免疫を高める お報せとお願い

 

 「免疫を高める」の記事についてですが、なかなか読んでくれている人の数が増えず、「いいね」もやっと9人を数えるにすぎません。

 筆者の僕は、国立大学医学部医学科で35年ほど教員をしており(19年間は微生物学講座の主任教授)、微生物学(特に分子微生物学、感染免疫学、化学療法学)を専門に研究・教育に携わってきた人間です。国立大学を定年退官したのちは10年ほど私立大学で微生物学と免疫学の学部学生の教育に携わって来ました。

 

 そう言う仕事の中で、免疫増強薬の開発と言うサブテーマにも20年ほど手を染めてきましたので、その仕事の中で色々な文献を読み、古典的なものから最新のものまでの多くの知見を蓄えてきました。免疫低下や免疫不全さらにはアレルギー疾患で困っている人々に役立つようにと、このブログで「免疫を高める」と言うシリーズ物の記事を載せ始めました。

 

 このシリーズの今後のテーマは以下の通りです。

 1. 免疫を高める  食習慣と食物

  2. 免疫を高める  睡眠とNK細胞

  3. 免疫を高める 音楽と免疫

  4. 免疫を高める  絵画、スポーツ

  5. 免疫を高める  身体の保温、ヒートショック蛋白

  6. 免疫を高める  栄養素とサプリメント

  7. 免疫を高める 乳酸菌の免疫増強作用

  8. 免疫を高める 納豆、ポリグルタミン酸

  9. 免疫を高める ポリフェノール類

 10. 免疫を高める ビタミンCとビタミンD

 11. 免疫を高める b-glucanグルカン、フコイダン

 12. 免疫を高める  エキナセア(ハーブ)

 13. 免疫を高める エルダーベリー

 14. 免疫を高める プロポリスアガリクスアスタキサンチン

 15. 免疫を高める  結論

 

 と言うことですが、今の状況では読者数があまりに少なすぎるので、このまま続けるのは困難です。数年前までは、邦文や英文の医学総説などを書くのに必要なので、かなり多くの最新の文献を調べていましたが、その後他の仕事に追われ、新しい文献は余り読んでいません。従いまして、上記のテーマの記事を書くには、この2年間の最新論文を新たに読みこなさないといけません。10名位の読者では、インプットに要する僕自身の仕事量に比べて、アウトカムが少なすぎるのです。

 

 そこで、この「免疫を高める」と言うシリーズ物は、一度ここで休止します。免疫を高める」と言うシリーズの今までの3つの記事の読者数が、100名を超えるか、「いいね」数が50を超えたら再開することにします。これならこのシリーズ物の読者数は、大学の授業の半期(前期か後期)の受講学生数に匹敵するでしょう。

 

 上記の記事を読みたい人は、このブログの「免疫を高める」と言う記事の拡散をお願いします。それから、ご自身もフォロワーになって、コメントなり質問なりをお寄せ下さい。

 

 

 

 

 

 免疫を高める 5「免疫と生活習慣」

 

 免疫についてのあらましは、大体理解できたと思いますので、先ずは手始めに一番簡単な内容のお話をします。生活習慣は免疫力を正常に保つのに大事です。以下のような生活習慣は免疫を弱める方向に影響を及ぼします。なるべくそうした良くない生活習慣は改めましょう。

 

1. 免疫に良くない生活習慣

 

 ・食事量が少ない

 ・食事が不規則である 

 ・朝食を食べない

 ・夜遅く食事をする。

 ・肉類ばかり食べて野菜や魚を食べない

 ・肉を一切食べない

 ・休肝日がない

 ・タバコを吸う

 ・薬を服用することが多い

 ・低体温になりがちな生活をしている

 ・入浴はシャワーだけですませることが多い

 ・運動不足である

 ・車を使うことが多く、歩く機会が少ない

 ・過度にハードトレイニングを続ける

 ・睡眠時間が少ない

 ・睡眠時間が細切れになっている

 ・朝すっきり起きることができない

 ・日常生活に中でストレスを感じることが多い

 ・仕事に意欲がない

 ・熱中できる趣味がない

 ・休日はあまり外出をしない

 ・笑うことが少ない

 ・パソコンに向かって1日中仕事をしている

 ・他人との会話が少ない

 ・便秘や下痢をしやすい

 

2. 心がけたい生活習慣

 

