あいしてるすべて掴めそうでも、いとも簡単に指の間をすり抜けてく。思い出せば、やさしい木漏れ日を集めたみたいにあたたかくて、突き刺さる雨を全て奪ったみたいに冷たくて。目覚めれば、数秒先には儚く消える一握の夢。掌に微かに残る感触が私を呼び戻せば、空に囁く。たったひとつの「あいしてる」