なんで、
「生きる力を育む ゲームっ子の子育て」
を書いたのかと言えば、一言で言うと、
「お父さん、お母さんたちに、『ゲームは怖くない』ってことを知ってほしかったから」
です。
僕が、今の活動を通して、成し遂げたいことは、
「子どもたちに『勉強は楽しいんだぞ』って知ってほしい」
です。
勉強は楽しいんですよ。
知ることも楽しい。
考えることも楽しい。
分からなかったことが分かるようになるのも楽しい。
できなかったことができるようになることも楽しい。
勉強って、一種の快楽なんです。
それこそ、ゲームや他の遊びとも同じような要素を持っています。
「ゲームが楽しいから勉強はしない」
っていう子どもがいるのと同じように、
「勉強が楽しいからゲームはしない」
っていう子どももいます。
それくらい勉強って楽しいものなんですよ。
僕は、ゲームも好きだから、ゲームもするし、勉強もする子どもでした。
ところが、テレビや本、セミナー、動画などで、
「ゲームは悪いものだ」
「ゲームは規制や制限をすべきだ」
っていう情報がたくさん発信されていることで、あんまりゲームをしてこなかった親たちが、ゲームについて不安や恐怖を覚えるようになっちゃった。
その結果、
「ゲームを制限して、勉強をさせる」
っていう構図が出来上がってる。
全員が全員、そうだとは言わないけど、そういう親子、家庭がめちゃくちゃ多い。
親がゲームを怖れて、子どものゲームに制限をかける。
その結果、子どもは勉強をするようになったか?っていうと、ほとんどの親が
「NO」
って答えると思います。
子どもが勉強をするにしても、
ゲームに制限をかけて、
子どもに勉強をするように促して、
それで初めて勉強をするんじゃないかな。
たしかに子どもは勉強をしているけれど、それって
「親が勉強をするように言うから」
であって、子どもが勉強をするようになったわけではないと思うんです。
つまり、
「子どものゲームを制限しても、子どもは勉強をするようにはならない」
っていうことですよ。
ゲームを怖れて、ゲームを制限しても、子どもは勉強をするようにはならない。
もっと別の観点から、全く別のアプローチが必要なんです。
このことを伝えたくて、僕はこの本を書きました。
勉強はおもしろいものです。
学校で学ぶ内容もそうだし、学校では学べない内容も、この世の中には、たくさんおもしろいことがあります。
そのおもしろさに触れていくと、子どもは勝手に勉強することにのめり込んでいきます。
でも、親がゲームを悪いものだと思って、子どものゲーム(好きなもの)に制限をかけていると、いくら勉強がおもしろいものであっても、子どもには勉強のおもしろさは伝わりません。
なぜなら、子どもは、
「ゲームをしたい!」
っていう気持ちでいっぱいだからですね。
元々、ゲームをしたい気持ちはあるんですけど、実は、ゲームを制限することによって、ゲームをしたい気持ちが増強されているんです。
元々のゲームをしたい気持ちが50くらいだとすると、ゲームを制限すると、ゲームをしたい気持ちが70にも90にもなるんです。
めちゃくちゃ膨れ上がります。
心理としては常識的な話で、
「禁止されるとやりたくなる」
「隠されると見たくなる」
「限定のものは欲しくなる」
っていう心理ですね。
制限されることによって、より魅力的に見えて、より大きな価値があるように感じるんです。
だから、子どもは、ゲームを制限されると、元々のやりたい気持ち以上に、ゲームをやりたくなる。
制限によって増強された部分の気持ちは、子どもが本来持ち合わせていた気持ちじゃないから、子ども自身にはコントロールできません。
言ってみれば、親によってもたらされた気持ちなわけですからね。
だから、増強された部分の気持ちは、親がコントロールするものです。
制限をかけて増強させたから、
「ゲームをやめなさい!」
って子どもに禁止をするような関わりは矛盾しているし、さらなる増強を呼ぶだけですよね。
なので、制限によって増強させた部分は、
「ゲームの制限をやめる」
ことでしか、コントロールすることはできません。
