もう3月も終わりですね~。
世間ではちょうど春休みでしょうか。
うちは、春から妻が仕事を辞め、息子兄が就職で家を離れます。
長期休みになると、ゲーム大好きっ子は家にいる時間が長くなり、ゲームをする時間も増えるかと思います。
今日は、
「長期休み中にゲームをやりまくる子どもに対して、どうしたらいいのか?」
っていう話をしていきたいと思います。
あくまで僕の考えなので、参考程度にどうぞ。
結論から言えば、
「どうもしなくてもいい」
です。
長期休みは、子どものゲームしたい欲の増大と共に、
「親の『子どもをコントロールしたい欲』の増大」
も起こります。
世間では、
「親が子どもを管理するのは当たり前だ」
っていう考え方が一般的なんですけど、僕はあんまりそうは思わないんですよね。
なんでかっていうと、
「親が子どもを管理する」
ってことは、
「子どもが自分を管理しない」
っていうことよね。
親が管理してくれるなら、子どもが自分で自分を管理する必要は無いよね。
やから、親が子どもを管理している間は、
「子どもの自己管理能力は育たない」
のよ。
自己管理能力って、スポーツとか音楽と一緒で、高めるには、練習が必要です。
自分は、何の誘惑に負けやすいのか。
自分は、何のために自己管理したいのか。
自分は、どうしてそれを誘惑に感じるのか。
自分の行動パターンはどうなっているか。
自分の行動パターンにどう組み込むと習慣化できるのか。
そういうことを一つ一つ考えていって、自己理解を深めて、自分に合った習慣化の方法を見つけていく。
自分に合わない自己管理方法は、苦痛でしかない。
上手くいかないから、自信も失っちゃう。
自分に合う自己管理方法って、自分でやってみないと分かんない。
親の感覚と、子どもの感覚は違うから、
「親が良いと思った自己管理方法が子どもには合わない」
なんて普通に起こる。
なので、親が子どもを管理している間は、子どもは
「どんな自己管理方法が自分に合うのか?」
が分からないまま大人になっていく。
大人になって、親が管理するのをやめた時に、子どもは自己管理能力が育ってないから、自己管理できずに暴発してしまう。
「社会人になって、給料のほとんどをスマホゲームの課金に費やしてしまった」
なんて話は、特に珍しくも何ともない。
「子どもが自己管理できないから、親が管理してあげなきゃいけない」
っていう言葉も時々聞く。
言いたいことは分かる。
が、親がいつまでも管理してるから、子どもが自己管理できないんじゃないのか?って思うんよね。
じゃあ、親が子どもを管理するのをやめたら、子どもは自己管理できるのか?
親が子どもを管理するのをやめたら、子どもはどうなるんでしょうか。
答えは、
「親の想い通りにいかなくなる」
です。
「子どもが自己管理できない」
じゃないよ(笑)
そもそも、
「自己管理」
って何のためにするんか?
それは、
「子どもが自分の目標や理想を実現するために、自分を管理する」
んよ。
もし、親が子どもを管理するのをやめて、子どもが自己管理を始めたとする。
その結果、ゲームをしたり、Youtubeを観たりするとする。
その結果、親が不機嫌になって、子どもに、
「全然、自己管理できていないじゃないか!」
って怒るとするやんか。
この時、親の言う、
「自己管理」
って何のためにしてんのか?っていうと、
「親の想い通りに子どもを動かすため」
よね。
親の方に、
「子どもに勉強をさせたい」
みたいな「やらせたいこと」があって、子どもの意志や気持ちとは無関係に、やらせるために、
子どもを管理したり、
子どもに自己管理させたり、
するわけよね。
つまり、
親が子どもを管理するのも、
「子どもが自己管理できていない」と親が憤るのも、
どちらも、
「親が、子どもを思い通りに操作したい」
ってことよね。
親が子どもの思い通りに動かなかったら、どうなるんか。
親は、イライラしたり、怒ったり、モヤモヤしたり、落ち着かなくなるんでしょう。
子どもが親の思い通りに動いたら、親は安心していられる。
子どもが親の思い通りに動かなかったら、親は不安になる。
親が安心するかどうかは、
「子どもが親の思い通りに動くかどうか」
にかかってるわけよね。
親は、
「子どもが言うことを聞いてくれないと、安心していられない」
ってことよね。
これって、
「親が自分の感情を、自分で管理できていない」
ってことに他ならないよね。
だってさ、もし、
「親が自分の感情を、自分で管理できている」
ならば、子どもが言うことを聞く/聞かないに関わらず、落ち着いて、安心していたらいいやんか?
でも、親は自分でそれができひんわけよ。
どうしても、子どもの行動に心がブレて、感情が左右され、自分ではどうしようもない。
だから、
「自分をコントロールする」
のではなく、
「子どもをコントロールする」
っていう方法で、自らの感情を鎮めようとしてるわけよ。
もし、子どもに勉強をしてほしいとするなら、
「勉強の楽しさ」
「なぜ、勉強が大事なのか」
「親の人生で勉強が役に立った体験」
を話してみたり、
「親と一緒に笑えるような楽しい勉強をする」
とかやったらいいやんか。
でも、それはしようとせずに、安易な
「子どもをコントロールする」
っていう方法を選択しちゃう。
つまり、
「子どもを管理しようとする親」
っていうのは、本質的には、
「子どもに勉強をしてほしい」
とは思ってないんじゃないか?って思うんよね。
「義務を果たすべき」
とか、
「親や先生の言うことは聞くべき」
とか、
「みんなやっているんだから、あなたもやるべき」
みたいなことをさせたいだけなんじゃないかと思う。
「子どもに勉強をさせていると良い親」
みたいな幻想を持っているんじゃないかな。
その良い親でいるために、子どもの気持ちや意志を無視して、
「ゲームやスマホに制限をかける」
「勉強をさせようとする」
みたいな強権を発動して、子どもをコントロールしようと思うんじゃないかと思う。
本当に、子どもに勉強をしてほしいんなら、
「子どもを管理・コントロールしようとする」
んじゃなくて、
「勉強をする意味や目的」
「勉強をする楽しさ」
「親が勉強をしてきて、いかに良かったか?の体験談」
とかを子どもと一緒にもっと話そうぜ。
そこを怠ってるなら、
「子どもに勉強をしてほしい」
っていう気持ちは嘘だと思うぜ。
子どもに言うことを聞かせたくて、長期休み中に、ゲームしてるのが許せなくなってるだけやと思うわ。