 以下の生活習慣は、自然免疫で大事な働きをするNK細胞を活性化する可能性があると言われています。何と言っても、ストレスの無い充実感の或る生活と生活リズム、良い食事と良い睡眠適度な運動が大事だと言うことでしょう。

 

 (1) 毎日78時間の睡眠をとる。

 (2) 心身両面の過度なストレスや疲労を避ける。

 (3) 心配や不安、悲しみはなるべく短い時間で乗り越える。憂うつ感が長く続く場合は、早めに

   専門医に相談する。

 (4) 適度な運動を毎日、少なくとも週3回続ける。速めのウォ―キングを毎日30分すると良い。

 (5) 過労になるほどの激しい運動は、却ってNK細胞を弱め免疫力を下げるので注意する。

   例:1か月間の強化合宿中のラグビー選手では、EBウイルスが活性化しやすくなり(85%)、

     IgAの分泌量が低下下低下しやすくなることが多い。風邪も引きやすくなる。

 (7) 自分の好きなことに熱中する。

 (8) 笑顔を心掛ける。

 (9) 規則正しい生活を心がける

 (10) 食事は規則正しく腹八分目にする。

 

 ストレスが多くなると、副腎皮質ホルモンであるストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増え交感神経を刺激し体の緊張状態を引き起こします。具体的には、脈拍や血圧を上昇させて脳を覚醒させます。コルチゾールは、一時的なストレスに対応するために、正常な量が分泌されるのですが、長期に及ぶストレスを晒されてしまうと、コルチゾールが過剰に分泌されたり、副腎が疲れて必要なタイミングで分泌ができなくなったりして、やがてストレスに対処できなくなってしまいます。

 

 体内に入った細菌やウイルスを排除するために免疫機能が働くと熱や腫れなどの炎症を引き起こします。こうしたときに、コルチゾールが分泌され、炎症や免疫機能を抑える作用をもたらのですが、長期間に及ぶストレスがある場合は、過剰に分泌されたコルチゾールの免疫抑制作用により、免疫力が落ち、感染症やがんなどの発症リスクの増加につながります。

 

笑うことで免疫が上がる?

 

 笑うことで、免疫力が上がると報告されています。その大きな理由は「ストレス発散」にあるようです。やはり、人間、ストレスを抱えて生活することは身体に良くない影響を及ぼし、その結果、免疫力の低下をも招くようです。 

 

 (1) リウマチ患者さんに落語を聴いて笑ってもらうと炎症性サイトカインのIL-6やコルチゾール(ストレス

   ホルモン)が減少したと言う研究報告がある。

 (2) 笑うことでNK細胞が活性化する。「笑い」が引き金となって作られた善玉の神経ペプチドは、 NK細胞

   の機能を活性化する。

 (3) 単純に笑うだけでも免疫力はアップするが、「作り笑い」でもこの効果がある。

 (4) 1日15分笑うと40kcalの消費になりダイエット効果が見込まれる。

 

 なお、世界的に有名な米国の公式の文献検索サイトPubMedで、laugter(笑い)とimmunity(免疫)をキーワードにして検索すると、58報の英文論文がヒットします(文献数として多くはありません)。さらに、Psychological Bulletin と言うインパクトファクターが23.0(かの超有名なNatureのインパクトファクターは42.7:通常、インパクトファクターが、5.0以上のジャーナルはレベルが高い)と言うハイレベルなジャーナルに掲載された総説では、笑いやユーモアが免疫に好影響を及ぼすと言う報告については否定的であり、もっとしっかりとした研究が必要だと述べています。「笑い」と「免疫」との関係性については、その辺の状況も考慮して考えてみる必要がありそうです。

 

 

  

免疫を高めよう 3 「免疫サプリメントって聞くのだろうか?」大事なこと

   

 免疫サプリは、しいて言えば、「ものによっては少し効く。」と言う所ですね。僕は感染免疫が専門だし、免疫補助薬の実験もかなりやって来ていますので、その経験と実感からすると、「まあ効くものがあるかも知れないが、それを使う側の人の元々の健康状態、精神状態によって薬効が異なってくるので、絶対に効くとか、すごく効くとは断定はできないように思います。
 それから、免疫サプリを長期間服用する場合は、そのサプリの中に含まれる有効成分自体の副作用や、服用する人が医師から別の疾病のための治療薬を長期投与されているときは、免疫サプリの成分と、医師が処方している薬との間で思わぬ相互作用を起こして、深刻な問題の原因になることも有りますので、免疫サプリの服用前に主治医と良く相談して下さい。
 加えて、外国から個人的に輸入した免疫サプリを使うのは、どんな成分が入っているのかが不明ですので、避けて下さい。ある国から輸入された免疫サプリの中に発がん性が認められたケースが知られています。

