「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割」という共通認識の変え方 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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この記事の例で書いた、夫婦間にある、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識をどう変えていくのかを詳しく書いていこうと思います。

 

 

 

 

STEP.0前提「共通認識は夫婦2人で維持してる」

 

 

まず、大前提として押さえておかないといけないのが、

 

「共通認識」

 

なんだから、

 

「夫婦2人で共通認識を維持している」

 

っていうこと。

 

 

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていうことを

 

旦那さん側も信じてるし、

 

奥さん側も信じてる。

 

 

 

自分も、共通認識を維持する一端を担ってるからこそ、

 

「共通認識を変えていくことができる」

 

っていうことね。

 

 

 

ところが、もし、奥さん側が、

 

「夫は全く家事を手伝ってくれない」

 

っていう不満を持っているとしたら、それはすなわち、

 

「私には、共通認識を変える権限を放棄しました」

 

っていうことを意味します。

 

 

 

共通認識を変える権限を持っていたら、

 

「不満を言ってる暇があったら、変えたらいいじゃん」

 

ってなるよね。

 

 

 

本当は変えたいのに、

 

「私には、共通認識を変えられない」

 

って思っているから、そのギャップが、

 

「不満」

 

として出てきてるわけよね。

 

 

 

不満っていうのは、

 

「理想と現実のギャップ」

 

から生まれてくるものだから、

 

「不満を言う」

 

ということは、

 

「私は、共通認識を変える権限を持っていない」

 

って思っているということ。

 

 

 

言い換えれば、

 

「私は、その共通認識を持っていません」

 

って言っているようなもの。

 

 

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っていない」

 

って言っているようなもの。

 

 

 

「じゃあ、なんで、いつも女性である自分が家事をしているの?」

 

「じゃあ、なんで、男性が家事をしてくれないことに不満を言っているの?」

 

って話になるやんか。

 

 

 

もし、本当に、

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っていない」

 

っていうのであれば、

 

「男性に不満を言うくらいなら、さっさと家事をやめたらいいじゃん」

 

なんだよ。

 

 

 

だって、

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っていない」

 

ってわけでしょ?

 

 

 

だったら、家事したくないなと思ったら、やめたらいいんだよ。

 

簡単でしょ(笑)

 

 

 

 

 

でも、不満を言いながらも、家事をやめないやんか。

 

なんでか?っていうと、

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っていない

 

っていうのが間違っているから。

 

 

 

つまり、

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っている

 

からです。

 

 

 

それが、

 

「夫婦2人で『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』っていう共通認識を維持している」

 

っていうことの意味です。

 

 

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っていない」と仮定する

 

 

家事をやりたくないなと思ったら、やめていい

 

 

でも、旦那さんや子どもに「家事をしてくれない」と不満を言いつつ、やめない

 

 

矛盾してる

 

 

最初の仮定が間違っている

 

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』って思っている

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

こういう論理です。

 

 

 

奥さん側が、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

って思ってるんだから、そりゃあ、やりたくなくても、文句言いながらでも、家事をしちゃうんだよ。

 

 

 

同時に、旦那さん側も、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

って思ってたら、家事全般を奥さんに任せるようになるよね。

 

 

 

こうやって、夫婦2人の共通認識が維持されるんです。

 

ここまでが、今回の話の前提ね。

 

今回の話は、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識を崩して、変えていこう、っていう話です。

 

 

 

STEP.1新しい共通認識を考える

 

ここまで読んでもらえれば、

 

「自分も、共通認識を維持する一端を担っていた」

 

っていうことに気付いて、認められたと思う。

 

 

 

ほんで、今回は、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識を変えていきたいんだから、

 

「自分が、古い共通認識を維持するのをやめる」

 

っていうことをしていきたいんだよね。

 

 

 

でも、

 

「やめて、、、どうしたいの?」

 

って話になるやんか。

 

 

 

「禁煙したいです!」

 

って言ってる喫煙者が、タバコを吸うことで、

 

・リラックスできる

 

・深呼吸できる

 

・ストレス解消

 

・喫煙所のおしゃべりが楽しい

 

みたいなメリットを得ていたとするよね。

 

 

 

禁煙をしたら、そうしたメリットも失われてしまうわけよ。

 

でも、それは困る。

 

 

 

だから、禁煙をする時には、

 

「禁煙をして、タバコ以外のリラックス方法を見つける」

 

みたいな代わりになる行動を考える必要があるんだよね。

 

 

 

 

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識をやめたとしても、誰かは家事をせなあかんやん?

