前回の記事
の続きです。
就活で地獄を見た私は、全ては見通しの甘さ故の、身から出た錆でしかなかったのですが、自分に心底凹みました。
社会という巨人から
「貴様の価値とは何なのか、それを証明せよ。いつまでも学生などという甘えた身分でいられると思うな。価値なき人間など、落伍者でしかないのだ。労働せよ。価値を示せ。心臓を捧げよ!」
と毎日毎日叱責されているような心境でした。
そんな時、ある会社が私を拾ってくれました。
それは、某予備校でした。
今でも、ハッキリ覚えています。
最終面接で、人事の人が
「一緒に生徒の夢をかなえようぜ!我々は熱い人を求めている!君にはその覚悟があるか!」
と言ったのです。
社会人になることの意味や、自己価値について自問自答し続けていた当時の私は、この言葉に感激し、
「あります!やります!生徒の夢をかなえます!」
と答え、がっちり握手をして採用が決まるという、漫画のような面接でした。
教育業界であれば、教員免許が少しでも活かせるかもしれない、と考えてもいたため、何とか内定をいただくことが出来、やっと安心することが出来ました。
しかし、これは試練の日々の幕開けでもあったのです。
それは、一言で言えば、「サラリーマンという働き方」に対する違和感によって生じたストレスでした。
サラリーマンという働き方が悪いなどとは全く思いませんが、私にとってはどうしてもあわなかったのです。
今、長い時間を経て、改めて当時の自分を分析してみると、ブレイクダンスや霊的世界の探求を通して、「自分とは何か」ということを追求し、それを表現してきた私には、個性を表現することを抑え、上司の言うことをきっちりこなせば評価される、というシステムが合わなかったようです。
「いいか、最低でも〇〇〇〇くらいの大学に行かないと、正直この先未来はないぞ。」
などと、心の中では1ミリも思ってもいないことでも、仕事として言わなければなりません。
今の時代、大学に行けば人生が保証されるなどということは、全くありませんよね。
何かの目標に向けて努力することは、人生において重要な経験の一つであるとは思いますが、だからと言って一定レベルの大学を出ていないと生きていけない、などと煽るのは、若い世代に背中を見せるべき大人がすることではないのではないか、と常に葛藤を感じていました。
そもそも、それを言う上司たちの学歴は、アボリジニも逃げ出すレベルの特大ブーメランという。
そんなことは口が裂けても言えませんでしたが・・・。
毎日そうした葛藤を抱えており、自分の本心と違うことをしなければいけないという状況が、これほどまでに心身を疲弊させるのか、と絶望してしまいました。
この時の私にとって、まるでスーツは囚人服で、電車は監獄へ向かう移送車のように感じられていました。
自宅と会社の往復が、私にとっては大根おろしのおろし金のようだったのです。
私のHP(ヒットポイント、体力)を大根の白い部分とすると、半年ほど勤めたところで、白い部分がなくなり、ついにおろし金の刃が葉の部分まで到達してしまい、ガッ!!!とおろし金に引っかかって止まりました。
通勤時に乗り換えのターミナル駅でうずくまってしまい、立ち上がれなくなってしまったのです。
ホームに入ってくる電車を見ていると、そのまま吸い込まれてしまいそうな、そんな気分になってきました。
どうしていいのか分からない、拷問のような日々でした。
こんなことを書くと、
「何を甘えたことを言っているんだ。みんなそのくらいの辛さを抱えて頑張っているんだ。自分だけと思うな!」
という「社会」の声が聞こえてくる気がします。
しかし、それでも、自分の本心と違うことをして、心を殺して生きることは、私にはできなかったのです。
「社会」はあれをしろ、これをしろ、これはするな、これもダメだ、と強制してくるわりには、困っても助けてくれるわけではありません。
以前からそう言われてきていたことが、このコロナ禍でハッキリと浮き彫りになっていますから、今さらそこを論じる必要はないと思いますが、「自殺防止」という言葉が検索のトレンドになる「社会」なんて、どう考えてもおかしいですよね。
そうかといって、奨学金の返済がありましたから、仕事を辞めることや、休職することも出来ませんでした。
そうして、自分に何が出来るだろうかと考えてスタートしたのが、このブログだったのです。
とりあえず少しでも自分の好きなことを、今出来る範囲でしよう、と心に決めました。
よく私がブログでお伝えしている、
「出来ることから実践しましょう」
というスタンスはこの頃培われたものです。
最初は、学生時代から大好きだった精神世界のことを備忘録的に好き勝手書くだけにするつもりだったのですが、少しずつ読んでくださる方が増えていき、感想のコメントやメールが届くようになり、読んでくれている人がいるということが嬉しくてたまらず、どんどんブログにはまっていきました。
精神世界の鉄人のトーマさんからも、度々ブログのアドバイスをいただいていました。
トーマさん行きつけの喫茶店で、精神世界の雑談をしながら
「いつも、タカテルくんのブログを、読んでいますよ。読むと、面白いし、気付きが、たくさんあるんだよね。精神世界のブログで、真っ先にチェックするのはタカテルくんのブログです。」
と言っていただいた時は、涙が出るほど嬉しかったのをよく覚えています。
本当に懐かしいです。
ある時、学生の時に趣味の範囲で人の守護霊を見たりしていました、とブログに書いたところ、
「私も観て欲しいです!」
という声を多くいただきました。
そこで、サラリーマンの仕事の休みの合間に、可能な限りセッションをさせていただくことになったのです。
すると、睡眠時間は少なくなるため、肉体的な疲れは増したにも関わらず、精神的な疲れはむしろ癒されていったのです。
この経験が今の私に繋がっています。
確かにきつかったのですが、あのきつさがあったからこそ、その閉塞感から抜け出すため、なんとか行動しようと決意することが出来ました。
