快眠アドバイス『夏の寝具は触ってヒンヤリよりも“使ってサラサラ”』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

ウメナ寝具の快眠BLOG

静岡県三島市の「睡眠と寝具のお悩み相談室ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。

皆さんは“触ってヒンヤリ”する夏の寝具を使っていますか?


もしくは使ったことがありますか?


この数年で夏になると色々なお店や通販サイトで見かける様になりました。


ただ、夏の快眠を求めて寝具を選ぶなら触ってヒンヤリではなく『使ってサラサラ』じゃないといけません。




その理由はこちら

1、快眠するには、俗に言う「深い眠り」の
 「徐波睡眠(ノンレム睡眠第3~4段階)」の時間を増やす必要がある


2、その為には徐波睡眠中の
 「発汗(汗をかく事)」が快適にスムーズに行われる寝具環境が必要になる


3、発汗を快適にスムーズに行う為には
  寝具が汗(水分)を吸う力汗(水分)を素早く出す力がポイントになる
       『吸湿』         『発散』


4、つまり夏の快眠の為には、寝具の『吸湿発散性の良さ』が重要

5、この吸湿発散性の良さを感覚的な表現に言い換えると『使ってサラサラ』


触ってヒンヤリ(接触冷感)を謳う寝具の多くは吸湿性の悪い素材を使っています。代表的なのがポリエステル等の化学繊維ですね。最近はレーヨンと言われる再生繊維の寝具も多いですけど、これも私は吸湿性の悪い繊維だと考えています。


吸湿性が良い素材は自然素材、自然のままの構造を保った繊維です。グローバル総合試験機関「ボーケン」や日本寝装品協会の調査でもポリエステルは自然素材に比べて吸湿性が劣る事を報告しています。


具体的な素材名は「綿(木綿・コットン)」「麻(リネン・ラミー)」です。麻の方が発散性が優れていますね。麻は室内の温度と湿度の条件が整っていれば触ってヒンヤリしますよ。


※リネンの原料となる亜麻科のフラックスという植物


また素材は同じ綿100%でも、どんな肌触りの生地に加工するかで発散性を良くする事は出来ます。空気に触れる表面積が増える生地「ガーゼ・しじら・楊柳・リップル・シアサッカー・ワッフル・縮み」等は綿100%でも発散性が良いですね。


※表面が凹凸状に加工されたしじら織り生地


見直しの際、優先順位の高い寝具は体に一番近い「パジャマ」と、夏は体の多くの面積が触れる「敷パッド(ベッドパッド)」もしくは「ベッド用BOXシーツ・敷ふとんカバー・敷ふとん用フラットシーツ」です。


パジャマやシーツなどは素材や生地をシンプルに確認してもらえたらOKですが、敷パッド(ベッドパッド)を選ぶ時は肌が触れる表生地の素材だけじゃなく、中に使われる「わたの素材」まで確認して下さい。


中に使われる素材が吸湿性の悪い素材だとやっぱりムレやすいです。商品に付いている品質表示の「中わた・詰め物」の項目まで確かめましょう。




もしも夏場の寝ている状態が“こんな場合”は、寝具の吸湿発散性を見直してみると睡眠の質が上がる可能性が高いですよ。

起きると寝汗がベトベト、寝汗がヒドイと感じる場合

夜中にムシ暑さによる不快感で何度も目が覚める場合

寝相が悪い場合(掛けている寝具は蹴飛ばす、敷ふとんから体がはみ出る)





また発汗量の多い子供用の寝具は特に注意して下さい。言葉を話せないうちは不快感を泣く事でしか訴えられませんので。お子さんが“こんな様子”なら寝具の素材を見直してみましょう。

夜泣きが多い気がする。

寝つきが悪い気がする。

気が付くと汗でビショビショになっている。




それと、寝室の温度と湿度の管理も大切です。夏場の寝室の環境は「室温26℃・湿度50~60%」が理想とされています。寝室の温度が高かったり、湿度が高かったりすれば、どんな寝具を使おうと快適には眠れません。


睡眠の質は生活習慣と寝具に加えて「寝室環境」も重要な要素です。無理せずエアコンや扇風機などの電化製品を活用しましょう。


そして最後に余談です。何か科学的なデータがある訳でもないので、私個人の経験の話ですので。


自然素材って臭いにくい気がします。もちろん洗濯を怠れば菌が繁殖して臭うでしょうけど、普通に洗っていればそんなに臭わない様な気がします。


運動で使うスポーツウェアは私もポリエステル素材の商品を使いますが、何回か使ったウェアは自分でも嫌な臭いを感じます。高校の時に使っていた練習着も未だに着られるモノは改めて品質表示を見たら綿が使われていました。自分で洋服を買うようになってからは特に下着と靴下は素材に気を使っていますが、臭いは気にならないです。


