『はなちゃん、昨日そうちゃんが空で遊んでたよ。』
『虹のすべり台で楽しそうに遊んでたよ!
はなちゃんに会いたいよって、言ってたよ。』
5歳の姪は、私にそう言いました。
妹によると、そうたが亡くなってから今まで、
急に、雲の形がそうちゃんみたいだと言ったり、
しばらくじっと空を見つめ、そうたが遊んでいるとうったえるのだそうです。
そうたの入院中は面会が許されなかった為、
姪が初めて見たそうたは、
たたかいを終えて、静かに眠る姿でした。
「そうちゃんは、空にいる。」
当時三歳だった小さな姪が一生懸命考えて、
そうたの死を、かたちにしたんだと思います。
そうたと一緒にいた思い出は無くても、
彼女の人を想う気持ちは、
そうたに虹の滑り台をプレゼントし、
時にはそうたを、この大きな空に変えてしまうのです。
それはとても、
とても嬉しい事で。
いとおしくて、
姪を力いっぱい抱きしめました。
慰めようとか、
褒められたいとか、
そんな打算は、
彼女の中には一切存在しないのです。
どんな色にも染められていないまっすぐな優しさを、
いつも彼女はポッケに入れて持ち歩いています。
すぐに取り出せる、真っ白なハンカチです。
天然でマイペースで、ボケっとしてて、
後ろ姿はいつも、しまいきれてない下着が垂れ下がってるような女の子。
そんな姪が大好き。
『しあわせのハートだよ。』
って、手渡すクローバーの葉っぱに、
おばちゃん、見上げた青空みたいな、あなたの心を見た気がしました。
なんだか、そうちゃんが笑った気がしたよ。