仮に、卒業後すぐに独立起業をしようとしていたら、全く通用していなかったと思います。
一般的なビジネスマナーも、限られた時間を有効活用することも、一番大切なことである、苦しい気持ちを抱えている方の想いを理解することも、出来なかったかもしれません。
これらは前職で学ばせていただいた貴重な宝であり、私タカテルの血肉になっている重要な経験です。
この体験をまとめてみます。
まず最初のポイントは、はじめから仕事にしようとして動いていたわけではない、というところです。
そんなことを実行するだけの気力も体力もありませんでした。(大根おろしのくだりをご参照ください。)
ただ、少しでも自分の心が軽くなること、興味のあること、好きなことを、出来る範囲で実行した、というだけだったのです。
ここにも重要なポイントがあります。
きつすぎる状況に置かれると、一体自分は何が好きなのか、わからなくなることがあります。
そんな時は無理せず休みましょう。
何もしない日を可能な限り作るのです。
可能ならば、10日くらい「何もしない日」を続けても全く問題ないと思います。
そうして心身の元気が少しずつ戻ってくると、「何かしたい」という想いが少しずつ芽を出します。
そうしたら、やりたいことや興味のあることを少しずつ、出来ることから実行していきましょう。
こんなこと何にも繋がらない、と思うかもしれません。
でも、そうではないのです。
昔に比べ、仕事の種類や定義が、より広く自由なものへと拡大しました。
一休さんのとんちのようですが、「何もしない」ということを仕事にしている人や、「人に奢ってもらう」ということを仕事にしている人までいるほどです。
本来の意味における仕事とは、
「自分に出来る何かで人を幸せにし、その対価を受け取る」
というものですね。
ここにも重要な視点があります。
「人」の中には、実は自分自身も含まれているのです。
まずは自分が良い感情になれるように、小さなことからでも構いませんから、動いてみましょう。
好きな分野について少し調べたり、好きなものを食べたり、好きな本を読んでみたりするだけでも良いのです。
そうしていれば、何が自分を元気にしてくれるのかが見えてきます。
シンプルに、良い感情の人と一緒にいると、こちらも良い感情になれますよね。
そうなのです。
何を仕事にするか、ではなく、まず自分の感情を良くすることから始めてみることが大切なのです。
そのまま、自分にしか出来ない何かを探求していけば、いつの間にかそれが仕事になっていたりします。
下記の記事も参考にしてみてくださいね。
「誰とも比べない生き方」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12439062228.html
「お金と仲良くなる」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12226650625.html
「相次ぐ自然災害 今、何が起きているのか?」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12405162347.html
「THE GALAXY EXPRESS 999」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12525048937.html
「ノートルダム大聖堂火災とその意味」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12454841558.html
「新元号から読み解く新時代 ~令和とは~」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12451137328.html
「今起きていること ~変わりたいという想い~」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12381566585.html
絶望を感じてしまうこともあるかもしれません。
コロナ、戦争、防衛問題、食料、物価、エネルギーなどなど、私たちを不安にさせることが次から次へ降ってきています。
そんな状況だからこそ、少しでも心が安らぐもの、気分が上がるもの、良い感情でいられること、を優先して選んでいきましょう。
あなたの良い感情は、隣の人を少し良い感情にします。
それを広げていきましょう。
繰り返しお伝えしてきましたが、今年は寄り添う仕事が伸びます。
出来ることから、その一歩から、あなたの宇宙が変わります。
読んでいただき、ありがとうございます。
ps.今日はふと、テレビを見ていたら、
『翼をください』
が流れてきました。
久しぶりにじっくり聴きたくなって、早速実行したところ、とても穏やかな気持ちになり、感情が良くなりました。
感情を良くするヒントは、思わぬところに隠れていたりします。
楽しみながら、探してみてくださいね。
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下記の記事でも『超能力が出るTシャツ』シリーズを紹介しました。
是非読んでみてくださいね。
「宇宙人の導きと新たなステージ」
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「超能力を発揮する」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12497733644.html
「更に超能力を発揮する」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12577333659.html
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