制限をかけて子どもの気持ちが増強されたんだから、制限をやめれば子どもの気持ちは元に戻る。
めちゃくちゃシンプルな論理ですよね。
期間限定で発売していたものを常時販売にすると、売れ行きが落ち着くのと同じです。
隠されているからこそ見たくなってたものが、常に見えている状態になると、特に見ようと思わなくなるのと同じです。
制限をかけると、子どものゲームをやりたい気持ちが100近くまで増強される。
そうすると、もう子どもの気持ちの中には、
「勉強をしよう」
って思う気持ちが入り込む余地がないんです。
ゲームのことで頭も心もいっぱいになってしまう。
でも、ゲームの制限をやめてしばらく経つと、子どものゲームをやりたい気持ちが元々の50くらいに落ち着きます。
50くらいに落ち着けば、心に余白ができるから、その余白に、
「勉強をしよう」
って思う気持ちが入り込む可能性が出てきます。
これが僕がよくいってる、
「遊びの解放をすると、子どもが自分から勉強を始めるようになるよ」
って言ってるメカニズムです。
これに対して、よく
「遊びの解放をしているのに、子どもが一向に勉強をするようになりません」
って言われることがありますが、これに関しては3つほど可能性があります。
1つ目は、
「年単位で制限をかけてきたのに、たった2,3ヶ月解放したぐらいで、その年単位の制限の効果は切れない」
っていうもの。
「300万円の借金があるのに、20万円を返済しても、完済したわけじゃないよね」
っていう話です。
シンプルに、
「これまで制限をかけてきた効果が、まだ持続している」
っていうことですね。
2つ目は、
「遊びの解放をしているつもりが、全然遊びの解放になっていない」
です。
「遊びの解放”もどき”」
「遊びの解放をしている”つもり”」
っていうものです。
これは、僕がいつも伝えていることを
「親が解釈したいように独自解釈をしてしまっている」
っていう可能性が高いです。
つまり、誤解してる状態で「遊びの解放」をしちゃってる。
分かりやすい例が、
「遊びの制限を緩めているだけ」
です。
緩めてるだけなら、結局、制限をかけてるのと同じです。
あと、よくあるのが、たしかにゲームを制限はしていないんだけど、
「勉強をするようには誘導している」
っていうケースです。
「遊びの解放」の定義は、たしかに
「親が、子どもの遊びの制限の一切を取り払う」
っていうことです。
でも、「遊びの解放」の目的は、
「子どもの主体性を取り戻すこと」
です。
子どもの主体性を取り戻すために、
子どもの遊びにかけている制限を取り払って、
子どもが何を考え、何をするのかを、子ども自身の判断に委ねましょう、
っていうのが「遊びの解放」なんです。
なので、
「ゲームの制限をやめたけど、勉強をするようには誘導をしている」
っていうのは、
「ゲームの制限はやめてるけど、『遊びの解放』にはなっていない」
っていうことです。
3つ目は、
「子どもに勉強をする動機が無い」
っていうもの。
「遊びの解放」ができている。
子どもも主体性を取り戻し、家庭でも安心安全に過ごせるようになりました。
でも、まだ子どもが「勉強をする動機」を持っていないんです。
勉強をする動機には、2つあります。
おもしろさと、理想の未来のためです。
おもしろいから勉強をする。
自分の理想の未来のために勉強をする。
大きく分けると、この2つのどちらかが「勉強をする動機」です。
これに関しては、親が教えてもいいことです。
勉強は強制するから子どもが勉強嫌いになるから、強制をしなければいいわけです。
「勉強をした方がいいよ」
みたいな誘導ではなくて、
「勉強の何が楽しいのか?」
を子どもに教える。
勉強のおもしろさについては、僕の本の136ページを読んでみてください。
何のことを言ってるのかが分かると思います。
僕の本(タップするとamazonに繋がります)
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でも、子どもは遅かれ早かれ、自分でも「勉強する動機」は見つけます。
なんでか?
