いやぁ、まさか自分でもこの方のライブを観に行くとは全く予想もしなかった!
昨日、渋谷にある劇場SHIBUYA PLEASURE PLEASUREへ足を運んだ。
そのライブは!

そう、超ベテラン女優の梶芽衣子さん。
梶さんライブなんてやるんですね!
しかも新譜発売記念公演ですって!!

1960年代以降、役者さんはほぼ間違いなく歌も歌っていて、梶女史も「恨み節」などのヒット曲を出していたのは認識していたが、今も新作を出してライブをするなんて素晴らしい。
新作『7(セッテ)』は、アナログLPと配信のみの発売らしくCD販売は無いようだ。
で、この新作YouYubeに全曲のさわり部分をダイジェスト視聴出来るものがアップされていて、それで聴くと声は出てるし歌謡ロック?演歌ロック?…70年代の宇崎竜童作品~その後の鈴木キサブローあたりが書きそうなチューンでカッコいい!
せっかくなのでまずはそれを聴いてください。
いよいよ開演!
楽団ではなくバンド(Gx2、Ds、B、Key)編成で、まずそのバンドメンバーが登場し、しばらくして梶芽衣子さん登場!!
白いスーツスタイルにインナーも白のクルーネックブラウスに金(?)のネックレスといういでたちで思わず「かっけーー!」と声が出てしまった。(笑)
もう颯爽としていながら存在感が半端ない。
そしてロック色の強い音でまずは新作『7(セッテ)』からMVも作った「愛の剣」からスタート。
その後も新作から披露していくが、MCが饒舌。
話したいことが沢山あるようでかなり早口。(笑)
何でもご本人「7」に縁があるそうでこだわりも持ってるらしい。
1947年生まれで御年77歳。(とてもそうは見えない!)
デビューが17歳だったり、等々…、「7」に思い入れが強くあり、新作タイトルも『7』としてイタリア語のセッテを充てた。
ちなみにチケット代も7700円。(笑)
バンドメンバー30代~40代くらいのメンズで、いかにもBOOWYやGLAY、Xjapanを子供の頃聴いてた感じの子たち。
で、バンマスでGの鈴木慎一郎氏は梶芽衣子の50年ほどまえのプロデューサーだった方のご子息で、生まれてまだ間もない頃に梶女史に紹介され抱っこされていて、その時の写真を今も身に着けているとの事。
いやぁ、あの頃の梶芽衣子に抱かれた写真見たいですわ。(笑)
梶芽衣子と言うと、やっぱり「野良猫ロック」シリーズや「女囚さそり」シリーズの女性ながらに既得権益で悪事を働く実力者に立ち向かうダークヒーロー(ヒロイン?)のイメージが強い。
たとえば女博打師を演じた藤純子だと女優さんが演じている感じだが、梶芽衣子は「ホントにこの人そういう経験や性格なのか?」とふと思えるような感じがして、自分が大人になって当時の作品を観ると時代的に無茶苦茶な作りだったりする中で梶女史の存在感は図抜けて凄みがある。
多分、肝は据わっている方なのだろう。
今じゃ間違いなくコンプライアンスに引っかかるだろうが「女囚さそり」でスタジオでなく街中のロケで復讐のため警察署前で下着姿で乳を出しながらガムシャラに男に切りつけて行くシーンは女優としての凄さだけでなく、一個人としても肝が据わってないと出来ないだろうに。

上掲画像はちょうど髪で胸が隠れてます。(おかげで貼れる。苦笑)
そして全体的に陰のある役が多かったのかな?
美人なのに、幸薄い感がありましたね。

テレビだと「大江戸捜査網」や「鬼平犯科帳」で馴染みの多い方もいるでしょう。
個人的には「寺内貫太郎一家」で障害を持つ長女役!
コメディドラマの中でも、やはり陰を背負っている女性でした。
さてさて、ライブは前述の通り新作「7(セッテ)」の曲を次々披露し、知らなかったのですが5年前にもシングルをこれまた前述の鈴木氏と出していてそのナンバーも含めて、ロックアンサンブルな歌謡曲が次々プレイされる。
そうそう、今回新譜を出すのは、実はここ何年かイギリスやフランスで梶女史の歌が流行りだしているそうで、海外のプロデューサーから現地でのリリース申し出で話し合っているうちに「新作は無いのか?」と訊かれ、それが1つのトリガーともなって短時間のうちに制作し本日に至ったという。
早いもので本編終了。
アンコールではKeyの酒井ミキオ氏と腕を組んで2人だけで登場。
プロデューサーに「せっかくだからアンコールは人のカバーとかやってみたら?」という助言を貰い、そのプロデューサーは故・八代亜紀にジャズアルバムの企画を持ち込んだ人物だったという事もあり、過去にカバー集を出した際に実は八代女史のヒット曲「舟歌」をレコーディングしたのでピアノと2人だけでそれをやると云う。
実は、自分もこのライブがあるのでYouTubeで梶女史の音楽を色々広い聴きしていたら「舟歌」を見つけ聴いたらすごい良かったので、これを生で聴けて超ラッキー!
歌い終わりに八代女史にお悔やみの言葉を言っていた。
八代亜紀、あと藤圭子と、低音が出てハスキーな声の女性歌手が今なかなかいないので、梶芽衣子の歌はその系統の貴重な歌声ではなかろうか?
そして、再びバンドが揃い「まだ1曲歌ってないのがあるのよ!」と言って、ここでもちろん「恨み節」!
バンドサウンドでやっても様になる。
これで、本来全てのプログラムを終えたのだが、バンマス鈴木氏が「あと1曲やりませんか?」と言い出し、オープニングを飾った「愛の剣」をもう一度歌い全公演が終了!
ご本人も、またライブをやりたいと、音楽も続けたいと言っていたので、これからも芝居だけでなく歌手としての活動も並行してやっていくのでは?
なんか役者さんの歌って、妙に味があっていいもんです。
梶女史もそうだけど、他の役者さんの歌も生で聴いてみたくなりました。
最後に…ここんとこアメブロがスレッドの中にYouTube画像を埋めれなくしています…。
なので、映像がスレッド内に直接反映出来ず申し訳ございません。
※追記!
オリコンニュースにこの記事・写真が載ってます!