ゴーバンズ ザ・TVショー
GO-BANG'S/ポニーキャニオン
1989年、テクノロジーの最先端を示す単位が『ため息の16ビット』。この曲ではPanasonicのCM用にジョージ・ルーカスがデザインしたロボット、スパーキーとデュエット。ゴーバンズはテレビ番組、ドラマの主題歌やCMソングに大活躍。ベスト選集が楽譜も付いてるこの箱入りCD。私が勝手にPATi・PATiロックンロール書体と呼んでいる日本語カリグラフィフォントに統一されたアートワークが時代の寵児の証。超絶ポジティブな詞の世界は「のぼり調子80年代サイコー!」を体現するバンドだった。『土曜でいたい』はNHKの若者文化系深夜番組YOUの後番組「土曜倶楽部」で、一般公募された言葉を用い詞曲を作り上げた。→
さっちゃんのセクシーカレー
大森靖子/avex trax
高野幸子さんというはとこが居て、こどもの頃は家族ぐるみでご飯に呼ばれていたけど合わなくなった。私より絵が上手で、カラーコピーしてくれたのを大切に持っている。同人誌で儲けて印刷機を買ったと聞いた。コンビニに並ぶホラー雑誌でプロ漫画家デビューしたらしいけど、親戚の誰にもペンネームを知らせなかったので、後の活躍もどんな作品か読むことは叶わなかった。20年後、私は仕事でさっちゃんの有名な父さんが昔建てたビル・マンションの売買に関り。更に数年たったある日、私の父とはいとこのさっちゃんのお母様にお会いした。「さっちゃんとしゃべらないの?あの子の話は、おもしろいわよ」ずっと独身で居て、ずっと漫画を描いているらしい。→
ガンダムビルドダイバーズ THE BEST
SKY-HI、Iris、SWANKY DANK、スピラ・スピカ、スダンナユズユリー、PENGUIN RESEARCH/SACRA MUSIC
『ガンダムビルドダイバーズ』はガンプラバトルでなく、アバターでログインするネットゲームになっていた。個人的にネットで繋がり隊で闘う「ガンダムエリアウォーズ」の真っ最中で「プログラム内のバグとか許してんじゃねーよ!運営は早くバグ撲滅しろ!」と現実のゲームを重ねて、初代主人公リクはホームラン級のバカとして低評価だった。しかし、続編『Re:RISE』のとにかく暗い主人公ヒロトが、前作クライマックスの場面で関わっていたストーリーのリンクで渾身の伏線回収。おかげで最終回間近の数話で好評価に大逆転した。→
Long Good-by
浅川マキ/Universal Music
寺山修司作詞『ふしあわせという名の猫』でぴったり寄り添う猫とは、女を捨てた男のへの未練や傷ついた記憶のことだと、何年も聴き続けていたが。2021年橋爪ももの『猫です』を聴いて変わった。野良猫が乱暴や放浪の末に、偶然おばあさんに出会い優しさを受け、孤独な猫はお母さんを思い出す。この猫と出会ったおばあさんは、浅川マキが唄った「ふしあわせという名の猫がいるから私は一人ぼっちじゃない」とつぶやいたあの女性なのではないか。辛く孤独だった一人と一匹が、何か通じるものがあって一緒に過ごした。女は猫を撫でながら、猫も自分も同一の存在になり、自分が猫に撫でられ慰められた様な、そんな時間を過ごしたに違いない。→
LIVE TOUR 2015-2016「FOLLOW ME UP」FINAL at 中野サンプラ
坂本真綾/フライングドッグ
2016年のラジオ録音「伊集院光深夜のバカ力」を聴いてたら、オンエア曲の坂本真綾『さなぎ』が超絶ポジティブで気に入ったのでCDを探したら中野サンプラザでのライブ盤を入手。ベースがグルーヴする『さなぎ』があった。中野サンプラザといえば、丁度今2023年7月に建て替えの為閉館。入口が封鎖される前日の最終日は、区民主催の感謝祭で中野区芸人らが盛り上げた最後、野外ステージでサンプラザ中野くんがライブ。「ビルの解体でこんなに盛り上がれるとは」と『旅人よ』『リゾラバ』他数曲。閉会式は大ホールに集まった人たちと中野くんで大合唱し、盆踊り会場から走って来た中野区長を迎えた。最後にサンプラザに響いた歌は『ランナー』です。→
