私の住んでいる千葉県で初詣といえば、日本でも有数の参拝客が訪れる成田山新勝寺が有名ですが、正月休みだけでなく、1月中旬頃まで車も電車も連日混み合っています。
それ故に多いのが交通事故で、私が先日成田山への参拝帰りに遭遇した国道の大渋滞も、乗用車4台の玉突き事故が原因で片側交互通行していたからでした。
原因までは知る由もありませんが、信号機もなく右左折する路地もない一本道で起きた事故なので、西日が目の前から差す時間帯が事故を誘発したのでしょうか。
多重事故の場合、責任の度合いを巡って交渉がもめてしまう事も少なくありません。
皆が自動車に加入していて、加害者でも被害者でも、保険会社が運転者に代わってすべて示談交渉などを行ってくれれば良いのですけど。
交通事故は、被害者はもちろん、加害者にも人身事故で死亡事故などの重篤な加害事故であれば刑事訴訟法にて裁判にかけられて懲役刑や罰金刑などの処罰を受けますし、軽微な場合でも行政処分により免許停止や取り消し処分も起こります。
人にケガを負わせなかったとしても、車や物を壊してしまう物損事故であれば、修理費用や交換費用などの現状復旧費用を賠償する法的義務を負います。
人身事故もそうですが、相手に対する賠償だけは、自動車保険に加入して補償しておいた方が安心です。
自分も運転していれば、どんなに安全運転をしていても、急に脇道から人や自転車、はたまた犬や猫などの動物が飛び出してくれば、反射的に避けようと急ブレーキをかけたりハンドルを切ったりしてしまいますが、それで後続車両に追突したり、前方を走る車の急ブレーキを避けきれずにぶつかってしまう事故も少なくありません。
そんな時、自分には非がなく、ぶつかった相手が100%悪いという事故ばかりではありませんから、金銭面でのトラブルは保険に転嫁しておくと、後々の示談などの交渉事にもつまらない時間や労力を割かなくて済みます。
交通事故で双方の主張が食い違う場合(過失責任の割合)は、当事者同士の話し合いでは感情的になり、お互い譲り合わず交渉が折り合わない傾向があります。
勿論、加害者がどちらなのかがはっきりとわかる場合は、加害者が被害者に謝罪するのが筋ですが、車などの修理費用やケガを負った場合の休業損害・慰謝料等、後々交渉が必要となる金銭面でのトラブルは、感情が絡むと納得する解決に至るまでが大変です。
そこは自動車保険など保険会社に任せて、金銭面での示談交渉は全て任せておいた方が無難ですし間違いはありません。
とはいえ、保険会社の事故担当者が皆さん優秀な人とは限らないというのも事実なので、交渉のやり取りやどのような会話だったか、メールでも構わないので、自分の契約している保険会社でも、相手の保険会社の交渉でも、どちらも会話や交渉した内容と日付は出来るだけ書面等で記録に残しておきましょう。
たまに相当ボンクラな担当者の場合もありますから。
例えば、被害者に連絡するのをうっかり忘れて、連絡を待っている被害者が怒って連絡してきた・・・なんて事があると、交渉が長引きなかなか示談に応じないなんて事もあります。
また、ケガで通院治療中の月末近くに加害者の保険会社から電話が入り、そろそろこれ位のケガだと治療を終了する時期なのですが、今月で治療をいったん終了して示談しませんか?などと、せかすような電話をして怒りを買い、却って治療期間が長引いてしまうなんて事もあります。
これらはどちらも事実ですが、被害者側からすると、加害者(側)からの連絡がなかなか来ないのは被害者に対する誠意に欠けると思われます。
とはいえ保険会社も直接加害者が被害者と話をするのを嫌がります。
これは、保険会社が賠償金を支払う要件は、保険契約上、通常は法的責任の範囲なのです。
もし、加害者が被害者との話の中で保険会社が認めていないにも関わらず、契約者の判断で支払を約束したとしても、法的責任の範囲を超えていれば保険会社は契約者が勝手に判断した過重になる支払い金額分は拒む可能性もあるのです。
それを防ぐ為にも示談交渉に時には直接交渉をしないように、相手または相手の保険会社と交渉するのですけど。
自分の契約した保険会社に疑問がある時は、自分の代理人に弁護士を選任するのも一つの方法です。
金銭的な負担はありますが。弁護士は依頼人の利益を最大限尊重する契約を交わしますから、納得できない理由は法的な解釈も含めて丁寧にアドバイスしてくれます。
不幸にも加害者になってしまい、被害者や保険会社との交渉が分からないのに判断しなければならない時、どれが正しい選択かなんてわかりませんよね。
そんな時は交渉する前に弁護士に丸投げしてください。
今の自動車保険には弁護士費用特約などという名称の、契約者に代わって相手や相手保険会社との交渉をしてくれるオプションもあるので、これに加入する事をおススメします。
交差点での事故など、お互いに過失責任がある場合は、主張の食い違いが起きるのは当たり前で、拗れると示談交渉も進みませんし、自分の主張が正しいのかもわからないけれど、同じように相手の主張が正しいのかもわからない、素人考えの交渉は納得した解決に至るのが非常に難しいものがあります。
自分の言い分が正しいのかも含めて全ての交渉は弁護士を介して行う事で、煩わしさも解消されます。
私が保険会社との関わりで一番びっくりしたのは、随分前の話ですが、今は合併してしまい存在しない中堅損害保険会社の窓口に行った時に見た光景です。
訪問者する人の誰もが見える所に、横断幕のような大きな張り紙があり「損害額削減!」(つまり支払額です)などと謳っていたのは、驚きとともに、この保険会社に任せて大丈夫かな?と思ったのでした。
相手に対する賠償金支払いは勿論、自分が契約者でも、ケガの治療費や車の修理代などの保険金支払いが渋そうでしょ?
弁護士も医者と同じで得意分野があるので、必ずしも交通事故や示談交渉に詳しい弁護士ばかりではありませんから、出来れば普段から相談できる、信頼のおける弁護士を何人か知っておくと良いですね。
