お金と仲良くなる

お金とは、情報であり、エネルギーです。

エネルギーには同質結集の法則というものがあり、自分が出しているのと似たエネルギーが自分の周りに集まってくるのです。

ですから、ポジティブなエネルギーを出していれば、それと同質の、自分を更にポジティブにしてくれるようなエネルギーを引き寄せることが出来ます。

ここまでは、よく自己啓発で言われる話ですし、大体どの本を読んでみても書いてある話ですよね。

ポイントはここから先の話なのです。

同質結集の法則により、お金をポジティブなものだと捉えることが出来ている人にとっては、ポジティブなエネルギーを放出すればするほど、お金も入ってきやすくなります。

だから、ポジティブに！ワクワクしよう！そうすればうまくいくよ！、豊かにもなれるよ！、という話になるのです。

しかし、現代社会において、ほとんどの人は、お金をポジティブなものだと捉えることが出来ていません。

お金をネガティブなものだと思っていると、いくらポジティブエネルギーを出しても、なかなかお金が入ってこず、出ていくばかりになってしまうのです。

お金を使う時も、

「ああ、またお金が減ってしまった、、、。」

と暗い気持ちになり、一生懸命働いた対価としてお金が入ってきても、

「お金が出ていくのが怖い、、、。」

とネガティブの上塗りになってしまうのです。

奨学金を借りながら大学に行き、生活費のほぼ全てをアルバイトで稼ぐ貧乏学生だった当時の私は、まさにこんなメンタルでした。

そんな中でダンスと精神世界にはずいぶん助けてもらいました。

これらがなければ、私は腐って、コンクリートジャングル東京の養分になっていたでしょう笑

こういう状態は、生きていくためにお金は必要なのに、それを得るのも、使うのもストレス、という大きな矛盾を抱えてしまった状態ですよね。

大きな矛盾ですが、似たようなメンタルの人は多いのではないでしょうか？

中高生にアンケートをとると、実に8割近くが「お金は汚い物だ」と考えている、という結果が出たそうです。

夢見る中高生でも8割ですから、現実を突きつけられる大人はもっと厳しい状況かもしれません。

「お金は汚い、お金は人を悪くする、お金は波動を下げる、お金を欲するのは卑しいことだ、お金は、、、。」

「こんなものさえなければ、苦労することもないのに！」

これを読んでくださっている読者のみなさんの中にも、多かれ少なかれ、そういう意見をお持ちの方がおられるかもしれません。

しかし、この現代社会において、生きていくためには、お金は必要不可欠なのです。

山奥に籠って、自給自足で生きることも不可能ではありませんが、それでも少額のお金は必要になるでしょう。

一体何故私たちは、必要なはずのお金をネガティブなものだと思ってしまうのでしょうか。

それは、育ってくる環境の中で、そういう情報ばかりを浴びせられてきたからなのです。

苦労しないと成功しないよ、働かざる者食うべからずだよ、たくさん勉強して難関大学を卒業しないと立派な大人にはなれないよ、
楽しいことややりたいことだけでは食べていけるはずないよ、などと義務教育の段階からず～っと言われ続け、家でも両親から同じように言われて育ちます。

親や学校からハッキリ言われなかったとしても、学力はテストの点数や成績で判断されますから、競争を強いられるのだということは小学校1年生の時点から強烈に理解させられるわけです。