 

 免疫サプリメントについての各論は、追々解説しますので、気になるものが有ったら読んでみて下さい。

 

 

 

免疫を高めよう 2「免疫サプリメント・免疫に良い食品、生活習慣の信憑性」


PubMed検索での関連論文ヒット数ランキング

 

 これから、免疫に良いとされるいろいろな食品・栄養素・サプリメント、さらには免疫を高める生活習慣などについて紹介し、文献との関係でそれらの有用性について語って行きます。

 

 以下は、アメリカの公式の文献検索システムであるPubMedで、「immunity (免疫)」と言う単語を片方のキーワードにして、さらに、免疫に良いとされている食品・栄養素・サプリメント、あるいは免疫を高める生活習慣についての各々の単語をもう一方のキーワードにして文献検索をした場合にヒットしてきた論文数のランキングです。

 

 この方法では、PubMed検索でヒットしてきた論文数が多ければ多いほど、対象の食品・栄養素・サプリメント、生活習慣が免疫系とより密接な関係にあることを物語っていると見なして老いでしょう。

 

 ヒットした論文数は、世界中の科学者たちがどれだけその対象について、免疫学的な観点から興味を持ったかと言うことのバロメータ免疫サプリメント・免疫に良い食品、生活習慣の信憑性ーであると考えても良いでしょう。

 

 なお、PubMedには各国の査読付きの英文論文が収載されていますが、ハゲタカジャーナルの論文や、発刊されてから5年以内のジャーナルの論文は収載されていません。通常はインパクト ファクターが付いているジャーナルの論文しか収載されていません。

 

 日本の邦文論文については、日本で権威のある学会の学会誌に掲載されたもののうち、要約と図表が英文である場合にのみPubMedに収載されますが、かなり有名な学会誌の論文でもPubMedには収載されていないことがあります。当然ながら、日本の商業雑誌に掲載されている論文は、和文でも英文でもPubMedには収載されていません。

 

(1) 免疫に良いとされている食品・栄養素・サプリメントについての論文のうちPubMed検索でヒットした論文数のランキング

乳酸菌 9,376報

ビタミンD 6,893報

納豆菌 4,860報

b-グルカン 4,659報

ポリフェノール 2,153報

ビフィズス菌 2,078報

ビタミンC 2,003報

フコイダン 311報

プロポリス 297報

エキナセア 285報

アガリクス 156報

アスタキサンチン 146報

エルダーベリー 96報

 

(2) 免疫を高めるとされている生活習慣についての論文のうちPubMed検索でヒットした論文数のランキング

Heat shock protein(身体を温める) 9,108報

スポーツ 5,823報

良い睡眠 477報

心を和らげる音楽を聴く 248報

笑うこと 58報

 

 今回のランキングは2024ごろのデータをベースにしていますが、現在も同様な傾向であると思います。興味のある方は、PubMedを使って調べてみて下さい。論文の科学的信憑性、先進性は、掲載されたジャーナルの「Impact Factor」と言う数値で知ることが出来ますので、その論文が掲載されたジャーナルのImpact Factorを調べてみて下さい。

 

参考までに、Impact Factor(IP)は大方次のようにランキングされています。

IP:2.0 未満:「並み以下」のレベル

IP:2.0~3.5:「まあまあの」レベル

IP:3.5~5.0:「かなり高い」レベル

IP:5.0~7.5:「高い」レベル

IP:7.5~10.0:「非常に高い」レベル

IP:10.0以上:「ものすごく高い」レベル

 

参考(2025):Natureの IP=48.5, ScienceのIP=45.8, Nature ImmunologyのIP=27.1, ImmunityのIP=25.7

 

残念ながら、日本の英文雑誌のIPはほとんどが2.0未満のものばかりで、世界的にはあまり認められていません。

 

 

免疫力を高めよう その1

 

 免疫を高めるためのいろいろな方法について、科学的な観点からその有効性について考えて行きます。このブログの筆者は、微生物学が専門で、病原細菌の生化学、分子生物学、感染症学、感染免疫学、化学療法学、分子創薬などの領域の研究を50年の長きに亘って進めて来ています。

