昨日放送の日テレ55年記念番組の中でアメリカの17名の生物学者らが人間が全滅した後の地球は、1万年後には自然界の治癒力で地球が元通りになるという科学に基づく予測を立てた。


という部分があった。


でも、その前提、人間が消滅する際の気温や湿度、その時点での自然メカニズムの状態をどう想定したのだろうか・・・?


この予測を裏付けるかのように、1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故以降、数十万人が移住を余儀なくされ、広い範囲で人の立ち入りが禁止された。


その地が自然の治癒力で回復するまでには想像を絶するほど時間がかかるだろうという当時の予測に反し、20年強経った現在も尚、立ち入りは制限されているものの、緑豊かで動物たちも戻ってきているというが、これは果たして事実なのだろうか?


番組の締めくくりで「環境保護というと、これまでの生活水準を下げなければならないと思っていましたが、そうではないんですね。知恵を絞れば、ちょっとしたことをみんなでやれば・・・」


というようなコメントがあったけど、番組内容や国連担当者のインタビュー内容とは異質に感じたのは私だけだろうか?


「知恵を絞れば、ちょっとした事をみんなでやれば・・・」というのは正にその通りだと思う。


でも、


「これまでの生活水準を下げなければならないと思っていましたが、そうではないんですね。」


という部分については、釈然としないところが多分にある。


これでは、とても素晴らしい内容だったのに最後に覆して今まで通り人間が過ごしても大丈夫だという風に感じてしまう人が多い事が十分に予想される。


でも、1900年代の20世紀の物質社会は、大量生産、大量消費、大量廃棄は、少なくとも変えないといけない。


あるモノを大切に長く使うもったいない精神を取り戻す必要もある。


どこかに置き忘れた精神を思い出す必要がある。


現在は、世界中で巻き起こるサイクロン、ハリケーン、地震、大干ばつ、大洪水などの自然災害にしても、米国サブプライム問題に端を発した経済低迷にしても、これを目の当たりにした私たち人間は、これまでの政治や経済、生活スタイルを見直す岐路に立っていておのずと選択肢が決まってくる中、どんな思いがあったとしても腹をくくって決断しなければならないと考えて差し支えないだろう。


◎自然の猛威?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10071612480.html
◎サブプライム激震はまだまだこれから/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10092791575.html
◎NOと言える日本人/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10091433846.html


低炭素社会、低炭素革命という言葉が囁かれるけど、地球温暖化対策として、CO2にばかり議論が集中している点についても疑問が残る。


例えば、現代に欠かせないと声を大にして言う人が多い、エネルギー。火力はCO2が非常に多く、風力などの自然エネルギーは、まだ発展段階で供給も不安定であるなどの理由とCO2を一切出さないからといって原子力発電を推進する動きが活発化しているけど、チェルノブイリを思い出せば、日本でも中越沖地震で柏崎原発での海への放射能やオイル漏れ、微量とはいえ、原子力発電を推進していいものか否かははっきりしているはずだ。


大量生産、大量消費、大量廃棄を転換しなくてはならないのだから、◎ホントに必要?大量のモノやエネルギー/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10079039198.html という発想が生まれて当然。


また、そもそも◎CO2排出権取引の落とし穴/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10081520627.html がある事も真剣さが感じられず、今年は洞爺湖サミットで議長国となる日本こそ率先して進めるべき地球温暖化、自然環境対策も肝心な中期目標が出てこない。


また、実現可能性の高いプランもひとつも出てこない。パフォーマンスどまりだ。でも悠長にしている場合ではない。


番組内でもあったが、自然の治癒には時間がかかる。1万年と言わないまでも50年かかるとしたら、2050年は既にスタートのタイムリミットを切っている。


2050年という近い未来の為にも政治も経済界も家庭も全て今、きっちりしっかり取り組み実施していかなくてはならない。


◎リサイクルの怪/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10085516540.html
◎音害/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10093680087.html
◎ホントに道路ってそんなにも必要?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10088158687.html
◎地下開発は明るい未来!?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10088156561.html



また、クスリを含む有用成分として世界が認識している50万種を超えるといわれる成分同士のあらゆる組み合わせによる弊害については、全く検証すらされていない。


こうしたものの中で特に人工的につくられたものについては要注意だ。


◎異議あり!ガイアの夜明け-花粉症の原因/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10088644234.html
◎クローン畜産物日本で解禁!?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10089498770.html
◎長寿レタスの賛否/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10092243658.html


つまり、あらゆる面で現代社会を変革しなければならないので、現代人が今、謳歌している生活水準とは全く別次元のものになるはずだ。


今後を見つめる上で人間が生きていくための方向転換の必要性を示してくれているのが世界で起きている食料価格高騰だ。


◎飢える日本人、飢えた先進国の人類/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10091393422.html


現代経済の中、貿易、輸出入というスタイルで賄っているが、自然の猛威が起きた際には、空路も海路も陸路も閉ざされる可能性さえあるし、


CO2削減の観点からも遠方から物資を運ぶというスタイルが、温暖化を促進してしまうという観点もあり、


仮想水ーバーチャルウォーター(1人あたりの食糧調達含め、手元に届くまでに使われている水の量)


エコロジカルフットプリント(1人あたりの輸入を含めた食糧調達でそられらの食糧が採れる、獲れる、作られる為に利用される土地の面積)


という考え方からしても、万一の場合でも自給自足できる国づくりを各国が目指す必要が出てくる。


そう農業、漁業の推進だ。


日本はよく国土が狭いからというけど、鎖国していた頃の日本は、国内にあるものだけを食べて暮らしていた。やればできるのにやらないだけだ。


でも、現代の生活水準という点からすると現代人が見れば、下がると思ってしまう。


でもそれは下がるのではなく、実態のない、まやかしの(経済の上に)上げ過ぎた生活水準を元の正常な状態に戻すということだ。


◎医療と介護と伝統工芸と農林水産業/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10087634400.html



それが、人間と自然界との共存の在り方であると思いだすことだ。



◎どっちが平和?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10094357101.html
◎素晴らしい地球であって欲しいから/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10093994634.html


◎経済大国という名の誇り(埃)を捨てよう!?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10095147637.html
◎最も重要な基本の国政マニフェスト提言/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10095166985.html