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shiratsuyuのひとことがたり

宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

10年目の3.11が過ぎました。あの時に時間が止まったままの方もまだたくさんいらっしゃり心が痛みますショボーン

 

我が家も家のなかの本棚やスチール棚がすべて倒れ、ぐちゃぐちゃになり、家人がディアゴスティーニで毎週送られる来る材料で作り、出来上がった蒸気機関車がものの見事にぶっ壊れました。あえなく粗大ごみとなりました。今なら笑って話せますけれど、テクテク歩いて、やっと家に帰り着き、ぐちゃぐちゃの蒸気機関車を見た時はショックを受けていましたポーン

写真を撮っといて良かった!まだ色を塗る予定だったそうです。

自分に起こったことはだんだん忘れていきますが、この災害は決して忘れないようにしなければと思っています真顔

 

2月に読んだ本のアップです本

 

7)門井慶喜著『定価のない本』

古書の町である東京神田神保町の古書店「琴岡玄武堂」は古典籍(明治維新以前の和装本)を専門とする業者。店主は琴岡庄司。

終戦から1年経った時、仲間の三輪芳松が死んだと知らされる。倉庫で崩れた古書の下敷きになったとのこと。

事故?その死に疑問を持った庄司は調べることにした。

そこで知るGHQの狙い。この日本という小さい国がアメリカに戦い挑んだことに、これは日本の歴史が関係あると考えたGHQは日本の古典籍をすべて抹消すると芳松から古典籍の買取を行った結果だった。

芳松亡き後庄司にその任がまわって来る。

その仕事をしながらもじっと時期を待つ庄司。ついに・・・!!

津軽の素封家の息子津島修二(太宰治)がいい役回りで登場し、この物語に色を添えてくれて嬉しくなった。

“古典は『のこる』ものではなく、誰かが『のこす』もの”の一文が心に響きました。

今年に入ってから読んだ本で一番面白かったです。

 

8)優衣羽著『紅い糸のその先で、』

小指に結ばれている運命の紅い糸が見える瀬戸つむぎ。その糸が一本につながる瞬間は運命の相手が近くにいる時。

紅い糸が見えることを負担に思っているつむぎは人との関りを極力避けていた。

高校に入学したつむぎは同級生苑田由佳梨(そのだゆかり)と友達になり嫌々ながら一緒の風紀委員会に入る。そこで3年生の泉縁樹(いずみよしき)と架間解人(かざまかいと)と知り合う。

帰り道が同じ方向の架間の小指を見たら、彼の小指にはナント紅い糸が無かった!そして彼には予知夢を見るという不思議な能力があった。

誰にも言えないことを架間に告白するつむぎ・・・。

青春の瑞々しさにキュンキュンしてしまう。

時代が変わっても、価値観が変わっても、いつまでも変わらない瑞々しい青春が決して無くならないでいてほしいと思わず願ってしまいました。

 

9)湊かなえ著『絶唱』

1995年に起こった阪神淡路大震災で被災し、その後トンガ島を訪れた3人の女性と、その女性と関わるトンガ島でゲストハウスを経営している尚美の物語4編。

楽園:雪絵と鞠絵の双子の姉妹。震災で雪絵が亡くなり、母親は鞠絵を雪絵として接してくる。雪絵として振る舞っている鞠絵がトンガで楽園を見出し自分の再生を誓う。

約束:トンガの高校で家庭科の教師をする松本理恵子。恋人宗一との仲を取り持ってくれる宗一の親友滝本祐司を震災で亡くす。震災が起きる前に滝本に言った言葉を後悔する恵理子はボランティアでトンガに行く。トンガで尚美と知り合いトンガの風習を知り、宗一とのことも考え直すことに・・・。

太陽:震災で父を失った高杉杏子。大学時代のボランティアメンバーの男の間にできた子を産む。5歳になった子 花恋を連れて、震災の時嬉しい思いをさせてくれたセミシさんに会いたくてトンガに・・・。

絶唱:作家となった「わたし」が今は亡きトンガの尚美に送る手紙。震災当時の様子や当時の想いが綴られる。

著者湊かなえは、実際に震災に遭い、また青年海外協力隊としてトンガを訪れている。その著者の私小説的な物語。

今年はコロナ禍で慰霊祭は小規模なものになりましたが、またもう震災のことを全然知らない人が増えていきますが、被災の事を忘れずにこのような物語を紡いでくれた著者に感謝したいと思いました。