 

 

 

やから、

 

「家事については、どう考えるの?」

 

っていうことを新たに考えないといけない。

 

 

 

古い共通認識に変わる、新しい共通認識を考えないといけない。

 

例えば、古い方を逆転させて、

 

「仕事は女性の役割で、家事は男性の役割だよね」

 

っていうのは、結局、同じことしてるし、まだまだ仕事に対する性差別・性格差が無くなったわけじゃないから、それはそれで大変な部分があると思う。

 

 

 

とはいえ、女性の社会進出もだいぶ進んできた。

 

そして、家事を女性がやらないといけない理由や、男性ができない理由は無い。

 

 

 

だから、新しい共通認識は、

 

「仕事も、家事も、夫婦どちらがやってもいい」

 

っていう感じのものもできます。

 

 

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう古い共通認識をやめて、

 

「仕事も、家事も、夫婦どちらがやってもいい」

 

っていう新しい共通認識に変えていくことを考えます。

 

 

 

新しい共通認識は、例で決めただけだから、自由に決めておk

 

 

 

 

 

STEP.2古い共通認識を支持するのをやめる

 

STEP0のところで、

 

「奥さん側も、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』の共通認識を支持している」

 

っていう話をしたよね。

 

 

 

だから、今も、自分だけが家事をしてる状態になってる。

 

「いやいや、もう私はそうは思ってないけど、旦那も子どももも手伝ってくれないの」

 

って反論したくなる人もおるかもしれんけど、

 

「とはいえ、家事をやめない」

 

のであれば、古い共通認識を支持しているのと同じなんよ。

 

 

 

つまり、古い共通認識を支持するのをやめたいなら、

 

「家事をやりたくない時には、家事をやらない」

 

っていう具体的な行動を選択する必要があるわけよ。

 

 

 

でも、これは怖い。

 

なんでかっていうと、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていうのが共通認識なんだから、自分の役割を放棄することになるから。

 

 

 

自分の役割を放棄すれば、

 

「自分は与えられた役割すらこなせない役立たずだ」

 

って思っちゃうかもしれないし、旦那さん側から

 

「専業主婦でずっと家にいるのに、家事くらいしろよ」

 

って言われちゃうかもしれないから。

 

 

 

自分の役割を放棄することに怖さがあるから、その怖さに直面するくらいなら、古い共通認識を維持してた方が楽だよね。

 

だって、怖いもん(笑)

 

 

 

この怖さと向き合って、勇気を出して、

 

「家事をやりたくない時には、家事をやらない」

 

っていう選択をしてみる。

 

 

 

この具体的な行動を選択できて初めて、

 

「私は、『仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね』とは思っていない」

 

って言える。

 

 

 

どういう認識を持っているかは、

 

「内面でどう思っているか?」

 

だけじゃなく、

 

「それによって、どういう行動をしているか?」

 

っていうことも考えないといけない。

 

 

 

内面だけ変えるんじゃなくて、ちゃんと行動も変えていく。

 

 

 

 

 

STEP.3旦那さんに新しい共通認識を伝える

 

共通認識は、

 

「夫婦2人で維持しているもの」

 

です。

 

 

 

STEP2までの話は、

 

「自分だけが維持するのをやめる」

 

っていう話でした。

 

 

 

ここで終わってしまうと、旦那さんは依然として古い共通認識を維持してるわけよね。

 

そうすると、当然、旦那さんは、

 

「2人で仕事と家事を分担してきたのに、なんで家事をやらないんだ」

 

みたいな話をしてくる。

 

 

 

ここに不満を感じるなら、それはすなわち、

 

「自分がまた古い共通認識に戻ろうとしている」

 

っていうことです。

 

 

 

新しい共通認識の方が、自分も、旦那さんも幸せになれると確信してるなら、新しい共通認識を旦那さんに話せばいいんよ。

 

「家事を女性だけがやる理由もないし、仕事を男性がやらないといけない理由もないと思うんだよね。

 

だから、家事も、仕事も、どっちがやってもいいと思うんだよね」

 

みたいな話を旦那さんと話してみる。

 

 

 

そしたら、旦那さん側も古い共通認識に基づいて、考えや気持ちを話してくれる。

 

この時に、注意したいのは、

 

「古い共通認識が正しいか、新しい共通認識が正しいか」

 

