初めての子どもが誕生してからしばらくは、家族や親せきはもちろん、友人達からのお祝いムードで盛り上がっているのですが、それが一段落すると、いよいよ子どもの将来に対する希望とともに、現実的な将来に関する心配事、特に金銭面での支出は大いに気になってくるものです。
そこで準備しようかと思っていると親から言われるのが“学資保険でも入っておけば?”の一言。
30年以上も前なら、積立貯蓄でも半年複利で5%を超えていましたし、無記名割引債券などは5年満期で1,5倍にもなる高金利でしたから、銀行や郵便局に預けて貯蓄で準備をする事は現実的でしかも確実な方法でした。
用意周到に10~18年もかけて将来の教育資金を用意しながら、もしもの時の死亡保障や医療保障が付いている学資保険も、20年くらい前なら運用率が高かったのですが、今では医療保障など特約をなるべく外した状態でも、掛け金である積立元本分を回収するのがやっと。
比較的良好なリターンが見込める学資保険でも、18年で10~18%程度ですから、貯蓄よりは若干マシかな、という程度です。
その一方で、保険という目的で契約している以上、契約期間の途中で解約した場合は、それまでに支払った保険料の総額を下回る可能性もある、という点は注意したいところです。
例えば、不慮の事故や病気などによる契約者の死亡等で、その後の保険料支払が困難になり、やむなく解約しなければ・・・という事態を防ぐ為に、学資保険には契約者が死亡した場合に契約はそのまま、保険料の支払いだけが免除されるという、保険料払込免除特則(または特約)を付帯する事で、受取り金額を確保するという方法もあります。
その他では、ここ最近は少し回復傾向にある株式や不動産の証券化による運用、金・地金の定額積立てという方法もあります。
もっとも、銀行や郵便局などの貯金や保険と違い、イザ現金化しようと思ったタイミングで、必ずしも希望する金額で売却できない相場による価格変動リスクがあところが、安全に貯蓄として確保できるかと断言できないところではあります。
運用次第で預けた資金額を大きく上回るだけの利益を上げる事もありますし、相場による価格に保証はありませんから費やしたお金がタダ同然になるという事も起こります。
もっとも、それが投資ですから仕方ない事ですけど。
むしろ、預貯金や運用など、必ずしも余裕がなくても資金をやりくりするより、現在の低金利を上手に利用して、金融機関や公的融資から学資を調達、確実に返済していくという選択方法も考えられます。
例えば教育ローンや学資ローン、学校独自のものから自治体や公的機関が行っている奨学金制度を利用する方法です。
独立行政法人日本学生支援機構
金融機関の教育ローンは、借りる人の条件にも左右されますが、安い金利設定の金融機関は1%台というところもあります(2014年5月現在)
奨学金制度にはいくつかの種類があります。
利息はありませんが返済義務が有る奨学金と、利息が付いて返済義務もある奨学金。
また、私立中・高校にもあるのが、成績優秀者などに学費の全部または一部を免除する特制度で、これは意外と適用範囲が広いので、私立高校に行かせるには学費が心配・・・という親にとってはありがたい制度です。
遠くの公立学校より近くの私立学校の方が、トータルの出費を考えると、近所で自宅通いの方が負担は軽かったりしますから、それらも踏まえて子どもと相談しながら決める事が出来ます。
個人的には、無理に家計をやりくりして、何が何でも学資を準備しなければ!という程でも無いと思います。
教育資金は大学まで私立だと2,000万円を超えるので、今から準備を!・・・という声に、それほど過剰に反応しなくても良いのでは。
教育費用をかけたい人には、いくらでも使う事が出来る、多くの塾や習い事の施設が巷には溢れていますから。