ソリューション・フォーカス 解決志向の実践 『ザ★ソリューショニスト』 -6ページ目

解決志向の仮説 その4「抵抗といわれるものはない」

皆さん、こんにちは! ソリューショニストの五島です。


今日は解決志向の仮説 その4「抵抗といわれるものはない」です。
※「仮説」とは「こういう考えを持って実践した方がうまくいきやすいかも」
というくらいの意味です。心構えという感じで捉えたほうがいいかと思います。


解決志向の本には、

・ビジター(言われてきた。積極的でない。自分の問題を捉えていない)
・コンプレイナント(状況がよくないことはわかっているが、主体的でない。不満をよく口にする)
・カスタマー(自ら状況をよくしようと積極的に関わる)

というクライアントの状態の便利な分け方があります(ました)。
こういう分け方には「ビジターだから…」「コンプレイナントだから…」なんて
こちら側が勝手にレッテルを貼って、思考停止に陥りがちになります。


仕事でアドバイスしたときに「………だと思います。でも~~~」なんて
言われたら、ついムッとしたり、ガッカリしたりしてしまいますね。
このような「そうだろうけど、でもね…」という感じで、
「こうすればよくなるのに」を受け入れられないのを抵抗といいます。


ただ、言われた本人にとっては何らかの理由があるかもしれません。
つまり、抵抗していることが彼らなりの関わり方です。
そのあたりに気を配りつつ、相手側をしっかりと観察して
変化のキッカケを探し続ける。
そのような心の余裕が持てればいいですね。


今日のソリューションフォーカス・ポイント
こういうことを書くと「うちにはこんな従業員がいて、ぜんぜん変わらないんですけど」
と質問されますが、なんとも回答ができないことが多いです。
指導ができていない場合もありますし
本当にその従業員が「もはや手遅れ…」なんて場合もあるからです。

会社の方針・価値観などをしっかりと伝えたうえ、
それでも変化が見られないようなら、
その人の人間性は否定せず(せめて建前上は)に
「活躍できる場がうちでは用意できない」ということで
法に則って可及的に速やかにご卒業してもらうのがよいかと思います。

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解決志向の仮説 その3「すべて否定的なものはない」

皆さん、こんにちは。ソリューショニストの五島です。
横浜はざっと強い雨が降りました。湿度が高いです。

さて、今日は解決志向の仮説 その3「すべて否定的なものはない」です。
(なんか哲学っぽくなってきたな…)


これは「もし、すべてが否定的だったら」を考えてみれば、
わかりやすいかもしれません。
すべてが否定的・マイナス・ネガティブだったら、
そこに変化の可能性はなくなります。


だから、私たちは「すべて否定的なものはない」という
態度を取るわけにはいきません。
何らかの変化を生み出すには、小さくてもキッカケが必要で、
それがほんの少しの可能性でもいいのです。


そしてこの考え方もまた、
コーピング・クエスチョンの背景となります。
とても大変な状況の中にいて、なんとかやっている。
そこに解決に種になるリソースがあるかもしれません。


なお、自分が100%悪い状況の中にいると思っているクライアントに
“例外の質問”を使うのは適切でないことも多いです。
もし、本当にどうしようもないどん底にいる感じているときに
「そうでないときはありますか?」と例外を質問しても
「あるわけないでしょ!」と反発を感じてしまいやすいからです。


だから、大変な状況にいると感じているクライアントがいるなら、
まずはコーピング・クエスチョンで共感的な立場からスタートするのです。


今日のソリューションフォーカス・ポイント
スピードを求めてしまうときは、つい例外を尋ねてしまいがち。
気をつけたいと思います。


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解決志向の仮説 その2「クライエントは自助のための固有の力とリソースを持っている」

皆さん、こんにちは。ソリューショニストの五島です。


ここ数日、いい天気が続いていた(横浜は)のですが、
どうやらそろそろ荒れそうです。
まぁ、いい天気が続いていたから、たまには荒れるのもいいでしょう。


さて、今日は解決志向の仮説 その2
「クライエントは自助のための固有の力とリソースを持っている」
についてです。


「クライアントは(が)解決の専門家である」と言われます。
始めは自分が置かれた状況に混乱しているかもしれませんが、
私たちはクライアントからしか情報を聴くことはできません。
その仕事や環境にいっしょにいたとしても、
クライアントのフィルターを通して見たり、感じたりしていることは
クライアントしかわからないことです。


そして、クライアントが問題を抱えているならば
それを解決していくのはクライアント自身です。
これはコーチングもコンサルティングも同様で、
(コンサルティングの場合はあれこれを土台を整えることもありますが、
やるかやらないか、実施する主体はクライアントです。
仮に強制しても長続きはしないですし)


だから、クライアントが解決を作っていくのならば、
その元となるのはクライアントが持っていて、
解決に役立ちそうなものすべてを活用していくことになります。
解決のためにある能力が必要ならば、
それを身につけるように努力するのはクライアントですが、
その努力できるということもリソースの1つとなります。


にっちもさっちも行かない(死語だな)大変な状況で
身動きできない状態だとしても、
そこでなんとか踏ん張っていられること自体をリソースとみなせます。
解決に役立つものを見つけ、増やしていけてこそソリューショニスト。