 

10)阿部暁子著『どこよりも遠い場所にいる君へ』

先月に読んだ同著者『また君に出会う未来のために』での登場人物八宮和希の「過去から来た人」に会った物語。

八宮和希が高校生で月ヶ瀬和希と名乗っていた時のお話。

父親の不祥事で、横浜から知り合いのいない離島 采岐島にある采岐島高校に進学した和希。

采岐島には「神隠しの入り江」と呼ばれ、入ってはいけないと注連縄が渡されている場所がある。和希はそこを憩いの場所にしていた。

ある日そこで倒れている少女を発見。意識を取り戻したその少女は1974年から来たという。

少女は七緒と名乗り、島の彫刻家高津の家で保護されることになる。

横浜から和希について同じ高校に通う尾崎幹也に同じ寮生活を送る友人たち、彫刻家の高津、担任の仁科らの登場人物が織りなす学園もの?に七緒の不思議を織り交ぜた青春もの!!

いいなぁ青春!この時代をいつまでも幸せに生きていける時代であってほしいと強く願っている。

最後に七緒の謎が解け、和希に届いた七緒からの手紙にはやはり泣いてしまった涙腺の緩い私です。

青少年向きの小説(集英社オレンジ文庫)だったが、私はとても好きだ。読みやすいし理解しやすいのが何より本を読む楽しさを教えてくれる。

 

11)佐々木譲著『図書館の子』

「図書館の子」という書名と“時の旅人たちを巡る六つの物語”との新聞広告に惹かれて読んでみました。

未来からやってきて東京大空襲の起きることを、タイムトラベル中の事故を助けてくれた医師に教えた男「遭難者」。京成線の廃駅が過去に繋がっていることを知り、そこに友達を置き去りにした「地下廃駅」。吹雪の日の図書館で謎の男に助けられた少年クルミ「図書館の子」。メディチ家が所有していた磁器を巡る「錬金術師の卵」。古いホテルの廃業が決まり、記念にそのホテルに行った男女がそこで体験したこととは「追奏ホテル」。大連のダンスホールで働く千春は青年安西順二と知り合い駆け落ちする。その千春のもとに駆け付けたのは7年の時空を超えてきた順二だった「傷心列車」

う~ん 何とか読み終えた。面白いと言えば面白かったかな。でも内容を理解するのに四苦八苦し、この内容紹介でいいのかちょっと自信がない。

2月26日に観劇したTBS赤坂ACTシアター月組公演『ダル・レークの恋』の感想を一昨日アップしましたが、肝心なことを書き忘れていたことを思い出しましたびっくり

 

特に新たに書くことでも無いような気もするのですが、まぁ備忘録的ブログですので追加したいと思います爆  笑

 

それは、れいこさん(月城かなと)のロングトーンの事ポーン

 

大劇場公演『ピガール狂騒曲』でれいこさんのロングトーンは話題になり拍手喝采でしたね拍手

 

『ダル・レークの恋』でもあったんです!!

 

それは、お芝居のなかではなく最後のご挨拶の時OK

 

何をおっしゃったのかもう忘れてしまった私ですが(情けないショボーン)『ピガール狂騒曲』より3倍は長いものでした。

 

いつまで続くのと驚くほどガーン

 

そばにいたありちゃん(暁千星)の驚いた顔が楽しかったですにひひ

 

美しい方の美しい声でのロングトーンパー

 

聞けて最高に幸せでした音譜音譜音譜

 

昨日、TBS赤坂ACTシアター 月組公演『ダル・レークの恋』を観てきましたラブラブ!

 

れいこさん(月城かなと)とうみちゃん(海乃美月)のコンビが美しすぎて、それにインドの騎兵大尉とハマ・ラジャの姫の衣装も煌びやかで美しく、もう申し分のない宝塚を観たという気分に浸りましたキラキラキラキラキラキラ

 

1階席の誰の頭も気にならない見やすい席であったのも嬉しかったです。

 

何回も再演されているそうですが、私は初見でした。

 

菊田一夫作品でナント!春日野八千代さん初演で代表作なんて、演じるのは怖かったでしょうね。

 

それともきっとやりがいを感じられたことでしょうか真顔

 

私は、ストーリー展開よりプロローグとフィナーレが素敵すぎて、月組組子の力を感じました拍手

 

出演人数が少ないのも観やすかったですグッド!

