蒼空日記 -19ページ目

蒼空日記

しあわせダイアリー





息子が入院している間、
分単位で身の回りのことを全てしてあげないと生きていけない子供たちを、
たくさん、たくさん見てきました。



仲良くさせてもらっていたお母さんは、
毎日高速を使い通院されていました。
病院で一日お世話をし、夜家に戻るという生活。
「お金が大変だよー」なんて笑いながら言ってたけど、
全然笑えませんでした。
まだ手術跡の残るそのお母さんの子供を、思わず抱きしめました。

目の見えないお子さんを明るくお世話するお母さんが、
ふとした時に見せた表情を、あまりに悲しい言葉を、私は忘れられずにいます。

PICUには、息子と同じく、医療の力無しでは生きられない赤ちゃんもいました。
片時も離れず、手を握り、できる範囲のお世話をし、過ごすのです。

入退院を繰り返し、退院したと思ったらヘリで運ばれてくる子もいました。




私は、両親や兄弟にあらゆる協力をしてもらい、通院することができましたが、
あの場にいるたくさんの親御さんが皆、そんな環境にあるとは限りません。
様々な事情で、たった一人でたたかう方だっていらしたはずです。


生活が、成り立ちません。


私が実際に見た小さな枠の中の世界は、
介護の問題で出口を探している方々とリンクするものがありました。



介護疲れの果てに、自分の親さえ手にかけてしまう世の中です。
生まれ変わったらまた、母親のもとに産まれたいという彼の言葉に、
いろんな事を考えさせられました。

母親と子供が二人、部屋の中で亡くなっていても、数ヶ月間気付かれないような世の中です。
その孤独を、想像すらできません。



社会保障と税の一体改革はけっこうですが、
私の足りない脳みその解釈だと、社会保障なんか切り捨てられる社会にどんどん突き進んでる気がしてなりません。



弱い立場にいるたくさんの人たちが、心から安心して生活していける社会が、
手を差し伸べてもらえるような社会が現実になる日が来る事を、
切に願います。
























ごく最近、
白目むきながら観た映画を


なぜか並べたくなりました。


まず小池栄子が大好き。
昔からこの人からエロは感じず、
お母さん的な、
知的な、
そんなおっぱい的な、
とにかく大好きだ。

『パーマネント野ばら』
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「どんな恋でも、
しないよりマシだ」

よかった。

『八日目の蝉』
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ナイス助演だった。

永作が捕まるシーンで、

「その子はまだ、ごはんを食べていません!!」

の台詞に、涙とよだれと鼻水をたらしながら、
オウオウおっとせいになりながら床をのたうち回りました。

捕まって引き裂かれるという、
もう二度と子供とは会えないというそんな瞬間にも、
とっさに子供の空腹がいちばんによぎり、叫んだのでしょうか。


もうあんた、

お母さんだ・・・


むりやりテレビの中に入って、永作に、そう、声をかけたかった。

しかし、子供を取られた方の人生、井上真央の人生、
いっぱい考えさせられる話だった。


『乱暴と待機』
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妊婦なのに自転車家の中に投げてガラス飛び散らかした姿に惚れた。


小池栄子から離れて、

この映画と同じ作家の、
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
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も、めっちゃ好きだ。
めっちゃ好きだ。
めっちゃ好きだわ。
めっちゃ


めっちゃ



『パレード』
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あんだけ話題になった『悪人』書いた人のだから観てみたら、少し面白かった。
表向きとは違う人間の生臭い部分があっけらかんと。
ただ、核心に触れない終わり方は共通していて、両作品とも、ながーい小説で読んだ方がいい気はしましたが。


有名すぎる、
『かもめ食堂』
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『めがね』
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小林聡美ともたいまさこのやっぱり猫が好きな感じが大好き。
何回観ても何回も観てしまう。
あんまり好きで、
横浜に住んでいた頃はかもめ食堂を彷彿とさせる、
大船のシルバーナ食堂にも行ったなあ。

海辺にブツブツ交換のカフェやる夢みたなあ。



『ホノカアボーイ』

松坂慶子にいつかなりたいと、
頭に花付けて何度も観た。
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いや、いつかあんな生活をしてやる。


わかりやすい邦画しか観ませんわたし。
かきわけて探せません。
見やすいとこにかざってあるのしか借りてこないので、
何かしながら観れるくらいの感じの、
「これは観ろよ!」
って映画あったらおしえてください。


数少ない洋画の記憶で大好きなのは、

ギルバートグレイプと、
リトル ミス サンシャイン

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です。

です。



おわり。










子育てをしてると、踊りながら頭の中が花畑のアホな毎日を過ごしていた若い頃には気付かなかった気持ちが、たくさんたくさん芽生えます。

わたしが子供の頃に見た、
父と母の姿。

娘といると、あの頃の両親の姿が自分の言動や立ち振る舞いと重なり、驚きます。
(あー、さっきのわたし、お父さんにそっくりー!)
とか、
(あぁ、こんなことするなんてまるっきりお母さんじゃん…)
とか。

