名前、愛称の検索で
来てくれる人が結構多い。
(つーても1日1人とか
そんなんだがw)
ありそうなネタのエントリだと
思ってたんだけどね。

なので、せっかくだからマリア関係、
Virgen de なんとか、の話も
しとこっか。

普段別にミサとか行ってるような
信心深いキリスト教徒に
聞いた話でもないんで
そこんとこはヨロシク。

そもそもマリアという名前だが
もともとはヘブライ語の
ミリアムなんだそうで、
この名前はスペインでも
普通に女子の名前として
使われているし
アラビア語圏とかでも
مريم という名前が
普通にあるわけね。
キリスト教つぅと今や
西洋の宗教となり切ってるけど
元々は中東で生まれた
宗教なんだから
主人公の名前もみな
中東系ね。
キリスト教の聖人やらに
ちなんだ名前のスペイン人の
名前も結局
ヘブライ語なんかに
起源するわけだね。

閑話休題。

さて本題だけど、
キリスト教徒じゃなくても
イエスのお母さんが
マリアって名だってことは
まぁ誰でも知ってるでしょう。

で、大半がカトリック教徒のスペイン人には
マリアがつく名前が多い。
女性名だから当然
女性の名前につくのが
メジャーだけど、
男でもダブルネームで
マリアとついてるのが
結構いる。
(ダビ・マリアとか
ホセ・マリアとか
二つ目につくのね)

ま、男の名前は余談だ。
女性名だけど、
普段ローラとかソレとか
呼ばれてる人も
本名をフルネームで見ると
María Dolores だったり
María Soledad だったりする。

生まれたばかりの
愛しい娘…のはずなのに、
なぜそんな苦しげな名前を
つけるのか。
(Dolores=痛み、
 Soledad=孤独)

さてここで
教会のマリア像やらに
目を移してみましょう。

イエスキリストのおっかさんは
処女懐胎と言って
男から種をもらわずに
イエスキリストを身ごもった、
という、まぁ
現在の生物学では
許しがたいあり得ない
妊娠の仕方をしたことに
なっとるので、
何かと言うと
処女 Virgen とつけられるわけだ。
聖母とか聖処女とかいうかんじで
Virgen María というのが
キリスト教でのおっかさんの通称。
処女マリア、とどこに行っても
言われるってねぇ…

イエスさんの後にも
子供しっかり生んでるし、
宇宙人に拉致されて妊娠させられたとか
未来から来た人に or 未来に連れてかれて
人工授精で妊娠させられた、とかじゃ
なければ… 普通の方法で
妊娠したことを
夫の手前、ひた隠しに
してたんだったら、
死んだ後まで
処女マリアって呼ばれるのは
さぞかし居心地悪かろうと
思うんだが、はてwww

で、教会ではマリア像に
Virgen de los Dolores だの
Virgen de la Soledad だの
Virgen de las Angustias だのが
あるわけね。
娘の名前ってのは
そーゆーのから
つけたりするわけだ。
自分の所属する教区のマリアさんが
Virgen de Dolores だったら娘には
María Doloresとかね。
ま、教区以外にも色々
名前の付け方はあるだろうけども。

で、イエスキリストのおっかさんとは別に
マグダラのマリアという
よそん家の下女がいた話も
まぁちょっとキリストの生涯を
おさらいした人なら知ってるでしょう。

マグダラのマリアの他にも
ドローレスのマリアとか
ソレダーのマリアとか
そんなにたくさんマリアがいたのかなぁ、
あれ、でもVirgenてのは
イエスのおっかさんだから
Virgen てついてるんだろ、
じゃぁおっかさんが
何人にも分身してたのかなぁ、
それとも改名に改名を
重ねたとか?