 

主役コンビ以外の月組メンバーを愛でていきたいと思いますハート

 

思いついた順です。

 

水の青年・少女役の彩音星凪さん菜々野ありちゃんのダンスが舞台を彩って、リフトも綺麗だった。一番目立っていましたチョキ

 

ダンスと言えばありちゃん(暁千星)、舞台を一人で掌ることができるその実力や如何に!と大絶賛したくなる素晴らしさ。顔が小さくまさに八頭身!ヤァー!素敵だったラブ

 

お芝居の中では、礼華はるさんと柊木絢斗さんの憲兵隊長とその子分が面白かったです。いい味出してました。

 

ホテルの従業員役の蘭尚樹さんと詩ちづるさんのコンビが可愛かった。別箱ならではの認識で嬉しかった。

 

カマラ姫(海乃美月)の妹リタ姫役のきよら羽龍ちゃんもいい役でした。好きな人が詐欺師だなんて思ってもみなかったよね?すごく目立ちました。

 

そして、落ち着いた王の風格と上品さが素晴らしかったおだちん(風間柚乃)。安心して観ていられます。

 

そしてそして、千海華蘭さん、蓮つかささん、佳城葵ちゃん、夢奈瑠音さん、楓ゆきさんにも目が行きました。

 

本公演だと主役を観ていたら、もったいないことに見逃してしまうジェンヌさんたちを観られたことが楽しかったですOK

 

れいこさんと海ちゃんのコンビをもう見飽きたと書いてらっしゃるブログを拝見する度、私は飽きることなんか絶対ないのになと残念になりますえーん

こんなに美しいザ・宝塚のトップコンビを是非実現させてほしいと思っていますドキドキドキドキドキドキ

 

 

 

昨日、宙組公演『アナスタシア』東京宝塚劇場千秋楽ライブ配信を見ましたテレビ

 

そんな大きなテレビではないのですが、ジェンヌさんの顔・表情がよく分かりとても楽しめました拍手

 

ストーリもよく分かり、先日の観劇で何観てたの?と自分にツッコミを入れましたうーん

 

やっぱり演者の顔・表情がハッキリ見えることの大切さ、でも好きな席を選べないチケット事情、いい席だと思っても前に座る人で残念な席になることの理不尽さを含めて、劇場の独特の優雅さを感じる観劇と、家でのくだけたダラダラ観劇を比べてしまう私です。

 

ダラダラ観劇捨てたもんじゃないと思いますが、ライブ配信だけじゃ宝塚の良さは絶対分からないですね照れ

 

『アナスタシア』いい作品でしたキラキラ

 

高貴なお姫様が、殺されているはずが生きていて、詐欺師と共に唯一の肉親で大好きなお婆さまに会いに行くというテッパンのストーリー。

 

ジェエンヌさんが演じるのにピッタリですねOK

 

プログラムにブロードウェイと日本で演じられた『アナスタシア』の写真が掲載されていましたが、やっぱり宝塚の方が何倍も美しいとつくづく思ってしまいました音譜音譜音譜

 

千秋楽映像でもキキちゃん(芹香斗亜)が一番良かったですグッド!

 

優しい・楽しい(唯一のアドリブ担当)・真剣・苦しいと硬から軟までの表情が素晴らしかったです恋の矢

 

私の宙組イチオシのりんきらさん(凜城きら)の出場場面もしっかり分かりました。

 

第8場のイポリトフ伯爵役でした。役付き場面はここだけでしたショック

 

芝居も歌も立ち姿もいいのにこれだけとは少なすぎる気がしますあせる

 

組替えでやってこられた紫藤りゅうさんに押し出された感じがしました。

 

厳しい世界ですね。

 

ちょっとショックガーン

 

でも私は応援していきたいと思いますパンチ!

 

千秋楽で美風舞良さんと星風まどかちゃんのご挨拶があり、花組でまたお目にかかることを楽しみにしたいと思いました目

 

一昨日、東京宝塚劇場 宙組公演『アナスタシア』観てきました拍手

 

1月3日月組公演千秋楽観劇以来です。

 

今回は2階A席でニコ

 

場内放送で「会話はお控えください」と言われていますが、おしゃべりしている方はいらっしゃいます。今日は劇場職員の方が「会話はお控えくださいと」おっしゃいながら巡回されていました。緊急事態宣言発令中ですしね。

 

『アナスタシア』とても良かったですOK

 

世界史に疎い私。アナスタシアの名前を知っているぐらいで時代背景や出来事などほとんど頭に入っていませんうーん

 

なんか暗そうな雰囲気で楽しめるかなぁと心配でした。

 

でもそれは杞憂でしたラブラブ!

