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蒼空日記

しあわせダイアリー


中学時代、同じ塾に通い、
勉強せずにお喋りをした。

交換日記をして好きなひとの事や将来の事をたくさんたくさん語り合った。

ケンカをしても次の日何事もなかった様に明るく接してきた。

彼女がいると、その場の空気がパッと明るくなった。
元気になれた。

話す時にやたらと顔が近くて、
遠ざけてもすぐ近付いて、
その愛嬌にやられっぱなしだった。

字が、とてもキレイだった。

思い出すのは、鼻にシワをよせて大声で笑う顔ばかり。




そうたが入院中、彼女も病気とたたかっていた。
日々過酷な治療の中、
そうたを思いやるメールが、たくさんたくさん届いた。
一緒に治そう、
がんばろう、
治ったらみんなで会おう、

彼女からのメールは、
全てが前向きで頼もしいものだった。
病気に負ける事など想像にも及ばなかった。
闘病中長いメールをつくる事はとても労力のいる事なのに、
画面からは相変わらずの明るさが伝わり、
わたしの方が励まされた。


「昨日はまとめて4時間も寝れた!!生きてるって感じがするよ!!」

彼女がくれた最後の言葉。

自分の日常は、
彼女にとっては生きている喜びにまで値するものだった。



優しく世話好きな彼女は、
同じ時期に病気と闘ったそうたを見つけてくれているような気がします。
わたしだけシワシワかもしれないけれど、
きっとまた、


「みんなで会おう」


エラーが返ってきても
今日もまた、
彼女にメールを送ります。

送り続けていれば、
スッと届く日が来る気がしてならないのです。



















すべて掴めそうでも、
いとも簡単に指の間をすり抜けてく。

思い出せば、
やさしい木漏れ日を集めたみたいにあたたかくて、
突き刺さる雨を全て奪ったみたいに冷たくて。

目覚めれば、
数秒先には儚く消える一握の夢。
掌に微かに残る感触が私を呼び戻せば、
空に囁く。
たったひとつの「あいしてる」








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最近もこみちが気になります。
料理上手でイケメンなのに、テレビに出ていると笑ってしまうのです。
オリーブオイルの位置が高すぎるからでしょうか。



私が台所で用事をしていたら、
娘が、

「あぁ、この人チーズかけすぎだからなあ…ダメだなあ…」

と、つぶやいていました。

チーズかけすぎだからダメな人が知りたくてテレビを見に行くと、
もこみちが番組でパスタ作ってました。




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登山が大好きな父。

先日登った山では、おばあちゃんと子供が、
お茶やおひたし、羊羹までをも配っていたそうです。

「あんなに美味いお茶を飲んだのは初めてだよ。」

父親は本当に嬉しそうに話していました。

山ですれ違う人には「こんにちは」と、必ず挨拶をします。
子供の頃は不思議でなりませんでした。
ただ、面識の無いたった今すれ違うだけの人に、
自然と挨拶ができた時のなんとも言えない気持ちよさは、
幼心によく覚えています。

達成感、素晴らしい景色はもちろんのこと、
そういった人との触れ合いが自然と成立してしまうところが、
父親を虜にする山の魅力のひとつなのではないかと勝手に想像しました。



父親は続けました。
「足が痛くて下山ができない、もう山は厳しいかな。」

父親と、富士山に登った小1のあの日を、鮮明に思い出しました。
きのこ狩りで、一緒に夢中になってきのこをかごいっぱいにして、
頂上で食べたおにぎりが美味しくてぶっ飛んだこと、思い出しました。

いろんな父親、思い出しました。



山はもう厳しいかもしれないと感じた時に飲んだお茶だから忘れられなくて、
優しくて、甘くて、苦くて、きっとそれは父親の涙の味そのものだった気がします。

でもお父さん、はなえ、また一緒に山に登りたい。
最後だなんて言わないで。
さっき口には出せなかったけど、
私も、そのお茶を飲んでみたいの。

何気なく入れた一杯のお茶が、
お父さんをどれだけ幸せな気分にさせてくれたか、
そのおばあちゃんに、お礼が言いたいの。




歩けないならおんぶでも何でもするから、
また一緒に、同じ景色をみておにぎり食べよ!





































