(テレビ東京-2008年04月15日放送のガイアの夜明け)


ふとチャンネルをかえると番組の終盤で締めくくるあたりだった。


そこでは、


日本の国土に占める森林の割合は約68%(近辺)で森林大国である。


花粉症の原因の根本は、単価の安い海外の輸入材が大量に入ってきた為、枝打ちや間伐が行われなかった山林が枯れたことだと結論付けた。


でも、これは違うと思う。


戦後の高度成長期時代にあらゆる山の木々をことごとく杉に植え替えてしまったことにより、国土の68%もを占める山林の大半が杉になってしまい、これまで以上に杉花粉が増えたことが原因だと考える方が妥当だ。


なぜ杉なのかというと、成長が早く、建設需要に向いていると判断されたからだ。


自然界や人体被害のことなど、これっぽっちも考えられていなかったのだ。


本来、日本には、クヌギ、樫(かし)、楢(なら)、ブナなどの原生林が多かったそうだ。


特に杉が増えたことは、広葉樹が育っていたその場所に針葉樹である杉を植えたことにより、日照が変わり、土壌が変わり、微生物も小動物も背丈の小さな植物もそこに生息することができず、生態系を大きく変えたことになる。


また、杉がなかった土地に杉を植えることは弊害だけど、仮に杉であってもずっとそこに植わっていれば、それなりの生態系はあるはず。


ところが、その杉も建設需要で伐採、植樹を繰り返すため、日照や土壌という以前の問題となり、杉の足元に育つはずの他の微生物も小動物も背丈の小さな植物もそこに生息することができず、消滅していったともいえる。


中には餌を求めて人里に下りてくるようになった。


◎人里に下りて来る動物は迷惑!?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10085507105.html

人はこれを被害を被ったと言って殺してしまったりする。


完全に人間のエゴだ。


歴史を捏造したり、事実を捻じ曲げたりしてはいけないと思う。


なぜなら未来に正しい知識が伝わらないから。


良くするつもりで方向を間違ってしまっては、詰まるところ人類の存続にまで関わるのだから。


奇しくも地球環境、自然環境の破壊が進み、世界各地にその天罰が下る中、尚更だと考える。