 

アナスタシア(アーニャ)役の星風まどかちゃんがとても良かったですラブラブ

 

気品ありでおちゃめで可愛くて芝居も歌も上手いチョキ

 

それとグレブ役のキキちゃん(芹香斗亜)が素敵でしたハート

 

街で出会ったアーニャに心奪われたそのままの気持ちをずっと持ち続け、アーニャに銃口を向けるも撃つことができない苦しい心情がすごく伝わって、私にとっては一番の見どころでしたグー

 

評判の宙組コーラスも素晴らしく迫力のあるものでしたキラキラ

 

残念なのは主要メンバー(真風涼帆・星風まどか・芹香斗亜・桜木みなと・和希そら・寿つかさ)以外のジェンヌさんが目に入ってこなかったことですショック

 

私の好きな遥羽ららちゃん・凜城きらさん・留依蒔世ちゃん、台詞あったはてなマーク

 

次期娘1の潤花ちゃんも分からなかった。あとでプログラムみて白鳥の湖のオデット姫だと分かったけれどショボーン

 

2階席で、私、オペラグラスが使えないので仕方ないのですが、もうちょっと目立ってほしかったですムキーッ

 

残念過ぎるので21日の千秋楽、ライブ配信を見ることにしましたテレビ

 

それまでにプログラム読み込んでおこうアセアセ

 

 

 

 

ついさっき、宝塚歌劇公式ホームページを覗いたら、カレーちゃん(柚香光)の超絶カッコイイ表紙写真(?)が目に飛び込んできました目

花組公演『アウグストゥスー尊厳ある者ー』の写真カメラ撮影者の名前は出ていなかったのですが、もの凄くカッコイイ息止めて見惚れてしまいましたドキドキドキドキドキドキ

宝塚は美しい方の宝庫ですが、これほど美しい写真を見たことが無かったように思いました。

私が宝塚観劇を始めてからの人気スターの柚希礼音さん・明日海りおさんに次ぐ新たな人気スターになるような気がしました!!

何と言ってもそのビジュアルは今の宝塚随一と言えますよねラブ

 

1月に読んだ本のアップです本

 

1)松井今朝子著『江戸の夢びらき』

このコロナ禍で十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演がまだ決まっていないですね。いつになるのか待ち焦がれますね。

この小説はこの大名跡の始まり初代市川團十郎の妻であり、二代目團十郎の母である恵以(えい)の物語。

父間宮十兵衛と母を亡くした6歳の恵以は、土中に入定するという僧を見ている時、大人顔負けの表情をしている少年(海老蔵)に目が行った。その少年こそ後の初代市川團十郎、恵以の夫となる人であった。その少年もその時に恵以を妻にすると決めていた。

少年の父親は地子総代人であったが、少年は役者となる。

段十郎と名乗った初舞台から騒動を巻き起こすも人気を集めた。

やがて團十郎と名乗り恵以を妻とする。

自分で筋も書き顔を真っ赤に塗って演じる舞台は人気を博す。

そして、殺される。真相の分からないまま事件は闇の中。長男が團十郎を名乗り引き継ぐが・・・。

江戸時代の芝居小屋とお茶屋や役者と大名の関係など興味をそそられたが読み進めるのにすごく時間がかかった。読んでいるとすぐ眠たくなってzzzどこまで読んだか分からなくなってはてなマークを繰り返しながらやっとこ読み終えた。

特に何の感想も浮かばず、震災や火事で壊滅しかけた江戸でやっと芝居小屋が落成し初日に賑わった時の一文“人は苦しい時ほど現世を離れて夢に憩う”が心に残った。まさにその通りですね。

 

2)はらだみずき著『やがて訪れる春のために』

村上真芽(むらかみまめ)25歳。大学の家政学部を卒業し洋菓子メーカーに就職するも総務課配属になる。料理好きで大学を選んだにもかかわらず、思いの仕事に就けなかった。しかし仲間4人とカフェの開業という夢があった。物件探しなどしているうちに仲間の本気度に温度差があることに気付き、会社を退職してしまった。そんな時認知症の祖母が骨折で入院したと母からの知らせがくる。