あの頃、両親がわたしに伝えたかった思いを、時間を巻き戻しながら、少しずつ紐解く毎日です。
娘を育てながら、両親の懐かしい愛情に触れ、ごく自然にそれを、娘に繋いでいくのでしょう。

わたしを叱り、わたしが泣いている時、心で泣いていたのはあなただった。

わたしのおしりをたたき、痛いと泣くわたしを見て、
あなたの心は真っ赤なおしりと比べものにならないほど痛かった。

そんな単純な事に気付いたのも、親になってからなのです。


言いたい事がまとまらないのはいつもの事です。

子供に伝える愛情は、
私だけのものじゃなくて、
ずっとずっとずーっと前から繋がるリレーみたいな、
そんな気がするのです。

私が娘に伝えたい思いが、
この葛藤が、
このどーしようもない愛情が、
またいつか、
娘の子供に繋がっていくような…

そうであってほしいと、ささやかに願うのであります。











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「おかーさん!
お をぬかして描いてみましたー!」

「なぜ、おを抜かしました?それにしても、いちばん右の方は病院いったほーがよさそうですね。」

「え!なんでですかぁ?!」

「いえ、こちらの話です。」






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私が台所にいる間、
娘はよく、そうちゃんに絵本を読んであげたり、
内緒話をしたりします。
私が見ているとやめてしまうので、
今日は台所の水を出したままそっと近づき、
内緒話を盗み聞きしました。

「そうちゃん、しえがアイドルになって、結婚して、子育てしたら会えるからね、待っててね。」

娘のそんな言葉に、
張り詰めた糸も切れます。
台所に戻り、しばらく水を強く出し続けました。

そうだね。
いつかみんなでね。














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何気ないひとことで、
元気が出たり、
とても悲しい気持ちになったり。

少し元気のない朝、
幼稚園に着くと娘のお友達が走ってきて、
私に桜の花びらをくれました。
汚れているけど、
なんだか、あったかい。
私はそれを握りしめながら、
車を走らせました。

何気ない仕草に、
とても優しい気持ちになれた朝でした。







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青い空と
真っ白い大きな入道雲の下で、
額の汗も、うだる暑さも忘れて、君は虫を追う。
どんどん小さくなる後ろ姿。
時々振り返る笑顔に大きく手を振ると、
君は両手を挙げて応える。


黄色い落ち葉を踏むたびに、
君は驚いた表情を見せる。
一歩、ゆっくりとまた一歩進めば、
ひとつの季節を彩って終えた、木葉の最後の音色が聴こえる。
黄色と橙のじゅうたんの上を、
寂しげで、少しひんやりした空気に包まれながら進む。


頬を赤く染めながら、
君が白い息をはく。
純白の世界に在るのはただ、
君と私。
君はこれから、どんな色に染められていくのだろう。
真っ白く続く道につく小さな足跡に、
君の未来を思い、かさねる。


薄いピンクの満開の桜。
いちばん低い枝に君の手が届くと、
背が伸びたと嬉しそうに笑った。

抱きしめたら、
すり抜けた。
桜吹雪になって空に消えた。


いろんな色の季節が巡るたびに、
大きくなった君を思い、
君の影を追いかけて、
私は歩く。
目を閉じれば君に会える。



壊れそうに柔らかく、
小さな小さな手が、
私を包んだ。





鼻歌交じりに、さんすうのドリルやって見せてきました。


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いやせめて、じーさんにしていただきたかった。



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なんでやねん。
5、堂々と逆ですし、
4がなぜ「し」だ。
そしてなぜドッキングさせた。




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歳のせいです。
桜に、色んな思いを乗せます。

風に舞うたくさんの花びらが、
見上げる青に溶けていく様は美しく、
その儚さは、
私の中の奥の奥の記憶と重なるのです。


血のせいです。
大昔から日本人が愛して止まない桜に、心躍ります。



考えても考えても、
答えは出ないのでしょう。
ただ、
今もどこかで、桜を見て笑顔になる日本人がいる。
そんなふうに考えたら、
一瞬気持ちが繋がった気がしました。










「いっぱい時間が経って、お母さんがおばあちゃんになったら、そうちゃんの事をだんだん忘れていきそうで怖いよ。」

「しえは、わすれないよ。あまりにもやさしいそうちゃんのこと。
ぴんくのいれものにはいったあわでそうちゃんをあらったら、
きもちよさそうにしてたね。」

「ありがとうね、しえ。ずっと覚えててね。忘れないでね。」

「わすれないよ。」


布団の中の娘は今日も、
私の手を握りながら、
私に寄り添いながら、
甘える様に、
私を支えてくれます。