こういう学校現場もあったよ・校則編〜卒業生から | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● こういう学校現場もあったよ・校則編〜卒業生から

こんにちは。三浦真弓です。

学校で仕事をしていたときの、「こんな学校現場があったよ」をお届けしています。

今回は、校則を変更したときのことについて書いています。

*こういう学校現場もあったよ・校則編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師側の考え
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜生徒の意見編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師の意見交換編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜卒業する3年生も大事にしよう
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜1年目の結論
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜翌年以降の生徒と先生

校則を自分たちの手で、より良いものにできた体験が、

「生徒会役員に立候補して、もっと、校則を変えていきたい」

と思う生徒を増やしました。

そして、翌年以降も、靴や制服の中に着る服装について、変更していきました。

数年、こうした活動が続いたある年のことです。
卒業して高校生になった生徒が、中学校に来て、

職員室で高校生活のいろいろな話をしてくれていました。

勉強に、部活動に、いろいろ頑張っているようです。

保健室に来ても、いろいろな話をしてくれました。

そんな中、

「いい学校だと思うけど、聞いてくれる? 

学校指定の靴が、白い運動靴なんだよ!! 

中学校は、白がベースなら、色のついたラインとかあっても良かったのに!」

という、高校の校則についての文句が口をついて出ました。



なるほどね〜。

そこの高校、校則が厳しいんじゃないかなーという、

ウワサは聞いていたものの、

通ってみると、中学とのギャップもあって、驚くよね。

「みんなが同じ靴を履いているから、

まぁ、別にいいんだけど、中学の方が、

選択の幅があったなー、と思う」

なるほどー。

窮屈で、嫌だなと思ったら、

中学のときみたいに、変えればいいんじゃないの?

「やっぱり? 先生もそう思います?」

うん。思うよー。
中学校のときに、どうやって、校則を変えて行ったのか、覚えてる?
学級で何をしたのか、とか、どうやって生徒議会に持って行ったのか。

生徒総会で、全校生徒の話を聞くために、どのようにしたのか、など。

「覚えてる。覚えてる。友達にも、どう思うか聞いてみながら、やってみようかなと思う」

いいねー! 頑張ってね! 

まぁ、中学校のときみたいに、

簡単にはいかないかもしれないけど。。。生徒数も多いし。

「うん! でも、なんの希望もないわけではないと思う」

と言って、生徒は帰っていきました。

結果は、変えることはできなかったようです。

というか!
学級で話し合ったことを持っていく生徒議会や、

全校生徒で学校の問題を話し合う生徒総会がなかった。

と言っていました。

なるほど。

彼が進学した高校は、

国公立大学の合格を目指して、頑張るぞー!という感じの、

新し目の高校でした。

生徒発で、何かを運営していくような、

そういう仕組みはまだ、できていなかったのかもしれません。



その点は、残念でした。

でも、ん?ここは、どうなっているのだろう? 

変えた方が良い気がする!と思ったときに、

学校の校則を変える方法はあるのか?と考えてみたり、

そのためには、どのように行動したら良いのか?と

考えて行動したり。

そういう経験を中学生時代に、できたということは、

次に繋がるのだなということを感じました。

そこまで、考えて、生徒と一緒に、

校則を考えていこうとしたわけでもないのですが。

(でも、それは、私が未熟すぎて、気づかなかっただけで、
生徒指導主事の先生やベテランの先生方は、

気づいていらしたのかもしれません)

学生帽をかぶっていた!という、

当時、少し、時代遅れだったかも?

(でも、やめるきっかけも特になかった)という状況のおかげなのか。

先生と生徒と一緒に、

取り組みやすいところから校則を変えていこうとしたことは、

教師側にも、生徒側にも、たくさんの良いものを残してくれました。

 右こういう学校現場もあったよ・校則編〜まとめ