真芽が小学校卒業まで祖父母と真芽一家が暮らした佐倉の家を13年ぶりと訪れると祖母が手入れしていた庭が見る影もなく荒れ果てていた。

真芽は庭の再生に取組むことにした。その結果・・・。

庭の再生が真芽自身の心と家族の心を再生することになるという温かな物語りだった。

私が千葉県に来て最初に住んだ四街道市のお隣、佐倉市が舞台となっていて懐かしさでいっぱいになった。

章も立春・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・大暑・立秋・処暑・秋分・冬至と二十四節気の名が付けられ、その時々の植物が登場し心がほっこりした。

 

3)原田ひ香著『まずはこれ食べて』

学生時代の友人たち、CEO田中雄一郎、営業担当伊丹大悟、IT担当桃田雄也、営業と事務池内胡雪、そして今は行方不明の言い出しっぺ柿枝駿で医療系のベンチャー企業「ぐらんま」を立ち上げた。

2DKのデザイナーズマンションを事務所にしていて、事業はまあまあ順調に進んでいる。

ある日、田中が週3日水回りの掃除と夕食と夜食を作ってもらうため家政婦を雇おうと提案し、了解される。

やってきた家政婦は筧みのり。彼女の作る料理は絶品で口癖が「まずはこれ食べて」。

料理の物語かと思いきや、田中・伊丹・桃田・胡雪そしてバイトのマイカと家政婦筧のそれぞれの抱える問題や悩みの物語が綴られ、行方不明の柿枝の話になると推理小説かと思わせる展開になりとてもハラハラドキドキと目が離せなくなった。

折角立ち上げた「ぐらんま」だったが、解散となるもそれぞれ自分の道を自信を持って歩んで行くのだろうと希望の感じられる読後感が良かった。

 

4)阿部暁子著『また君と出会う未来のために』

仙台の大学に通う支倉爽太、19歳大学1年生。オリンピックの終わった翌年2021年の物語。

アルバイトを始め、そこで1学年上の尾崎幹也と知り合い、幹也の友人八宮和希とも親しくなる。和希は爽太に「おれは過去から来た人にあったことがある」と言う。

爽太は、かの東日本大震災で両親を亡くし母方の親戚に引き取られた。その家も息子を亡くし爽太を息子の形代のように接する。それを辛く思う爽太はあの世に行けると噂のある神鳴崎に行きそこでタイムスリップする。9歳の爽太が行ったのは2070年。そこで五鈴と出会い共に生活する。

1か月半で元の地に戻った爽太だったが、出来事事態を心の奥底にしまい込む。しかし五鈴が忘れられず・・・。

未来へ行った爽太と過去から来た人と会った和希。

和希の天才的なピアノを封印していることや、爽太が大学の友人達と結成した「はぐれ弦楽四重奏楽団」の話を盛り込みながら、爽太と五鈴のこの世での出会いを描いていく。

爽太の叫び「出会わないことが正解なんて、そんなの絶対に嫌だ」が胸に響く!

ファンタジーでメルヘンで子供っぽいかもしれないが、私はこういう物語がすごく好き!

涙も流れるしガハハハッと笑えるし幸せな読書時間でした。

 

5)篠綾子著『桜小町 宮中の花』

未だ謎の多い絶世の美女 小野小町の本当の姿とは?の小説。

宮中の小町と、幼少期の小町の宮中に上がるまでの物語。

平安初期、仁明天皇の御代。更衣として宮中に上がった小町。天皇に頼りにされ愛されていたが、お手付きだったかは不明。

美しくあでやかで和歌も一流。そんな小町をめぐる人々、在原業平や良岑宗貞、紀種子との交流。仁明天皇の東宮をめぐる諍い。藤原良房の台頭による政変。などが盛り込まれ興味津々で読み終えた。が、謎の部分をよくぞ小説にしたと思うけれど、また平安時代を現代小説で読むというのは中々趣きがあり、私はけっこう好きですが、すべてを受け入れるのはちょっと難しいと思えた。

やっぱり小説だからだよなぁなんて思ってしまうこともありました。

 

6)遠藤遼著『平安謎解き歌ごよみ;在原業平とくちなしの女房』

前に読み終えた作品と同じ、在原業平・小野小町・惟喬親王が登場。それに業平の友人陰陽師 大春日真野麻呂と小町の局にいる女房 弁内侍が共に活躍し、小町が出す謎を業平が解決するという気楽なエンタメ満載の小説でした。

歌の解釈を中心に雅さに触れながら楽しく読むことができました。

弁内侍の正体が?業平と愛し合う?