「子どもが最も自分の人生について考え、自分の人生をより良いものにしたいと思っているから」
です。
子どもの人生を一番真剣に考えているのは、親じゃないんですよ。
当事者である子ども自身です。
なので、
人生をもっとおもしろいものにしたい ⇒ 勉強のおもしろさに気付く
人生で叶えたい夢がある ⇒ 勉強をする意義を持つ
ってな感じで、子どもは「勉強をする動機」を見つけます。
この3つ目の条件は、1つ気を付けたいことがあります。
それは、親が勉強について子どもに伝える時に、
「子どもに勉強をさせたい気持ち」
は手放しておきたい。
0にしておきたい。
じゃないと、それは、2つ目の条件、
「遊びの解放ができていなくて、遊びの解放”もどき”になっている」
ってなるからね。
子どもからすると、
「結局、子どもに勉強させたいだけやんかー!」
ってなるからね。
年頃の男子が、
「貴女と仲良くなりたい」
って言って近づいてきて、すごく良い感じだったのに、途中で、
「結局、カラダが目当てだったのね!」
ってバレてしまう感じ(笑)
勉強についてなんか耳ざわりのいいこと言っておきながら、結局、勉強をさせたくてたまらなかった、とバレてしまう。
ほんで、前よりも、子どもは勉強を嫌いになってしまう。
ほんとに、よくある話なので気を付けて!笑
僕のコーチングを受けてくれてたり、講座に参加してくれてる親は、僕が直接関わらせてもらってるから、こういうことには事前に気付けてることがほとんど。
だいぶ長くなったけど、勉強はおもしろいものなんだけど、勉強をさせようとすると、子どもは勉強のおもしろさに気付くことなく大人になっていってしまう。
大人になってから勉強のおもしろさに気付くのは、子どもの時に気付くのに比べて、めっちゃ難しい。
だから、子どもが子どもでいる間に、勉強のおもしろさに気付いてほしい。
親が
「ゲームは怖いものだ!」
「ゲームは悪いものだ!」
っていう認識を持っていると、子どもに勉強をさせようとする関わりを通じて、
「勉強は嫌なものだ」
「勉強はつまらないものだ」
って教え込む教育をしてしまう。
これまで11年間で、1000組以上の親子に合ってきたけど、
「ゲームを制限していて、子どもが自分から勉強をするようになった」
っていう事例は、マジで1件も出会ったことがありません。
「親が言って勉強をする」
はあるけど、それは
「親が言わないと勉強をしない」
だから、子どもは自分から勉強をするようになったわけじゃない。
僕は、子どもに
「勉強は楽しいよ!」
って知ってもらいたい。
そのために、親に
「ゲームは怖くないよ!だから、ゲームを制限する必要なんてないんだよ!」
っていうことを伝えるために、この本を書きました。
ぜひ本を読んでもらいたいし、周りに子どものゲームのことを悩んでる親がいたら、この本を勧めてみてほしいです。
まだまだ伝えたいことがたくさんあるので、
「遊びの解放をして、子どもに自分から勉強をするようになってほしい!」
って思う人は、ぜひ出版記念講演会に参加して、僕の話を直接聴きに来てもらいたいです。
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「生きる力を育む ゲームっ子の子育て」
出版記念講演会
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◆東京
日時:7月5日(土)
10:30~12:30 講演会
13:00~14:30 懇親会(ランチ付き)
場所:東京駅八重洲側の会場
定員:講演会45名、懇親会10名
◆大阪
日時は、7月6日(日)
10:30~12:30 講演会
13:00~15:00 懇親会(ランチ付き)
場所:新大阪駅近くの会場
定員:講演会36名、懇親会10名
◆参加費
講演会のみ:3,300円
講演会+懇親会:11,000円(ランチ代込み)
※書籍代は含まれておりません。
※会場で書籍の販売はあります
懇親会は、参加してくれた人たちの話をじっくりと聞かせてもらいたいので、10名限定です。
僕と対面で相談したり、もっと具体的な話を聴きたい場合は、懇親会ありプランにしてもらうといいですね!
◆お申込み
(定員:講演会45名、懇親会10名)
※懇親会は、キャンセルが1名出ました
(定員:講演会36名、懇親会10名)
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「生きる力を育む ゲームっ子の子育て」
書籍はこちら
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