで何台ものゲーミングモニターを試してきた私であったが、これまで一度も体験した事のないのが量子ドット搭載のものだった。しかし、量子ドット搭載のものはWQHDのものが多く、4Kだと32インチがほとんどだったので候補がなかったのであるが、今回のAmazonのブラックフライデーにおいて、タイトルのMSIの32インチ4K量子ドットモデルが10万切りで売られていたので、思い切って買ってしまった。

 

本機の現物は見た事がないと思うのだが、やはり店頭で32インチモデルを見る度にこれは大きすぎると思い、これまで一度も候補には入ってこなかった。しかし、現在使用しているゲーミングデスクの奥行きが、32インチモニターを置ける最低限の奥行きとされる60センチあったので、これなら大丈夫かなと思ったのも購入に踏み切った理由である。

 

そしていざ設置してみると、その通りサイズ感はぴったりはまった。そして、後ろが壁なので落下する心配もないので、限界まで下げられる。そして何より大きいのは、手前のスペースが最大限に使用出来る事ができ、アケコンとキーボードを縦に並べて置ける事だ。それまでは24.5インチを置いていたのであるが、当然この場合だとモニターを手前側に設置しなければならなかったので、どちらかひとつしか正面に置けなかった。

 

当然、顔も近づけなければ文字も読みづらかったし、つまりは余裕のある姿勢も出来なかった訳である。しかし、この32インチであれば、ゲーミングチェアをリクライニングしても十分ブラウジングが出来る。これを体験してしまったら、もう元には戻せない感じだ。

 

しかし、それでも最も大切なのは当然画質である。最初はPS5を映してみたのであるが、確かに奇麗ではあったものの驚くほどでもなく、しかも画面が異常に暗かった。それもそのはず、デフォルトの輝度がなんと5だったのである。いくらなんでもこれは暗すぎだが、100だとかなり明るいので、実際は50もあれば十分使用に耐えれるレベルとなっている。

 

色合いのデフォルトはPremium Colorとなっているのだが、何がプレミアムなのかはよくわからないものの、第一印象としてはかなり赤みが強いな、と感じた。正直、これまで私が最も高画質と感じたLGのNano IPSとはかなり趣が異なる画質であったので、最初はかなり違和感があったものだ。

 

なので、しばらくそのLGに近づけるために調整したのであるが、MSIのモデルは伝統的にガンマ値や彩度の調整項目がなく、どうしてもそれには近づける事が出来なかった。なので、正直返品も考えてしまったほどであるが、使っていくうちに明らかに量子ドット非搭載モデルとは一線を画す画質の美しさに気付き、ブラウジング、動画、そしてもちろんゲームに関しても改めて本当に美しいと感じるようになっていった。

 

HDRも600と言う事で、標準的な400とは明らかに一線を画す画質である事は一目瞭然だ。これ以上になると10万円超え以上となってしまうし、またコンソールも接続する必然性から60Hzでの入力遅延の少なさも問われてしまうので、そうなると量子ドット搭載としてはやはりMSIが最有力なのかもしれない。とりあえず、現時点では非常に満足なモデルだ。

 

 

 

2023年10月5日

 

予定通り朝早くからKLセントラルへと出発。駅では特別な待合室があり、そこでチケットを通してしばらく待った後、駅員を先導にしてまるで修学旅行のように皆で揃って地下のホームへと向かっていった。日本の特急車両とは異なり、椅子が回転しないので座席の半分は進行方向と逆になるのであるが、私は運良く進行方向への席を予約する事が出来ていた。

 

そして実に4時間20分ほどの鉄道の旅となったのだが、最初こそテンション高かったものの、位置的に景色が見えづらく、しかも見えたとしても延々と森が見えるだけという極めて退屈なものだった。一応、売店などもあったものの大したものは売ってないし、トイレは奇麗なものの異様に待たされるしで、正直最後の方は完全に飽き飽きしていた。飛行機と比べての利点はネットが使えるぐらいであるが、当然電波が悪い場所も多いし、正直もうこれで十分だな、と思ったものだ。

 

それでも無事にバターワース駅に着いた時はまだテンションも高く、さらにマレーシアでは初の船、フェリーと言うのもそれに拍車をかけた。あいにく乗船まで30分待たされたものの、フェリーからの景色はなかなか爽快であり、しかも香港やマカオとは異なりデッキにも出れたので、わずか10分程度の乗船ながら結構楽しめたものだった。

 

