幼い子が英語塾に通ったりするのは

もったいないことです。

 

そんな時間があれば、友だちと

どろんこ遊びに夢中になったり、

空や雲を見上げ、道ばたの草は花に見とれ、

小さな虫を見つめ、犬と遊ぶ。

 

そんな些細な、

しかしかけがえのないひとときが

どれだけ貴重なことかと思います。

 

(『危うし! 小学校英語』より  鳥飼玖美子著)

 

 

2020年から小学校での英語が

教科になり、点数化されます。

 

それを受けて10年以上前に

小学校への英語導入に異を唱えていることで

有名な鳥飼玖美子先生が

早期英語教育に苦言を呈しました。

 

上はその本からの抜粋です。

 

だいぶ前に読んだのですが、

英語の教科化を目前にし、

最近 また読み返しています。

 

 

鳥飼先生の主張には

賛同する部分も多いのですが、

 

 

早期英語教育も多様化している

という視点が抜けていると感じます。

 

 

確かに、上の抜粋のように

どろんこ遊びや、友達と遊んだり、

あるいは何もせず ぼーっとすることは

子どもにとって必要な時間。

 

 

そこはとても賛同します。

 

でも、「英語」という要素を

日々の生活に少しだけ取り入れるだけで

 

そんなかけがえのない時間を奪わず、

 

反対に、子どもの感受性を育て、

親子の繋がりを深める時間を増やすことも

可能なのではないかと思っています。

 

 

早期英語教育が多様化している今は、

「英語に慣れ親しむだけ」に留まらない

素晴らしい英会話スクールもあります。

 

 

家でバイリンガル育児(マルチリンガル育児)

取り入れている家庭も増えています。

 

 

一概に、

「早期英語教育には弊害がある」とは

言い切れない側面もたくさんあります。

 

 

そして、

言語能力に限定して考えた場合、

 

幼児期に始めるからこそのメリットは、

もちろん発音、聞く力、会話力が

身に付きやすいこともあると思いますが、

 

わたしは言語使用の瞬発力を育てやすいことだと思っています。

 

 

例えば、従来の学校英語教育で

英語を学習した子の場合、

 

下の絵を見て、

 

 

 

"What's this?"と聞かれたら、

 

 

ニコ ((リンゴは"apple"。答えるときは "It's 〜"。

appleは母音で始まってるから、"an"にしなきゃいけないから・・・))

 

→ → "It's an apple."

 

 

極端な例ですが、こういう思考経路で答えるケースが多いんじゃないでしょうか。

 

 

でも、日本語を介さずに英語を習得した子の場合は、

 

"What's this?"と聞かれた瞬間に

 

→ "(It's) an apple."が出てきます。

 

 

もちろん、きちんと日本語が入っていれば、

「これはなに?」と日本語で聞かれたら

 

「リンゴ」という答えが

自動的に出てきます。

 

 

これはモノリンガルの子よりも

 

言語システムに

言葉の選択肢がたくさんあるから出来ることです。

 

「英語」と「日本語」という、

2つの言語システムが独立して存在するのではなく、

 

一つの大きな言語システムの中に

英語と日本語が存在しているということ

(詳しくは Translanguagingに関する記事を参照ください)。

 

 

年齢が低ければ

その言語システムにアクセスする瞬発力が

それだけ身に付きやすいと思っています。

 

 

幼児期は 思春期以降に始めた子よりも、

より簡単に その状態に持って行くことが可能です。

 

日本語を介さずに答える瞬発力

 

人によって差はあれど、

こういった瞬発力を身につけるのは、

年齢が上がるにつれて難しくなるのではないでしょうか。

 

もちろん、鳥飼先生の主張のように

 

思春期以降に英語を始めて

高い英語力を身につける人もたくさんいます。

 

でもそういった人には、

 

高いモチベーションだったり、

囲まれているインプットの質や量だったり

元々の言語能力だったり、

他言語に対する柔軟性だったり、

 

様々な要素が良い方向に

作用したから なのかなと。

 

 

もちろん、早期英語教育には、

 

