こういう風にして家庭に歪みが生まれていく | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

家庭って、元々は、夫婦が作ってきたものよね。

 

子どもがまだいないうちから、子どもは家庭に影響を与えられないからね(笑)

 

子どもが生まれた時の想像をして、子どもがいるかのような臨場感を持っていたとしても、それは「夫婦のどっちかもしくは両方が想像している」んだから、やっぱり子どもの影響じゃない。

 

 

 

夫婦2人が作ってきた「家庭」に、

 

"後から"

 

子どもがやってくる。

 

 

 

すでにできた「家庭」という環境に、子どもがやってくるんだから、子どもは、

 

「その家庭に順応する側の存在」

 

なんよね。

 

 

 

家庭の雰囲気があるわけだ。

 

家庭の雰囲気を感じ取って、子どもは自分の立ち振る舞いを考えて、変えていく。

 

 

 

家庭の雰囲気っていうのは、言い換えれば、

 

「夫婦それぞれが持つ"べきねば"」

 

です。

 

 

 

2人の

 

「こうするのが当たり前でしょ」

 

が折り重なって、家庭の雰囲気ができていく。

 

 

 

自分が好きで、大切にするような夫婦であれば、

 

「自分を好きでいられて、大切にできることが当たり前でしょ」

 

だし、自分が嫌いで、他者の目を大切にするような夫婦であれば、

 

「自分よりも他者からの評価や判断に従うのが当たり前でしょ」

 

みたいになっていく。

 

 

 

これが「家庭の雰囲気」です。

 

子どもが産まれた後、夫婦は子どもに、

 

「こうするのが当たり前でしょ」

 

っていうのを押しつけていくことになる。

 

 

 

 

 

一方で、子どもにも「生まれ持った特性」があるんよね。

 

「生まれ持った特性」っていうのは、

 

・何に興味関心を示すのか

 

・何に快不快を感じるのか

 

といったものです。

 

 

 

家庭の雰囲気と、生まれ持った特性が合うなら、子どもにとっては居心地の良い家庭になる。

 

夫婦にとっても子どもとの時間が楽しいものになるし、子どもが可愛らしく思える。

 

 

 

でも、家庭の雰囲気と、生まれ持った特性が合わないなら、子どもにとっては居心地の悪い家庭になる。

 

だから、自分の特性を主張しようとして、夫婦 VS 子どもっていうバトルが始まる。

 

夫婦にとっても子どもとの時間はしんどいものになるし、だんだんと可愛く思えなくなっていく。

 

「育てにくい子どもだなぁ」みたいに思うようになっていく。

 

 

 

ただ、ここで、夫婦がそれぞれの「当たり前」を見直して、

 

「家族3人の家庭の雰囲気」

 

を新たに再構築できれば話は違う。

 

 

 

親子間のバトルが起こるのは、

 

「後から家庭に参入してきた子ども」

 

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

に当てはめようとするから、なんよね。

 

 

 

子どもからしたら、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

を押しつけられる形になって、それが自分の特性に合わないものの場合は、最大限抵抗をしようと思う。

 

 

 

なんでかっていうと、

 

「自分も、そこに居たいから」

 

です。

 

 

 

もっと言えば、

 

「何も変えず、そのままの自分で、そこに居たいから」

 

です。

 

 

 

自分が変わらないといけない、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」に合わせないといけない、

 

となったら、自分の特性を否定し、そっちを変えないといけなくなるからね。

 

 

 

自分の特性を変えてしまったら、

 

「そもそも、それって、自分なの?」

 

って話で、自分のアイデンティティ(発音)が揺らぐ。

 

 

 

でも、自分は自分のままで居たいやん?