しかし、下船したら非日常空間も終わり。マレー鉄道とフェリーに乗る事が目的だったので、要はそれ以上ペナンでやる事もないのである。一応、そこでしか楽しめないアクティビティもあるにはあるのであるが、別にリゾート目的でもない自分はそこまでやる気も移動する気もないし、うだるような暑さもあって一気にテンションが落ちてしまったものだった。

 

仕方ないので、まずは前回も訪れたランドマークであるコムタへと向かう事にした。一応、徒歩で行けない事もなかったのであるが、あまりの暑さしかも車内の寒さ対策でジーパンを履いてきてしまったので、とても歩く気にもならず結局Grabを呼ぶ事にした。ペナン島は鉄道がないので、結局最後までGrabに頼る事となる。

 

しばらくコムタのKFCやマックに滞在した後、予約していたホテルまで歩いて向かった。Macallumという名前のホテルを予約したのであるが、1泊7000円程ながらキッチンや洗濯機までついているという、サービスアパートメント並の豪華なホテルだった。スタッフの対応も素晴らしく、やる事もないのでそこでしばらく夕食の時間まで堪能していった。

 

 

 

 

 

私が参考にしているPCサイトのひとつである「ちもろぐ」さんが、アイ・オー・データのWQHDモニターを絶賛していたので、その姉妹機である4K版を購入した。現在、Amazonで87000円ほどで売られているのであるが、私がすでに所有していたLGのモデルも大体そのぐらいで購入したので、価格的には最低限のクオリティを保っている4Kモニターの平均値と行った所であろう。逆に言えば、それ未満の価格帯はどこかしら劣っている、と言う事である。

 


具体的なレビューや仕様はサイトを見ていただける方が早いのでここでは割愛するが、やはり絶賛されているだけあってその仕様には大満足である。LGのNanoIPSもかなりの高画質なのであるが、このギガクリスタも負けず劣らず素晴らしい画質である。LGは画質こそ完璧なものの、スタンドや入力切替に不満があったものだが、当然このギガクリスタではいずれも文句なし、前者はスイベルもピボットも装備、後者は当然自動で認識してくれる。

 

デザインは比較的オーソドックスなものの、ベゼルレスで下部にロゴがあるというのもシンプルでかっこいいと思うし、電源LEDも分かりやすくて良い。反面、正面からは全く見えない背後のイルミネーションは全く意味がなく、あえて部屋を暗くしても正面からは全く見えないので、この点だけはいささか残念だ。

 


そして、海外メーカーでは当たり前となった十字キーによる調整機能は相変わらず搭載されていないものの、その欠点を補って余りある必殺のリモコンが同梱されている。BenQのXL2546K同梱のコントローラーも確かにやりやすいものの、さすがに無線のリモコンの使い勝手に比べたら比ではない。映像機器にも対応しているというので、普通に動画鑑賞だけでも使えるというまさに万能なモニターだ。

 

そしてHDMI2.1対応でもあるので、当然PS5やXSXSの120Hzにも対応している。入力遅延に関するデータはないものの、元々アイ・オー・データのモニターは入力遅延が非常に優れており、姉妹機であるWQHDモデルも60Hzで3msほどだと言う。16ms未満であればほぼ体感は不可能であるとは言え、優れている事に越した事はない。

 

また、超解像と言う機能もあり、まあいわゆるシャープネスなのであるが、このおかげでHDが最高のSwitchにおいても、かなり締まった映像でプレイ出来るのも大きな利点だ。私はPS5・Steamメインのユーザーではあるものの、それでも任天堂ゲーム以外でも、未だSwitchでしかプレイ出来ないゲームも数多いので、手放せないものである。

 

これまではずっと24.5インチをメインとしてきたのと、LGのモニターは画質が最高な代わりに機能面が今一つだった事もあって、PCでは27インチの4Kモニターの使用は視野に入れていなかった。しかし、このギガクリスタのあまりの使い勝手の良さ、そして遂に4Kでのデュアルモニター環境を手に入れた事もあって、改めてPCでの4Kモニターの使い勝手の良さを実感している所である。

 

ゲーミングモニターと言えばやはり海外勢、特にBenQやASUSと言った台湾勢が強く、当然レビュー数も圧倒的に多いので、得てして自然とそちらを選んでしまいがちになる。私も、最初に買ったゲーミングモニターこそギガクリスタのコンソール向け75Hzだったものの、それ以降はレビュワーの影響もあってほとんどBenQかASUSから選んでしまっていた。しかし、これほどまでの製品を目の当たりにしては、本当これまでアイ・オー・データをスルーして申し訳ない、と言わざるを得ない。WQHDモデルも含め、どのゲーミングモニターにするか迷っているのであれば、まず一押しはこのギガクリスタだ。絶対に後悔しないだけのものはある。

