先日も、薬物使用による運転により、多数の死傷者が出る事故が起きてしまいました。
脱法ハーブの吸引により意識がもうろうとした状態で車を運転、ガードレールを超えて歩道に突っ込んできた車との接触による被害者となった歩行者には、何にも落ち度はないのですが、被害者の補償はどうなる?という不安は、いつ、どこでも起こりえる事なので、こればかりは予防できる訳ではありませんが、知っておいた方が良いと思います。
通常、故意・無免許・飲酒運転・薬物使用等の違法・不法行為による交通事故の場合、自動車保険は免責(補償対象外)となります。
ナンバープレートが付いている、または公道を走る為にナンバープレートを交付してもらう為には、原付自転車から大型トラックやバスまで、必ず法律で自賠責保険の加入が義務付けられていますが、任意保険と呼ばれる保険会社や共済で加入する自動車保険(共済)も違法・不法行為に対しては免責となっています。
不法行為による損害は、第三者の人体や財物の損害はもちろん、自身のケガや車両の損害も含めて全て契約上支払い対象外となっているのですが、被害者や家族にとっては納得できない面があるでしょう。
そんなひき逃げ・無保険・不法行為による被害者を救済するのが、政府の補償事業です。
国土交通省 自賠責保険ポータルサイト
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/accident/nopolicyholder.html
これは、自賠責保険の補償額を限度に、ケガや後遺障害、死亡時の補償を加害者に代わって被害者または親権者・遺族に支払って、加害者にはその金額を求償(請求)します。
その支払い資金の元となる基金は、自賠責保険の保険料から積み立てて運用されるのですが、本来負担しなくても良い筈の補償も、善良な自賠責保険の保険料から捻出されている事を思うと、不法行為のツケを善良な保険加入者が負担するという制度の矛盾に、社会保障の在り方も考えさせられますね。
もちろん、交通事故の原因が不法行為であっても、被害者が自分自身で加入している損害保険や生命保険は加害者の状況に関係なく支払われます。
まず歩行中に交通事故の被害者になったら、本人または同居家族が自家用車に自動車保険を加入しているなら、人身傷害補償に加入しているかどうか確認してみましょう。
この補償には、契約している自動車に搭乗中のみ補償する限定版と、家族全員が歩行中に交通事故に遭っても保険が使える補償範囲が広いタイプがあります。
被害者救済や相手からの賠償を待たずに、自分や家族が契約している保険会社に、治療費や休業損害・慰謝料相当額を請求するので、医療費の健康保険の自己負担額を含めた全額を保険会社が支払ってくれるという便利なものです。
この自動車保険に弁護士特約が付いていれば、損害賠償請求も弁護士に一任できますから、煩わしい相手との交渉で嫌な思いをする事も減るでしょう。
弁護士への交渉依頼だけでなく、一定の範囲で相談のみの利用もできます。
プロのアドバイスを受けて、被害者がどのように加害者と交渉したり、裁判等で争うのか聞いておくだけでも安心するでしょう。
せっかく加入している保険ですから賢く使いましょう・
それが分からない場合は、保険会社の無料相談に聞いてみると、加入している契約内容も含めてアドバイスをしてくれます(してくれるはず!)
それが出来ない保険会社なら、私がクレームをつけるので教えてくださいね。
傷害保険と交通傷害保険に関しては、個人加入だけでなく、家族全員で加入している家族傷害保険や、ファミリー交通傷害保険という比較的保険料の安い保険商品もあるので、意外と加入している人が多いのです。
また、食中毒や賠償責任保険もセットになっている保育園や幼稚園、学校で年に1回または3年分まとめて加入の斡旋をしている保険も、団体傷害保険が多いですね。
傷害保険の場合は24時間いつでも補償の対象です。
交通傷害保険の場合は、労災の対象となる勤務時間中を除きます(通勤途上は労災保険との関係でグレーゾーンです)
交通事故による入院・通院・手術・後遺障害・死亡時に、所定の条件による保険金や給付金が支払われます。
ただし、後遺障害保険金に関しては、死亡保険金と同額(100%)の1級から、死亡保険金の4%を支払う14級まで、それぞれに支払い要件基準があります。
これは、自賠責保険や障害者手帳の受給要件で認定する後遺障害基準とは異なります。
医療保険や生命保険も、ケガによる入院・手術・死亡・後遺所外に対してそれぞれ所定要件に応じて保険金や給付金が支払われます。
参考までに、全労済や都道府県民共済といった生命・医療共済では、ケガ補償は傷害保険基準、病気保障は生命保険基準と、どちらも良いとこ取りしているハイブリッドな保障(補償)内容になっています。
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知っていると知らないとでは大違い
リスク対策はスマートビーンズ㈱
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