小麦粉を衣として油で揚げる「天麩羅」は、いうまでもなく代表的な日本料理で、「江戸三味/蕎麦・寿司・天麩羅」のひとつですね。
「金麩羅」は卵黄をふんだんに加えた小麦粉の衣で揚げた天麩羅。
元来は小麦粉ではなく、蕎麦粉の衣をつけて揚げた天麩羅のこと。
見た目は金色には程遠く、蕎麦粉を使うと小麦粉で揚げるより黒ずんでしまいます。
では何故「金」という字がついたのでしょう。
江戸時代の金細工師が仕事納めの大晦日、作業場に飛び散った金粉を掃除しながら蕎麦粉を水で練ったもので床や作業台にあてがって、麺体の粘りで綺麗に取りました。
それを火にかけると蕎麦粉は灰になって、金だけが残り再利用できます。
ここから年越し蕎麦は「金を集める」という縁起にもなった、といわれます。
(そば・うどん)のボタンをクリックして頂きますと励みになります。
↓