まぁエンタメ小説だから楽しんだもの勝ちかも⁉

 

おまけニコ

ステイホームの毎日、認知症には気を付けないとと「数独」と「まちがいさがし」に努めている私です。

音譜チコチコチーチー チコチコチー音譜と口ずさみながら挑戦していますパー

 

 

新しい年になり10日が経ちました。

緊急事態宣言が出されましたが、コロナ感染者数には驚きますがあまり緊迫感が感じられず、とても感染者数が減るとは思えないです。

誰が感染してもおかしくない状態です。

東京宝塚劇場でも上演時間の開始時間が変更になりました。

13:30が11:00に変更になった日はキャンセルしました。1月は観劇予定がなくなりました。

ステイホームしようと思っています。

去年の読書記録の最終回。1年で66冊でした。

ほとんど外出しなかったのですが、読んだ本の冊数は例年と変わらなかったです。家に居たからといって冊数が増えることは無かったです。

12月の読んだ本のupです本

 

62)三上延著『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ;扉子と空白の時』

ビブリア古書堂の栞子さんと大輔くんの娘 扉子ちゃんが高校生になって登場。

扉子ちゃんが祖母篠川智恵子に呼び出され、持ち出した2012年と2021年の「ビブリア古書堂の事件手帖」。

2012年に扉子ちゃんが生れ、2021年は小学3年生。扉子ちゃんが高校生の今って何年?とのっけから混乱。未来の話なん?

2012年と2021年に栞子さんと大輔くんが関わり謎解きをした横溝正史『雪割草』にまつわる物語。

『雪割草』は存在しない幻の作品だった。その作品を所有していたらしい上島秋世が亡くなった。そしてその所有物は誰かに盗まれた!

本を読みだすと止まらなくなり、読んだ本の内容は全て頭の中に刻み込まれ絶対に忘れないという篠川3世代(智恵子・栞子・扉子)。

『雪割草』事件でもこの能力が発揮され解決に結びつく。

私はどうも智恵子が苦手。やり方が狡い!

私は古書の値打ちがどうも理解できなく、たとえ著者の自筆原稿だとしてもその値打ちは分からないです。

誰も知らないからといって偽物の自筆原稿を作るなんてどうなんでしょう?智恵子さん!

 

63)芦沢央著『貘の耳たぶ』

妊娠7ヵ月の頃、産院主催の両親学級で一緒になった石田繭子と平野郁絵。2人は同日に出産する。繭子は帝王切開で、郁絵は普通分娩で。新生児室で隣同士のベッドで寝ている2人のベビー。目の前でいろんな偶然が重なってベビーの名札が入れ替わってしまったにもかかわらず、そのままにしてしまった繭子。繭子は郁絵の子を航太と名付け、また何も知らない郁絵は繭子の子を璃空と名付け育てることに・・・。

それぞれに愛情深く一生懸命に育て、子どもも慕う。そして4年が経つ。

郁絵の不倫を疑った夫がDNA鑑定を行ってみると夫婦共に璃空と生物学上の親子で無いとの結果が!産院での取り違え⁉

今更子供の交換なんてできるわけない・・・。

生みの親より育ての親と言いますし、産むより育てる方が何倍も大変です。と言って、自分の子には夫と自分の血が流れ確かに同じだと思えるところがあります。

取り替えるなんてできない・・自分の子をこの手に抱きたい・・揺り動く郁絵。そして繭子の真実の一言!

こうなって良かったと思う結末でした。

航太くんも璃空くんもこれからの時間と共に成長し過去を忘れ、どうか幸せであってほしいと願いました。

 

64)宇山佳佑著『桜のような僕の恋人』

カメラマンを目指し上京しスタジオで働くも失敗ばかりでついに退職、レンタルビデオ店のアルバイトをする朝倉晴人。何気に入った美容院でスタイリストの有明美咲に一目惚れ。

美咲にカットしてもらっている時、顔を動かした瞬間耳をちょん切られるというハプニングが起きる。お詫びに何でもするという美咲にデートを了解させる。

ここから2人は恋人同士となる。しかし幸せいっぱいの2人に悲劇が訪れる。

美咲は、人の何倍もの速さで年老いる早老病(ファストフォワード症候群)を発症。

再度カメラマンを目指してスタジオに雇ってもらい張り切る晴人。老婆になっていく姿を見せたくないと、もう会わないと告げる美咲。

美咲の兄貴司・貴司の恋人綾乃・晴人のスタジオの先輩真琴etcの登場人物も魅力的で儚い恋物語を彩ってくれる。

新幹線(東京↔豊橋)で読んでいたが涙が溢れて仕方なかった。こんな王道の恋愛小説で結末も分かりすぎているのに泣けてしまうなんて、年取っても人間って純愛小説が好きなんだと確認させられた物語でした。

