『ちょっとだけョ、あんたも好きねぇ』(愛☆まどんな×穏やか)『メロウホワイト』(寺田忍) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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2010年12月2日に、2種類の展覧会に行きました。

本来は、エントリーを別々にした方が良いんでしょうけど、

最近は一日で複数の展覧会に行った場合、

こういった形式で展覧会を紹介する事が多くなりました。





『ちょっとだけョ、あんたも好きねぇ』(愛☆まどんな×穏やか)

(TANA Gallery Bookshelf:美学校:神保町)

最近開設されたばかりの、美学校内に設置された無人ギャラリーの展示。

初日(12月1日)は仕事明けの上に、夕方から又仕事というハードスケジュールだったので、

仕事に行く途中にでも立ち寄ろうと思っていたんですが、

仮眠から目覚めた時には立ち寄れない時間まで経過していました。


愛☆まどんなの展示を見れば分かると思いますが、確かに、タイトル通りだなあ、と。

愛☆まどんな節とでも言うのか、美少女に言わせる発言の秀逸なボケッぷりは健在。

愛ちゃんは、ちょっと懐かしい感じのが好きだそうなんで、

この加藤茶の発言が妙に似合っているというか。


『穏やか』という名前の作家とのコラボなんですが、この人については知りません。

作風は、如何にも小学生の女の子が描く少女漫画を模した様な作風。

雑に”ヲタ絵”を描いた様な感じ、と言えば分かるでしょうか。

所謂”ヲタ絵”をモティーフにした美術家は、例えば『Mr.』とか『TOKIYA』『考え中』

等がいます。

『アートバトルロワイアル―オルタナティブなアートの地平を求めて―』

(トーキョーワンダーサイト本郷)という展覧会にも、

ヲタ絵をモティーフにした作品が出ていました。

で、『穏やか』という作家の作風が『考え中』という作家にとても似ているんですけど、

同一人物なんでしょうか?

そして、わざと”雑”に描いているんでしょうか?

色々と訊いてみたい作家さんです。


展示の仕方についてですが、愛☆まどんな、穏やか、

によるドローイングが各1点ずつ展示され、

その他に各々に1つずつモニターが用意され、

スライド形式による複数のイラストの紹介がエンドレスで流れる仕組み。


展示でちょっと気になったのは、作品そのものに対して照明が照らされていない為に、

ちょっと薄暗かったのが残念に思いました。

というか、作品の一部が影になっていたので、それはちょっとマズイのではないか?

と思いました。

モニターの場合は、モニター画面自体が光っているので照明は不要でしたが、

もうちょっと通りがかった人の目を引く工夫が欲しかった。

わざとそれを狙っていたのであれば別ですけど。

来年は私の作品が展示される予定なので、その時は照明を設置したい所です。

私の場合は、作品そのもののインパクトでも目を引かせようと思っています。


12月19日には、何か関連イベントが行われるようです。

ライブペインティングとかかな?


妄想印象派 あるいは、東京藝術(芸術)病院:::多摩美術病院-ちょっとだけョ、あんたも好きねぇ



実は私が美学校を訪れた時、Chim↑pomのメンバー達による

『天才ハイスクール!!!!~現代美術セミナー~』というのが行われていたので、

ちょこっと参加してみました。

私はこのセミナーに対して誤解していた所がありました。

天才養成講座だとかそんな話を聞いた様な聞かない様な・・・、

といった感じだったんで、卯城くんにそう聞いた所、ちょっと違うそうで。

中途半端な記憶というのは大いに誤解するのでとても危険ですよね。

その後、別の個展に行く予定があったので、少ししてからその場を後にしました。


〒101-0051東京都千代田区神田神保町2-20第2富士ビル3F

会期:2010/12/1~12/21

時間:12:00~22:00

http://rad-commons.main.jp/tana/

http://ai-madonna.jp/





『メロウホワイト』(寺田忍)

(新宿眼科画廊:新宿)

この作家さんは、最近知り合ったばかりです。

横浜のBankARTという美術施設で6月に何かのイベントのパーティが行われていた時に、

包帯で作られた自作の服を着ていて、会場にいる人の中で一番目立っていました。

それから数ヵ月後、11月20日の『劇団☆死期』の初公演の時に再びお会いした時、

寺田さんも『劇団☆死期』のメンバーになっていた事を知りました。


寺田さんは、包帯アートの第一人者のようです。

ネットで一通り検索してみたら、結構取り上げている所が多いです。

http://www.shibukei.com/headline/5892/

英語で『Bandage Art』等と検索しても、バンドエイドのイラストとか、

包帯を巻いた人物ばかりが出てきて、寺田さんっぽい作品は他に無い。

凄い事では無いですか!!