 その研究の中で、細胞性免疫の成立・発現に及ぼす種々の生体成分や化学物質の影響についての研究にも手を染めることとなり、今から15年ほど前に欧米で提唱され始めたHost-Directed Therapeutics (HDTs)と言う新しい概念を導入した免疫生物学・分子生物学的手法による研究も進めて来ました。

 

このコラムは、筆者が国立大学を退官後に約10年間勤め上げた私立大学での3年生の免疫学の講義で、学生の免疫学についての興味を持たせるために行なった補助説明の内容をベースにしていますので、一般の人達にも十分に理解できると思います。

どうしても、一部は最新の科学的な知見を基に書かなければならないので、やや難しい説明もありますが、「免疫を高める」ことに興味のある人は我慢して読み進めて下さい。このコラムは免疫の門外漢の人にも分かるように、ブルーバックスのようなセミプロの内容になってはいないので安心して下さい。

なお、このコラムは商用の目的は全く持っていないので、ネットでよく使われるSEO(検索エンジン最適化)なる方法は一切使っていません。SEOに従って書かれる記事や説明は、検索でのヒット効率を最優先するために、往々にして科学的知見を蔑ろにしてしまう可能性が否定できないからです。

 

免疫系についての簡単な説明

 

 「免疫系」とは、自分で自分を守る二重の防衛システムのことです。免疫とは自分の体内にこれまでなかった異物を見つけ、攻撃・排除する機能です。その免疫システムには、生まれつき備わっている「自然免疫系」と、生後に外敵(病原体)と出会ってはじめて働きだす強力かつ特異的な「獲得免疫系」の二つがあります。

 

 「自然免疫系」は生まれつき備わった常設部隊であり、四六時中、体を見守っています。

一方「獲得免疫系」は 敵との戦いで鍛えられた精鋭部隊です。敵が手強く自然免疫系だけでは守りきれなくなると、精鋭部隊である「獲得免疫系」の出番となります。自然免疫系がキャッチした敵の情報を分析し、その病原体の力を奪う抗体や感作リンパ球を作って攻撃を行い敵を駆逐します。しかも獲得免疫系は、戦った敵の性質をすべて記憶し、次回からはより早く、多くの抗体や感作リンパ球を作って、戦うたびに強くなります。これを「免疫記憶」と呼びます。

 

 病原性が無いかあるいは弱い細菌やウイルスなどが少数で体内に侵入してきた時は、自然免疫系だけで、それらの病原体を殺して排除できます。ところが、病原性が強い細菌やウイルスなどが侵入してきた時や、病原性は弱いけれどそれらの病原体が多数侵入してきた時には、自然免疫だけでは対処しきれません。

 

 獲得免疫の立ち上げには、おおおむね1週間以要しますが、特定な病原体に対して特異的に働き強力な戦闘力を持つ獲得免疫系が稼働することにより、はじめて病原体をせん滅して駆逐し、元の健康な状態に戻してくれるのです。

 

 なお、自然免疫系で働く免疫細胞には、細菌やウイルスや異物などを食べてやっつける貪食細胞と呼ばれる細胞群があり、好中球、マクロファージ、樹状細胞がこれに当たります。特に、樹状細胞やマクロファージは、自分が取り込んだ病原体の情報を獲得免疫系で主役を演じているTリンパ球(T細胞)に伝えて、獲得免疫系をスタートさせます。

 

 また、自然免疫系では、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と言うリンパ球も働いており、ウイルスに感染した細胞や癌細胞を攻撃して殺し、体内でのウイルスの増殖や癌細胞の増殖をストップさせます。

 

 獲得免疫系で働く細胞には、免疫反応を調節する司令塔であるヘルパーT細胞、ウイルス感染細胞を殺す細胞障害性T細胞(キラーT細胞)、ヘルパーT細胞の指令で抗体と言う外来異物と特異的に結合して外来異物の活性を奪う「抗体」と言う蛋白を作るBリンパ球(B細胞)があります。これらのリンパ球は、自分の担当の外来異物を極めて特異的に認識する能力が備わっています。獲得免疫が、外来異物に対して特異的、おかつ強力な攻撃を仕掛けるのは、こう言う仕組みがあるからです。

 