オールオーバージャパンダ
ギターパンダ/redrec sputniklab.inc
『中庭のヘビイチゴ』はこんな物語。幼馴染で同じ歳の君は話すのが遅かったが、子ども同士大の仲良し。学校に入ると特別クラスに入った君は、どうやら知恵遅れという枠で。周りの人の君への態度見て、自分も偏見や差別をする側の行動をとってしまった。君はなにも悪くないのに、悪口を言い無視した。学生時代が終わり、僕は全部置き去りに別の街へ。数年後、帰省した街で君に関わった僕のことを思い出すという歌。後悔や悲しみだけではない、なんともいえない体温のある不思議な歌。驚くのは、これ書いた本人が唄うのを聴いたギターパンダが歌って広めているとのこと。語り上手の映画評論家が実際の映画より流暢に話す様に。→
わたし、フィクション
mekakushe/mekakusi records
ものすごく何年かぶりに、はじめて聴いた歌だけで泣いてしまった。それが『わたし、フィクション (ピアノ弾き語りver)』。知らなかった、いや知ってたヒロネちゃんだね。作品側でなく、聴衆側を考えよう。歳をとって丸くなったという表現がある。網目の様な自己の体験が引き出され、想像でそこに関わる居ない人まで想いを巡らす。すぐ泣きすぐ笑う。沸点が低くなったのなら気をつけたいことは、すぐ怒っているのではないか?すぐ許すから忘れている。怒って、おかしなことをSNSにつぶやいてはいないか。よろしくない。寝て起きて消える怒りは電子のログに刻まぬほうがよい。電子の海に好きなこと良かったことを残そう。→
ARTPOP
Lady Gaga/Intes
例えばレディ・ガガ。創造的であると共に破壊的である。現状を打ち砕き新しい世界を見せてくれる存在に、大きな願いを掛けてしまう。私が「またコロナ陽性者増えてる」という情報をわざわざ追いかけて読んだりするのも「新型コロナウイルスが世界を変えてくれたんじゃないのか!くだらない飲み会が消えた社会にチェンジ済みだったのに、人はまた愚行をぶり返すのか?悟れよ世界」という。新世界秩序に対しての夢が捨てきれないからだ。熱狂した大声のファンが唄わず静かに聴くライブは良かった。ひと席開けてゆったり座って鑑賞できる映画館も良かった。一度も感染しないでいる私は、破壊された密接に決別をし、コロナ禍が創造した恩恵を味わっていた。→
絶対少女
大森靖子/PINK RECORDS
ミュージプルでMV紹介の記事を書くことになった2013年。12月ネット上には『絶対彼女』の配信が無くて高円寺の娘、大森靖子の記事を断念した。2021年7月主催者に「サーバ攻撃にあった。バックアップは並行で投稿してたフェイスブックのみで復旧作業が膨大」と連絡が来て通常更新も遅れ始めた。最終回のつもりで私が書いた原稿が掲載された後は、終了でもいいと納得。その後は2022年4月「再開のお知らせ」を最後に更新停止。10年の変化で、大森靖子は子育てとアイドルのプロデュースで未だパワフル。10年前と違っている。情報の幅広さでMVを紹介するWEBが不要な程に、個人SNSの推し活がMVを広める時代になっていた。→
暁のラブレター
aiko/ポニーキャニオン
Podcastトーク番組「忘れてみたい夜だから」第1シーズンと分類される♯100まで。当時25~26歳内海あさがサラリーマンとして営業部で働き、躁鬱で休職、復職で部署異動、全部トークが続いている。私が保存した回は、漫画「テニスの王子様」を読みテニスの試合中に思ったことをずっと声に出してた回。片思いの彼がいよいよ結婚する回。自分のモチベーションを上げるにはaikoデーを設けて唄い続ける回。なんと言っても『アンドロメダ』である。「交差点で君が立って~いても~もう今は見つけられないかも~し~れ~な~い~♪」このメロディ。私はaikoのオリジナルより先に内海あさの方を聴き、オリジナルより多く内海あさを聞いてる。→