 

やから、家庭に子どもがジョイン(発音)してきたタイミングで、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

を壊して、

 

「家族3人の家庭の雰囲気」

 

を作り直して、

 

「子どもが自分のままで居られるようにする」

 

「ついでに、夫婦2人も自分のままで居られるようにする」

 

と、家族間でバトルは起こらない。

 

 

 

「家庭の雰囲気を再構築する」

 

っていうのは、

 

「こうするのが当たり前でしょ」

 

を見直して、

 

「ほんまにそれが当たり前なん?」

 

って疑問を持って、変えていくこと。

 

 

 

言い換えれば、

 

・必要な当たり前

 

・不要な当たり前

 

・新たに必要になった当たり前

 

の3つに分けて、再編成していくことを言います。

 

 

 

 

 

例えば、夫婦2人の生活の時に、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていうのが2人の共通認識だったとするよね。

 

 

 

妊娠・出産を経て、子育てが始まると、女性が家事に取り組めないタイミングがどうしても出てきてしまう。

 

そしたら、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識を維持するのが難しくなるわけよ。

 

 

 

それでも、そのまま適用し続けるなら、

 

「女性が何か変化をしなければならない」

 

ってなるよね。

 

 

 

その場合、共通認識が主で、各々の個性や特性が従なのだから、

 

共通認識はそのまま

 

個人の個性や特性を変える

 

ってなるから、

 

「女性が何か変化をしなければならない」

 

ってなる。

 

主の方を残して、従の方が変わるもんだからね。

 

 

 

そうするとさらに、子どもが大きくなってきて、

 

その子が女の子だったら、

 

「自分も家事をしないといけない」

 

って思うようになっていくだろうし、男の子だったら、

 

「自分は家事をしなくてもいい(やってもらえる)」

 

って思うようになっていく。

 

 

 

ちなみに、メンタリストDaigoさんが、

 

「家事を全くしない父親がいる家庭で育った女の子は、将来、ダメ男に引っ掛かりやすい」

 

って言ってた(笑)

 

そういう研究結果があるそうなんやけど、大体、理屈は分かる。

 

 

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識を維持するのが難しくなる、っていうのは、

 

「その共通認識に対して、不満が出るようになる」

 

っていうこと。

 

 

 

「なんで私ばっかり家事をしないといけないのか」

 

「少しぐらい家事をしてくれてもいいでしょう?」

 

みたいに思うようになっていく。

 

 

 

「そう思う女性のレベルが低い」

 

みたいに思っちゃう男性もおるかもしれんけど、これは、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識の限界が来てる、っていうこと。

 

 

 

限界が来てるのに、それでも変えずに適用し続けたら、

 

「共通認識を守る変わりに、夫婦関係が崩れる」

 

っていうことが起こります。

 

 

 

妊娠・出産が挟まると、夫婦2人の時とは明らかに家庭の状況が変わってる。

 

普段やっていたことが変わる。

 

習慣に変化が表れる。

 

 

 

それでも、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

を変えないのならば、

 

「夫婦2人にそれぞれ負荷がかかる」

 

「新たに参入した子どもの特性に負荷がかかる」

 

っていうことが起こる。

 

 

 

メールでPDFファイルで送ればいいのに、未だに

 

「紙しか認めません!」

 

ってやってるような、そういう時代錯誤感が出てくる。

 

古い慣習を守り続けることで、人間側が不便を強いられるわけね。

 

 

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

を守り続けるということは、時代錯誤感に似た歪さを伴うようになっていく。

 

そして、その家庭の時代錯誤感は、年数を重ねるごとに歪みが大きくなっていく。

 

 

 

 

 

どうでもいいんやけど、

 

「歪」

 

っていう字、読み方知ってる?

 

 

 

一文字なら「いびつ」

 

「歪み」なら「ゆがみ」「いがみ」「ひずみ」

 

どれも送り仮名が「み」なのに、3種類も読み方がある。

 

どれやねん!ってなるけど、まぁ、好きに読んだらいいよね(笑)

 

 

 

余談終わり。

 

 

 

 

 

まだ、例え話は続きます。

 

子どもが産まれて、家庭再編のタイミングだったのに、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識を維持し続けていたら、

 

「なんで私ばっかり家事をしないといけないのか」

 

「少しぐらい家事をしてくれてもいいでしょう?」

 

みたいな不満が出るようになってくる。

 

 

 

もしかしたら、男性側からも、

 