 

 

 

 

 

 

 

2023年10月4日

 

この時点で翌日にペナン島へ行く事を決めていたので、中日のこの日はある程度休む事にしていた。平日はホストが仕事で不在なので、昼間はある程度リビングなど自由に使えるものの、やる事と言えばせいぜい洗濯物を洗う程度であった。しかし、基本的にホテル滞在だと洗濯まではやってくれない事がほとんどなので、部屋で自由に選択が出来るというのはAirBnBの非常に大きな利点であった。

 

私も海外旅行初心者の頃は、まだスーツケースを持っていたのでご丁寧にも滞在日数分の着替えを持って行ったものであるが、LCCである香港エクスプレスを利用し始めた頃から、着替えは必要最低限とし、ある程度たまったら現地の洗濯屋で洗ってもらう事を繰り返していた。香港の滞在先は大抵は重慶大厦か、Mirador Mansionなので、毎回重慶の洗濯屋に頼んでいたし、4月に離れに泊まった時には、最寄りのコインランドリーで済ませていた。

 

6月に台北に泊まった際には最寄りにはなかったものの、ちょうど洗濯物を干せるバルコニーがあったので、毎回シャワーを浴びた際に衣類も同時に洗っていた。と言う訳で、毎回そんな経験をしていたものだから、今回このように部屋で普通に洗濯をして干せるというのは非常に有難かったものである。

 

しかし、洗濯は部屋で出来たとしても、食事のストックはしていなかったので、さすがに1日中部屋には居られない。一応、軽食として毎回現地のポテチとドリンク類だけはストックはしていたので、朝食はそれで凌いで、午後になったら少し出かけて遅いブランチを取る、というのが休息日の常だった。

 

この日はモノレールの終点手前にあるChow Kitまで行き、そこから街並みを歩き、南下して駅前のそごうまで歩いて行った。当然、あの「そごう」なので、建物内は日系デパートそのものだ。わざわざここに来た理由としては、1年前に訪れた際にここで注文したスイカジュースが、安くてかなり美味しかったからである。スイカジュースは南国の定番なのであるが、何故か私の胃腸とは相性が悪く、飲んだらお腹をやられる事が多いのであるが、ここではそうはならなかったのだ。

 

そんな事もあって再度訪れたのであるが、前に来た時と比べてかなり閑散としていた。まあ平日の日中なのだからこんなものか、という感じではあったものの、歩き疲れた事もあって良い休憩となったものだ。その後は最寄りの駅から戻ったのであるが、なんと行く予定の方向は工事中であり、そこから折り返し運転がなされていた。なので、モノレール駅まで向かわなければならなかったのであるが、これが異様に遠くて1キロ近くもあったのだ。

 

結局、そごうが見える位置ぐらいまで戻ってしまったし、大変な時間と体力のロスをしてしまった。そこでもう疲れたので、ブキ・ビンタンにそのまま戻り、ジャラン・アローでパッタイを食べて帰った。パッタイは唐辛子らしきものと混ぜて食うのであるが、当然非常に辛く、美味しいよりもまず辛さが先に来てしまうので、あまり堪能は出来なかった。その後は唐辛子なしで食べていったのであるが、今度は味が薄い。難しいものである。

 

 

 

 

 

2023年10月2日

 

マッサージを終えると、さすがにそれ以上やる事もないし、時間も22時近くだったのでGrabを呼んでホテルまで帰った。この時も、最後のUターン直前が少し渋滞していたぐらいで、10分ちょいぐらいで帰れたかと思う。その後、セブンイレブンでチョコレートのドリンクを買ったのだけれども、これがなかなか美味しく、もっと早く飲んでいればと思ったものだ。まあ、一応マレーシアにも似たようなものはあったのだけれども。

 

2023年10月3日

 

チェックアウトは12時なので、朝は十分ここでゆっくりしていった。もちろん、朝食も頂いていったのであるが、あいにくこの日はパッタイではなく、他の食べ物だった。まあ、それでも十分美味しいから良かったのであるが、前日の食い合わせが悪かったせいかその後腹痛を起こしてしまい、チェックアウトギリギリまでかなり辛かったものだ。おそらくこの時がこの旅行唯一の体調不良だったのであるが、幸いチェックアウト時にはほぼ治っていた。

 