と思う向きもあるのでは。

ま、でもこれは
聖母マリアの生涯を
ところどころで切り取って
表現した名前、というか
呼び名になってるわけね。
痛みとか孤独とか苦痛とかは、
愛する息子が処刑され
自分より先に死んでしまった
その悲しみの聖母、というわけで
痛みの聖処女だの
孤独の聖処女だの
苦痛の聖処女だのと
表現されてるわけね。

しっかしまぁ
名前について書いた
記事でもちょっとコメントしたが、
今でも役場では
外国の名前だったりすると
悪ふざけや悪趣味な意味の
名前じゃないことを
証明する何かが必要と
言われたりするけども、
いまだにこの
痛みだ苦痛だなんて
名前が堂々と受け入れられるってのも
何か矛盾するものを
感じるんだけどね。
ワタシだけですかそうですか。

んじゃついでに
マリアさんの他のパターンも。
慈悲の聖処女、
無垢のお宿りの聖処女、
ロザリオ(数珠、だね)の聖処女
勝利の聖処女 etc.



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日本では
1月、2月なんていう
風情も何もない
月の名称が
採用されてるが、
スペインでは
12ヶ月それぞれが
ちゃんと名前を持ってる。

どこのスペイン教室でも
まぁ初級の最初の段階で
教えることだろうけども。

9月 septiembre
10月 octubre
11月 noviembre
12月 diciembre …ってね。


さてスペイン語を習って
だんだん序数やらの
数字の名前に馴染んでくると
ふと浮かんでくる疑問。

séptimo 7番目
octavo 8番目
noveno 9番目
décimo 10番目 … あれ?

septiembre って9月だったよね?
どーして7番目が9月になるの?
(以下、同)
10番目の月が12月? あれ?

…ってこれは
現在の月名を
ローマ暦 の月名から
取ってたから
こうなってるんだね。
だから
ローマ暦の月名で
3~12月までの月名は
説明できる。

そんじゃ1・2月は?

これはグレゴリオ暦から。
あ、もうめんど。
ここ に名前の由来と
2月へのリンクもあるから
スペイン語頑張って
読んでみんさいwww
7月・8月の名前の変更も
ここのリンクの
それぞれの月名のとこで
どぞん。



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日本では
立春・立夏・立秋・立冬
というものがあり、
暦の上だけでも
季節が変わる。
まだ暑くてうだっていても
朝晩の涼風に
秋を感じたりする風流が
日本にはあったりする。

スペインは違う。
Spain is different.
それぞれの季節の
真っ只中、
今更言われなくとも
分かっとぅわ、という
時期にはじめて
暦上の季節も変わる。

スペインでは
春は春分、
夏は夏至、
秋は秋分、
冬は冬至の日から
始まることになっている。

日本だと
春は冬至と春分の中間から、
(以下、同)
となってっから
日本の春の始まりと
スペインの春の始まりは
大体1ヶ月半くらいのズレが
あるわけだね。

その間に
日本ではかすかな気配に季節を感じ、
スペインでは自明の季節をニュースで確認する、
という差になり、それが気性の違いにもなってくる

というふうに
ワタシは読むんだが、
さて。



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夏休みと言えばバケーション。

という
スペイン人のメンタリティについては
前回参照。

そのバケーションには
色々涙を誘う人間模様が
浮き彫りにされるんだね。

まずは人間じゃなくて動物。

夏になると
動物が捨てられる。
かっわいぃ~の一言で
買われた、もしくは贈られた動物。
ただでさえ
散歩やフンの始末が
面倒になってたってのに
羽をのばすための
バケーションにまで
お荷物背負い込んで
連れて行けるか、と
高速道路の途中なんかで
捨てちゃうわけだ。

犬だったりすると
健気に
元の家まで戻って
ウザがられることもあるが、
猫やらそれ以外の動物だと
車にはねられるか
野良化して終いだ。

それと同じパターンが
おじいちゃん、おばあちゃん。
捨てジイ、捨てバァが
現れるわけだね夏休み。

家計が苦しいから
ジイちゃんバアちゃん引き取って
年金を懐にしまいこみ、
夏休み、バケーションには
こんなお荷物連れてくの面倒、
金が「余計に」かかる、ってんで

ガソリンスタンドなんかに来ると
「さぁさぁじいちゃん、
途中でオシッコ行きたくなったら大変だろ、
ここでやっといでよ」と車から降ろし、
姿が見えなくなると
ソレっとばかりにジイちゃん置き去り。

