統計データを駆使してビジネスを考える

統計データを駆使してビジネスを考える

様々な統計データを紹介し、
それをもとにどんなビジネスが考えられるか
紹介していきます

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いつも記事を読んでくれてありがとうございます。

人口分布は、未来の世の中のニーズを読みとく上で大切です。


今回は14歳以下の人口の割合を15-64歳の人口との比率を

基準として算出し

その値と一人当たりのGDPを比較しました。


すると14歳以下の人口比率が高くなるにつれて

GDPとの相関が高くなり

GDPが低くなりす。

ここまでは予想通りですね。

GDPが大きくなれば、余暇の多様性が起こり、

晩婚化が進む。

それによって出生率が低下して

子供の数が相対的に減る。

一つはこのモデルが当てはまると思います。

但し、グラフをみると一概にはそうとはいえないようです。

つまり

14歳以下の人口比率が30%以下の領域では

かなりGDPに開きがあること。

例えば、香港、アメリカは一人当たりのGDPが70000$で

ウクライナ、ルーマニアという東欧諸国は10000$となります。

ちなみに日本は45000$程度です。

香港は14歳以下の比率が最低レベルで

アメリカは30%近くと高めです。

次世代の生産人口の増減という観点でみると

やはりアメリカは全体的にみて力があると考えることができると

おもいます。

興味深いのは、集団から外れた

イスラエル。

14歳以下の比率が40%を超えるくらい高いにかかわらず

GDPが45000$程度。

ユダヤ人が優秀と言われていますが

教育研究開発が盛んで

ベンチャービジネスも盛んであるとのこと。

しかし、14歳以下の比率が高いために、

貧困に苦しむ子供が多くて、社会問題になっているようです。

人口分布も適切なバランスがあるということですね。



fig

いつも記事を読んでくれてありがとうございます。

久々にこのブログでの更新になります。

統計データをいろいろ調べると

世の中のいろんな本質が見えます。

今日は少しマニアックなデータです


広島市と東広島市の軽自動車の比率を調べてみました。(2013年)

走っている車をカウンターで数えました。

そうすると

広島市は一般446台 軽176台

軽自動車率 28.3%

東広島市は一般963台 軽自動車685台

軽自動車率 41.6%

でした。


これからいろんなことが考察できます。

自動車メーカーはこういった情報は多分もっと正確に持っていると

思います。


おそらく、軽自動車が多いのは女性で車を使う人が多いかどうか?

なぜ、女性が車が必要か?

それは公共交通機関が発達しているかどうか?

ですね。

あとは駐車場が家にあるか、駐車料金にも関係するでしょう。


ひょっとすると広島市で車を持つ人は

車が好きな人、もしくは富裕層かもしれません。

だから価格の高い自動車で

そのなかでも高級車を選んでいる人が多いのかもしれません。


地方では軽自動車のニーズが相対的に高い。

都会では高級車のニーズが高い。

そういう相図があるのかもしれません。



前回のブログでは介護福祉施設の1万人あたりの数を

都道府県で比較しました。

それをみたとき、長野県が多く、

平均寿命が長いという事はわかっていたので

ひょっとしたら介護福祉施設の数と平均寿命は正の相関があるのでは?

と思い、散布図を書いてみました。


統計データを駆使して起業社会を実現する
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※iタウンページ、人口統計、厚生労働省データより筆者作成


すると正の相関どころか

-0.22と弱い負の相関がありました。

感覚的には、介護・福祉施設が充実してた方が

平均寿命は延びそうな気がしますが

実際はそうではないようです。


ビジネスですが

平均寿命が長くて、介護福祉施設の数が少ない県は

需要が多いかもしれません。

もし、この種のビジネスの展開を考えていたら

そういう県を優先するというのは一つの視点かもしれません

例えば、神奈川県。

高齢化社会に向かって突き進んでいる日本の一つの重要な問題は

介護福祉施設が十分な数があるかどうか?

特に東京ではこれから深刻化すると聞いております。


そこで都道府県別でどうか?比較してみました。

人口1万人当たり何施設あるか?


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※iタウンページ、都道府県別人口統計データより筆者作成


65歳以上の1万人あたり何施設あるか?


