住宅履歴がないと不利なのは買主だけではない | マイホームは中古の戸建てを買いなさい

住宅履歴がないと不利なのは買主だけではない


前回まで『住宅履歴書』が無い事で、得体の知れない住宅を買わされる


という、買主の不利をお話しましたが、実は、不利なのは買主だけでは


ないのです。


全く、逆の位置に建つ売主にも不利なのです。


何故か?


それは、玉石混交の住宅市場の中で、実はキチンと情報を持ち、修繕も


保全も行い、そして何より建ってからでは分かりづらい、建物自体が


他の建物以上に、きちんとした施工状況であって、部材を用いて、監理


されて竣工した建物であるにも関わらず、それを評価してもらえないの


です。


その違いを、ある程度見せる事は出来ても、情報として提供するものが


ない中で、その違いを明確にすることは、大変困難です。


つまり・・・


ちゃんとした建物であるにも関わらず、ただ築何年という評価軸だけで


価格を安くされてしまうのです。


きちんとしている建物は、それをきちんと評価され、価格にも反映され


市場でも評価されなければなりません。



ですから、この住宅履歴書の整備は、売主の資産価値向上に一番


効果をもたらす事になるのです。