スプレーとか洗剤で消臭や芳香を前面に押し出す商品が増えている気がしますが、これって衣類や寝具に使われる素材の自然素材の割合が減ってきたからじゃないのかなって個人的に思っています。私はあ~いう製品は嫌いというか、なんか苦手で一切使いません。


もし旦那さんの靴下の臭いが気になるなら、こっそり綿の混率の高い靴下に替えてみてはいかがでしょうか?発色が良くないのでデザイン性には劣りますけどね。


以上、余談でした。


■当店の敷パッドやパジャマに対するこだわりはこちら!
当店Webサイト(こだわり寝具)
『中身までチェックしたい補助寝具「敷パッド・ベッドパッド」』


当店Webサイト(こだわり寝具)
『人に最も身近な寝具「パジャマ」』



夏の睡眠や夏の寝具選びに関する相談以外でも睡眠や寝具に関するお悩みはささいな事から相談して頂いてOKです。電話やメール、各種SNSでも受け付けていますし、お気軽にどうぞ。

【電話番号】055-977-2200(営業時間内にお願いします。)

【E-Mail】info@umena.biz

【当店Facebook】
https://www.facebook.com/umena.sleep.magniflex/

【当店Instagram】
https://www.instagram.com/umenasleepshop_magniflex.bed/

【当店twitter】
https://twitter.com/sleepdesigner_K

※メールやSNSでの返信は5日以内を心掛けています。
※休業日前の連絡は返信には時間が掛かる事がありますのでご注意下さい。

★ウメナ寝具本店には『アプリ』があります!
【初回ダウンロード特典「500円クーポン」】


●アプリに関して詳しくはこちら
当BLOG ⇒ お知らせ(2019年9月22日)
『ウメナ寝具本店の『アプリ』がスタートしました!』

こちらの無料アプリには『トーク』という機能があり、チャット形式にて当店とやり取り出来ます。こちらもお問い合わせにご活用下さい。


■今回の記事に関連する記事も是非ご覧ください。
当BLOG ⇒ 商品たちの物語(2017年7月20日)
20、接触冷感と天然素材 『夏用の敷パッド(ベッドパッド)を寝比べる』

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年11月27日)
『寝具の良し悪しは目覚めた時の状態で決める』

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年10月30日)
『羽毛ふとんの選び方2017』

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年9月18日)
『カバーやシーツは肌着と同じ』

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年8月1日)
『イタリアンフトンⅡと綿の敷パッドで眠れました!』

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2017年5月23日)
『子供(赤ちゃん)の寝具選びで大切なこと』

当BLOG ⇒ 快眠アドバイス(2016年4月25日)
『寝相の悪さはふとんの中のムレが原因かも…』

★当BLOG ⇒ 過去の快眠アドバイス一覧

★当店Webサイト ⇒ 過去の快眠アドバイスお悩み別一覧

※本記事は2019年5月28日に加筆修正しました。

@sleepdesigner 杉本圭
(ウメナ寝具本店店長・ふとん屋の眠りオタク・睡眠健康指導士)


◆当店Webサイト(ホームページ) ⇒ 快適な睡眠を求めて『ウメナ寝具』


◆当店Webショップ ⇒ WATAORI


■ウメナ寝具本店のもう一つの顔『三島のタオル屋さん』
Instagram ⇒ mishima.towelshop



≪店舗情報≫
住所:静岡県三島市梅名371-8(国道136号線沿い)
電話番号:055-977-2200
FAX:055-977-7756
E-Mail:info@umena.biz
営業時間:10時~19時
定休日:毎週水曜日、第2・3木曜日(祝日の場合は営業)
※毎月の休業日を当BLOGでお知らせしています。

★使わない羽毛製品の無料回収を行っています!
【Green Down Project】


●詳しくはこちら
当Webサイト ⇒ お手入れ『不要な羽毛ふとん(羽毛製品)は無料回収します!』

持続可能な社会に向けた当店の取り組み【SDGs】
当BLOG ⇒ SDGs(2021年3月23日)
ウメナ寝具本店の「SDGs」に向けた取り組み