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※iタウンページ、都道府県別人口統計データより筆者作成



長野県、島根県、鳥取県が多いです。

65歳以上でみても多いです。

逆に、関東地方(東京、神奈川、埼玉、千葉)が少ないです。

特筆すべきは東京ではなく埼玉が一番少ないです。

埼玉は東京のベッドタウンとして急激に人口が増えて

介護、福祉施設の設立が間に合ってないからかもしれません。


人口あたり都会が少ないのは、高齢者の割合が少ないからか?に関しては

下のグラフより、多少差が縮まるものの65歳以上でみても

1万人あたりの施設数は少ないです。


長野、島根、鳥取などに移り住むにしても

都心の人は車に慣れている人が少なく

車が必需品のこれらの地域に住むのは難しいかもしれません。


これからますます高齢者は増えますので

介護、福祉施設の増設は喫緊の課題だと考えます。


ビジネスですが、

特に関東都心では十分な土地がないので、

多くの人数を効率的に収容できる施設設計が求められると思います。

今日はかなりマニアックなデータを紹介します。

2013.5.26(日)9:50~10:05の間、広島駅南口で

僕と後輩でカウンターを一つずつ持って

女性の比率を調べました。


僕の当初の予想では週末のこの時間は女性の方がおそらく

多いだろうと予想していました。


しかし結果は

男性 372人

女性 326人

女性率 46.7%

でした。


多少の誤差があるにしても

有意の女性が多いという事はありませんでした。

こうやって実際データをとってみると先入観はいかに当てにならないか

わかります。


ビジネスですが

例えば、出店する候補地がいくつか絞られていて

どの場所にするかの判断材料として

いろいろ考えれます。

対抗店の分布

人口分布

立地条件(目立つ所にあるかどうか)