 これから、お話しする「免疫を高める」生活習慣、食物、各種の免疫サプリメントは、こうした「免疫系」と非常に密接な関係があるのです。

 

 では,次回をお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

不思議な体験 「どこからか煙草の臭いがする」

 

 皆さんは、不思議な体験をしたことはありませんか。僕は何度もあります。

 

 僕が一人で職場や自宅の部屋に居た時に、何処からか煙草の臭いがするのです。僕は以前はヘビースモーカーでしたが、完全な禁煙を40年以上続けているので僕自身が煙草を吸うことはありません。部屋は閉め切ってあることが多いので、窓の方から煙草の臭いが入ってくることもありません。なのに、5分間ぐらい、微かですがはっきりとした煙草の臭いがするのです。

 

 可能性としては、パラレルワールドへの入り口とかワームホールとかが僕のそばで開いて、そこから煙草の煙が漏れ出ているのかも知れません。時々、そんな可能性を考えて、煙草の臭いのする空間をボールペンの先っちょで、いろんな方向から突いてみるのですが、何事も起こりません。

 

 ところで、僕は指先では絶対に突きません。もしかして、偶然に指先がパラレルワールドへの入り口とかワームホールに突き刺さってしまうと、僕の指先は消えてしまうかも知れませんからね。

 

 以前に、自分の赤ん坊を抱っこしている奥さんの上半身が異次元世界に入り込んでしまい、下半身だけが部屋の空間に浮かんでいると言う設定のSFを読んだことが有りますが、そんなことが稀にあるのかも知れないですね。そのSF のその場面はよく覚えているのですが、そのSFの詳しい内容は忘れてしまいました。

 

 前のブログで紹介した 「鉄道オタクの田村君 パラレルワールド体験記」はそう言う発想で書いてみたものですが、異次元の世界への通路は意外とそこいら中に開いているのかも知れません。

キンドルペーパーバックを出版した話

 

 一昨日も書いたけど、3冊のキンドルペーパーバックを出版してアマゾンで販売されている。まあまあの売れ行き。

ここで少しあらすじを紹介して置こう。3冊とも若干難しい内容を含んでいるので、大学生でも読み応えがある。じっくり読み進めて行かないと、話についていけなくなる程度のないようだが、その分、分かって読むと結構面白い本だと思う。興味が有ったら、アマゾンで購入ボタンをクリックするのも損ではないと思う。

 

1.鉄道オタクの田村君 パラレルワールド探検記

 鉄道オタク、特に廃線鉄と呼ばれる人たちの知識の豊富さと情熱のすごさについて詳しく書いておいた。侮れないオタクたちである。物語は、廃線跡巡りが大好きな田村君と可愛いい彼女の怜子さんの馴れ初めから始まるが、その二人が、或る日の廃線跡巡りの小旅行でパラレルワールドに入り込んでしまった。そのパラレルワールドは、我々の世界とはほとんど一緒なのだが、所々にはっきり違う点がある世界なのであった。二人は急いで引き返して元の世界に戻ろうとしたのだが、完全に元の世界と言える世界に戻ることは出来なかった。そして、情報科学が専門の田村君が、怜子さんの励ましを受けながら勉強に勉強を重ねて、元の世界に戻るための挑戦を続けて行くのであった。さあ、二人は無事に本当の元の世界に戻れたであろうか。最後の方は、読んでいて頭が混乱するが、図解でもしながら読み切ってみて欲しい。

 

2.量子もつれは恋の予感

 

 交通事故で脳死状態になり臨死体験を経て、三途の川を渡ってしまった若い男性(村田 智)の話である。村田君は、大学で分子生物学を研究しているのだが、量子力学に興味があり、色々な参考書や入門書を読むのが趣味である。臨死体験をしている村田君の魂が三途の川を渡っている時に、急に村田君の魂(意識体)が量子レベルにまで縮小しクォークに憑りついてしまった。そして面白いことに量子化された村田君の意識体には、生きていた時と同じような視覚と聴覚が残されていた。村田君の意識体の周りには、色々な素粒子が飛び回っており、その中には人間の意識を持ったものもわずかながらいるようであった。或る時、村田君の意識体が憑りついているクォークと対のクォークが量子的な重なりを生じて、村田君の意識体は女性の意識体とコミュニケートすることが出来ることが分かった。この物語は此処からスタートするのだが、量子もつれと言う不思議な現象を利用して、二人の意識体は宇宙空間を遠くまで移動できるようになった。そして、二人の意識体は手に手をつないで宇宙の果てに向けての旅に出るのであった。二人が行きついた宇宙の果ての光景がどのようなものであったのかは、この物語の終わりの方で詳しく語られる。少し理屈っぽい所があるが、全体的にはロマン溢れる筋立てになっている。