他の作家が包帯を用いてアート作品を作れば、寺田さんのをパクった、となるわけです。

例えば、包帯を巻いて眼帯付けてリスカしているみたいな病んでる感じの人の

作品ってありますけど、寺田さんの場合は、病気とか怪我とは無関係に、

純粋に包帯をアートの素材として用いているので、

こういった試みは他に無いのでは無いですか?


願わくば、包帯を用いて色んなバリエーションの美術作品を作って欲しい。

例えば、山口晃の場合、大和絵一つで色んな幅広い作風を示しているし、

リキテンスタインも、漫画表現一つで色んなシリーズを作りました。

包帯一つでも幅広い可能性があると思うので、過剰な期待をしてしまいました。


で、今回の個展ですが、包帯を用いた抽象表現作品の展示です。

メイン会場には、お金と手間が物凄い掛かったという立体の大作がでんとましまし

(意外と包帯は値段が高い)、奥のスペースには、幾つかの平面作品が展示されています。

平面作品とは言うものの、包帯で盛り上がったりしているので、半立体作品?

廊下には、展示が終わると取り壊してしまわないといけないタイプの作品もあります。


実は、私が訪れた時、未だ個展は始まっていませんでした。

日にちを1日間違えたのです。

自分の制作の事で忙しいため、最近は人の展覧会については、

いい加減に記憶している事が多く、展覧会に行ってみたら既に終わっていたとか、

貰ったDMを見たら既に展覧会が終わっていたという事は多い。

オーナーの田中さんによれば、日曜日に夫(会田誠)を連れて『劇団☆死期』座長の

岡田裕子さんが日にちを誤って訪れていたらしい(11月28日か?)。


でも、型に嵌まるのは嫌いなので、展示作業中の過程を見るのも

面白いんじゃないか?と思うし、これは書いて大丈夫なのか分かりませんが、

展示の手伝いもしました(世間話に花が咲いてしまったため長居したから)。

隠れキャラ的な作品もあり、その作品の展示の仕方にも意見を述べてしまいました。

まさに”観客参加型アート”です。

植物の芽の様なオブジェをこっそりどこかの片隅に展示する

前原冬樹という作家ではありませんけど、

如何にも「備品です」みたいな感じでさりげなく展示する事で遊び心が篭っています。


往々にして抽象作品というのは遊び心とは無縁ですけど、

それを逆手に取ってパロディにしてしまうというのは私もやっていますし、

美術作品でも何でも無いものを美術作品だと勘違いした事も多いし

(スタッフに「それは違います」と苦笑気味に注意された事はよくある)、

展示作品の裏側に回ってみたりとか、そういったハズレた鑑賞の仕方を

若い頃からやっていました。


因みに寺田さんは、私と同い年(1972年生まれ)です。

風間サチコさんとも同い年です。


初め『新宿眼科画廊』というのは、高橋龍太郎先生みたいに、

眼科のお医者さんが経営しているのだろうか?とか、

眼科が潰れた後に出来た画廊なんだろうか?と思っていましたが、違うそうです。


妄想印象派 あるいは、東京藝術(芸術)病院:::多摩美術病院-『メロウホワイト』(寺田忍)



〒160-0022東京都新宿区新宿5-18-11

会期:2010/12/3~8

時間:12:00~20:00(最終日~17:00)

http://www.gankagarou.com/





【愛☆まどんな関連エントリー】

『川染善弘展』:『謡にまみえに』:『眼差しと好奇心』vol.6:『ドジョ戦記』

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三位一体!?キラキラ夏祭り★彡:美学校屋上バーベキュー大会:本郷芸術スター誕生

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