ダブルリミテッド(両言語ともに年齢相応の言語能力に満たないこと)

という状態を生み出す危険性はあります。

 

 

でもこれは母国語である日本語の時間を

減らし、極端に英語だけに偏りすぎる場合。

 

 

2020年まであと2年。

小学校英語がどう変わるのか。

 

内容を伴わない英語の授業数だけが増え、

 

教科となり点数化され、

子どもの英語離れ あるいは英語嫌いが

助長されないことを祈るばかりです。

 

 

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ご案内です音譜

 

5月18日と20日の夜
 

アメリカから、姉の友人である

シタール奏者のJJグレッグさんが

六本木の妙善寺にて演奏会を開催します。

 

わたしも7年前、

姉の結婚式でJJさんの演奏を聴きましたが


その独特の音色は

まるで別世界に入り込んだような感覚になる、

そんなものでした。

 


とても良い機会なので、

わたしも 5歳の娘を連れてお手伝いに行きます。

 


下の動画は、

ハワイ島在住の

JJさんに英語でインタビューしたもの。

 


オレゴン州出身のJJさんが 

どういうきっかけで

インドに行くことになり、

シタール奏者になったのか。

 

そんなお話もとても興味深いです。

 

JJさんの演奏も動画で観ることができます。

 

 

 

 


 

  • 5月18日(金)
  • 開演:19:00 (開場:18:30)
  • 前売:4,000円(事前予約制)・当日:4,500円
  • シタール演奏: J.J. Gregg
  • 会場:妙善寺(六本木・西麻布)
 
  • 5月20日(日)
  • 開演:18:00 (開場:17:30)
  • 前売:5,000円(事前予約制)・当日:5,500円
  • シタール演奏: J.J. Gregg
    三昧琴演奏 :福島千種
  • 会場:妙善寺(六本木・西麻布
 
お申し込み・詳細はコチラから。

 

 

 

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「多読」は

英語教育で新しくない学習法ですが、

 

バイリンガル育児を初めてから

意識しているからか

特に よく目にする気がします。

 

 

英語だと

Extensive Reading。

 

 

家庭で英語を取り入れている方の

ブログでもよく登場していますねニコニコ

 

 

では、

 

たくさん読むことがいいのは分かるけれど、

なぜ多読がいいとされているのでしょうか?

 

 

多読研究で有名な、

ハワイ大学のRicard Day教授の考えを

ここで整理してみたいと思います。

 

 

Day氏は わたしの恩師でもあり、

大学院時代は Day氏から多くのことを学びましたが、

 

 

バイリンガル育児を実践する中で

改めて多読の多大なる効果を感じています照れ

 

 

Day氏によると、

 

EFL(Englsih as a Foreign Language: 外国語としての英語教育)環境で重視されてきたのは

 

 

comprehension (理解)

と 

accuracy(正確さ)

 

 

主に この二つ。

 

精読をし、文章に関する読解問題を解くスタイルです。

 

 

だけれど Day氏は、

読解力をつけるために必要なのは、

読みにおける

 

fluency(流暢さ)

 

だと言います。

 

 

ではfluent reading(流暢な読み)とは何かと言えば、

 

苦なく

 

滑らかに

 

ある程度の速さをもって読める。

 

ということ。

 

 

つまり、slow readers(読むのが遅い人)は、

正確に一語一語の意味を取ることができても

 

 

読む速度が遅いがために、

大意を取るのが

上手ではないということ。

 

 

例えば、下はORTからの一文。

 

"Come on, Dad. Can you skip too?"

 

ある程度の速度をもって読めれば

全体の意味はすぐ理解できます。

 

これを一語一語 ゆっくり読むと

下のようになります。

 

"Come

 

 

 

 

on

 

 

 

 

Dad.

 

 

 

 

Can

 

 

 

 

you

 

 

 

 

skip

 

 

 

 

too

 

?

 

途端に全体の意味が取りにくくなりませんか?

 

読むのが遅いと こういう現象が起こるそうです。

 

 

じゃあ、その流暢さを向上させるためには

どうしたらいいのか?

