価値ある論文を多く出している国は、付加価値が高いかどうか?
そこに興味があったので
2012年の1論文あたりの引用回数と
就業者一人当たりのGDPの関係を調べました。
※SCIMAGOランキング、world bank dataより筆者作成
バラツキはあるものの、
1就業者あたりのGDPは10000ドルを超える国の中では
相関がみられます。
価値ある論文を出せば、GDPが上がるのか、
それともGDPの高い国は教育水準が高く、研究のレベルがあがるのか
いずれかでしょう。
いつものように相関から外れる国をピックアップしています。
まず回帰曲線よりも論文の引用数が高い国から
(バルバドス)
カリブ海の国でその地域では最も豊かな国。
安定な政治と高い教育水準で知られている。
※ウィキペディアより
やはり、教育水準は高いようです。
(キブロス)
トルコ南海に浮かぶ島国
最近になって大学が6つ設立されており、
おそらくこれらの大学の教育水準が高いのかもしれません。
(エストニア)
ヨーロッパのIT開発の拠点。
コンピュータサイエンスが進んでいるようです。
次に回帰曲線よりも論文の引用数が低い国
(日本)
残念ながら論文の引用数は国の付加価値の割に低い。
20年前のデータなら違った傾向かもしれません。
高度経済成長が終わり、
ゆとり教育が実施され、教育水準が落ちたことが原因かもしれません
(香港)
金融、ビジネスの街で法人税が低く、タックスヘイブンで
世界のビジネスの中枢の一つ。
なので、研究というよりもビジネスの国なのかもしれません
(トリニダードトバゴ)
カリブ海に浮かぶ小さな島国です。
石油産業が発達しており、
これが一人あたりのGDPを押し上げていると考えます。
石油の掘削は世界で確立した技術であり
技術力というよりも資源に恵まれた国なので
高い教育レベルでなくても高い付加価値が出せるのかもしれません。
さてビジネスですが
やはり回帰曲線よりも上にある教育水準が高い国
これらの国はこれから伸びる可能性が高いと考えます。
なぜなら、技術がどんどん高度化して、
知的労働の比重がどんどんあがります
そうすると研究レベルの高い国は、
それだけ高い付加価値を出せるようになります。
例えばスイス。
化学薬品産業が得意分野なようです。
21世紀成長産業は医療関係といわれていますから
スイスの薬学に注目するといいかもしれません。
