手塚治虫生誕90周年記念 火の鳥 COMPILATION ALBUM 『NEW GENE, inspired from Phoenix』 [ (V.A.) ]
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浅井健一、GLIM SPANKY、佐藤タイジ、Sauce81 & Shing02、TeddyLoid × Kizuna AI、toconoma、ドレスコーズ、七尾旅人、森山直太朗、やくしまるえつこ/キングレコード
手塚治虫生誕90周年記念に火の鳥インスピレーションから新曲を持ち寄った10組のアーティスト。コンピの中にこういうのがあってもアリだよね、というタッチの二次創作な曲調が並ぶ。では誰が炎を上げ宇宙へ羽ばたいたのか?裏張りでなく真正面から「火の鳥」ファンを納得させる役割を背負った最強の楽曲が、世界初のVtuberで人工知能を自称するキズナアイが唄う『Fireburst』だったことは、全曲の中で先行配信だった事実が証明している。→
ミシェル・ルグラン、深町純/ソニー・ミュージックダイレクト
1978年に公開された市川崑監督映画『火の鳥』。おぼろげな記憶で、黎明編の数々の名シーンはあったが、卑弥呼の時代を実写の中にアニメをプラスして映し切るのは技術の成熟もなく、陳腐といわれていた。それでも、手塚治虫『火の鳥』初の映像化が、特撮特効だけでなくアニメの融合であったことは歴史的に意義だったと今では分かる。サントラは、アルファレコードの廃盤音源がCD化され聴くことが叶った。ロンドン交響楽団と新日本フィルの壮大なオーケストラ。テーマ曲には谷川俊太郎の作詞がある。「いつの日かよみがえれ火の鳥よ」と、松崎しげる、Hi-Fi Set、サーカスの3組による愛の熱唱が収められた。→
浮(ぶい)/buouy
木村多江の朗読「Sound Library~世界にひとつだけの本~」を聴き続けている。2010年は、主人公月原可奈子の想い人が亡くなり、恋の行方は?だったけど2024年ともなると、世間の変化とシンクロ。「幸福は自分で決める」と結婚せず、神保町の旅行会社を勤め上げ、母と暮らす。さらに年相応の話題にも触れ「介護の親を施設に渡した。私は…捨てたんです」と同僚から聞かされた回。オンエア曲は浮の『つきひ』。静かなガットギターとハーモニカ。ものすごく大きなことを歌っている様で、ささやかな人生がここまで生きたこと。肌寒い帰り道を、具体的なあの日を思い出すような、美しい時間。世界中にごくろうさま。今日話した人におかげさま。→
伊集院光、山瀬まみ、大林素子、鶴見辰吾、他/コロムビアミュージックエンタテインメント
2005年のホリプロ45周年記念企画。所属タレント総出演によるTOKYO FM朗読番組をCD化。代表的なキャストは1巻和田アキ子、伊藤かずえ。2巻石原さとみ。3巻深田恭子。4巻妻夫木聡。5巻綾瀬はるか、キタキマユ、武田真治。6巻松山ケンイチ、堀越のり。7巻市村正親、井森美幸。8巻片平なぎさ、新山千春。9巻上原さくら、香椎由宇。最終第10巻伊集院光の『あたまが池』は「とんと昔」で始まりBGMもあるが、映像化できないイリュージョン落語的な噺だ。2011年、東日本大震災の数日後に堀義貴会長が「お子さんのいる方は、どうぞお役立てください」と無料配信した。→
尾崎豊/SONY
尾崎の『THE DAY1 Vol.2』には、『永遠の胸』で2番のサビを1番で歌いはじめては黙り唄い直す様子、バンドが何事もなく対応する演奏が収録されている。ナイス!ライブ盤。デジタルカラオケのステージでは、こういうギタードラムが目で合図して8小節をもう1回の様な対応は無くなっただろう。絶対的に生バンドは強い。覚醒剤逮捕からレコード会社とのごたごたなどそんなトピックばかりで。音楽だけをやっていてくれれば、どんな人生を送りなにを唄っただろう。この代々木オリンピックプールのコンサートが1991年。尾崎豊は1992年4月に亡くなっており、生前最後のコンサートはこのアルバム。CD盤とVideoのリリースが1993年だった。→