 

 

語数を多く読めばいいのでしょうか?

 

 

もちろん 量も大事ですが

それ以上に重要と言われるのが、

 

 

sight vocabulary

 

 

過去のフォニックス関連記事でも

出てきましたが、

サイトワードのことですね

(過去の記事『サイトワードについて』)

 

 

頻繁に目にし、

ぱっと見で理解し、

正確に意味を捉えることができる単語のことです。

 

 

この sight vocabularyを

繰り返し、繰り返し目にすることで、

 

それらを自動的に読めるようになり、

 

 

その結果、

 全体的に読むスピードも上がるということです。

 

 

それを可能にするのが 多読 です。

 

 

 

つまり、語数が多いことよりも

 

 

繰り返し、sight vocabularyを目にすることで

読みが自動化することが大事だと言えます。

 

 

 

その多読に大切なルールは、

 

i -1

 

だと言います。

 

「i」は comprehensible input(学習者にとって理解可能なインプット)のこと。

 

つまり、学習者が理解できるレベルより

少しだけ下のレベルのもの

を選ぶといいということ。

 

 

 

言語習得におけるインプット仮説は、

 

i + 1

 

でした。学習者が理解できるレベルより

少しだけ難しいものを選ぶ、ということですね。

 

 

でも多読においては

少し易しいくらいがちょうどいい、ということです。

 

個人的には、

本人のモチベーションが高ければ

 

i + 1

 

のレベルでも良いと思いますが

いずれにしても難しすぎない

と言うのがキーポイントのようです。

 

 

それにより ある程度の速さをもって読め、

 

 

sight vocabularyが増え、

新しい語彙も増える。

 

 

さらに重要なのが、

既に知っている単語の collocation(単語と単語の正しい組合せ)も身に付くということです。

 

 

例えば、「wish」という単語は、

一緒に使える動詞が限られています。

 

  • make a wish
  • fulfil a wish

 

do a wish」とは言いません。

 

 

こういった正しい表現を本などで

繰り返し目にすることで

「wish」の collocationを覚えるという訳です。

 

 

ここまでの話をまとめると

このようになります。

 

 

優れた読み手になるためには

ある程度の流暢さが必要である

(fluency)

下矢印

 

流暢さを身につけるためには

多読が有効である

(extensive reading)

 

下矢印

 

少し易しめの本を数多く読むことで

語彙が増える

(sight vocabulary + new vocabulary + collocations)

 

下矢印

 

読みが流暢になり、読解力が上がる

(fluency + reading comprehension)

 

下矢印

 

聴く、話す、書く力も

結果的に向上する

 

 

そして Day氏が多読において

最も重要としていることが、

 

Enjoy!

 

 

ということ。楽しくなければ続かないし、

習得にも繋がらないということです爆  笑

 

 

バイリンガル育児においては、

 

子どもが好きそうな本、

読んでくれそうな本を

いかに用意できるか?

 

子どもの「読みたい!」という気持ちを

どう育てて、環境を整えられるか?

 

そんな工夫が必要になってくると思います。

 

 

 

下の動画は、Day氏による多読に関するメッセージです。

 

とても分かり易いので ぜひ 見てみてください音譜

 

 

 

 

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英語のレッスンをするときは

教室内での「インプット」、

 

つまりターゲットとなる単語やフレーズを

かなり絞り込んでいます。

 

習得の効果を上げるために

インプットを操作するのです。

 


ご家庭での語りかけのときは、



直接的に教えるのではなく

こういったインプットの操作を意識すると、

 

習得して欲しい単語や表現が

定着しやすくなります

 

 

中でも取り入れやすいものが

 

対義語(opposites)

 

レッスンでは これだけを

取り出して、対義語を同時に導入して

教える やり方を取ったりしますが、

 


家での語りかけでは

「教育」ではなく、

普段の生活の中で行うので

 


もう少し時間のかかる方法です。

 

 

もちろん、英語のレッスンのように

同じ会話の中に含めることもできますが

 

毎回は難しいので、

違う会話の中で意識的に

 

その単語を混ぜるだけでも覚えやすいと思います。

 

わたしが よく使う対義語は、

 

  • cold → hot
  • up → down
  • fast → slow
  • loose → tight
  • inside → outside
  • open → shut
  • put on → take off
  • sweet → sour
  • thick → thin
  • clean → dirty/ messy
  • wet → dry
  • early → late
  • quiet → loud
 
今 思いつくのは こんな感じでしょうか。
 
例えば、
 
ニコ It's a little too fast. Can you slow down?(ちょっと速すぎるね。少しゆっくりにできる?)
 