スペインは福祉が充実してるから
自活出来ないような老人は
病院とかで面倒見てくれたりする。
置き去りにする方も
それを見越してやってんだね。

で、バケーション満喫して
さぁ帰宅となってやっと
ジイちゃんが行方不明ですぅぅとか
当局に連絡し、
保護されてたジイちゃんとこに
やっと来て言うことは
「ジィちゃんどこ行ってたんだよ、
探したんだよ、心配したんだよ」。

その子供バージョンもある。

夏休みなのよぉ、
バケーションなのよぉ、
日頃の煩わしさを
忘れるためのバケーション、
そんなところに
うるさい子供達なんか
連れて行ったら
休めるものも休めないわよぉ。
子供らはサマーキャンプよ
夏合宿よぉ。
山の家や海の家で
お友達いっぱい出来て
楽しいわよぉ、
毎日いろんな遊びを
教えてもらって
退屈するヒマなんかないわよぉ、
ウチの子は人見知りだけど
社会性を養うのにも
共同生活は最適よねぇ。
遠くのお山は楽しいわよぉ、
これだけ遠かったら
脱走してお家に帰って
来ることも出来ないしねぇ。

…と、1ヶ月くらい
ウチから放り出される。
良くて、おじいちゃんち。

パパとママは?の質問に
バケーションで旅行中、と
答える子供の心中やいかに。

こっちの学校は
9月始まり6月終わりだから
6月20日頃に学校が終わると
宿題も何もない夏休みが
9月中旬まで、つまり
2ヵ月半あまり、
親は子供という「重責」に
あえぐことになる。

9月にやっと新学期となると
近所の親連中で集まって
パーティーまでやって
子供から開放される喜びを
分かち合ったりする。

…じゃぁ子供つくらなきゃよかったのにね。

と思うのはワタシだけ?



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夏期休暇中につき
特別に週末の
記事投稿www

最近の日本の
就業事情がどうなってんのか
まぁ全く知らないわけだが
ワタシが社会人1年生の年の
年次休暇日数は確か8日。

個人の都合とかで
チマチマと消化して、
実際の連続休暇は
8日より少なかったんだが
会社の決まりで
5日以上連続で
休暇をとることが
義務付けられていた。
ヘンなことしてないか
チェック入れるためでも
あったのかね…

で、スペインは
丸々1ヶ月の夏休みが
普通なんだね。
7月1日から1ヶ月、
7月15日から1ヶ月、
8月1日から1ヶ月、
8月15日から1ヶ月、
というパターンがあるので
交通警察も
その区切り目ごとに
キャンペーン期間というか
特別に目を光らせる数日を
設けるわけね。

さてバケーション。

大金持ちでなくとも
バケーションだというと
有象無象がみな
海だ山だと出かけて行く。

金持ちなら豪華客船でクルーズとか
ホテル暮らしとかやるんだろうが
庶民は
ちょっと田舎の親戚ん家や
キャンプ場に2週間、とか
海辺のアパートに2週間とか
場所を確保して出かけていく。

このアパートってのがね~~~
アパートホテルとかじゃなくて
ただの個人のマンション。
賃貸契約を交わすことなく
口約束だけで
2週間とか借りるわけだ。

ホテルより安価で
2週間という長期間
海だ何だに滞在できるからと
利用する人が多い、
というかもう当たり前に
モグリ賃貸が成立してる。

個人的にはさぁ
何が嬉しくて
自宅でやってんのと
同じことやりに
行くのかね、と思うわけだ。
掃除、洗濯、炊事、
家でやってるのと同じことを、
勝手の分からない他人のアパートや
不便極まるキャンプ場で
2週間もやって
何が楽しいのかね、と。

特にモグリの貸しアパートの場合
貸してる方から見たら
こんなうまい話ないよね。
自分の不動産の維持・管理・清掃を
無料どころか金まで払って
大喜びでやりに来てくれるんだからね。

同じ金払うなら
いいホテルで2、3日
至れり尽くせりで過ごして
さっさと帰る方を選ぶけどねワタシは。
スペイン人は一体
何をそんなに頑張って
1週間2週間にこだわるのか
全くもって不明。