 

65)谷崎由依著『遠の眠りの』

大正の終わりから昭和の戦後までを生きた西野絵子の物語。

福井の郊外の農村で生まれ、長男だけが大事にされ、食事も学習も差別され、女は結婚し婚家の後継ぎを生むのが幸せとの考えを押し付けられて育つ。

絵子はそんな親に反発したため家を追い出される。親友のまい子の家でお世話になった後、絹産業に取って代わった人絹工場で女工をするが仕事に身が入らず辞める。そして福井駅前にできた百貨店で、そこに併設された「少女歌劇」のお話を書くことが条件で採用され勤めることに。

女工時代の労働運動の前線に立つ吉田朝子や少女歌劇のスター・キヨ(ボーイソプラノの持ち主:性別を偽り入団)との交流を通して描かれる絵子の人生。

労働運動の闘士になるわけでも無く、華やかな脚本家になるわけでも無く、やはり平凡な人生を歩むしかない絵子。

ほとんどの人が、選ぶことのできない時代を粛々と生きていく。

特別でない人を主人公にその時代を映し出した読み出のある小説だった。

 

66)白石睦月著『母さんは料理がへたすぎる』

高校生の山田龍一朗。会社員の母と三つ子の妹(透・蛍・渉)の4人暮らし。父が交通事故で亡くなり、勤め人の母に代わり、以前父がしていたように食事の用意を中心とした家事全般を担当する。

龍一朗・三つ子ちゃん・母(琴子)・父(武蔵)がそれぞれ主人公の短編7編からなる。

母さんは料理がへたすぎる:龍一朗、高校1年の出来事。三つ子の幼稚園キャラ弁を作ったり、クラスの女子に憧れたり、孤軍奮闘する龍一朗。

ないないづくしの女王さま:小学1年生になった妹1号透(とおる)。母の日のプレゼントを山菜の女王(シオデ)と決め、一人やまんば山で必死で探す透。

待ちぼうけの幸せ:父と交流の出来る妹3号渉(わたる)は夢の中で父に会いに行っている。父は三途の川(?)の麓で惣菜店を開きお客さんもぼちぼち。武蔵と琴子のなれそめが語られる。

プレゼント:高校2年になった龍一朗が、友達の渡辺辰美からと届いたイタリアからの葉書をめぐって、思い出す小学5年生の時にあったこと。

ウソつきたちの恋:妹2号蛍(ほたる)の恋。蛍はコンビニでバイトする龍一朗の先輩烏丸岬に恋をした。彼は龍一朗が所属する文芸部の部長。しかし岬はどうも顧問の青木先生が好きらしい。

春が生れる:母琴子の独り言。今の生活の事、夫武蔵の亡くなった時の事、ふろふき大根を見るともどす事。そんな琴子に武蔵の姉からお見合いの話が・・・。琴子は渉に連れられ武蔵に会いに夢の中へ。

母さんは料理がへたすぎて:龍一朗、高校3年生。進路で悩む。そんな中、お隣の中山さんが右手骨折し、龍一朗が夕食作りを担当する。その中山さんの快気祝のパーティーで腕を振るう龍一朗。進路は?まだまだ迷う?

「おいしい文学賞」受賞作。美味しそうなお料理ばかり登場。誰か私に作って食べさせて!

人への思いやりが溢れていてすごく楽しく読めました。登場人物の成長も楽しめながら、生きる基本はやはり食べること。美味しいと言って食べる幸せ。美味しいものを作って美味しいと食べてもらう幸せ。そんな幸せに溢れていた小説でした。

 

1月恒例のスカステ番組『スター新春メッセージ』を今年は私としては珍しく①~④まできちんと見ました。

「今年のモットーを漢字一文字で」に興味をひかれメモってしまいましたので、それをアップしておきたいと思います。

50音順だったのを組別に変えてみました。

 

専科

轟悠:

凪七瑠海:

 

花組

柚香光:

華優希:

朝月希和:

瀬戸かずや:

