こういう学校現場もあったよ・校則編〜卒業する3年生も大事にしよう | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● こういう学校現場もあったよ・校則編〜卒業する3年生も大事にしよう

こんにちは。三浦真弓です。

学校で仕事をしていたときの、「こんな学校現場があったよ」をお届けしています。

今回は、校則を変更したときのことについて書いています。

*こういう学校現場もあったよ・校則編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師側の考え
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜生徒の意見編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師の意見交換編

教師側は、校則を変えていくにあたり

「中学生らしい」を、生徒と一緒に考えていこう!

という考え方で行くことにしました。

学級で話し合いをし、生徒議会でも意見交換がされ、

また、学級で話し合いを深める。



これが繰り返されて、

生徒総会で改めて、生徒の意見としてまとめて、

職員会で決定するというような流れになりました。

生徒には、

「これまで、たくさん話し合いがされているのはわかっているけれども、
最終決定としては、職員会で、校長先生の決定になるよ。

そして、来年度から、変更になる

ということが伝わっていました。

最終決定が校長先生の承認とはいえ、

意地悪なことをされるわけでもありません。

これまで、職員会や生徒指導部会の話も伝わっていますしね。

その中で、

「来年度から、変更になる」

というところについて、生徒側、教師側どちらも

「検討した方が良いかも」

という空気になって来ました。

これまで、一生懸命生徒をまとめて来た3年生。

「これだけ、話し合って来ても、自分たちは何も変わらない???」

損得ではないけれど、卒業して行く3年生にも

「一生懸命、考えて、話し合いをして来て、良かったね」
と思えることがあると良いよね!

教師側、生徒側のどちらからも、そのような声が上がって来ました。

それで、教師側では

「男子の学生帽を止めることや、

今、話し合われている女子の髪をしばるゴムの色など、

すぐに変更しても問題なさそうなことは、すぐに許可しよう」

という意見になりました。

 



学校の校則を変えて行く。
生徒と話し合って、変えて行く。

学活の時間を使って、たくさん話し合いをして来ました。

それだけでも、生徒にとっては、多くの学びがあったと思われます。

でも、実際に、

「話し合った結果、こんなふうに改善されて、良かった」

ということがあった方が、良いよね。

実際、社会に出たら、頑張っても望む結果にならないことは、たくさんあるでしょう。

でも、それは、チャレンジしてみないとわからないことです。
そうであるのなら、少しでも、

「頑張って挑戦してみたら、良いことがあった!」

という思い・経験をさせておこう。

そもそも、学生帽はやめさせようという方向性で話をしているんだし。

「やってみても、どうせ、学校は変わらないよねー」
「卒業するから、関係ないしー!」

みたいな気持ちにならず、

頑張って意見を出して、良かったよね!と言えるようにしよう

ということも、確認し合いました。

右こういう学校現場もあったよ・校則編〜1年目の結論