きみになりたい。 [ (オムニバス) ]
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観月ありさ、中谷美紀、吉岡忍、T.V.ジーザス、井上睦都実、三浦理恵子、宮村優子、戸川京子、松本伊代、岩本千春、細川ふみえ、Girl Girl Girl、野本かりあ、深田恭子、他/readymade international
Pizzicato Five 小西康陽の仕事まとめコンピレーション。唄ってるのはモデルや女優など。それぞれ別の時期に曲提供や企画カバーで制作したのだろう。私は結局、エレクトロでもハードロックでもない渋谷系的な音楽に心酔しなかったので、馴染みが薄いけど、珍しい人が唄っている金脈から辿り着いた。寂しいことを明るく唄う芸風の中で、一生ふたり旅して遊んで暮らす市川実和子『マジック・カーペット・ライド』が夢の多幸感。→
さよならポニーテール/ERJ
2011年に現れたさよポニとは、学校生活の延長にあるファンタジー。女性ボーカル5人のビジュアルは、脱力線画のメンバーイラストのみ。人前に出ず、ライブをしないが、FMラジオではしゃべるネコとシュールなトークをしていた。上質の女子高生センチメンタルが、大人の敏腕プロデューサーによって届けられていた。それば、トップ編集担当のついた瑞々しい天才漫画家のデビューのような。ゆるくかわいいという分類の鮮烈な才能の登場だった…って良い誤解をさせてくれる情報統制バランスの勝利!ブレスを完全ミュートせず、極小音で「すっ」「ふぁ」という呼吸音が残っているのも、実在の教室の子を感じさせるシークレットなディレクションであろう。→
ツチヤカレン/IMPERIAL RECORDS
メタファーではなく直接表現で、空爆で亡くなる人たちの途絶えた夢が歌われる。漫画もドラマも、全て直接セリフで言わないと何も伝わらない、若い世代だという。「やる気がないなら帰れ!」と叱られて「もっとやる気を出して再挑戦」と思わずに、帰る子ら。それでいい。意図を察せよとは責めない。伝わる言葉を使うのが正解。ただ、想像は大切だよ。今日は東部、明日は西部に空爆すると予告して対象を移動させる事は、記録上は爆弾での死者を少なくするが、移動させることで補給を断ち飢餓を作り出している。空爆で直接殺す数字とは別のところでも飢える環境を作り出すという大量虐殺を行っている。直接的な表現の地続きも考えるんだ。→
星羅/DefSTAR RECORDS
フリーライブの痕跡が古い荷物にあり、あの人は今?星羅は、2009年の東京ドームシティラクーアガーデンステージでたまたま撮った写真で思い出した。ソニーミュージック所属らしく活動歴が残っていて、2012年本人の体調不良によりイベント出演キャンセルが最後のお知らせ。スタートラインから、走り出したばかりのような女の子だった。本人が主人公として、上京して一人暮らしを心配する親に「心配ばっかもうしなくていいよ」と電話で話す経験値は、どんなラインだった?友だちができて、仕事が安定して、結婚して引っ越して、実家の親を心配して電話をかけたかな。十余年後、我が子を心配してケータイを持たせる歌を作っているだろうか。→
飯森範親、大阪市音楽団/フォンテック
三枝成彰『交響組曲機動戦士Zガンダム』に約17分に凝縮されたブラススコアがあることは、このCDで知っていた。2025年、ついに浦和吹奏楽団のPOPSコンサートで聴くことができ感激だった。埼玉会館大ホールにティンパニーのイントロで「キターーー!」である。どうも日本のあちらこちらの市民楽団や学吹、自衛隊音楽隊で2年に1回くらいは演奏されているのではないか?吹奏楽のポピュラー曲では、サンダーバードやドラゴンクエストが定番だが、楽団員に尋ねると元の作品は知らないとう。曲の良さだけで演奏され続ける。Zガンダム放送から40年。曲の美しさ、決意と悲哀が交錯する。良いじゃないか、演奏会の定番曲になって欲しい。→