「なんで、ちゃんと家事をやらないんだ」

 

「あいつはサボってる」

 

「こっちは仕事で忙しいのに」

 

みたいな不満が出るかもしれない。

 

 

 

こういう時に、

 

「不満を言う女性がいけない」

 

「女性に文句を言う男性がいけない」

 

みたいに個人を対象に攻撃することがあるやんか。

 

 

 

それって言い換えれば、当事者たちも、当事者たちを批判する人たちも、両方とも、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

を守り、

 

「各人の個性や特性を変えようとしている」

 

ってことです。

 

 

 

んで、そのまま年数を重ねていくと、子どもにも、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

が適用されるわけで、しかも、夫婦間に不満が出てるのをそのままにしちゃってるから、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気(闇 ver.)」

 

が適用される。

 

 

 

「なんで私ばっかり家事をしないといけないのか」

 

「少しぐらい家事をしてくれてもいいでしょう?」

 

って思っている母親が、子どもにも家事をさせようとしていくわけね。

 

 

 

何とか上手いこと家事をさせられへんかな?ってことで、よく出てくるのが

 

「お手伝い制」

 

ですね。

 

 

 

こないだも書いたけど、お手伝い制は子どもに、

 

「お金がもらえないと、目の前で人が困っていても、助けない」

 

っていうマインドを身に付けさせる可能性が出てくる。

 

 

 

「お手伝い制」については、詳しくはこれ読んで

 

 

 

 

そうやって、

 

夫婦関係に歪みが生まれ、

 

家庭に歪みが生まれ、

 

そのしわ寄せが子どもに集中するわけです。

 

 

 

ほんで、子どもが

 

「こんな家庭、耐えられへん!」

 

ってことで、

 

現実逃避をするために、ひたすらゲームやYoutubeに走ったり、

 

親に対して暴言や暴力を振るうようになったり、

 

元気無さそうで、外に遊びに行かず、勉強もせず・・・

 

みたいになっていく。

 

 

 

 

 

 

 

つまり、

 

「家庭に子どもが参入してきたのに、夫婦2人の時の共通認識を維持すると、家庭に歪みが生まれるよ」

 

っていう話。

 

 

 

その兆候は、子どもが産まれてすぐの頃にすでに出てる。

 

歪みはすぐ表れる。

 

 

 

やから、離婚率が最も高いのが「子どもが産まれてから3年以内」なんだそうな。

 

子どもが5歳になるまでに50%以上の夫婦が離婚してるんだって。

 

 

 

じゃあ、家庭を維持していくにはどうしたらいいの?っていうと、

 

「夫婦2人時代の家庭の雰囲気」

 

をなるはやで、

 

「家族3人の家庭の雰囲気」

 

に再構築していく。

 

 

 

自分たちが持っている、

 

「こうするのが当たり前でしょ」

 

を見直して、崩していき、

 

・必要な当たり前

 

・不要な当たり前

 

・新たに必要になった当たり前

 

の3つに分けて、再編成していく。

 

 

 

当たり前はあっていいの。

 

ただ、それが古くなっていて、時代錯誤感が生まれてるだけ。

 

 

 

だから、今の家庭に合わせて、

 

「家族全員が心地良く過ごせるような家庭の雰囲気(=当たり前)」

 

に再編成していくことで、子どもが増えても、その子どももひっくるめて、心地良く過ごせる。

 

 

 

個々人には、何の問題もない。

 

問題があるとすれば(=変えるべきところ)は、

 

「家庭の雰囲気」

 

であり、

 

「こうするのが当たり前でしょ」

 

っていう部分なんだよね。

 

 

 

【追記】

 

続き書いた!

↓↓

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割」という共通認識の変え方

 

 

 

ここまで読んでくれた人には、ついでにコメント・シェア(リブログ)もしてみて!

 

きっと幸せになれます(胡散臭い笑)

 

 

 

さらに、詳しく学びたい人は、こういうのも読んでみて。

 

【保存版】親子関係の問題は、夫婦関係の課題に帰着される

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