水美舞斗:

永久輝せあ:

聖乃あすか:

 

月組

珠城りょう:

美園さくら:

月城かなと:

鳳月杏:

暁千星:

風間柚乃:

 

雪組

望海風斗:

真彩希帆:

彩風咲奈:

彩凪翔:

朝美絢:

 

星組

礼真琴:

舞空瞳:

愛月ひかる:

瀬尾ゆりあ:

 

宙組

真風涼帆:

星風まどか:

芹香斗亜:

桜木みなと:

潤花:

 

漢字って不思議ですね。それぞれのジェンヌさんにピッタリ合っている気がします拍手キラキラキラキラキラキラ

 

お正月三が日がすぎてしまいましたが

あけましておめでとうございます

心から笑顔になれる一年となりますよう心からお祈り申し上げますキラキラ

 

昨日1月3日、東京宝塚劇場 月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲』千秋楽観てきました拍手

 

友会第1抽選で初めて(恐らく)当選した千秋楽チケットでした目

 

『WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲』は2回目の観劇です。

 

東京宝塚劇場がリニューアルされて今年20年になるようで、席に記念品の「オリジナルエコバック」が置いてありました。

 

今エコバックはなくてはならないものですよね。

 

「Reborn 20th Anniversary」のロゴ入りエコバックはとても嬉しかったです。早速使いたいと思います。ありがとうございます照れ

 

この月組公演、日本物のショーとコミカルお芝居の組み合わせ。お正月に観るのにピッタリで幸せ感に包まれました爆笑

 

松本悠里さんの退団公演。日本物の舞は鬘とお着物ですごい重量になるそうです。歌舞伎だと男性だから可能だけれど、女性が身に着けて舞うのはすごく大変なこと、と確かスカステの「松本悠里卒業特別番組」で言っていたように思います。

 

その松本悠里さんの最後の舞を実際に観られたことはとても幸運で有難いことだと思いましたグッド!

 

“ミエコ先生”とすべてのジェンヌさんから尊敬と親しみを抱かれた宝塚人生ドキドキ昨日無事ご卒業されましたニコニコ

 

これからの人生も幸多かれとお祈り申し上げますおねがい

 

お芝居の方も千秋楽特別アドリブ満載でとても笑わせていただきました爆  笑ものすごく楽しかったですニコニコ

 

そして、最後の3回目のカーテンコールの時、珠ちゃん(珠城りょう)がお一人で現れ、珠ちゃんの影武者を演じたのは“98期 蒼真せれん”と発表されましたクラッカー

 

珠ちゃん優しいラブラブラブラブラブラブ

 

ご本人もファンの方も嬉しかったでしょう音譜音譜音譜

 

コロナウイルス感染の猛威に怖れ慄きした2020年も明日・明後日の残り2日となりました。

 

イギリスと南アフリカのコロナウイルス変異種に感染した人がもう日本にいるのも驚きですガーン

 

感染対策がマスクと消毒だけというのも心許ないですね。

 

来年にはコロナ終息を強く願っていますが・・・

 

宝塚観劇のまとめと言っても特に書くほどのことも無いのですが、一応備忘録ですので書き記しておきたいと思います真顔

 

1月 

*日本青年館ホール 花組公演『マスカレード・ホテル』(友会抽選)

*東京宝塚劇場 宙組公演『イスパニアのサムライ/アクアヴィーテ』(友会先着)

2月

*東京宝塚劇場 宙組公演『イスパニアのサムライ/アクアヴィーテ』2回目(友会先着)

*御園座 月組公演『赤と黒』(ぴあプレリザーブ)

11月

*東京宝塚劇場 月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲』(友会②抽選)

宝塚の舞台は5公演でした。

 

来年のチケットは月組千秋楽と宙組『アナスタシア』が2公演、友会抽選で当選しました拍手

 

花組は残念ながら友会抽選は落選でした。先着はなしで一般はチャレンジしませんでした。

 

友会抽選で当選は「行ってもいいよ」、落選は「行くな」と理解して、先着と一般発売のチャレンジはしばらく止めておこうと思っています真顔

 

こんなへなちょこブログに足をお運びくださった皆様本当にありがとうございますラブラブラブラブラブラブ

 

とりとめのない内容のブログですが、ブログに書くことがあるというのが幸せなことだと思った1年でしたおねがい

 

来年がみなさまにとって笑顔に満ち溢れた1年でありますようお祈りしておりますラブ