 

3.さねゆき君のエッセイ集 生成AIとの問答

 

 人工頭脳の将来像を見据えたロボット問題、宇宙創成の謎、宇宙創生への神の関わり、トロッコ問題、時効などの難解な法律理論、AI将棋の世界、芸術論などについて、生成AIと議論をした問答が中心のエッセイ集である。生成AI への質問の仕方によっては、生成AIはかなり難解な問題に前向きに取り組み、ある程度は納得の行く結論を導くことが出来るようである。語彙と文脈だけをベースに、色々な理屈をこねてくる生成AIではあるが、真実とフェイクとを見極めるシステム構築が完璧になれば、宇宙創成や生命誕生の謎を解き明かすことが出来るような存在になるのかも知れない。

 

 

 

 

 

アマゾン・キンドルのペーパーバックの無料の出版に成功した

 

 アマゾン・キンドルの電子書籍の出版は左程難しくない。KDPのアカウントを作り、出版手続きのサイトにアクセスして、必要事項(とても沢山ある。アメリカの所得税申請がやや手間取る)。表紙は、自分でイラストを描くのが面倒で、描いたとしてもセミプロの腕前が無いと、表紙には使えない。専門業者に依頼する手もあるが、ちょっとしたイラストとタイトル、著者名の載った表紙イラストの製作には1万円以上払わないといけない。僕は、もっぱら生成AI無料イラストを使った。イラストの内容を文章で指示することが出来るので、的確な指示を文章でAIに与えれば、下記の様にまずまずのイラストを描いてくれる。

 

 本文はPDFにして置けばサイズのカスタマイズは不要。加えて、生成AIに作ってもらったイラストもPDFにして置けばアップロードできる。正しくアップロードできれば、あとは一本道である。これで、8冊の本を電子書籍として出版した。10冊ほどの注文が入ったが、その後、売れ行きは伸び悩んでいる。数十名の人が、アマゾン・キンドルサイトで、本の内容説明を読んでくれたようだが、大した反響は得られていない。どうも電子書籍は分が悪いようだ。今回は、ここまで。次回は、この電子書籍をペーパーバックにして出版する作業についての苦労話をします。無料でペーパーバックを出版したい人は楽しみにして置いてください。

 

 

 

生成AIで書いてもらった表紙のイラスト。結構いけるでしょう。

 

 

夏が来ました (作曲済み)

 

青空なんて 久しぶりだったから

ポカンと空を 見上げていました

 

気怠い風と蝉の声 何故だか故郷思い出し

ふっと 瞼をとじてみました

 

麦藁帽子に 誘われて

あなたと僕との夏が来ました

 

遠くの山も 街の向こうに見えて

ふんわり雲が 浮かんでいました

 

気怠い街に蝉の声 何故だかオフクロ思い出し

ふっと 瞼をとじてみました

 

麦藁帽子に 誘われて

あなたと僕との夏が来ました

 

いつ頃からなんだろう

 

いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない

ただ枯れ葉の音だけが 妙に懐かしくなって

北風のにおいも 分かるような気がして

ああ いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない

 

青空を見ていたら 心が洗われるのかい

雲の流れの中に そっと身を任せてみた

心を隠していたって 始まらないと思って

ああ いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない

 

いつ頃からなんだろう 初めて識ったみたいなんだ

ただ憧れだけを 妙に 孕んでいたようだし

心の片隅では 逃げたいと思って

ああ いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない

 

あどけない女(ひと)なんだと 思っていた心の内で

ただ 自分のことだけが 何故かむなしく見えていた

歩き続けることだけが 億劫にもなっていたんだ

ああ いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない

 

いつ頃からなんだろう 酒が好きになっていた

ただ グラスの音だけが 妙に耳に残っていた

心の苦しさを 捨てられずに焦っていた

ああ いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない

 

微笑んであげようと 思っていた心の内で

ただ 君の姿が 何故か遠くに見えていた

僕の心はきっと かじかんでしまっていたんだ

ああ いつ頃からなんだろう 思い出せそうにない