ニコ It's a little too loud. Can you be quiet?(ちょっとうるさいかな。静かにできる?)
 
ニコ Your shoelaces are getting loose. Can you tie them tightly?(靴ひもがほどけそうだよ。きつく結べる?)
 
 
ニコ We're running late. Let's hurry.(遅れてるから急ごう)
《別の場面で》
ニコ We have to get up early tomorrow.(明日の朝は早く起きなきゃ)

 

 

こんな風に対義語を会話に

繰り返し混ぜることで

体感しながら自然に覚えていきます。

 

 

語りかけを実践されている方は、

 

 

普段の子どもの行動を観察して

考えられる対義語を書き出しても

いいかもしれませんニコニコ

 

 

 

 

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久しぶりの更新です。

おととい、5泊6日のシンガポール旅行から戻ってきました。

 

今回の旅行は、

SUNNY BUNNYバイリンガル育成スクール

の認定講師のためのスタディ・ツアーだったのですが、

 

こんな機会は そうそう無いので

娘も連れて行ってきましたニコニコ

 

 

シンガポールと言えば、

多様な文化が反発し合わず

うまく融合している国。

 


そんな国に娘を連れて行って、

 

「多様性を感じて欲しい」

 

「異文化を理解して欲しい」

 

・・・という風に思ったのです。

 

 

娘へのバイリンガル育児でも


多様性を受け入れる柔軟性

とても大切にしてきました。

(過去の記事『多様性と異文化理解』)

 


でも5日間、シンガポールの街を

バスや地下鉄、徒歩で回って感じたことは、

 

その場所、人、文化を通り過ぎるだけでは

異文化を本当には理解できない

 

ということ。

 

 

異文化を理解するには

 

「異質なもの」

「未知なもの」

「経験したことないもの」

 

に出会うことも多々あると思います。

 


それは時に不快なこと、

あるいは怖いことかもしれない。

 

そういったものを知る前に

拒絶するのではなく、

尊重するためには

 

 

日々の生活で

自分とは違う存在に対して

寛容であれるか。

 

そういった柔軟性を育てる必要があると

考えています。

 

 

今回の旅でも、


現地の人から話を聞き、

ほんの一部でも

シンガポールの歴史に触れる機会に恵まれ、



シンガポールの人たちもまた

日々の生活で衝突が起きないよう、

 

長い時間をかけて

互いの文化を理解し

尊重しているのだなぁと感じました。

 

 

1週間や それくらいの旅行では

いきなり身につくものではないな と。

 

 

日本の学校教育で「異文化理解」と言うと、

どうしても英語文化(そのほんの一部)に偏っている印象を受けます。

 

でも それも偏った視点が生まれやすいこと。

 

 

欧米諸国以外の国の文化や民族、

 


そして日本国内だけで考えても

 

いろんな家族の形態、身体的な違い、

性格の違い、ジェンダーの違い、

それぞれの思想や考え方、

 

そういったものも多様性に富んでいます。

 

 

その多様性を受け入れるには、

自分の軸がしっかり育っていなければ

ならないのかなと 感じます。

 

 

「これが わたし(の文化)。

でも あなた(の文化)も尊重する」

 


「わたし(の文化)が好き。

でも あなた(の文化)も好き」

 

 

こんな風に自己を肯定し、

違いを認識し、相手のことも尊重する。

 

それが異文化理解なんじゃないかと思います。


 


小さい頃から

日々の生活でその感覚が育っていれば

そんなに難しくはないのかな と。

 

 