寺尾紗穂/ミディ
木管楽器のような歌声が好きで、ふと聞き流していると、世間的な日々の見逃した隙間が歌われるのが良い。現代の地続きの街に、確かに暮らしているであろう各歌詞の主人公たち。こんなふうに目に映っている、きれいな瞬間、悲しい瞬間があるのかよ。『バスの中で』君は多分、あの時泣いていた。僕の中で君はあの日のまま泣いている。一瞬か、ほんの何日間の出来事。新鮮な風景は、あるいは私がかつて居た、もう忘れてしまった出来事としか思えない。だって、この歌に自分の記憶の映像が定着しているのだから。君の決めた帰郷で、君は最後とは思わないから後悔なんかしていなくて、それで僕だけが二度と会えない気がしていたという、これが東京生まれの味わう気持ちだ。→
The Platters/ユニバーサルミュージック
実家に顔を出すと父の口癖が面倒くさい。「来てくれても良いことなくてゴメンな。母さんでも生きていればな」というが、母が死んだのなんてもう遠い昔。私が14歳で母が36歳の時に、入院して数ヶ月のうちに肺ガンで他界した。今となっては覚えていることも思い出すことも少ないけど、病室の記憶が少しある。ウォークマンで、カセットのアルバムを聴いていてプラタラーなんとかというカタカナと黒人数名の写真だった。ちょっと検索したらすぐに分かったので図書館で借りてきた。「Only you~♪ can make all this world seem right」知ってた!誰がなんと言おうと永遠のメロディだ。→
Earth, Wind & Fire/ソニー・ミュージックエンタテインメント・ジャパン
懐かしいもの、言えば通じると思っていたものがどんどん通じなくなってゆく。Mr.Children、X-JAPANなにそれ?aikoは懐メロ。そうなるよね。アース・ウィンド・アンド・ファイアーをちゃんと知ったのは、グッチ裕三のモノマネだった。似ているかどうかも分からなかったが、何度も何度もあらゆる場所で、人生の節目でもなんでもない日々で聴こえてくる。『Boogie Wonderland』は江頭2:50が危ない芸人だった時代、Mac専門店秋葉館の宣伝で使われていた。『September』はもう、どこでもいつでもない。全てを良かったこととして包み込む。→
東京スカパラダイスオーケストラ/cutting edge/JUSTA RECORD
『Free Free Free』の2022年はコロナ禍、オミクロン、第7波なんて窮屈だったけど、ラジオはとてもラジオ然としていた。外出NG、密を避ける日々にたまたま番組を聞いた人を巻き込むオープンな力。各所でメッセージが読まれ、放送局からノベルティが届く。コロナが明けるとパーソナリティはタレント業の、歌やお笑いライブ集客番組に様変わり。イベントの感想メールに時間を割くクローズドなファンの集い。CMだけでは維持できない時代に、チケットやグッズ売上げが制作費に直結だとか。長く続いていたラジオ好きに向ける深夜ラジオが、2025年中に次々と終了していった。→
V.A/ソフトバンククリエイティブ
ゲーム雑誌のソノシート付録を集めていた時期があった。Beepという雑誌。アーケードから話題のMSXまで盛りだくさんで、お金がない少年期はプレイの代わりに記事を読み。メーカーを分け隔てなくSEGA,CAPCOM、Falcom等、ソノシートをウォークマンに入れて、一生記憶しておくに充分なくらい聴いた。グラディウスの逆火山の曲に惹かれ、PSのグラディウスデラックスパックを買うことで、やっとゲームやり放題が出来た社会人。そのソフトも手放した後、雑誌Beep復刻版にソノシート再生を録音したCDが付いていて逆火山を聴き直した。さらに後年、グラディウスは当時コナミのバイトの女子大生が作った曲だと、今知る衝撃。→