こういう学校現場もあったよ・校則編〜1年目の結論 | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● こういう学校現場もあったよ・校則編〜1年目の結論

こんにちは。三浦真弓です。

学校で仕事をしていたときの、「こんな学校現場があったよ」をお届けしています。

今回は、校則を変更したときのことについて書いています。

*こういう学校現場もあったよ・校則編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師側の考え
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜生徒の意見編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜教師の意見交換編
*こういう学校現場もあったよ・校則編〜卒業する3年生も大事にしよう

校則について、学校全体で考えていました。
生徒総会は、秋(11月ごろだったかな)。

その後、職員会などを経て、新しい校則を決めたとき、

話し合いの中心となってきた3年生になんの恩恵?もないのは、

よくないね。

3年生についての意見が出てきたら、

それも理解していこうという職員間の意見もまとまり、

生徒総会となりました。



生徒総会では、生徒議会に出された各学級からの意見を中心に、

話が進んで生きました。

男子については、

・学生帽を無しにしたい。
・髪型は、長髪でも良くしてほしい(ただし、中学生らしい髪型に)

女子については

・髪をしばるゴムは、紺色、茶色などの、派手でない色も使いたい。
・セーラー服の下に、防寒のために、体操服以外の服(派手でないもの)を着て登校したい。

というように、まとまりました。

そして、職員会議でも承認され、

最終確認として、校長先生からも、許可が出ました。

正式に、生徒に発表して、

3学期からは学生帽を被らなくても登校して良しにしたり、

女子の髪をしばるゴムの色も、選べるようになりました。

「中学生らしい」とか「派手でない色」という、

具体的でない表現にしたことは、
生徒に、自分で自分たちのことを考えさせることができました。

もしかすると、生徒側も多少、遠慮して、

許可が出そうな範囲で、意見を出したのかもしれません。

生徒総会の中でも

「女子の制服が紺色と白なので、

あまり、そこから外れない色を選ぶと良いと思います」

という声が上がりましたから。



生徒が、これくらいならなんとか、という感じの、

無理のない範囲で意見を出したとしても!

このような形で、校則を考えさせるようにした1年目としては、良かったと思います。

生徒が自分たちで考えて、学級内で意見を言う。
それを、生徒議会に持って行き、学校全体の問題として考える。
他のクラスから出てきた意見を参考に、また、学級で考える。

生徒総会で、生徒全員で意見交換をする。

先生が、

「こんなルールにします。みなさん、守りましょう」

といえば、時間はかかりません。
でも、生徒自身に、自分たちのことを考えさせることはできません。

この経験は、生徒たちにとって、とても、良い体験になったようです。

新年度の生徒会役員を決める選挙を行う際に、

「来年は、今ある〇〇という校則を、●●というように変えて行きたいと思います!」

と演説して、立候補する生徒が、何人も現れたのです。
 

 右こういう学校現場もあったよ・校則編〜翌年以降の生徒と先生