ま、とにかく
そんな状態であっても
夏休みには自宅の外へ
2週間もしくはそれ以上
出かけていくのが
中流以上のステータス、見栄、プライド。

夏休みにどこにも
行かない、と言うのは
自分は下流であると
認めるようなもん。

それで、
どんなに家計が苦しくても
「今年もバケーションに行くんだー」
とウソをついて、
2週間の間姿を隠して過ごす
冗談のような事件(?)も
本当に起こる。

ご近所さん… アンタのことだよwww
失業中でローン支払いもそろそろ
ヤバくなりそうだと言ってたのに
今年もバケーションだと言われて
信じられるかってのwww

では次便は
バケーションにまつわる
口あんぐり話をあれこれ…



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義理というかスペイン メモ帳-リゾートホテル
頼み事をされると
断れない相手がいるんだが
その御仁が
海に連れてけと仰せなので
行って来たさ。

どこの海でもいいよ、
とのことだったんで
どうせ行くならうんと暑いとこ、
ワタシの好きな浜へ
連れてってしまえ。

遠浅の、
小さなひなびた、しかし
大西洋沿岸独特の
明るい雰囲気を持った村。

自国スペイン人の観光客より
太陽に飢えたドイツ人が
知る人ぞ知る、って感じで
多く来てるとこだった。

十数年ぶりに行ってみて
腰抜かした。
すっかりリゾート開発されてた…

小さい村々を縫うように
むかしの街道を延々と走って
やっと行き着く村だったのに
片道2車線の高速道路が
どどーーんと開通してて。
高速下りたら
村の入り口がすぐそこだ。

その村の入り口も
記憶よりはるかに手前にあり、
大型スーパーまで出来てた。

村の建物もおおむね新しくなってて
昔の面影なんぞどこへやら。
旧市街へも車では入れなくなってるし
これは大変なことになっとるね。

ホテルも、
予約した時点では
おぉ昔より快適そうなホテルが
出来たもんだねと
軽く思っただけだったんだが、
まぁこりゃいやはや。

食事はホテルの外に出て
浜辺の庶民的なレストランで
夕涼みしながら…
なんぞと思ってたのに、
旧市街に車で入れないなら
かなりの距離を歩くことになる。

やめたやめた。
ホテルのグリルで食事だ。
うめー。
別に安くはないが
外のレストランと変わらない値段で
いいもの出してくれるよここ。
質と量と値段を天秤にかけて
評価するなら、はっきり安い。
隣のテーブルの親子連れも
ウエイターに「外に出たらさ!
飛んでもないぼったくりでさ!
こんなことならホテルで食べた方が
安くていいもの食べられるよねって
帰って来たんだよ!」と
力説していた。

残念でしょうがない。
あの小さくて明るくて
気さくだった村が。
すっかり
観光客を餌にする
浅ましい村に変貌してしまったのか。
悪い意味での一期一会、
どうせ一度限りのご縁、
二度と来ない観光客にどう思われようが
この機会を逃さず
ふんだくらねば。

不動産バブルが崩壊して
EU全体を巻き添えにしかねないほどの
不況・失業・経済危機に
陥っているスペイン。
高速道路が通り
四つ星ホテルが乱立し
そうして出来上がった
大量の観光客の受け皿が
これから徐々に
閉鎖し廃屋と化して
行くのだろう。
その頃果たして村人は
昔のような純朴な心を
取り戻せるのだろうか、それとも
バブルに乗じて
安易に拡大した事業が破綻し
返せない借金を抱えて
絶望の淵に立たされることに
なるのだろうか。



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SMSやチャットのせいで
若者の国語能力ががた落ち、
まともに正しいスペイン語を
書けない人間が激増している

…という現象はどこの国でも
あるようで。

文字数減らしのための省略やら
面倒だからアクセント記号も
省略、というレベルの
国語崩壊も確かに問題だが
それ以外にも
自分のせい and/or 環境のせいなどで
あんまり教育しっかり受けてないヒトの
スペイン語というのが
あるわけだ。