地価

広さ

などなど

それに加えて、その場所で

単位時間あたり男女どれだけの人が通るか

これをカウンターで調べる。

こういうデータは現地でとるしかないので

実はあまりやられていない方法かもしれません。

でも重要な判断材料のはずです。

もうすでに出店している店でも

経営を改善するために

時間帯ごと、曜日毎の人通りを調べるというのは

有効な手段かもしれません。

街を歩いてみると、生花店も多いなと感じました。

ショッピングモールなどにはほぼ1店舗はありますし、

郊外でのシャッター街となっている商店街でも

生花店だけ続いているというケースもあります。


そこで興味を持って、どういう要因と相関があるか調べた結果

高齢者率と相関があることがわかりました。


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※iタウンページ、各市町村人口統計データ2012年より


広島県では高齢者率が高い方が

人口当たり生花店が多いことになります。


ただ、坂町、熊野町が生花店が少ないです。

理由は広島市のベッドタウンで、

広島市に職を持つ人が多く住んでいるからだと思います。

また交通の便もよく、買い物は広島市でするのかもしれません


ビジネスですが、

生花店が高齢者率と相関があり、

多い方が需要が多いという事は

これから高齢者が増えるにしたがって、

さらに需要が増えるという事です。

地域密着型のビジネスで

すぐにビジネスとして立ち上げるのは難しいかもしれませんが

注目の業種だと思います。



前回のブログで東京都は全国的に見て、

人口当たりの理美容院が少ないということがわかりました。

では、東京都内でどの区市町村が少ないか調べてみました。


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※iタウンページ、東京都人口統計より筆者作成


上位11位と下位11位、全国平均を表示しています。

数字は人口1万人あたりの美容院数です。


黄色でハイライトしている通り

23区以外の市町村が理美容院が少ないところが多く

逆に23区は理美容院が多いです。

繁華街にでて理美容院に行く人が多いことと

住んでいる人が少ないからです。


でも全国平均よりも多く存在する区市町村は5つしかありません。

それだけ東京は理美容院が人口に対して少ないという事になります。

稲城市は1/3程度しかありません。


ビジネスですが、

繁華街の周りにビジネスチャンスが転がっていることが多いです。

23区以外の地域でうまく認知度が上げられれば

周りの競合が少なく、うまくいくかもしれません。



街を周るとわかりますが、

理美容院が多いです。圧倒的に。

そこで、どんな要因が理美容院の数に影響を与えるか調べました。


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※iタウンページ、各都道府県人口統計より筆者作成


高齢者率(65歳以上の割合)と理美容院の数が例外があるものの

相関が高いです。

縦軸は理美容院1店舗あたりの人口なので

多いほど理美容院が人口当たり少ないことになります。


高齢者率が高いほど理美容院が多いことになります。

やはり年配の方は昔から慣れた理美容院に行く人が

多く、高齢者率が高い都道府県は淘汰されにくいのかもしれません。


一方、大阪、神奈川、東京、埼玉など人口が多い地域は

相関からはずれて、理美容院が人口当たり少ないです。

そうするとビジネスの話ですが

美容師になりたい方は、大阪、神奈川、東京、埼玉で

店を開くことを想定して、差別化を目指した方が

成功する確率が高いと考えられます。

意外ですよね。都会のほうが競争率が高そうです。






ここのところ論文に関する記事が続いています。

興味あるんですよね~

今日は人口当たりの論文数のランキングを作りました。

15-64歳までで1万人あたり何個の論文が出版されたか?

日本よりランキングが高い国を載せました。


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※world bank data SCIMAGOランキング 2012年


日本は34位です。

技術立国といわれながらかなり低いですね。

黄色で塗りつぶしたところはヨーロッパです。

(ごめんなさい、オーストラリアは白として見てください)

思い当るほとんどの国が日本よりランキングが上です。

こうやってみるとヨーロッパの人は

より多くの人が研究に携わっていることがわかります。


1位のキリバス。気になりますね。

太平洋に浮かぶ小さな島国です。

教育に関する情報がでてきません。

しかし、資源が枯渇して、産業を模索しているようです。

ひょっとするとかなり教育に力をいれているのかもしれません。


さてビジネスですが、

これから産業が高度化する時代。

やはり教育レベルが高い国が有望です。

ヨーロッパ経済は斜陽との見方もありますが、

潜在能力は高いと思います。

特に上位にくる国は注目です。

小さなベンチャー企業に着目して

ライセンス、買収など手かもしれません。



価値ある論文を多く出している国は、付加価値が高いかどうか?

そこに興味があったので

2012年の1論文あたりの引用回数と

就業者一人当たりのGDPの関係を調べました。


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※SCIMAGOランキング、world bank dataより筆者作成


バラツキはあるものの、

1就業者あたりのGDPは10000ドルを超える国の中では

相関がみられます。

価値ある論文を出せば、GDPが上がるのか、

それともGDPの高い国は教育水準が高く、研究のレベルがあがるのか

いずれかでしょう。


いつものように相関から外れる国をピックアップしています。

まず回帰曲線よりも論文の引用数が高い国から

(バルバドス)

カリブ海の国でその地域では最も豊かな国。

安定な政治と高い教育水準で知られている。

※ウィキペディアより

やはり、教育水準は高いようです。

(キブロス)

トルコ南海に浮かぶ島国

最近になって大学が6つ設立されており、

おそらくこれらの大学の教育水準が高いのかもしれません。

(エストニア)

ヨーロッパのIT開発の拠点。

コンピュータサイエンスが進んでいるようです。


次に回帰曲線よりも論文の引用数が低い国

(日本)

残念ながら論文の引用数は国の付加価値の割に低い。

20年前のデータなら違った傾向かもしれません。

高度経済成長が終わり、

ゆとり教育が実施され、教育水準が落ちたことが原因かもしれません

(香港)

金融、ビジネスの街で法人税が低く、タックスヘイブンで

世界のビジネスの中枢の一つ。

なので、研究というよりもビジネスの国なのかもしれません

(トリニダードトバゴ)

カリブ海に浮かぶ小さな島国です。

石油産業が発達しており、

これが一人あたりのGDPを押し上げていると考えます。

石油の掘削は世界で確立した技術であり

技術力というよりも資源に恵まれた国なので

高い教育レベルでなくても高い付加価値が出せるのかもしれません。


さてビジネスですが

やはり回帰曲線よりも上にある教育水準が高い国

これらの国はこれから伸びる可能性が高いと考えます。

なぜなら、技術がどんどん高度化して、

知的労働の比重がどんどんあがります

そうすると研究レベルの高い国は、

それだけ高い付加価値を出せるようになります。

例えばスイス。

化学薬品産業が得意分野なようです。

21世紀成長産業は医療関係といわれていますから

スイスの薬学に注目するといいかもしれません。