単一文化と言われている日本。

でもそれは民族や肌の色や言葉だけの

問題ではないと感じます。

 

 

同じ民族、肌の色、言葉を話す者同士でも

多様性に富んでいていいと思うのですが、

 

日本社会は

多様性を受け入れる寛容性に欠けていると感じます。

 

 

確かに協調性はある程度 必要だとは思います。

でも、皆んなが皆んな 同じじゃなくていい。

 

「出る杭は打たれる」

 

「右にならえ」

 

と言った文化ではなく、



「色んな杭があっていい」

 

そんな風になればいいのになぁと感じます。

 

そんなことを改めて

今回の旅行で感じましたニコニコ

 

 

 

 シンガポールでの滞在記花 シンガポール初日
花 シンガポール2日目
花 シンガポール3日目
花 シンガポール4日目
花 シンガポール最終日:シンガポールの教育

 

 

 

 

 

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6回に渡って、下の本を参考にしながら

子どもの気持ちに寄り添った語りかけを

考えてきましたが、

 

なぜ語りかけに重きを置くかと言うと、

 

それは個人的に、

 

英語ネイティヴのような流暢さを身に付けることよりも

 

高い英語力を身につけることよりも

 

偏差値の高い学校に行くことよりも

 

子どもが どんな大人に成長するか、


そして どんなことに興味を持って


どんな風に自分の世界を

広げていくか

 

・・・ということの方が 

もっともっと大切だと思うからです。

 

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

 

 

 語りかけで意識したいこと花 語りかけ①:感情をうまく処理できるように手伝う
花 語りかけ②:子どもに協力してもらう
花 語りかけ③:罰の代わりの解決策
花 語りかけ④:自立心を育てる
花 語りかけ⑤:褒める
花 語りかけ⑥:子どもを役割から解放する

 

 

もし英語が苦手で

 

「上の記事に書いてきたことのような語りかけはちょっと・・・」

 

というのであれば、

日本語で同じことを意識すればよいのだと思いますニコニコ

 

 

バイリンガル育児は英語教育ではなく

あくまでも「育児」。

 

 

子どもと向き合う時間の中に

英語という要素が加わるだけです。

 

 

家庭によっては、

それを英語のプロに任せることもあると思います。

 

 

「動画は長時間 観せないようにしている」とか

 

「ゲーム漬けにしないようにしている」とか

 

「年齢に合っていないものは触れさせないようにしている」とか、

 

育児において大事にしているものって

家庭それぞれあると思いますが、

 

それは英語が関わっても同じこと。

 

英語ができるようになるなら

何をしてもいい

 

ということはないと思います。

 

もちろん英語を流暢に話せたり、

英語の本を読めることも

素晴らしいことです。

 

 

でもそれ以上に、

言語の配慮だったり

言葉のマナーだったり

お友達への思いやりだったり

人としての魅力だったり

 

そういった部分が育って欲しいなぁと

思っていますニコニコ

 

 

 

 

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下の本を参考にしながら

子どもの気持ちに寄り添った語りかけを

考えるというのも今回で最後。

 

 

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

 

最後は、

 

6 子どもを役割から解放する(レッテルを貼らない)

 

これは、わたしにとっても

考えさせられる内容だったので

今回、まとめるのに時間がかかってしまいました。

 

 

そういうつもりは決してないのに

無意識のうちに子どもにかけている言葉で

子どもに圧力をかけていたり、

 

型にはまった役割

当てはめてしまっているかもしれない・・・

 

今回は語りかけにおける そういった親の言葉について。

 

たとえば、

 

「お姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから」

「まだ子どもだから」

「頑固ね」

「泣き虫ね」

「だらしがないわね」

「遅いわね」

「不器用ね」

「落ち着きがないわね」

「不注意なんだから」

 

こんなレッテルを子どもに

無意識に貼っていないか?