ブログなんつう
使い勝手のいいものが
世の中に出て来たおかげで(せいで?)
なんじゃこりゃぁ、
みたいな日本語が
世界中に発信されてたりする昨今。
単なるタイプミスとか
変換ミスじゃない、
明らかに「違うだろ」な
日本語がそこらここらに
蔓延しとる。

ここと似たような国に長いヒトなら
誰でも頷いてくれると
思うんだが、
東洋系や黒系を少々
見下すような国にいると
愛国心がいや増すとか
正しい美しい日本語に
固執するようになってしまう。

だから時々
見てるだけで反吐が出そうになる
ブログやSNSがあったりするんだが、
…どうして日本語の話に
なってんだっけ??

せっかくだから
ついでにもーちょっと
ブログの愚痴言わせてもらお。
何かさー
ページにエントリが
一つずつしか出てこないのって
読みにくくてしょうがないんだけどさー
せめて5つくらいはまとめて
UPしてもらえんものかね。
それ以上あんまり多すぎても
また逆に読みにくいってか
冗長になりすぎんだけどさ、
エントリごとに次々
リンクをポチってくのが面倒、
時間の無駄なんだよね。
せっかく読みに行ってる人間の
時間を無駄にしてまで
アクセス数を上げたいものかね。

嫌なら読みに行かなきゃ
いーじゃん!と言われそうだが
そういうところにはさっさと
見切りをつけるのがワタシだ。
結構面白かったのにねぇ…
とは思っても、それまでは複数あった
1ページごとのエントリ数を
1つに変える浅ましさが見えた途端に
興味失っちゃうんだよね。

閑話休題、
日本ではもう
猫も杓子もネットだから
仕方がないが、
こちらではまっだまだ
ネットのネの字も
分かってない連中が
結構多い。
そういうわけで、
日本語に比べりゃ
スペイン語の崩壊具合が
ブログで曝け出されるケースは、
少なくとも日本ほどは
多くないわけだが、

あ、しんど。
続きはまた明日。



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せっかくだから
前回の細く、じゃない補足。
名前の件ね。

子供が生まれて
役場と教会に届けるわけだが
聖人の名前じゃないと
受け付けてもらえなかった
時代もあった。

例えばスペイン内戦で
共和制側についてた男に
子供が生まれ、
思想犯として投獄されていた彼は
願いを込めて娘に
Libertad  自由、 と
名付けた。

そして母親が教会へ
洗礼に連れて行くと
教会の坊さんから
「だめですよこんな名前。」

そして親が取った苦肉の策は
教会の登記簿には Pilar で、
役場には Libertad で登録。
普段の生活では
親は娘を Pilar、と呼んで
暮らしていた。
そうしなければ
治安警察に引っぱられて
拷問投獄、という時代だった。

十数年後、
子供は成長し
結婚することとなり
そこで自分の戸籍を初めて見て
自分の名が
Pilar ではなかったことを
発見するのだった。

そんな戦中戦後の話だけでなく
結構最近まで
名前の登録については
ごちゃごちゃ言われていたそうだが
さすがに最近は
キリスト教以外の外人も増え…
というより、
世界でも最下位に近い
出生率のスペインを
老齢化と若年層の税金負担から
救ってる救世主は
違法を含めた外国からの移民。

スペインで生まれれば
スペイン国籍がもらえる、
子供がスペイン国籍なら
親兄弟親戚も
スペイン国籍がほぼ無審査でもらえる、
というので、
わざわざ臨月になるのを待って
アフリカからボートで
ジブラルタル海峡を
渡ってくる妊婦の多いこと。

閑話休題。

そんなわけで
スペイン人じゃない
色んな色、いや宗教の
子供がバンバン生まれてる
わけだね。
病院の産科なんか通ると
そこらうろうろしてる
生んだばかりの女性陣、
南米やらアフリカやらの
外人ばっかりだ!!

