相当久しぶりの更新で,お恥ずかしい.

まあ仕事で色々ありましてテンパってましたが,僕が着想して研究を始めたものを,無事世の中に送り出しました.

といっても開発で頑張ったのは,部下であり,協力部門.実際に世の中に出る時には最前線ではなく,下から支えるという立場.

研究所と事業部の違い,研究と開発の違い.良くも悪くも,産みの親と育ての親は違う方が良いことがあります.

売れれば特許収入があるかな!?


さて話は飛びますが,↓を知りました.


僕が人類の叡智の境界まで辿り着いたかは別として,押し続けようと思います.大枠の世界を忘れずに.

個人的には,課程博士の最大のデメリットは20代の大部分を費やすこと.先のビジョンと相当な覚悟が必要だと思います.

また世界の優秀な研究者を目の当たりにして,自分の無力さも知ることになります.しかし,それこそが強さに繋がると思ってます.

9/15に息子と2人で渋幕の文化祭に行ってきました.

学校の雰囲気見がてら,今の中学生・高校生がどんなことをやっているのか知るいいチャンスでした.


まあ,色々あってあまり長居はできなかったのですが,なかなか面白かったです.



これは天文部が作ったスパコン.学校のパソコン一斉入れ替えで,廃棄になる古いパソコンからマザーボードを取り出して組み上げたそうです.



円周率の計算を実演してました.1つのノードでの計算は28秒かかってるけど,全ノードを使うと1秒ちょい.ちゃんと並列計算出来てます.

こういう体験をして,その道に進む子たちもいるんでしょうね.


・並列計算用にプログラムを書く
・効率の良い冷却
・更なる高速化
などなど


実際のスパコンでは,ボードを冷媒に浸して冷却したり,データ遅延を最小化する工夫をしたりします.

今回の実演では計算時間が約1/28,ノード数は40基くらい見えるから,理論的にはもっと速く出来るはず.

と言う話を息子にしましたが,僕の話が下手過ぎて伝わらず…


色々試行錯誤して,頑張って楽しんで欲しいです.

台風の影響で,本日はテレワークという名の自宅待機,明日からの大阪での仕事のため只今移動中です.


さて,最近我が家はとある算数講座に参加しています.一昨日は奥さんが息子の学年にあった講座に参加しました.

今回のお題は,情報を整理して見える化すれば,全てが見渡せる(そんなレベルの低い話ではない??)というもの.

予習段階で息子には,まず表に表すんだ!と伝えて来ました.

表とかグラフとか,僕がいる世界では普通に日常的にやる事です.最近はセンスあるまとめ方が出来ない人も少なからずいますが,でも当然のツールです.

僕自身もそういう実践・トレーニングは大学院に入ってからで,必死に習得したと思います.


今回小1向けのこのテーマとその解説に向き合った時,違和感を感じてしまいました.

僕はある事項の複数の相関関係を把握したうえで,分けるべき軸を決定していました.そんな事,小1に出来る訳ないんです.

全体から抜け漏れなくナローイングをする事が汎用性の高い正攻法だと,今更ながら気付かされました.

スパコンで例えるなら,僕はベクトル型,解説はスカラー型,『地球シミュレータ』と『京』です(意味不明)
※ベクトル型は初めに膨大なメモリ空間が必要なんです


大人になってから,しかも専門領域に踏み込んでから真面目にこういう『まとめ方』を習得したことの弊害かも知れません.

順序よく直列に考えることが分かりやすく,何かあった時に立ち戻りやすい.僕のような並列な考えはハズす可能性も大きいです.慣れれば外さないと思いますが,ある意味慣れはテクニック.

仕事でも今まで自分のやり方を信じてやって来ましたが,ちょっと直列の考え方をやってみようかな.