 

というのが今回のテーマです。

 

上のような言葉を使わなくても

そういったメッセージを子どもが受け取れば

知らず知らず、子ども自身が自分のことを

そのように思うようになる

 

と著者は書いています。

 

そうしないために意識すると良いことは以下の通り。

 

実際に役に立ちそうと感じたものは

例文も抜粋してみました。

 

丸ブルー Look for opportunities to show the child a new picture of himself or herself

  (子どもが自分の「新しい側面」を知れる機会を探す)

 

丸ブルー Put children in situations where they can see themselves differently

 (子どもが自分のことを「違った風に」捉えられる環境を作る)

 

たとえば、そそっかしい子に対して、

「あなたは そそっかしいから任せられないわ」と言うのではなく、

 

ニコニコ We need two quarts of milk. Do you think it's safer to carry the money in your wallet or in your pocket?

(2クオーツのミルクが必要なの。お金はお財布に入れた方がいいかしら。それともポケットに入れた方が安全だと思う?)

 

というように違う役割を与えてみる。

 

丸ブルー Let children overhear you say something positive about them

 (子どもに聞こえるように、第三者に子どもの良い側面を話す)

 

 

丸ブルー Model the behavior you'd like to see

 (子どもにしてほしい行動は、まず手本を見せる)

 

たとえば、ゲームなんかに負けたら

いつも文句を言ったり、泣いたりする子には、

 

子どもと勝負して

自分が負けたときに、

手本を見せてあげる。

 

ニコニコ It's hard to lose, but I'll try to be a sport about it. Congratulations!

  (負けるのはつらいわね。でもフェアにならなきゃね。おめでとう!)

 

 

丸ブルー Be a storehouse for your child's special moments

 (子どもの特別な瞬間を いつでも引き合いに出せるようにしておく)

 

たとえば、外で「トロい」とか

「できない」など傷つく言葉を子どもが言われたときに、

 

ニコニコ I remember the time you...

  (こうだったのを覚えているわ)

 

というように、子どもにとって

自信の持てる過去の瞬間を

引き合いに出してあげる。

 

丸ブルー When your child behaves according to the old label, state your feelings and/or your expectations

 (同じ過ちを繰り返したら、自分の気持ちを言葉にし、子どもにどうして欲しいかを話す)

 

たとえば、子どもが

ゲームに負けて負け惜しみを言ったり、

 

泣いて駄々をこねたら、

 

キョロキョロ I don't like that. Despite your strong feelings, I expect sportsmanship from you.

  (それは好きじゃないわ。あなたの強い感情は分かるけど、正々堂々と勝負して欲しいと思う)

 

 

この章は、

わたしも知らず知らずのうちに

子どもにプレッシャーをかけていたり

特定のレッテルを貼っているかもしれない...

 

そんな風に考えてしまう内容でした。

 

娘は5歳半。

感情も複雑になり、2歳や3歳の頃のような

接し方では いけなくなってきました。

 

わたしも日々の生活での

言動をもっと意識しないとなぁと

改めて思います。

 

 

 

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今度、埼玉県川口市で行われている

絵本読み聞かせサークルに

娘と一緒に参加させていただくことになりました音譜

 

 

一緒に手遊び歌を歌ったり、

絵本を読んだりしたいと考えていますニコニコ

 

 

丸ブルー4月21日(土)午前の部(11:00〜)

 

 

ブログを通してFamily Talkさんの

活動を知ったのですが、

 

赤ちゃんの頃から

気軽にパパママが英語に触れられ、

家での取組みのきっかけとなる場

貴重だなぁと感じました。

 

 

というのも、

娘が0歳の頃は、

わたし自身のモチベーションを維持できる

友達だったり場所を探すのに苦労したから。

 

バイリンガル育児の仲間と言いますか、

子どもの成長をお互いに報告したり

悩みを相談したり、

そんな場があったらな と思っていたのです。

 

 

そんな時 友人の紹介で、

オーストラリア人女性が開いていた

サークルを紹介してもらい、

そこへ通い始めたのですが、

 

それをきっかけに

 

バイリンガル育児をしているママや

外国人のママと友達になり、

 

未だに良き友達として

かけがえのない存在となっています。

 

 

そんな友人たちの存在があったからこそ

バイリンガル育児のモチベーションも

維持できたのかなぁと今では思います照れ

 

 

サークルはそんな仲間を見つけられる場でも

あるのかな と。

 

バイリンガル育児をこれから始める方、

 

英語の絵本と歌を使って

英語に対して「楽しい」と思う感情を

育てるにはどうしたらいいのだろう?