そんな連中に
キリスト教の聖人の名前をつけなきゃダメ、
という説法が通るわけがない。
まず言葉通じねーしwww

言葉通じないで思い出したが
偽装結婚てあるじゃん。
居住許可なり国籍なり
もらうために結婚するっての。
そういうケースが増えてるから
役場も事前に面接すんだね。
そこに、
結婚したいんです、
愛し合ってるんです、
というカップルが
面接に来た。
会ってみると、
間に通訳がいないと
会話も出来ない二人だったとかwww
ちょっとそりゃあんまりだったねwww

だからー
何の話だっけ。
あぁそう名前ね。
脱線してばっかで忘れちったよw

そういう外人ばっかだから
以前みたいな窮余の策、すなわち
聖人の名前とダブルの名前、
女の子だったら手っ取り早く María ナントカ、
そういうこともさすがに今は
強要しなくなったらしい。
でもせめて
悪魔ちゃん、みたいなケースが
出てこないように
それぞれの母国の大使館から
変な名前じゃないと
一筆もらって来い、という
指導方針になってるんだそうだ。
(注・スペインの役場は
場所ごとに方針がまちまちだから
これから子供産む人は
自分とこの役場で聞くよーに。)


スペイン人、
ちゃんとキリスト教信者、
であっても
名前は随分自由化、については
こちら参照



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【Hipocorístico】

日本にいた頃は

何で José が Pepe なんだよ、とか
何で Rosario が Charo なんだよ、とか
思ってマシタ。

で、こっちに来て早や
十数年。
その間に何となくの
感覚で出した結論。
学術的研究じゃないから
参考文献なんかに
しないよーに。

さてまず
愛称であるからして
扱いは日本語で言えば
「~ちゃん」である。

だからビジネスの場や
公的な場面、要するに
ちょっとよそよそしい間柄では
使われないもんである。
だから出生届にも
愛称を本名として
登録することは出来ないんだそうだ。
(例えばペペという名で
登録しようとしても
ホセにしろと
役場から指導されるわけだね)

閑話休題。

かわいいかわいい~ちゃん、
というわけで
多くは赤ん坊の頃から
使われることになる愛称だが
うまく話せない赤ん坊に
(色んな意味で)合わせてやった
言い方から来るわけだ。

そも赤ん坊、もとい幼児は
字なんぞ知らないから
耳で聞くものが全て。
そして聞き取ったものを
自分で発音するわけだが

1)聞き間違い
2)正しく聞き取ってるがうまく言えない

から、本来の名前とは
ちょっと違った愛称が出来る
ケースと、

3)短くなっちゃう・大人が短くしてやる

ためにどっかから一部
切り取ったものが愛称になる
ケースがあるわけだね。

あぁあと他には
*そもそもの大昔の形から派生
*個人個人の面白逸話から取られた
*前or後ろの単語の一部が
 言おうとする単語の一部だと勘違い
とか色々あるだろうけど
その辺はまぁ省く。

さて
1)聞き間違い だが
結構GとBなんかは
知らない単語だと
大人でも混同する。
例えば aGujero を aBujero と
聞き取っちゃうとかね。

2)うまく言えない
舌の訓練が出来てないから
舌が移動しやすい方に
さらっと動いちゃって
うまく言えない、例えば
…思いつかねーや、あとで。
(愛称じゃないんだけど
田舎っぺの舌じゃ
うまく言えないのか
Gabriel が Grabiel になったり
Croqueta を Cocleta と
言ってしまったり、ってのは
結構多くて、ちゃんと
言語学の研究とかになってるし。)

3)子供が短くしちゃうのは
1)の聞き間違いと混ざるとこが
あるんだが、まぁ例えば
avión が vión だけになっちゃうとか。

ま、そういうわけで、
色々混ざり合うパターンが
結構多いようなんで
これはドレと特定せずに
ちーと独断的解説。
さーお口と舌を
赤ちゃんにして、
レッツゴー!バブバブ。

Rosario
 Rochaaro ⇒
  Charo
  (ちなみに傾向として
   アクセントがついてる音節が
   頭に来るような切り方をする、
   そんで2音節だけにするってな
   ケ-スが多数、そんでここでも
   Rocha じゃなくて
   アクセントが来てる Chaから
   始まる2音節ってことで
   Charo になってんだね。
   Charito とかはただの
   縮小辞追加版だ)

