[A]
家で簡単に洗えて
触ってヒンヤリするけど
【汗を吸わない寝具】

[B]
中には家で洗えない品もあって
触ってそんなにヒンヤリしないけど
【汗を吸う寝具】

[A]と[B]、あなたが使いたいと思う寝具はどっちですか?

もし、あなたが快適に気持ち良く眠りたいと思うなら
[B]【汗を吸う寝具】を使う事をオススメします!
理由はシンプル、『眠っている時に人は汗をかくから』です。
人は季節に関係なく眠ると汗をかくんです。きっと今の暑い季節の方が汗をかいて寝ている実感はありますよね。軽い運動した位の汗をかきながら人は眠るんです。

そんな汗を寝具が吸わなかったら、当然寝具が蒸れます。蒸れた状態の寝具で眠る事、つまり「湿度の高い環境で眠る事」は非常に不快な事です。当然ですが熟睡感も得られません。
湿度の高い環境は起きている時でも不快に感じますよね。日本には「日中の蒸し暑さ」を表す指標で「不快指数」なんてモノが存在する位ですから。
なので、お使いの寝具が『汗を吸うかどうか』は、快適に眠る為に非常に重要なポイントなのです。
尚、湿度の高い日本の夏の場合は『汗を素早く発散出来るかどうか』も大切になりますよ。
それでは、汗を吸う寝具選びのポイントを3つ紹介します。
【汗を吸う寝具選びのポイント】
①【素材】
まずは寝具の素材、『寝具が何で作られているか』です。
寝具の素材が石油から化学合成される化学繊維だと汗(水)を吸う力が乏しいので蒸れやすくなります。一方、綿を中心とした『自然素材』は汗を良く吸ってくれます。

これは化学繊維の代表であるポリエステルと自然素材の代表である綿の吸水力を「公定水分率」を基に比較するとハッキリします。公定水分率とは、温度20℃湿度65%の環境における繊維内の水分率で、この数値が高いほど繊維の中に水分を多く含める事が出来るのです。
その公定水分率、ポリエステルは0.4、綿は8.5です。つまり綿の方が20倍近く吸水性が良いのです。
これは数値だけじゃなく、タオルという道具で考えても分かります。水を吸う事が重要な目的のタオルは、市場に出回るほとんどの品が綿で作られています。生き残っているタオルメーカーほどポリエステル等の化学繊維でタオルを作っても売れない事を知っているので、化学繊維では作らないんです。
是非、自分のお気に入りのタオルの素材を確かめてみて下さい。あの有名な今治タオルにポリエステルを使ったモノは無いと言っても過言じゃありませんしね。

尚、寝具に使われる自然素材は『綿(コットン)』、『毛(ウールやカシミヤ等)』、『絹(シルク・真綿)』、『麻(リネンやラミー)』、『羽毛(ダウン)』等ですね。尚、羽毛は生地にはならないので中身としてですが。
中でも『麻(亜麻:リネン・苧麻:ラミー)』は発散性に優れているので日本の夏にピッタリの自然素材になります。

②【中身】
次は寝具の『どの部分まで素材を確認するか』です。
カバー、シーツ、タオルケットやガーゼケット等はシンプルに何で出来ているかを確認すれば良いですが、中身(中わた)がある寝具は生地と中身の両方を確認しましょう。
中身がある寝具とは布団、ベッドパッド、キルトケット、敷パッド等ですね。

使う時に肌が触れたり、体に近い部分の『生地』と、その生地に挟まれている『中身(中わた・詰め物)』のどちらにも自然素材が使われているかがポイントです。
商品のポップ等に自然素材を使っていると謳っていても、使っているのは生地だけで中身はポリエステルってケースは少なくありません。その逆のケースも少ないですけどありますね。
寝具に付けられている『品質表示』で、どの部分に何の素材が使われているかをしっかり確認しましょう。

③【順番】
最後のポイントは、確認する寝具の『優先順位』です。
ずばり『体に近い寝具から』素材を確認して下さい。体が行う発汗への対応が焦点ですからね。体に近い寝具から確認するのは当然です。
では、体に一番近い寝具って何でしょうか?
そう『パジャマ』です。寝具として認識されていなかったり、その重要性が軽視されている傾向にあるので、見落とされがちなのですがパジャマから素材を確認して下さい。

その次は『敷パッド』や『敷ふとんカバー』、『シーツ』です。体の背中側にある寝具で体に近いモノですね。

最後に体に掛かっている寝具、掛ふとんやケット類の素材を確認しましょう。
寝具選びのポイントは以上です。
後、暑い季節の場合に忘れちゃいけないのが寝室の『温度』と『湿度』です。寝具を適切に整えても、それを使う場所である寝室の温度と湿度が適切じゃないと意味がありません。
エアコンや扇風機といった空調機器を使って寝室の温度と湿度を整えましょう。

ただ、ガンガンに冷やしてくださいって事ではありませんのでご注意下さい!最近の熱帯夜対策として冬みたいにガンガンに寝室を冷やして、冬の掛ふとんで寝た方が良いみたいな話をする医者もいますけど、これは寝具の影響を考えていないんだと思います。
日中の気温が30℃を超えているのに、夜は冬の様な20℃以下の環境を作ったら自律神経が乱れます。春や秋、寒暖差が激しい日って体がしんどいですよね。その日の状態をエアコンを使って無理やり作るって変じゃありませんか?

寝具を適切に整えたら季節を変えるレベルまで温度や湿度を下げる必要は無くなりますから。
あくまでも目安ですが、日本睡眠教育機構が提唱している夏の寝室の温度は26℃、湿度は50~60%です。ただ、私個人の感覚ですけど、麻の寝具を使えば寝室の温度はもう1~2℃高くても眠れています。
もしこれまでの夏のエアコンの使い方がそんなガンガンに冷やしている場合は、寝具を適切に整えると節電・省エネに繋がります。
しかも、照明(光)に使う電気よりも、熱源(温度)に使う電気の方がエネルギーを使いますので、エアコンの使い方を見直す方が効果的な節電・省エネになるんです。後、熱源を持つ電化製品と言えば冷蔵庫ですね。

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