っていう二元論に持っていかずに、

 

「新しい共通認識を採用すると、自分も、旦那さんも、いかに幸せになったり、便利になるのか」

 

っていう話をしたいの。

 

 

 

二元論にしちゃうと、

 

自分 ⇒ 正義

 

旦那さん ⇒ 悪

 

になっちゃう。

 

 

 

夫婦間で、善悪を存在させちゃうと、さすがに健全な関係を築くのは難しいよね(笑)

 

「私は、悪と結婚生活をしてる」

 

っていう話になる。

 

悪と結婚してる自分も、悪にならない?笑

 

 

 

二元論にして、

 

「どっちが正しいか?」

 

っていう論理を夫婦間に当てはめるなら、そもそも、結婚生活が難しくなる。

 

夫婦の話し合い以前の問題よね。

 

 

 

だから、旦那さんと話し合う時には、絶対に二元論にしない。

 

あくまでも、

 

「古い共通認識よりも、新しい共通認識の方が、みんながハッピーでいられますよ」

 

っていうことを熱弁したい。

 

 

 

「古い共通認識よりも、新しい共通認識の方が、みんながハッピーでいられますよ」

 

それがちゃんと旦那さんに伝わって、

 

「たしかに」

 

ってなれば、旦那さんも納得の元、新しい共通認識に変えていくことができる。

 

 

 

そしたら、

 

「夫婦2人で新しい共通認識を支持する」

 

っていう、そういう関係性を作れる。

 

 

 

 

 

STEP.4夫婦2人で新しい共通認識を運用する

 

さっきも書いたけど、共通認識を新しくしても、行動を変えないと変わったことにならないのね。

 

夫婦で話し合った結果、

 

「仕事も、家事も、夫婦どちらがやってもいい」

 

っていう共通認識を採用したとするやんか。

 

 

 

そしたら、仕事についても奥さん側も考える必要が出てくるし、

 

「奥さん側が仕事を始める」

 

っていう選択肢も出てくる。

 

 

 

そうやって、具体的な行動に反映させていきたいのね。

 

もちろん、話し合った結果、

 

旦那さんが仕事をする

 

奥さんが家事をする

 

って明確に役割分担をしてもいい。

 

 

 

でも、お互いが

 

「仕事も、家事も、夫婦どちらがやってもいい」

 

って思ってるなら、

 

旦那さんが家事をする時があってもいい

 

奥さんが仕事をする時があってもいい

 

ってなる。

 

 

 

「仕事も、家事も、夫婦どちらがやってもいい」

 

っていう共通認識は、1つの例で出してるだけやけど、共通認識って

 

「夫婦2人で守っているルール」

 

でもあるから、

 

「ルール内であれば、何をしてもいい」

 

ってなるはずなんよね。

 

 

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていう共通認識の下では、

 

「男性が家事をすることはない」

 

「女性が仕事をすることはない」

 

っていうことが起こる。

 

そういうルールだからね。

 

 

 

でも、

 

「仕事も、家事も、夫婦どちらがやってもいい」

 

っていう共通認識にするなら、

 

「男性が家事をしてもいい」

 

「女性が家事をしてもいい」

 

「男性が仕事をしてもいい」

 

「女性が仕事をしてもいい」

 

ってなる。

 

これも、「そういうルールだから」です。

 

 

 

共通認識を新しくできたら、あとはそのルールに基づいて、行動や立ち振る舞いを変えていく。

 

そうやって、家庭の雰囲気(=こうあらねばならない)を変えていくこともできます。

 

 

 

 

まとめ夫婦間の共通認識を変える

 

ここまでの話をまとめると、

 

STEP.0

「共通認識は夫婦2人で維持しているものだ」と気付き、認める

 

STEP.1

新しい共通認識を考える

 

STEP.2

古い共通認識を支持するのをやめる

(古い共通認識に基づいている行動もやめる)

 

STEP.3

旦那さんに新しい共通認識を伝える

(どっちが正しいか?と二元論にならないように注意する)

 

STEP.4

夫婦2人で新しい共通認識を運用する

 

こういう流れで、夫婦間の共通認識を変えていきます。

 

 

 

今回は、

 

「仕事は男性の役割で、家事は女性の役割だよね」

 

っていうのを例にして話したけど、基本的には他の共通認識も同じです。

 

 

 

もし、他の共通認識についても書いてほしかったら、

 

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