 

と思われている方には

とても良い場だと思います照れ

 

お申込み・詳細は、下のFamily Talkさんの記事をご覧ください花


 

 

 

 

 

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この度、On Mom's Lap主催の座談会にお呼びいただき、ゲストスピーカーとしてお話する機会に恵まれました音譜

 

 

過去の記事でも、

年齢別のバイリンガル育児について

まとめてきましたが、

 

 

今回の座談会では、

記事ではまとめきれなかった

細かい点についてもお話できればと思っています。

 

 

便宜上、「年齢別」にざっくりとまとめましたが、

 

 

実際のところ、

バイリンガル育児において考えるべき要素は

子どもの性格や置かれている家庭環境で大きく変わってくるから年齢で本当は区切るのは難しいところ。

 

 

そんな不確定要素についても、

皆さんとの交流の中で

触れられたらと思っています。

 

 

また、バイリンガル育児において

大切にしている「多様性」についても

お話したいと思っていますニコニコ

 

 

なぜ「多様性を寛容する力」を大切にしているのか。

 

 

その力を育てるためにどういったことを意識しているか。

 

 

そんなことについても話してみたいと考えています音譜

 

 

 

未就学のお子様をお持ちの方で

ご興味がありましたら、

 

英語ママさんの下の記事より

アンケートにご記入ください♪

 

たくさんの方にお会いできるのを楽しみにしています照れ

 

 

 

子どもの気持ちに寄り添った語りかけも今回で5回目。

 

年度初めで まとめが追いついていませんあせる

 

今日は、子どもを褒めるときに意識することについて考えてみたいと思います。

 

5 Praise(褒める)

 

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

 

娘が通っているプリスクールは

親参加型のプリスクール

モンテッソーリの考え方を取り入れています。

 

 

プリスクールに入ってきたばかりの子の中で

「すごいね!」とか「えらいね!」

と言う褒め言葉を待っている子

時々います。

 

そういう子には、

普段以上に意識して、

 

ただ褒めるのではなく、

その子がやり遂げたことを

描写した言葉をかけるようにしています。

 

そうすると、それまでは

褒められたいがために行動していたのが

評価は関係なしに

主体的に動くようになっていきます。

 

 

この本の著者によると、

評価につながる褒め方よりも

子どもが成し遂げたものを

描写して言葉に表すことで

 

子どもが自分自身のことを認め

自尊心が育ちやすいようです。

 

 

子どもの自尊心を育てる褒め方のポイントがこちら(本より抜粋)

 

"Good" "Great!" "Fantastic"と言う代わりに・・・

 

丸ブルー Describe what you see(見たものを描写する)

 

ニコニコ I see a clean floor, a smooth bed, and books neatly lined up on the shelf.

  (床に置いてあったものが片付いて、ベッドもきちんとなっていて、本が本棚に綺麗に仕舞われているね)

 

丸ブルー Describe what you feel(感じたものを描写する)

 

ニコニコ It's a pleasure to walk into this room!

  (この部屋に入ってきて気持ちがいいわ!)

 

丸ブルー Sum up the child's praiseworthy behavior with a word

  (子どもの褒めるべき行動を一言で表す)

 

ニコニコ  You sorted out your Legos, cars, and farm animals, and put them in separate boxes. That's what I call organization!

     (レゴや車や動物たちを別々の箱に入れたのね。まさに「整理整頓」ね!)

 

 

最後のポイントは、

実行するのはなかなか難しく、

わたしもたまにしかできていませんが、

 

最初のポイントは比較的 実行しやすいのかな、とニコニコ

 

娘に対しても「いい子」とか

「えらいね」と言うようなほめ言葉は

小さい頃から使わずに

 

見たままを描写するような

褒め方を意識してきましたが

 

 

娘の自己肯定感は高いのかなと感じています照れ

 

 

 

 

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