はじめは小さな雪玉でも、
転がしていくとやがて大きい雪だるまになります。
だから、小さくてもいい。
「何か使えるものがあるか」「役立つものはないか」
「このまま続けられることはないか」
あきらめずに会話の中で探していきましょう。


最後に、少し長いですが引用で終わりたいと思います。


私たちは、クライエントが力の及ぶ限り人生を歩み続けるために、
関わり合わなければならない。けれども、生き抜いてきたことについての物語は
しばしば困難と苦痛に満ちているので、私たちは打ちのめされるように感じたり、
希望が持てないような気持ちにさせられる。そのときの「これはひどい」
「これは助けれられない」「どこから手をつけていいのかわからない」
という思いは、クライエントが自分に役立つ強さとリソースを持っているという
仮説に真っ向から反するものである。
(『ブリーフセラピーの技法を越えて』30ページ)


ここまで辿りつければ、
「困ったときはコーピング・クエスチョン」なんて無味乾燥な使い方ではなく、
しっかりと意図を持ったコーピング・クエスチョンを行うことができるでしょう。


今日のソリューションフォーカス・ポイント
コーピング・クエスチョンとは
「どうしてこんな大変な状況でもなんとかやれているのですか?」
という形式の質問技法です。


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解決志向の仮説 その1「すべてのクライエントはユニークである」

皆さん、こんにちは。ソリューショニストの五島です。


昨日、友人のワークショップに参加してきました。
25分間集中する「ポモドーロテクニック」というものです。
今、隣でカチカチとトマト型(ポモドーロはイタリア語でトマトのこと)の
キッチンタイマーが動いています。


さて、『ブリーフセラピーの技法を越えて』で紹介されている
「解決志向の仮説」として、いくらか補足説明をしていきます。
“仮説”と堅苦しく言っても、
「こういう考えを頭の片隅に置いていけばうまくいきやすい」くらいの意味です。
1つ目は「すべてのクライエントはユニークである」について。


1.すべてのクライエントはユニークである。

"Every case is different."「すべてのケースは(状況は)別個のものである 」とか、
"Every solution is unique."「解決(策)はそれぞれである」とか
言われますが、このあたりは自明のことだと思います。


相手の状況は人それぞれですから、
「きっとこういうことだろう」とか「こうに違いない」と
思い込んでしまうのは、あまりよい結果にならない。


そこで「すべてのクライエントはユニークである」という前提を忘れずに、
"Not Knowing Posture"(不知の態度)で相手に臨むのです。
ある人が「小学5年生のつもりで、頭真っ白になって話を聞く」とおっしゃっていました。
これはとてもわかりやすい例えだと思います。
相手の状況は相手がいちばん知っているということです。
特に、セッションの初期では粘り強く相手の状況を聞く必要があります。


ソリューション・フォーカスは特徴的な質問技法があるので、
それを上手に使って解決までのプロセスをパターン化できないか、
と試みたことがあります。オリジナルの“解決シート”なんていうのを
作れれば便利そうだと思ったのですが、パターンにならないのです。


似たような状況というのは出てきますが、
それでもあくまで「似ている」だけであって、
一致しているわけではありません。
人それぞれ、生まれも育ちもこれまでの経歴を違うのだから当然です。


もちろん、何ごとも初期の段階では型を守ることが大切なので
(「守破離」なんて言葉もありますし)
紋切り型でミラクル・クエスチョンを使ったり
なんでもかんでもスケーリング・クエスチョンを使う
という気持ちもわかります。


「あの人はこれでうまくいったから」ということが
次の機会でもうまくいくとは限らないことも多いですね。
それにパターン化しすぎるのはよくない、というのは、
仕事や日常において、多くの方が実感できることでしょう。


だから、「ここで技法を使うのは適切なのか」ということは
いつも気にしていたいと思います。
私たちに必要なのは適度な“好奇心”と“粘り強さ”です。


今日のソリューションフォーカス・ポイント
ソリューション・フォーカスはシンプルだけど、イージーではない。


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「解決志向の仮説」

皆さん、こんにちは。ソリューショニストの五島です。


この連休は『ブリーフセラピーの技法を越えて』
を読んでいました。
ずいぶん前に購入をしていたのですが、
なかなか読む気にならず、半年くらい経過。
(原著の出版年は2002年)


SFT(Solution Focused Theray)についての本なので、
治療に関する内容がメインです。
ただ、私たちが読んでも役立つ部分がたくさんあります。
基本を見直すにはよい(難しいけれど)本です。


第1章「SFTの理論」では「解決志向の仮説」として、
次のことが挙げられています。
※この場での“仮説”とは「このような前提でSFTを実践するといいですよ」という意味だと思います。


1.すべてのクライエントはユニークである。
2.クライエントは自助のための固有の力とリソースを持っている。
3.すべて否定的なものはない。
4.抵抗と言われるものはない。
5.セラピストはクライエントを変えることはできない。クライエントだけがクライエント自身を変えることができる。
6.SFTはゆっくり進む。
7.原因や結果というものはない。
8.解決は必ずしも問題と関連することではない。
9.情動はすべての問題と解決に関わっている。
10.変化は継続的で不可避である。小さな変化はより大きな変化をもたらす。
11.過去は変えられないのだから、未来に集中するべきである。


いくつかは説明が必要そうな予感。
次回から、かいつまんで説明をしていくことにします。


今日のソリューションフォーカス・ポイント
誤解を生む表現もあるかと思います(7番目とか)。


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