浜松の「ぬくもりの森」に連れていってもらいました。
新東名のおかげで、とても快適でした。

細部までこだわったかわいい建物が並びます。

テラスで椅子に腰掛け目線を上にやれば、
新緑と風との会話が聞こえてきそうな、優しい空間。

食事もできたし、とても素敵な時間を過ごせました。


せっかくなので帰り際、
独立して建つかわいい小さなお手洗いをかりました。

入るなり、ゴンと裸電球に頭ぶつけました。
立ち上がりまた裸電球に頭ぶつけました。
さらに頭のだんごが引っかかり、小さな密室で頭をくるくるまわす自分。
とれた…
そしてかわいい蛇口も小さくてうまくまわせない。
固い…
まわった!
うぎゃ!
はね返り方ハンパない!
顔かい!
なんか、こびとの国を荒らす悪い人間みたいでした。

「トイレ、小さくてさあ…」

「おまえがでかいんだよ…」

「…。」







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『はなちゃん、昨日そうちゃんが空で遊んでたよ。』

『虹のすべり台で楽しそうに遊んでたよ!
はなちゃんに会いたいよって、言ってたよ。』


5歳の姪は、私にそう言いました。


妹によると、そうたが亡くなってから今まで、
急に、雲の形がそうちゃんみたいだと言ったり、
しばらくじっと空を見つめ、そうたが遊んでいるとうったえるのだそうです。

 


そうたの入院中は面会が許されなかった為、
姪が初めて見たそうたは、
たたかいを終えて、静かに眠る姿でした。

「そうちゃんは、空にいる。」
当時三歳だった小さな姪が一生懸命考えて、
そうたの死を、かたちにしたんだと思います。


そうたと一緒にいた思い出は無くても、
彼女の人を想う気持ちは、
そうたに虹の滑り台をプレゼントし、
時にはそうたを、この大きな空に変えてしまうのです。


それはとても、
とても嬉しい事で。

いとおしくて、
姪を力いっぱい抱きしめました。


慰めようとか、
褒められたいとか、
そんな打算は、
彼女の中には一切存在しないのです。

どんな色にも染められていないまっすぐな優しさを、
いつも彼女はポッケに入れて持ち歩いています。
すぐに取り出せる、真っ白なハンカチです。

天然でマイペースで、ボケっとしてて、
後ろ姿はいつも、しまいきれてない下着が垂れ下がってるような女の子。

そんな姪が大好き。

 


『しあわせのハートだよ。』

って、手渡すクローバーの葉っぱに、

おばちゃん、見上げた青空みたいな、あなたの心を見た気がしました。

なんだか、そうちゃんが笑った気がしたよ。


http://ameblo.jp/sshbond/entry-11130005066.html

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「知らないおじさんに、ついてっちゃダメよ!」

もう、幼い頃に毎日母親に言われたせりふを、
娘に本気で吹き込む歳になりました。

来年の小学校入学まで言い聞かせて、娘の耳にタコとイカをつくるつもりです。

娘に話しかけてくれた犬の散歩のおじさんから猛ダッシュで逃げた時は、複雑でしたが。

ほんとは優しい大半の知らないおじさん、ごめんなさい。



今日も呪文のように、

「しえ!知らないおじさんについてったらダメだからね。」


「じゃあ、ビックバンならいいの?」


「…。」


娘にとって、安心できる知らないおじさんとして脳内に登場したのは、
ビックバンなのでした。

こえーよ。










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「おかーさん!ひみつの話がある!」


「なになに?」


「ひみつ。」


「わお。」





おかーさんに秘密なのね笑











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現実が波に消えたり。

現実が君の体温と混ざり合ったり。

色とりどりに溢れすぎて、
悲鳴をあげるものたちに、
しぼりだす灰色が混ざり合って消えたり。


部分麻酔で苦しみを忘れた私は、はっきりとした意識で
感覚を失くしたその部分に触れる。




まだ足りない。
もっとほしい。
もっともっとほしい。


欲のままに
欲で覆い
欲に支配され
満たされるほど、
あやふやで辿り着かない。






欲しいのは、
麻酔の効かない自分。





欲しいのは、
心の豊さだけなのです。





それだけなのです。











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今住んでいるところからすぐの山を登ってくとあるんです。
CRAFT CONCERT
ほんと、普通の山道にいきなり現れるんです。古民家が。
娘と散歩してて偶然見つけて入ればそこは妄想にうってつけの世界が広がっていました。



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何十万もする椅子が、普通に置いてあって、
座ろうとする娘を引きずり下ろし冷や汗もんで退散しましたが。

後日改めて見に行って、
かわいい北欧家具に気を失いました。

絶対買えない私に、いっぱい説明してくれる女のひと、ほんとにごめんなさい。
でも、いっぱいいっぱい夢を膨らませてくれて、しあわせな時間をありがとう。




以前ほんの少し住んでいた清水の三保にあるお菓子のお店
bougiee
外観が素敵だなあ、くらいで、いつも通り過ぎるだけでしたが、
今日、久しぶりに通り、おみやげに欲しくなり、入りました。

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店主がイケメンだし店内もケーキもセンスいいし。

目をキラキラさせながら視線を照明と椅子にやれば、


それは間違いなく、それだった。



うっかりを装って腰掛けました。