つまり、「お金＝苦労の対価＝苦しい思いや大変な思いをしてもらうもの＝苦労・大変」といつの間にか刷り込まれてしまうのです。

これが、お金が必要だけどネガティブなものだと思ってしまうシンプルな理由なのです。

では、親が悪いのでしょうか、学校教育が悪いのでしょうか、社会が悪いのでしょうか？

表面的にはそう見えるかもしれませんが、実は根本的な問題はそこではありません。

これは資本主義という競争を強いる経済のスタイルそのものが抱える問題点なのです。

「いやいや、お金は資本主義の権化であって、お金こそが資本主義の象徴でしょう？今回の記事のタイトルでは、お金と仲良くなるって書いてあったのに、矛盾しない？」

という声が聞こえてきそうですね。

説明していきます。

まず、お金は資本主義の権化などではありません。

ここも、多くの人が勘違いをしてしまっている、重要な点なのです。

お金は、「他者を幸せにした分だけ受け取る報酬」なのです。

いかに苦労したか、大変だったか、という話とは、ハッキリ言って関係ないのです。

一つの事実として、苦労したり大変な思いをしてきた人が多くのお金を得た、という事例もあるでしょう。

しかし、だからといって、お金は苦労しないと得られない、大変な思いをしないと得られない、とはならないのです。

これは、

「カラスというのは黒い鳥だ。だから、黒い鳥は全部カラスなのだ！」

と言っているようなもので、こじつけに近い発想で、本質を見ることが出来ていないのです。

そもそも、お金は何故作られたのでしょうか。

理由は超シンプルで、あったほうが便利だからです。

お金が無かった時代は物々交換でした。

あなたの大根が欲しいから、私の魚と交換しない？という感じですね。

シンプルで分かり易いのですが、問題はこういう生鮮食品などの時間の経過とともに価値が下がってしまうものは、劣化が早いということです。

例えば、野菜を作っている隣の村まで歩いて1日かかるとして、そこに野菜と交換してもらうための魚を持っていくとします。

お金の無かった時代には、クーラーボックスなんてありませんから、腐ってしまったでしょう。

そうすると、野菜は得られません。

腐った野菜くらいならもらえるかもしれませんが、お腹を壊してしまいます。

ではお金はどうでしょう？

10円玉や100円玉が1日や2日で腐って使えなくなる、などということがあるでしょうか。

ありませんよね。

そうなのです。

お金は、こういう物々交換のデメリットを解消する目的で作られたものであり、利便性を通して人々の幸福度を上げる目的で作られたものなのです。

結論をもう一度言いますね。

お金は資本主義の権化などではなく、人の幸せのために作られたものなのです。

では、何故、多くの人がお金を資本主義の権化のように感じてしまうのでしょうか。

それは、資本主義という仕組み自体が、人々を競争させ、苦労や大変なことを強いることによって経済を回すというシステムだからです。

今の社会システムは大部分がそういう仕組みになっています。

そのため、成長してくる過程で「お金＝苦労・大変」というイメージになっている大多数の人は、親元を離れたり、社会に出た時などにそういう社会システムを直視して、こう思うのです。

「あぁ、お金はやっぱりネガティブなものなんだ。」

と。

資本主義経済の中では、小学校一年生からそうであるように、全て競争ですから、少しでも他の人より努力し、他者を蹴落としたものが多くの富を得ることが出来ます。

しかし、競争を続けることが苦手な人や、能力は高いのに他者を蹴落とすことが出来ない優しい人などは、不利になってしまうのです。

これが資本主義の本質であり大きな問題点です。

もう一度強調しますね。

資本主義における問題点は、苦労や競争を強いることであって、お金ではないのです。

しかし、こういう経済システムを採用しているのが現代社会ですから、親や学校は、当然のように

「努力して競争に勝利しなさい！その先に栄光はある！」

と教えるのです。

確かに既存のやり方では、競争に勝つことがお金を得るスタンダードな方法でした。

しかし、もういい加減私たちは競争に疲れてきたのではないでしょうか。

「人を蹴落とすなんて嫌だ」

と考える優しい人達が、どんどん増えてきているように思います。

その優しさが故に、うまく資本主義社会に適応できない人たちが、不登校になったり、働けなくなったり、自らの命を絶ってしまったり、しているのかもしれません。

何が言いたいのかというと、お金を得ることと資本主義経済という仕組みの中で生きることとは、必ずしもイコールではない、ということなのです。

必要不可欠な「お金」というものを嫌うことなく、否定することもなく、ポジティブなものとして得て、人の幸せのために使っていくことは、可能なのです！

そんなこと出来るわけない！と思うでしょうか？

そう思ってきた人達が創り上げてきたのが、今の社会かもしれません。

必死に努力して、他者と競争して、他人を蹴落として、、、。

そのモチベーションがこの国を支え、日本を世界的な経済大国にまで押し上げる原動力になりました。

しかし、もうそれは過去のものになりつつあるのです。

自殺者の数はどんどん増えており、それも報道すらされなくなってきました。

私には、これが資本主義経済の悲鳴のように聞こえてならないのです。

既存のシステムである資本主義経済の崩壊は既に始まっています。

その中でもがいていても、それに疲れてしまった人のところには、なかなか幸福はやってきません。

このシステムの中にありながら、既に幸福だ、豊かだ、と心から言える人は素晴らしいと思います。

それは努力の結果だと思いますし、それを否定するつもりもありません。

この記事は、現在そうでないという方と、将来そうなりたい、という方に向けて書いています。

資本主義というスタイルを貫かなくても、豊かになれますし、幸せになれます。

私は、そういう生き方に気付いてから、毎日が楽しいこと、嬉しいことの連続になりました。

無理に感謝するとか、小さな幸せを探してそれに気付くとか、そういうことではありません。

お金というものをいつか人類が手放すその日を夢見て待つのでもありません。

繰り返しますが、お金は幸福のために作られたものであり、作ったのは私たち人間です。

それを憎んだり嫌ったりしても、何も変わりませんよね。

自分が大好きな楽しいことをして、それを発信していると、共鳴してくれた人が会いにきてくれ、その輪が少しずつ大きくなっていくのです。

こんなに楽しいことはありません。

お金が好きでない、今現在の環境に満足できない、資本主義に疲れた、どうしていいかわからない、そういう方は是非一緒に、新しい生き方に切り替えていきましょう！

読んでいただき、ありがとうございます。