● こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師側の考え
こんにちは。三浦真弓です。
学校で仕事をしていたときの、「こんな学校現場があったよ」をお届けしています。
今回は、校則を変更したときのことについて書いています。
*こういう学校現場もあったよ・校則編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師側の考え
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜生徒の意見編
生徒からいろいろな考えや意見を出してもらっている一方、
教師側も、改めて、どのような方向性にすると良いのか、考えていました。
中心となるのは、生徒指導部会に所属している先生方です。
「生徒から、ごもっともな意見が出てきているけど、あれは、全部、採用するのか?」
「今はまだ、教師側も、OKを出せそうな範囲の意見だから、はいどうぞ!と言えそうな雰囲気だけど、
この先、え?それもあり?というような意見を言ってきたとき、どのようにするのか。
生徒の意見を優先で認めるのか?」
教師側が、みんな同じ気持ち、考え方、態度でいないと、生徒から多くの意見が出てきた時に
「〇〇先生は、認めてくれそうだって言っていたのに、どうして、△△先生は、無理かも?っていうんですか?」
「結局、意見だけ言わせて、どうせ、校則なんて変わらないんでしょ」
「話し合いだけさせて、変える気がないんじゃないの?」
なんて、否定的に思われる可能性があります。
それでは、なんのために話し合いをさせたのか、わからなくなってしまいます。
それで、
ずっと、教師側は、どのような姿勢でいるのかを、話し合っていました。
その結果、出てきたものは
「中学生らしい」を基準にしようということです。
職員全員で、これで行こうと決めるまでには、すったもんだがありました。
何と言っても「中学生らしい」という言葉は、人によって、判断が変わりそうですものね。
私も、質問しました。
「もし、セーラー服の下に、ものすごく派手な色のシャツとか着てきて、襟元からその色が見えていて、注意した時に
『中学生らしいと思って、着てきました!』
と言われたら、どうします? 認めるんですか?」
生徒指導主事の先生は言いました。
「中学生らしいを基準にすると決めたら、それは認めないといけないよね。
今回、そのために、話し合ってるんだし。
でも、
生徒が中学生らしい!と言っても、それをそのまま認めるのではなくて、生徒と話しはするよ。
『どんなふうに、中学生らしいと思うの?』って。
それで、生徒の話を聞いて、こちらの想いも伝えて、それで、中学生らしいから、こうして来た!というのなら、それは認めるしかないよね」
なるほど。。。。
生徒と話をすると言っても、言いくるめるためではありません。
生徒が考えている「中学生らしい」を聞くためです。
それで、このスタイルが中学生らしいんだ!というのなら、認めよう。
しかも、生徒に考えさせるために、今、話し合いをしているのだから、これで良いのでは?ということになりました。
個人的には、そんな曖昧な、どうとでも取れるような言い回しで、いいのかな、という心配はありました。
何と言っても、荒れた空気感のある中学生時代を過ごして来たので。
でも、生徒指導主事は、決めたなら、認めようよ!とおっしゃっているし。
確かに、そのために、生徒にも話し合いをさせているんだし。
新しい別の、細かい校則を作るのでは意味がないよね、で始まっているし。
教師側の考えのベースに
「中学生らしい」
を置いて、確認していくことにしました。
校則変更編・続く〜