Francisco
 Paanchiico ⇒
  Paco, Pancho, Patxi etc.
   (Paquito とかは上記に同じ、
    縮小辞だ)
   (San Francisco de Asis が
    PaterComunitasだったから
    PaCo、という説も)
 Paankiiko ⇒
  Kiko
    そこから Kike とか Quique とか
  Curro はどうもよく分からんね。
    92年万博のマスコットの名前にも
    なってたが、
    ほとんどアンダルシア限定の
    愛称だからこそ
    セビージャ万博の
    マスコットの名前に使われたんだろね。

José
 聖母マリアの夫、イエスの父だが
 お種を提供してないってんで
 名前だけ立場だけ父、
 Pater Putativus の頭文字
 P(pe) と P(pe) ⇒
  Pepe
 という説と、José の
 そもそもの形 Jusepeが
 変化して Pepe になったってのと。
 Padre Putativo も結構
 こじつけっぽいなぁと
 思ってたが、この説もどーも
 しっくりこないね。
 あ、 Pepa は単に女性形ね。
 Pepita はそこに更に縮小辞。

ちょっと逆になるが
María JoséJosefa になる件。
 女性名に多い María ナントカの
 María は大抵省略されるんだが
 José の部分が普通の女性名としてもある
  Josefa になっちゃうのね。
    ← José の昔の形、Jusepe の
    PがFとごっちゃになって(コレよくある)
    それがまた女性形になったっての。
  Josefina はその派生形だ。
    んでまたそこから Fina が出来る。

José María
 Jochémaría ⇒
  Chema

Ingacio
 Innaacho ⇒
  Nacho

Sergio
 Cherchio ⇒
  Checho, Keko

Enrique
 Eenkike ⇒
  Quique, Kike

Marcelo
 Marchelo ⇒
  Chelo

Concepción
 Conchepchón ⇒
  Concha

Carmen
 Carmenchu ⇒
  Menchu
  (chu = バスク地方の縮小辞)

Isabel
 Ichabel ⇒
  Chabela, Chabeli

(María + ) Dolores
 アクセントあるとこから2音節 ⇒
  Lole, Loli, Lola, 縮小辞の Lolita

FranciscoFran とか、
PurificaciónPuri とか、
María SoledadMarisol とか、
RosaRosi とか、
そういう簡単な略し方は
いちいち解説なしね。

あ、他に愛称じゃないが
店の名前なんかでMayCaとか
Mayteとか、間にY が入るヤツってのは
María Carolina とか
María Teresa とか、二つの名前を
Y でつないでみただけだったり、
商売なんかだと経営者二人の名前を
Y でつないで社名にしてみたり、
ってパターンだね。

で、苗字の方のトリビア。

スペイン語に限らず他の言葉でも苗字は
職業やら「ダレソレの息子」ってな言い方
しますわな。
Johnson、Andersen、Karajan
Shostakovich、Stephanopoulos
McDonald、Fitzgerald、Bin Laden、
きりがないからもう止めるが
スペイン語でも -ez がその
ダレソレの息子、ってな苗字に
なる。 ちなみにそゆのを
patronímico とゆー。

