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蒼空日記

しあわせダイアリー





息子が入院している間、
分単位で身の回りのことを全てしてあげないと生きていけない子供たちを、
たくさん、たくさん見てきました。



仲良くさせてもらっていたお母さんは、
毎日高速を使い通院されていました。
病院で一日お世話をし、夜家に戻るという生活。
「お金が大変だよー」なんて笑いながら言ってたけど、
全然笑えませんでした。
まだ手術跡の残るそのお母さんの子供を、思わず抱きしめました。

目の見えないお子さんを明るくお世話するお母さんが、
ふとした時に見せた表情を、あまりに悲しい言葉を、私は忘れられずにいます。

PICUには、息子と同じく、医療の力無しでは生きられない赤ちゃんもいました。
片時も離れず、手を握り、できる範囲のお世話をし、過ごすのです。

入退院を繰り返し、退院したと思ったらヘリで運ばれてくる子もいました。




私は、両親や兄弟にあらゆる協力をしてもらい、通院することができましたが、
あの場にいるたくさんの親御さんが皆、そんな環境にあるとは限りません。
様々な事情で、たった一人でたたかう方だっていらしたはずです。


生活が、成り立ちません。


私が実際に見た小さな枠の中の世界は、
介護の問題で出口を探している方々とリンクするものがありました。



介護疲れの果てに、自分の親さえ手にかけてしまう世の中です。
生まれ変わったらまた、母親のもとに産まれたいという彼の言葉に、
いろんな事を考えさせられました。

母親と子供が二人、部屋の中で亡くなっていても、数ヶ月間気付かれないような世の中です。
その孤独を、想像すらできません。



社会保障と税の一体改革はけっこうですが、
私の足りない脳みその解釈だと、社会保障なんか切り捨てられる社会にどんどん突き進んでる気がしてなりません。



弱い立場にいるたくさんの人たちが、心から安心して生活していける社会が、
手を差し伸べてもらえるような社会が現実になる日が来る事を、
切に願います。