フライト時刻は18時だったので、それまではSIAMや、そしてもちろんMBK4階のガジェットフロアなどを見て回り、再びあの店員さんも見かける事が出来た。その後はしばらくKFCでマックカフェ的なコーヒーを飲んで一休みしていった後、13時半ぐらいに空港へと向かっていった。

 

当然、すでにオンラインチェックインは済ませていたので、すぐに出国手続きを済ませると、一目散にプレミアムラウンジへと向かっていった。ここのラウンジは飛行機と搭乗ゲートが見渡せる場所に位置しているという最高のロケーションであり、さらにご飯も美味しいものばかりが揃っていたのであるが、まだお腹に不安もあったため、腹八分目に抑えていた。

 

そして、搭乗口へと向かっていったのだが、なんとここで私の名前のアナウンスが。これは搭乗口付近ではよく聞くアナウンスでこそあるものの、まさか自分の名前が呼ばれるとは思いもしなかったので、何事やらと思いかなり緊張したものである。すぐに搭乗口へと着くと、何のことはない、ただ紙の搭乗券をくれただけだった。

 

そして無事KLに到着したのであるが、スマホを開くとなんとさっきまで居たSIAM周辺で、発砲事件があり死傷者が出たという大変なニュースが。平和なバンコクで何というニュース、と同時にあの金属探知機はなんだったのか、とも思わざるを得なかったものの、下手したら巻き込まれていたかも知れない訳であり、まさに間一髪という所であった。

 

帰りはいつものようにKLIAエクスプレスで帰ったのだが、マレーシア到着時はGrabを使用したので、実はKLIA1から乗るのはこれが初めてなのであった。KLIA1の駅は2のひとつ後であり、さらに需要の割には車両数が少ないので、空港快速でありながらかなりの人が立ち乗りしているという有様であった。

 

 

 

 

 

2023年10月2日

 

さすがにセットは食べる気しなかったので、チーズスティックなるタイ限定の商品を頼んでいく事にした。もっとも以前NYCに居た時にも似たようなものを食べた事があり、実際中身もほとんど同じ、さらに特段美味しくもなかったので、正直別のものにすればよかったと若干後悔してしまった。

 

また、当然セルフキオスクで注文したのであるが、タイでは最初の注文時に現金かカードかで支払いを選択できるのであるが、私はそれをイートインかテイクアウトだと勘違いしてしまい、そのせいで最後にオーダーシートが出てこず、失敗したかと思ってかなり焦ったものである。

 

そして、別のセルフキオスクでは韓国人カップルも注文していたのであるが、何か英文が良く分かっていなかったようで、わざわざスマホの翻訳機能を使用していた。よくその程度の英語力でカオサンまで来れるな、と逆に感心したものであるが、他にも韓国人がちらほら居たので、もしかしたらツアーか何かだったのかも知れない。しかし、確かに今の時代はスマホがあるとは言っても、さすがにマックのセルフキオスク程度の英語すら理解出来ないのでは、正直海外に来るのは辛いかと思う。

 

その後、案の定食い合わせが悪かったせいか、食欲が完全に消えてしまった。当然他ではパッタイも売っていたので、どこでも買えそうな揚げ物やマックなど食べずにそれに行けばよかった、と完全に後悔したものである。そして、さすがに夜8時も過ぎると大分賑やかになり、ようやくここから本番のカオサン、という感じになっていった。逆に、当然ここまで騒がしいと落ち着ける訳もなく、安宿街、バックパッカーの聖地とまで言われたのは完全に過去の事である、と言う事実も実感したものである。

 

さすがに行き来しているだけではつまらない、しかしそれ以上食べられない、でももうしばらくこの夜を堪能していたい、という訳でマッサージを受ける事にした。もちろん、またダメージを食らうとやばいので足だけである。ここでは東側の入口付近にマッサージ店が集中していて、常に呼び込みが行われている。当然どこが良いのか分からないので、ひとまず賑わっている店に入る事にした。

 

最初は中に通され、会計とトイレを済ましてからマッサージへと入る。当然、店内でも可能なのであるが、ここは一生の思い出のつもりで外で夜空を眺めながら受ける事にした。こんな経験は当然初めてだから、いい記念にはなったものの、やはり夜とは言え若干暑いし、しかも正面のお店から延々と大騒音が流れてくるものだから、少し気分が悪くなってしまった。

 

しかし、今更店内へとも言えないので、90分間外で受け続けた。正直、一般的な足つぼよりもかなりソフトだったし、本当にこれで効いているのかよ、と思いたくもなるほどであったのだが、慣れてないと思われる欧米人が多いという事もあるのだろう。