まぁ普通によく聞く苗字と
その元になったとーちゃんの
名前(カッコ内)。

Álvarez (Álvar, Álvaro)
Antúnez (Antón)
Benítez (Benito)
Bermúdez (Bermudo)
Blázquez (Blas)
Díaz, Díez, Diéguez (Diego)
Domínguez (Domingo)
Enríquez (Enrico, Enrique)
Estévez (Esteve, Estevo, Esteban)
Fernández (Fernán, Fernando)
Garcés, Garcez (García)
García (Garcí, Garzo)
Giménez, Jiménez, Ximénez (Gimeno, Jimeno, Ximeno)
Gómez (Gome)
González (Gonzalo)
Gutiérrez (Gutier, Gutierre)
Henríquez (Henrico, Henrique)
Hernández (Hernán, Hernando)
Ibáñez (Ibaño, Iván)
Láinez (Laín)
López (Lope, Lopo, ‘lobo’)
Márquez (Marco, Marcos)
Martínez (Martín)
Méndez (Mendo)
Menéndez (Menendo) y Meléndez,(転)
Mínguez (Mingo, Domingo)
Muñoz (Munio)
Núñez (Nuño)
Ordóñez (Ordoño)
Páez (Payo)
Peláez (Pelayo)
Pérez (Pero, Pedro)
Ramírez (Ramiro)
Raimúndez (Raimundo, Ramón)
Rodríguez (Rodrigo, Roderico)
Ruiz (Ruy, Roy, Roi)
Sánchez, Sáez, Sáenz, Sainz, Sanz, Sanchis... (Sancho)
Suárez (Suero)
Valdez, Valdés (Valdo, Waldo, 西ゴートの王から)
Vázquez (Vasco)
Velázquez (Velasco)
Vélez (Vela)
Yágüez (Yagüe y Yago)
Yáñez (JuanからIoannesを経て)
     以上、Wikipedia から抜粋

うわ、こんなあんの。
フツーに聞くの以外は
削除ったのに。



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なんか力作?の
ポルボロンシリーズを
終えた後は
一気に更新頻度が
減ってしまってるにも
関わらず、
“お気に入り”から
見に来て下さってる方が
複数いらっしゃるようで
大層ありがたいことです。

ダンケシェーーーーーン!

ってわけで今日は
現代の海賊の話を。

カリブの海賊のような
いかにも~~のはもちろん
現代はおらない。

しかしスペインの船は結構
海賊の被害に遭っている。

マグロ漁船とか、
外国沿岸で操業してる船のとこに
高速ボートなんかで黒いヒトらが
銃とか持ってダーーーっとやって来て
船に乗り込んで
身代金を要求するんだね。

まぁだから船に乗り込んで
金目の物を強奪、という
昔スタイルではなく
どっちかちゅうと
誘拐っぽい乗りかね。

で、漁船なんかは
軍隊がもっと
海賊のいる海域を
パトロールして
護ってくれというわけだが
広い海のどこに
出るか分からない
海賊のために
一体どれだけ
軍の船を出せば
気が済むというのか。
民間の営利目的の船のために
軍に出動せよって
何じゃそれ。
その費用はもちろん
国民(と納税外人)の血税だろうが。

で、
そういう船の定期点検を
遠い外国の基地で
やってる兄貴がいるという
連れの話によると、
やられる方が間抜け、だそうだ。
自衛をちゃんとやる船は
やってる、と。
銃保持の資格やら持った
軍隊上がりとかのガードマンを
ちゃんと雇ってて
怪しいのが近づいてきたら
銃ぶっ放して追い払うんだそうだ。

要するに、
海賊にやられたとニュースに出て
身代金が国民の血税で
払われるまで
身柄拘束されてお涙頂戴
やってるのは
やってしかるべき自衛を
疎かにしてた愚か者、
ってことなんだね。

ところで
国民の血税の身代金だが、
スペイン政府は基本的に
テロ行為に決して屈しない、という
姿勢を保っているので
こういう恐喝による
身代金やら用心棒料は
絶対に払わない、
払った者には罰金を科す、
というとこまで徹底してる。

…はずなんだが、
実際はね~~~。

建前上払えないわけだが、
実際に海賊に拉致されて
泣いてる船乗り達が
テレビに映り、その家族が
政府に何とかしてくれと
訴えておれば、
そこで何もしないと
突き上げくらってしまう。

払わない、交渉もしない、と
いうのが建前だから、
何があっても絶対
払ったとは言えない。
しかし、ある日突然
にっこにこして
「明日はいい展開を期待出来そうですね」
とか言うバカがいるからね。
その翌日に人質無事解放、
犠牲者ゼロとか聞けば
嫌でも裏を疑るわな。

で、その身代金、
どっから出たんだい?
あんたのポケットマネーで
払ったんかい?
ワタシら、
民間の営利団体が
ケチケチやってるツケを
払うために
涙を呑んで
納税してんのかい?



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