尾崎豊/SONY
ライブ盤2枚組Vol.1、2別売り形式が同時期にソニーアーティストTMN、レベッカ、尾崎豊と、高速道路のサービスエリアのカセットコーナーに並んでいた。CD時代でもまだ車中ではカセットデッキが元気で、オートリパースはガシャッ!っと音を立てた。CDをカセットに録音するにはA面B面の2分割を考え、ABそれぞれ30分以内だったら60分テープ、23分だったら46分テープ、54分テープなんてのもあった。カセットは暑い室内で何百回も聞くとほんの少しづつ伸びてしまうという常識もあるのに、なぜカセット盤を買うかって、それは車で長距離移動中の衝動買い。『THE DAY1 Vol.1』には、尾崎のMCからの『COOKIE』が入ってた。→
安藤裕子/Cutting Edge
インタビュー集「音楽とことば〜あの人はどうやって歌詞を書いているのか〜」によると、遠藤周作の小説『女の一生〜キクの場合〜』への感情移入から思い巡らせた心象が『六月十三日、強い雨。』である。江戸時代の長崎、隠れ切支丹弾圧の中、マリア信仰の村の男を片思いから愛し尽くした少女キクの生涯。活気のある長崎の描写を塗り潰す様に、キリスト教禁止政策の不穏な影。好きになった男が役人に捕まり、それまでの生活も何もかも失ってゆく。その嵐の日が6月13日である。本人の楽曲解説「長崎の町が私にくれた経験と感情と…」には、浦上教会に原爆が投下されるその時刻へ月日が進んでゆく続編『女の一生〜サチ子の場合〜』への含みがある。→
宇多田ヒカル/EMI Music Japan
シタールのイントロから始まる『Deep River』が遠藤周作の小説『深い河』読後のインスパイアなのはよく知られる事実。「読んでた」発言は世界デビュー盤『EXODUS』のブックレットのインタビューにあり、そこでは読書ライフが結構見えてくる。誕生日が同じエドガー・アラン・ポーの名を詞に使ったことや、ミラン・クンデラの小説に感じた共通性についてざっくばらんに語る。インタビューは全般に渡り、宇多田ヒカルが書いた詞を自分で英訳せずあえて翻訳家に依頼したら「こんなにエッチな英詞になった」というコメントが繰り返されている。「日本で履けないミニスカートもニューヨークだったら普通に履ける感覚」だとか。→
PSY・S/ソニー・ミュージックレコーズ
1993年松浦雅也はゲーム会社設立。『The Seven Colors』はMacintosh用ゲームでミック・イタヤの絵と共に世界観が伝えられた。青い霧が立ち込める『倖せが迷う森』『青空がいっぱい』で幕開け。幻想体験的視点と自然色でウインドウは彩られる。アレンジは通してフワフワした夢描写な音が多い。その中で、宝石の転がるようなシンセサイザーの細かな誘導音が現実の一切を忘れさせる景色になる。倖せを見つけに出かける『VISION』で、窓から飛び立つ。遥かな空と海まぶしい青『Blue Star』で、宇宙スケールのパワーが覚醒し、青い惑星を見下ろす場所へ連れて行かれる。黒ケースも芸術性が高かった。→
V.A./Universal
ライブシーン抜粋で感情の高ぶりが至福。しかし、2019年からずっと『Shallow』の歌声の記憶は、レディ・ガガでは無くある少女だった。モスクワ東京便の飛行機内で、ワインに酔ったロシアの少女が席モニタの『アリー スター誕生』に合わせ陽気に唄い始め、隣の私にちょっかいを出してきた。私がブラッドリー・クーパー役になりエアギターを弾くと、更にワインを飲んだ。私がもう終り、と拍手をしても終わらない。二人とも靴を抜いでおり、靴下で足を軽く踏んできて「逃しません」と笑う。通路を通った知らない青年もにも声をかけて席モニタに『ボヘミアン・ラプソディ』を流し、彼女は唄ってエアバンドごっこをやった。そんな雲の上の思い出。→