人類は地球を食い尽くさないと気が済まないらしい。。それが地球への冒涜だったとしても。


昨日、テレビ朝日のジキルとハイドで日本の地下に巨大施設があるという番組が放映された。


こうした地下施設に関しては、以前から他番組でも度々報じられている。


確かに日本の技術力は抜きん出てるのかもしれないけど、それぞれの技術が地球、自然界、動植物、生態系の未来を全く考えずに完全に無視しているとしか思えない。


シールドマシンとかいう「技術的には優れた」掘削機があるそうな。京王線や地下鉄新副都心線でも使われていて、1日10m穴を掘りながら壁も作り上げるという優れもの。


方向も変幻自在だそうな。


それ以外にも


◎ライフライン(電気、水道、ガス、光ファイバーなど通信線)

◎地下鉄

◎緊急時配給品の倉庫

◎水害抑止の為の貯水施設、高低差を利用した複数ダム間の水力発電

...etc.


いろんなものが埋設されている。


今後、ボストンを真似て高速道路も地下に通す計画が加速しているようだ。


今の構想では、地下に様々な施設をつくることにより、地上が有効利用でき、緑豊かな社会になるという「可能性の」一側面だけをクローズアップしている。


でも、待って。


これは日本の明るい未来につながるものかな?例えば


◎地中温度、地表温度上昇につながる?

 -地中(地下)は、温度、湿度ともに年間を通して安定していると言われているけど・・・?

◎常に維持費というランニングコストがかかる

◎土に戻すことができない

◎歴史的文化的遺跡を壊す?

◎地震大国日本にとって地下はホントに安全?

 -現時点では地上に比し安心といわれている地下だけど断層がズレてしまったら・・・?


地中温度が一定だと言うけど、現代社会の近代化によってそれ以前に比べ、ホントに地中温度や湿度に影響はなかったのかな?


計測したことすらなかったんじゃない?近代化する前は、地球環境保護の視点は全くなかったわけだから。


今後、高速道路など更に地下開発を進めることによって、今と比べ、未来の地中、地表温度に影響は?


もうすぐ、近未来的な駅といわれる地下鉄新副都心線渋谷駅ができるそうだ。


新駅は、地上と地下に空間を設け、自然な換気と熱バランスを保つように設計されているという。


これまでの排気システムに比べれば、コストレスでエコにもなるだろう。


でも、そもそも地下にこもっているはずの熱が地表に放出されるのはヒートアイランドの一因では?


山手通りの下を走る地下高速道路は、地表に排気用高層塔が6kmちょっとの距離で何本も立っており、廃熱と有害物質を除去した上でクリーンな空気が塔の天辺から放出されるという。


今後の地下高速道路も同様の仕組みで考えられているようだ。


でも、その(約6kmで複数稼動する)フィルターシステムの定期的なメンテナンス(フィルター清掃・交換、電気的、機械的)とそのシステムの放熱と二酸化炭素排出量は相当にあるのでは?


これも車以外の発熱が更なる温暖化の種にならない?


こうした施設、設備によって地中、地表温度に影響があるとすれば、有効利用できると言っている地上ではたとえ街路樹だったとしても植物が育つような土壌になるのかな?


本来かからないはずのメンテナンス費用や更新費用などのランニングコストが余分にかからない?


経済が安定している間は100兆歩譲っていいとして、そうじゃなくなったら使いたくても使えず、放置され、地中も永遠に自然に還ることのないゴミだらけの世界になるよ?


ただでさえ、埋立地のように全く根本解決になってない、埋めて見えなくしてるだけなのに。


JTのCMでなかったっけ?ポイ捨てされるタバコを排水溝などに捨てるのは隠してるだけって。。


そうかといって、完全に肥沃な土壌に戻すこともできなくなる。


シールドマシンのような便利で優れた技術の粋を集めた機械で掘ると万一、歴史的、文化的遺産が眠っていても破壊しちゃうよ?


現時点では、地中は、ある程度の深さなら地表に比べ地震の影響を受けにくいと言ってるけど、日本は地震大国なんだよ?


これまで体験したことないような地殻変動が起きたらどうするつもりなの?


地中が安全だと謳って地下鉄駅なんかに非難したら完全に閉じ込められちゃうって事もあり得るよ?


洪水抑止地下施設にしても、そもそも地表を無計画にアスファルトやコンクリートで埋め尽くした結果、世界で見るような大河の氾濫でもないのに大打撃を受けるんじゃないの?


水の都ヴェネチアでは、運河が張り巡らされ船が移動手段になっていて、車は通らない、通れない。


石畳で土がないのが気にはなるけど、数百年前の街、建造物を大切にする土地柄、鐘楼が傾いていてもそのまま、レンガ造りが主流の建物も建て替えなどしない、運河が張り巡らされていることによって年に30回以上海の満潮による影響で街は水浸しになり、排水溝からも水があふれ、床上浸水も日常茶飯事だけど、堤防をつくるなんてことはしない。


昔ながらの歴史や景観を大切にしているからだ。


日本ならまず間違いなく、排水溝がしばしば溢れるとしたら、地下施設を作ったりして排水処理するだろう、川や運河には高い堤防を造るだろう、岸壁をコンクリートで埋め尽くすだろう、さらに川の流れを変える大掛かりな工事を平気でやるだろう。


日本の特に東京にある川は自然に見える一級河川も例外はない。


人にとって水は何においても重要だ。


飲料水としてもそうだけど、川を眺めているだけでも落ち着く。


でも、被害にあうような場所には住まないという社会自体の仕組みがあってもいいんじゃないかな。


少しでも土地があれば、どこであろうと宅地化したり、工場作ったり、人口が減ってても、農地を買って宅地化してしまい、後先考えることなく食い潰すことばかりに夢中な日本人。


ちょっと突付かれるとアメリカでも主流になっているとか、高速道路の地下化もボストンで既にやっているとかすぐにアメリカを引合に出すけど、欧米崇拝というより世界で一番温暖化に加担してしまっている国アメリカ崇拝的な考え方以外の何者でもないんじゃないの?


今度は地下を地中を食い荒らしている日本人。


気候変動、地球温暖化、ヒートアイランド、生態系の激変、絶滅危惧種の増大、海域の暖流、寒流の異変、食料となりえたものまで消えている現実を直視することなく地球をどこまで壊す気なのか。


地下開発が明るい未来を実現する為なんて一側面からしかモノを考えない弊害、ウソ、真実を故意に捻じ曲げた捏造。


どんな状態になっても壊滅するまでわかろうとしなんだろうね。


壊滅したら、ああ、あの時ああしておけば、こうしておけば・・・過去の日本人は醜かったね・・・強欲に経済にしがみついて地球をほったらかしにしたから、こうなってしまったんだね・・・なんて情けない、弱い人種なんだろう・・・。


って事になるまでわからないのか。その頃は自分はこの世にいないからと見てみぬフリしてるのか。


また引用するけど、16年前の地球サミットで12歳の少女が言った「治し方も知らないのに地球を壊さないで!」という言葉が、どうして胸に響かないのかな?